小柏葉子「太平洋島嶼フォーラムの変化と連続性—オセアニアにおける多国間主義の現段階—」『国際政治』第133号、2003年、93〜107ページ。
さらに小柏論文。
前半はこれまでの論文の集大成のような感じ。
後半になって、南太平洋フォーラム(SPF)が太平洋島嶼フォーラム(PIF)へ移行する過程で、地域機構としてのまとまりを強めていく様子を描いている。それには、フィジーとソロモン諸島におけるクーデターが大きく影響しており、PIFはそれまで消極的だった地域内の問題への介入を決意していく。
それにしても、フィジーというのは政治的にはけっこう不安定なんだなあ。南の島というと平和なイメージがあるが、しっかり見ていくと、それぞれ血なまぐさい歴史を持っている。