猿谷要『ハワイ王朝最後の女王』文春新書、2003年。
途切れ途切れに続けているハワイの研究。
ハワイ王朝の最後の女王となったリリウオカラーニの生涯について書かれている。アメリカはハワイを「強奪」するためにひどいことをしたものだ。
日本にもいくばくかの責任がある。日本が先の見通しを持ってアメリカの動きを牽制していれば王朝の行く末は違ったかもしれない。少なくとも日本がハワイを奪ってしまうかもしれないという脅威論がハワイ併合の根拠とされたのだから。
表面的に見るハワイのイメージとはずいぶん違う歴史を読み取ることができる。