フィジー

 昨日、SFCでの補講を終えて、急いで三田へ行き、メディアコムの研究会に出席。大幅に遅刻したが、話の主要な部分は聞けた。講師は広島大学の小柏葉子先生。小柏先生の論文は夏から秋にかけてかなり読んだ。

 タイトルは「変容する太平洋諸島フォーラム—フィジー紛争への対応にみるダイナミクス—」というもの。小柏先生はフィジーに留学していたことがあるらしい。

 太平洋島嶼国のことは昨年まで何も知らなかったし、フィジーには行ったこともないが、この国はかなりドロドロとした政治をしているのがよく分かった。南の小さな島だからといって平和ということはない。PIF(太平洋諸島フォーラム)の参加資格を停止されても独裁政権が続いており、憲法は停止されたままだ。しかし、フィジーはこの地域での有力国であり、オーストラリアやニュージーランドも含めた地域の不安定要因となっている。

 そして、アメリカがアジアに帰ってきつつある現在、ここはかなりおもしろい国際政治の様相を示すことになりそうだ。特に、来年は太平洋・島サミットが開かれる年なので、おもしろくなりそうだ。

 なお、これまでPIF(Pacific Islands Forum)を小柏先生は「太平洋島嶼フォーラム」と表記していたが、最近は外務省に合わせて「太平洋諸島フォーラム」とすることにしたそうだ。

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