昨年末、授業が終わってからアメリカのアトランタに行きました。アメリカでは感謝祭からクリスマスまでがホリデーシーズンですが、クリスマスが終わってしまうと普通の生活に戻ってしまいます。日本人のような年末年始という感覚がなく、年末までしっかり働いて、年始も休むのは元旦だけ。2日から営業が始まるところが多くなっています。日本はクリスマス後は休みになるので、年末の1週間をねらい、かねてから行きたかったアトランタのジミー・カーター図書館に行きました。
ワシントンDCのダレス空港経由だったのですが、入国審査で行き先を聞かれ、「ジミー・カーター・ライブラリーに行く」と言ったところ、入国審査官に「ジャマイカ・ライブラリー???」と聞き返され、私の英語はまだまだだとがっかりしました。
その頃、アメリカにはとてつもない寒波が来ていて、アトランタもメチャクチャ寒い。知り合いの信長野ヤボ夫さんはニューヨークにいたらしく、大変な思いをしていたそうです(でもほほえましい)。
http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2010/12/post-bbce.html
カーター図書館にも雪が少し残っていました。
図書館に併設されているミュージアムにはホワイトハウスのオーバル・ルームも再現してあります(これはどこの大統領図書館にもありますね)。カーターの若い頃はとてもハンサムでした。
図書館で欲しい文書の目星は付けてあり、事前に連絡してから行ったのですが、なんとCIAが秘密解除した文書が大量にアクセス可能になっていました。まだオンラインには載っておらず、図書館の中の端末2台でしかアクセスできないとのこと。USBにダウンロード出せてくれればい良いのですが、印刷するか、画面をデジタルカメラで撮影するしかダメとのこと。でも良い文書が大量に手に入りました。写真にあるように大統領やスタッフが自筆で書き込んでいるものもあります。時間をかけて読み込んでいかないといけません。
アトランタは初めてだったので、お約束の「ワールド・オブ・コカコーラ」とCNNを駆け足で見学しました。もうちょっと時間があれば良かった。キング牧師関連のものは見る時間がありませんでした。とても残念。知り合いが一人アトランタにいたことをすっかり忘れていて、連絡を取り忘れたのはもっと残念。会いたかったなあ。
3泊だけの短い滞在だったので、時差ボケは気にせず、おなかがすいたら食べ、眠くなったら眠り、図書館と観光以外の時間は、ひたすらたまった仕事をしていました。往復の飛行機の中もひたすら仕事。『ネットワーク・ヘゲモニー』の再校ゲラもこの旅行中にチェックしました。これだけ集中できたのは久しぶりで、良い「一人合宿」でした。