小柏葉子「太平洋島嶼フォーラムと東アジア」

小柏葉子「太平洋島嶼フォーラムと東アジア」関根政美、山本信人編『海域アジア 現代東アジアと日本4』慶應義塾大学出版会、2004年、261〜280ページ。

 太平洋島嶼フォーラム(PIF)が日本、中国、台湾、ASEAN諸国との関係をどうやって発展しようとしてきたかが分析されている。その前提となるのは、旧宗主国であるヨーロッパとのロメ協定(第1次〜第4次)の終了が見えてきたことと、地域の大国であるオーストラリアとニュージーランドとの関係に変化が見えてきたこと。

 日本との関係でいえば、PIFからの強い働きかけで、国際機関である太平洋島嶼センター(PIC)が明治大学の中に開設されているらしい。知らなかった。ウェブを見る限りは、誰が所長なのか分からない。外務省はどれくらいかんでいるのだろう。

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