これも先日のこと、ある研究所の壁に貼られていた2001年の海底ケーブル地図を見ていたら、パラオの近くにSEACNという海底ケーブルが引かれている。そんな話は聞いたことがないし、現在の海底ケーブル地図には出ていない。
おかしいなと思ってググってみると、SEACN(South East Asia Cable Network)は、インドのDishnet DSLという会社が敷設しようとしていたが、パートナーのTyComという会社が投資資金を引き揚げてしまったために、プロジェクトが中止になったようだ。
Dishnet DSL abandons submarine cable project (Monday 9 June 2003)
2003年のニュースだが、2001年のITバブルがはじけた余波だったのだろうか。
Dishnet shelves $1.2bn undersea cable project
この記事を読むと、
Post 9/11, TyCom’s financials along with those of a host of other US companies came under the scrutiny of the US market regulator.
とある。9/11の影響か。
2001年3月のニュースを見ると、パラオをつなぐという話は書かれていない。やはり素通りの計画だったのだろうか。
DishnetDSL-TyCom route survey on
TyComという会社はよく分からないが、インドのTATAに2004年に買収されたようだ。