3月にアメリカ出張に行かなくてはいけないようなので、ついでに行けるカンファレンスはないかと探していたら行き当たったGOVCON05。興味津々なのだが、何とアメリカ市民権がないと参加できない! やっぱりインテリジェンスは秘密主義なのだ。
たぶんオライリーのEmerging Technology Conferenceに行く気がする。レッシグ教授も出るし、W. Daniel HillisやCory Doctorow、Clay Shirkyも出る。参加費高いなあ……。
3月にアメリカ出張に行かなくてはいけないようなので、ついでに行けるカンファレンスはないかと探していたら行き当たったGOVCON05。興味津々なのだが、何とアメリカ市民権がないと参加できない! やっぱりインテリジェンスは秘密主義なのだ。
たぶんオライリーのEmerging Technology Conferenceに行く気がする。レッシグ教授も出るし、W. Daniel HillisやCory Doctorow、Clay Shirkyも出る。参加費高いなあ……。
ひさしぶりに日吉キャンパスに行った。以前は庭園になっていたところに巨大な研究棟が立っていてすこしさびしい。教員の研究室が入っているものの、あまり使われていなくてがらんとしているとか。
「第4校舎B棟」といわれても全く思い出せなかったが、校舎に入ってようやく思い出した。たぶん10年ぶりに校舎に入る。全体の雰囲気はあまり変わらずぼろいが、床が上がって電源やネットが配線されていたり、教壇にSFCチックな操作パネルが付いていたりする。よく出入りしていたクラブ棟のようなもの(名前を忘れた)は、とても、とても汚くなっていてがっかりした。
日吉とSFCはよく似ているが、SFCにないのは高い木々だ。日吉の背の高い並木はいいよなあ。三田にも古くて背の高い木々がある。SFCの木々の背が高くなって、夏に気持ちのいい木陰ができるとすばらしい。5年ぶりにSFCに戻ったとき、タロー・ツリーの並木が大きくなったなあと思ったけど、まだまだだ。
「ブロードバンド・コンテンツのためにテレビのスポンサーを動かせ」が日経ネット時評に掲載。
「またそんなこと言っちゃっていいの?」と言われましたが、やっぱり変かなあ。ライブドアの一件を見ていても、(この一件がいいかどうかは別として)テレビ局はあんまりネットのほうを見てないんだろうなあと思う。テレビは視聴者のものではないのですよ、たぶん。
昨日、今日と、日経の世界情報通信サミットを見てきた。今回は周到にスケジューリングをしたので全部見ることができた。
いろいろおもしろかったけど、やはり一つの見せ場はスカイプとNTTの幹部がそろい踏みしたセッションだったのかなあ。スカイプの幹部は「スカイプはアプリケーション・ソフトの一つに過ぎない。インフラがなければ意味がない」と言っていて、NTTの幹部は「スカイプのようなP2Pは、光ファイバの有望な使い道です」と示し合わせたかのようなやりとりだった。電話の基本料金と通話料金は確かになくなるが、インフラの利用料が入ってくる限りNTTは生きていける。今までの巨大会社ではいられないかもしれないが、何とかなるのかもしれない。あるいは、NTT法の縛りが解ければ、同じパネルに出ていたFastWeb(イタリアでトリプル・プレーを展開中)のようにインフラ以外のところで稼げるようにもなるかもしれない。
國領先生のデジタルホーム、加藤幹之さんのセキュリティ、中村伊知哉さんのコンテンツのパネルもそれぞれ含蓄があった。
アルフレッド・T・マハン(戸高一成監訳、井伊順彦訳)『マハン海軍戦略』中央公論新社、2005年。
今頃なぜ新訳が出るのか不思議だが、買ってしまった。なぜか「です、ます」調で訳されている。課題書にするかもしれないよ、GSの皆さん。
春名幹男「9.11事件と情報機関の再編」日本国際問題研究所編『国際問題』第539号(2005年2月)44〜55頁。
共同通信の春名さんが9.11レポートと最近の報道に基づいて米国のインテリジェンス・コミュニティ改革論議をまとめている。
前にも書いた『テレコム・メルトダウン』が完成。週明けに開かれる日本経済新聞社の世界情報通信サミットでも即売される予定。著者の一人のエリ・ノーム教授(コロンビア大学)が基調講演をする。
ついでにレッシグ教授つながりで、来月には、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン編『クリエイティブ・コモンズ』も出る予定。レッシグ教授の講演録を収録。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050202107.html
マック用スカイプの正式版ようやく出たようだ。
大学人として生きていく上で一番嫌な仕事は採点だ。数百本の授業レポートの採点を土曜の朝4時半までやり、土曜日から研究会(ゼミ)の合宿に入った。残りは今日(月曜)午前の発表3本だけになった。睡眠不足からもようやく解放される。
採点が嫌なのは、第一に、履修者の格付けをしなくてはいけないからだ。もちろん、その人の人格を格付けするわけではないにしろ、出てきたものだけで、良い、悪いを判断しなくてはならない。特に、名前と顔の一致する学生だとつらいことが多い。いいレポートや答案ならうれしいが、そうでないときはつらい。
第二に、不正なレポートや答案がそれなりにあるからだ。授業は出席をとっていないから、レポートだけ出して単位をもらおうとする輩も少なからずいる。今回もまったく同じ内容が書かれているレポートがあった。ウェブなどから明らかにコピーしてきただけのものもあった。今回の「最高傑作」は、私の本の序文を全部コピーしてきたレポートである(SFCの学生のものではない)。私の文章があまりに稚拙なために採点せよというメッセージなのだろうか。理解に苦しむ。いずれにせよ、不正なレポートを目にすると機嫌が悪くなる。
第三に、そうした不正なレポートも全部含めて、自分の授業の内容がそこに反映されているからだ。なんで分かってないのかなあと思いつつ、その内容を十分に伝えられなかった自分の未熟さを呪わなくてはならない。授業に出てこないのも、出てきて眠っているのも、授業がおもしろくないせいだろう。授業を娯楽にする気はさらさらないが、少なくともやる気を持っている学生のやる気を増幅させるぐらいのことをしなくてはならない。
あと30年もして定年になるころにはこんなことに悩まなくなっているのだろうか。先日、ある先生と話したとき、「ドライにやりなさい」というのがアドバイスだった。
今朝も曇りで富士山が見えないのが残念だが、ばっと開けた三浦半島西岸の景色はなかなかだ。しかし、デジカメを忘れた。
インターネットの政治学序論@ホットワイアード・ジャパン
こんな大げさなことを言っていいのか若干不安だが……。
といっても翻訳。それも1人ではなく4人でやった。しかし、原文があまりにも難解なためにとても大変だった(原文はFT.comに掲載されたコラム)。出版社の皆様にも大変ご迷惑をおかけした。昨晩は午後9時半から11時半まで出版社の編集部で最後の作業をさせてもらった(その後、別の論文で徹夜)。もう翻訳はやるまい。『スマートモブズ』で懲りたはずだったのだが(1章しかやってないけど)、今回はローレンス・レッシグ教授からの提案だったので引き受けざるを得なかった。来月の日経新聞社の世界情報通信サミットまでには必ず出る。何といっても著者の一人のエリ・ノーム教授が来日(たぶんエリ・ノームの著作の翻訳としては初めてではないだろうか)。情報通信政策のサブリーダーとして最適。乞うご期待。
エリ・ノーム、ローレンス・レッシグ、トーマス・ヘイズレット、リチャード・エプスタイン(公文俊平監修、土屋大洋、砂田薫、霜島朗子、小島安紀子訳)『テレコム・メルトダウン―アメリカの情報通信政策は失敗だったのか―』NTT出版、近刊。
授業が一通り終わったものの、たまった仕事が終わらず、あちこちにごめんなさいメールを出しまくっている。締め切りを守るのだけが私の取り柄だったのに、最近は連戦連敗だ。本当に申し訳ない。
授業は一方で楽しみながらも、やはり負担といえば負担。つくづく向いてないと思う。苦手意識が抜けず、授業が迫ってくると準備で他の仕事ができなくなって締め切りを守れなくなっていく。来年度はましになるのだろうか。三つも新しい授業をやるから無理だろうな。
ところで、昨日、ある研究会で加藤文俊先生と隣り合わせになった。なんと加藤先生はパワー・ポイントを捨てたそうだ。パワー・ポイントはいくらスライドに情報を載せても相手には伝わっておらず、リンカーンの演説をパワー・ポイントを使ってやったらちっとも伝わらなかったとか。
それで、最近、加藤先生はプレゼンテーションをはがき大のカードでやっている。おまけにPOSTプロジェクトというのも始めていて、「プログ宣言」まで出している(「ブ」じゃなくて「プ」)。
これにクリエイティブ・コモンズが応用できそうな気配。コラボレーションができるといいなあ。
ACLU(American Civil Liberties Union)がアメリカ大統領就任式の日にメール攻撃を企画しているようだ。ACLUは”Refuse to Surrender“と題する署名キャンペーンをしていて、その署名者で一斉に議会に電子メールを送るつもりらしい。各人2人をリクルートせよとメールで檄が飛んでいる。
More than 73,000 people have taken our “Refuse to Surrender” pledge to help the ACLU press the President to uphold his oath of office. On Inauguration Day we plan to activate signers of the “Refuse to Surrender” pledge to send a barrage of emails to Capitol Hill to let our elected representatives know that the hundreds of thousands of ACLU members and supporters want them to make sure the President keeps his oath. The more people who sign our pledge, the stronger that message will be.
You can help us reach our goal of 100,000 pledge signers by Inauguration Day, January 20, simply by asking 2 friends to join you in signing the pledge. Send them our “Refuse to Surrender” postcard and ask them to stand with you to defend freedom in 2005:
https://www.aclu.org/team/tell.cfm?orgid=EA011005A&action=108&MX=1839&H=0
このニュースは興味深い。ここで書いたように、情報を盗んだ人を罰することは日本の個人情報保護法ではできない。それをできるようになっている。瀧口さん、情報ありがとうございます。
クロアチアでもCCが導入され、イベントがあるようだ。
dear icommoners,
on Jan 14 we’re launching Croatian licenses. To mark and publicise the launch, we’re organizing “Freedom to Creativity!” – a free culture festival with a plethora of public domain and open content works and producers (mostly local, some international).
the announcement and programme can be found here:
http://www.slobodastvaralastvu.net/FrontPageEn
best,
tom
昨年からの仕事をいくつかやり残しているが、いつもより今年はのんびり正月を過ごした。元旦は実家に行き、2日は茨城県の那珂湊まで行って寿司を食べた。市場には新鮮な魚介がたくさん並んでいた。
帰りに増上寺に寄って初詣。
今日は昨年に続いて箱根駅伝を沿道で応援。しかし、速くてうまく写真にとれなかった。
また明日から仕事だ。
ちょっと前の話に戻るが、シンガポールは東京の24番目の区だといわれているそうだ。シンガポールにいる外国人としては日本人が一番多いらしい。紀伊國屋書店にも驚いたが、高島屋や伊勢丹にも驚かされる。店内表示は英語と日本語だし、食品売り場には日本食品がずらりと並び、お正月用の食材も完璧に揃う。どれも種類が豊富だ(写真はかまぼこ)。売り場にいる外国人は日本食に興味津々で、「日本食って健康にいいのよね」と寿司を物色している。日本食の量はおそらくワシントンDCのだるまの100倍はあるだろう。ここなら海外生活も苦にならないはず。
年賀状書きは私にとってはけっこう重荷だ。毎年間に合わない。今年もまだ書いていない。誰かCCライセンス付きの美しい年賀状のデザインを公開してくれないだろうか。
雪の中、無事に帰国。新聞をめくっていたら、ダンカン・ワッツの本が翻訳されたことを知った。読み直してみよう。
ダンカン・ワッツ(辻竜平、友知政樹訳)『スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法』阪急コミュニケーションズ、2004年。
ネットワーク ― 現代社会を語るうえで外すことの出来ないキーワード。その不思議に迫る本書を読めば、人間関係はもちろんのこと、狂牛病、鳥インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、そしてコンピュータウイルスの流行から、ハリー・ポッターのヒット、株価の暴落、バブル経済の崩壊まで、実に様々な出来事の背後にひそむ『スモールワールド現象』が見えてくる。