小柏葉子「南太平洋地域の核問題と日本」広島大学平和科学研究センター編『ポスト冷戦時代の核問題と日本』IPSHU研究報告シリーズ第27号、2001年、21〜38ページ。
引き続き、小柏論文。
南太平洋島嶼フォーラムは1971年に結成されたが、その後、1980年代に活動を活発化させたのは、日本による放射性廃棄物の海洋投棄計画、その後の海上輸送がもたらした問題だったことを指摘している。前者はすったもんだの挙げ句、中曽根政権によって事実上中止される。
原発問題が厳しい今から見ると、日本の原子力政策は総合的な視野を欠いていたのではないかと思ってしまう。