出張や旅行は計画しているときが一番楽しい。実際に出かける前日は終えておかないといけない仕事や用事が山積みになってイライラが高まる。今回のワシントンDC出張は某常任理事からの依頼で、慶應も参加しているU.S.-Japan Instituteのイベントの一環としてパネル討論をするというもの。急な話だったし、日程的に厳しいのでいったんは断ったのだが、他に行ける人がいなくてお鉢が戻ってきた。知り合いを集めてサイバー・セキュリティに関するパネルを9月8日の午前中に開くことになった。
9月7日、ワシントン直行の全日空2便(B777-300)に乗り込む。見たい映画がたくさんあるのがすばらしい。パラオに行くときに乗ったコンチネンタル航空は見たい映画が一つもなかった。ユナイテッド航空に乗ることが多かったけど、全日空に切り替えようかな。ユナイテッドのマイルを消化してしまおう。サイバー・セキュリティのパネルだから、見たことはあったものの、『ダイハード4.0(Live Free or Die Hard)』を見る。ま、ハリウッド映画的なやりすぎだよね。「fire sale」という言葉を覚えたのが収穫。三段階のサイバー攻撃で社会を混乱に陥れるというもの。
ダレス空港がきれいになっていてちょっと驚いたが、入国審査が延々と長いのは変わらず。ダレス空港の名前はJohn Foster Dullesから来ている。彼のことはいつか研究対象にしたい。ダレス空港からタクシーに乗ると緑の中のハイウェイを抜けていく。ワシントン近郊にはたくさんの緑があってうらやましい。ホテルはデュポン・サークルの近くなので、見慣れた道とは違う道を通る。ポトマック川沿いを走り、ジョージ・タウン大学(実は中に入ったことがない)を左に見ながらキー・ブリッジをくぐると帰ってきたという感じがする。
ホテルで一休みしてから友人に会いに行く。昨年子供が生まれたばかり。9ヶ月にしてよちよち歩いて少しおしゃべりも。びっくり。
夕食は知り合いと6人でデュポン・サークルのギリシャ料理へ。いろいろな話ができておもしろかった。
ホテルに帰って翌日のパネル・ディスカッションの準備をして眠る。機内でほとんど眠らなかった割には元気だ。
翌日、10時半から12時までHilton Washington Embassy Rowにてパネル・ディスカッション。ちょっと時間不足の感があったが、滞りなく終了。終わった後、米国政府のインテリジェンス関係者二人から名刺をいただく。これはありがたい。彼らも困っているんだろうな。何人か知り合いも来てくれていた。地元(?)のテレビからのインタビューをいきなり受ける。なんだかよく分からないうちにカメラの前でしゃべらされて冷や汗が出る。DVDを送ってくれるというがどうなることやら。参加してくださった皆さん、ありがとうございます。
へええ、それはびっくりです。ちょろちょろ反響があって、メールが来ています。日本よりアメリカでの盛り上がりを感じますね。10月に日本の国際政治学会で発表するのですが、サイバーセキュリティのセッション、他に発表者がいなくて私だけです。