Networked Governance Workshop

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ハーバードにProgram on Networked Governanceというプログラムがある(SFCの大学院プログラムにあっても良い名前だ)。そこが昨日と今日、ワークショップを開いており、明日と明後日、カンファレンスを開く。この4日間のイベントは、ネットワーク分析の手法を政治学に応用しようというものだ。いよいよここまで来たかという感じがするが、いわゆる大御所の政治学の先生たちは全然いない。やはり新しい分野なのだろう。

昨日と今日のワークショップではいくつかのソフトウェアの使い方が解説されている。一番なじみのあるのはUCINETだ。これは前に自分で使ったことがある。中心的な開発者であるSteve Borgattiは、ボストン・カレッジからケンタッキー大学に移り、そこでネットワーク研究の一大センターを作ろうとしているらしい。今はヨーロッパに出張中でこのワークショップには来られなかったが、ボストン・カレッジの博士課程の学生が来て、UCINETの使い方を3時間教えてくれた。知らない機能を教えてもらって役に立った。

しかし、他のソフトウェアはよく分からない。StOCNETvisoneRなどである。Rは昔のコマンドライン風のインターフェースでどうも使う気が起きない(しかし、大容量データを扱うのに有利なようだ)。どうやらvisoneが一番新しいらしい。しかし、どうやら周りの反応を見ていても、UCINET優勢は変わらないようだ。ところが、UCINETも、ボタンはあってもちゃんと機能していないコマンドなんかがあるらしく、常に一番新しいものを使うようにとのことだった。

ワークショップの参加者には意外にもヨーロッパの人がかなりいる。ヨーロッパでもこの辺りが進んでいるのかなあ。

明日と明後日は、こうしたツールを使った分析例の発表だ。どんなものが出てくるのか楽しみだ。

もう一つ。参加者の30%ぐらいがマックのパワーブックを使っている(Airは意外にもほとんどいない)。Intel Macだとウインドウズ用のUCINETやStOCNETがそのまま動いてしまっているようだ。そろそろ買っても良いかなあと思い始める。

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