極論争

まだサンディエゴで学会に出ている。昨日と今日はそれほどヒットする発表がなかった。インテリジェンス関連の発表は、3週間前にCIAを辞めたばかりですとか、国務省の担当者でしたとか、現職のDNIのスタッフですとか、そうそうたる人たちがいるので話の中身が濃く、得るところは多い。しかし、他の普通のパネルはno-showが多すぎる。まあ、6月にプロポーザルを出して翌年の3月に学会だから予定がフィックスできないのは分かるが、それにしてもねえ。特に有名人はキャンセルが多くて残念だ。

おもしろかったうちの一つは、John Mearsheimer教授(”Back to the Future”という論文で知られる)が出ていたラウンドーテーブル。誰か(日本人?)が「二極システムのほうが安定しているんじゃないか」と質問したら、Mearsheimer教授たちが「いや、一極システムのほうが安定している。覇権国は覇権を引き延ばすために公共財(サービス)を提供するからだ」というようなことを言っていた。当然、一極が安定しているという議論は現状の米国の覇権維持を肯定することになる。三極のほうが安定するという議論もあるし、極論争はまだ続くのだろうか。

夕方、気分転換に電車に乗ってハーバーに出かける。ちょうど巨大フェリーが出航したところだった。

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