テネット前長官

昨日、テネット前CIA長官の講演を聞くことができた。キーワードは中国とデータ・フローだった。台頭する大国中国とどうやって伍していくか、そして中東の次はアジアが世界の震源地になるというのが前半の話。そんな簡単にアジアを一くくりにしないで欲しいなあと思う。後半は、インテリジェンスの共有には、データ・フローが重要だとの指摘。9/11で情報が集まらなかったのがやはり問題ということなのだろうか。

前長官は政治家ではない(選挙に出たことはないはず)のだが、話っぷりは政治家そのもので、メモは見ていたが、よどみなく熱弁を振るっていた。今はジョージタウン大学に籍を置いている。まだまだ次に野心がある感じがする。

インテリジェンス関係のカンファレンスは初めてだが、やはりネット関係のものとは違う。だいたい、質問する人がほとんどいない。ネット関係や学会だとマイクに長蛇の列ができるが、司会者が何度も促しても質問する人がほとんどいない。インテリジェンス関係の人は行儀がいい。

日本人はどうやら私だけ。アジアから来ているのは、パネリストで呼ばれたシンガポール人とその一行だけのようだ。パネリストの多くは国土安全保障省から来ている。制服の人もけっこういる。日本人が呼ばれてもいないのに来るのはめずらしいらしく、朝食を食べていたら主催者側の人がやってきて、どうやってこの会議を知ったのか、なぜ興味があるのかと聞かれた。やはり研究者が少ないのだろうか。司会者のあいさつでも「日本からも参加者がいる」とわざわざ言っていた。

明日は移動で、あさってはギークの集団に仲間入りする。

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