Real ID Act

アメリカで「Real ID法」が成立しそうだ。下院を通過して、上院に送られている。これは昨年12月に成立したインテリジェンス法の一部を書き換えることになる。各州で運転免許を取得する際に、厳しいチェックが行われる。

Matthewe L. Wald, “Congress May Require Closer Scrutiny to Get a Driver’s License,” New York Times, May 3, 2005.

運転免許証と社会保険番号(SSN)がないと銀行口座も開けないし、アパートも借りられない。外国人にはつらい仕打ちだ(それがねらいなのだが)。アメリカの行政機関の非効率さにはあきれさせられた経験(pdf)があるだけに、これから行く人は大変だろうなと思う。

love actually

先日、気分を切り替えたくて、『love actually』のDVDを見る。別に何の理由もなく、ふと手にとって見てしまった。やっぱりイギリス人というのはおもしろい。ストーリーはいろいろなラブ・ストーリーが絡み合うものなんだけど、軽いタッチでユーモアがある。音楽もいい。Bill Nighy扮するロックンロール・ルーザーも笑える。

それにもまして、9.11後のアメリカを軽くからかっている点がおもしろい。9.11のテロの時にクラッシュした飛行機の乗客たちが携帯電話などで家族にかけてきた電話の内容は、憎しみではなく家族への愛ばかりだったという前振りには、なるほどそうだったと思わされた。ヒュー・グラント扮するイギリス首相とアメリカ大統領の対決も、にやりとさせられる。とんでもないアメリカ娘たちも登場する。この映画、アメリカではヒットしたのだろうか。

野球観戦

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せっかくの連休も今年前半3分の1のやり残しの雑事に追われる。あまり楽しくはないが、気分的にはリラックスしている。行楽の予定は悲しいことに何もないが、唯一、今日は東京ドームに野球観戦に行く。無料チケットをもらったのだが、当日引き換えが必要で、試合開始は6時なのに3時から並ぶ。それでも長蛇の列だった。

あいにく、番長もヨシノブも欠場。先日、守備怠慢注意に逆ギレしていたローズが、フェンス激突のファイン・プレーをしていてびっくりした。お弁当食べてひとしきり楽しんで、でも今晩中に寄らなくてはいけないところがあって、途中で帰る。

たくさんの人が指摘しているが、メジャー・リーグを見た後だと、日本の球場の鳴り物が気になる。精一杯応援した気になるためには、トランペットを鳴らしたり、太鼓をたたいたり、プラスティックをたたいたりするのが必要なのかなあ。

久しぶりに慶早戦に行ってみようかなという気になる。しかし、学生席だと待ち時間が長い。早いときは朝8時に集合で、試合開始は13時、終わるのは16時ぐらいだからなあ……。最近は長時間日光に当たっていると頭痛がする虚弱体質になってしまったので難しいかもしれない。

こんなおもしろい記事を発見。「SFC生初の慶早戦体験」私も一度だけ日比谷公園の噴水に入ったことがある。先輩の忠告で着替えを持参して行った。しかし、ひどく寒かった記憶がある。

Down to the Wire

Down to the Wire

友人のトム・ブレハさんの論文が外交誌『Foreign Affairs』に載った。友人といっても年齢は彼が30歳位上だろう。私がワシントンDCに滞在しているときに別の友人を介して友達になり(私もトムさんも安倍フェローだった)、アパート探しを手伝ってもらったり、夫婦同士でよく食事に行ったりした。

彼が日本のインターネット政策の研究のために来日したときは、私が当時勤めていた国際大学GLOCOMで客員研究員になった。

彼の『Foreign Affairs』の論文はニューヨーク・タイムズのコラムニストであるトーマス・フリードマンの目にもとまり、彼のコラムで引用されている。

いやあ、うれしいなあ。

のんきなことに

北京で大騒ぎが起きているころ、私は何事もなく上海の街をグルグル回っていた。上海でも日本人留学生が殴られたそうだが、険悪な雰囲気は何も感じなかった。そもそも会っている人たちとの間で話題にすらならなかった。上海の人は政治に興味がないらしい。

のんきなことに土曜日は二回もマッサージに連れていかれた(決して二回ともお願いしたわけではない。断りはしなかったが)。一回目は昼食の時、ネット・ベンチャーの社長が「シャンプー・マッサージに僕は行っているよ」というので「何ですか、それは」と聞くと、「じゃあ、連れて行ってあげる」とデパートの中にある美容室へ。鏡の前の椅子に座るとラップとタオルが首に巻かれる。シャンプー液のようなものを頭にかけられ、ごしごしと洗髪が始まる。時々マッサージの小技が織り込まれる。洗い終わると席を移して前かがみになって流してもらう。その後は頭の上から背中までグリグリもんでくれる。綿棒で耳の中の水をとってくれたりとなかなかのサービスだ。全部で30分くらいだろうか。料金は20元(280円)。ところが、社長は割引会員なので、6元(84円)になってしまうというのだ。いくら人件費が安いといっても……。

夜も別の会社の社長と会食し、社長の豪華なマンションを拝見した後、マッサージに行こうと誘われる。行った先はできたばかりの巨大なマッサージ・ハウス。そこには社長の友達が3人待っていた。6人部屋に入り(2人部屋から数人のものまで30室近くあるようだ)、まずはお茶を飲みながらテレビを眺め、90分コースでもんでもらう。こちらはさすがに高くて168元(2350円)。それでも日本の三分の一以下だろう。

あまり中国人はマッサージに行かないのではないかと思っていたが、社長たちの話を聞くと、お金のある人たちは頻繁に通っているそうだ。一日おきに通う人や、お酒の後には必ず行くという人もいる。ポイントは、夜の場合は一人では行かないということだ。どうやら社交場になっているらしい。「昔の阿片窟みたいなもんだよ」という。なるほど、その雰囲気は出ている。

まじめな話も聞いてきたので、それはきちんとレポートにするつもり。いろいろ紹介して下さったHさんに大感謝。

また上海

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また上海に来ている。ソフトウェア産業のオフショア開発などを聞いている。街は相変わらず元気で、金曜の夜は特ににぎやかだ。市街中心部の人民広場にマンションが建つらしい。銀座の一等地にマンションが建つようなものだとか。

今度のホテルにはブロードバンドがちゃんとついている(有料)。ウェブは速いものの、メールがすっごく遅い。メール・サーバーにたどり着くのに5分ぐらいかかっている感じだ。何が起きているのだろう。気になる。

スカイプで東京と話してみたら、すごい雑音で聞き取りにくい。会話できないほどではないが、ちょっと難ありだ。

同人誌文化見学

ロージナ茶会のメンバー二人にガイドになっていただき、秋葉原の同人誌文化を見学してきた。いやはや、アナザー・ワールドに入った気分だった。

既存のクリエイティブ・コモンズのライセンスでは同人誌文化をサポートできないというのもよく理解できた。私にとって大きな発見だったのは、同人誌文化がやっているのはコピーではなく、エミュレーション(模倣+α)だということだ。薬師寺泰蔵『テクノヘゲモニー』で示されたエミュレーション・ダイナミクスは科学技術だけでなく、文化芸術にも適用可能な一般法則となる可能性がある。

重要な論点を教えてくださったロージナ茶会のお二人と、一緒に回ってくれたみんなに感謝。

NY学院

実はとっくにアメリカから帰国している。今回のメイン・イベントは慶應義塾ニューヨーク学院での学部説明会。慶應で一番美しいキャンパスというのもうなずける。もともとは隣にある女子大の敷地だったそうだ。近所にはクリントン夫妻の家もあるとか。いい環境で学ぶことができてうらやましい。9月入学が可能ということもあり、SFCは人気だが、何人が秋にやって来るのだろう。

ついでながら、小田学院長が寄贈された福沢諭吉コレクションも一見の価値あり。

帰国の翌日、研究会一期生の追いコンをささやかながら開いた。たった半年なので十分なケアはできなかった気がするけど、卒業・修了おめでとう。

複雑系適合性物質

マーク・ブキャナン(阪本芳久訳)『複雑な世界、単純な法則』(草思社、2005年)。

べき法則について書かれた本。『歴史の方程式』と同じ著者。バラバシの『新ネットワーク思考』とよく似ていて、ネタもほとんど同じなのだが、こちらのほうが分かりやすいかもしれない。もちろん、ワッツやバラバシの研究もカバーされている。

最後の章では創発との関係も少しだけ書いてある。ある物理学者は「この来るべき世紀の物理学を『複雑系適合性物質』[創発的な振舞いをするすべての『もの』]の研究と呼ぶことにする」と言っているそうだ。

メールが届いてない

西海岸にいた間、私から出したメールのうち届いてないものがあるらしい。ホテルのブロードバンドのプロバイダーがスパムなどの関係でブロックしているらしく、あるプロバイダーはtracerouteすると迷子になるのが確認できた。もし「返事が来ない」という場合はすみませんがもう一度送ってください。NYのホテルは良好。サンディエゴのホテルのブロードバンドはひどくて、たった4メガのファイルもタイムアウトしてダウンロードできなかった。

reform + remix

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O’ReillyのEmerging Technology Conferenceをのぞいてきた。最終日だけだったがとてもおもしろかった。ギークがうじゃうじゃいて、すぐに床に座り込んでラップトップをあけてしまう光景は、サンフランシスコの会議ではありえなかった。いいね。それにしてもPowerBook人口が多すぎる。きわめて特殊な集団だ。

いろいろおもしろい話が聞けた中で、メインはレッシグ教授。20分弱の短いプレゼンテーションだったけど楽しめた。法律のreformが1年前と比べると強く強調されている。文化はremixだというのも新しい言い回しのような気がする。写真は、プレゼンテーションの後で壇上でEFFのCory Doctorowと対話しているところ。CoryはCCライセンスをつけた小説を出版して成功している(Coryには2年前に会いにいったことがあるが覚えてもらっている自信は微塵もない)。

帰りがけにちょこっとレッシグ教授と話すことができたが、宿題が出たので、帰国してからがんばらなくては。しかし、レッシグ教授がTim O’Reillyを紹介してくれたのはいいのだが、いきなり紹介されても何を話していいのか分からないよ(だいぶ年くったなあというのが感想)。

テネット前長官

昨日、テネット前CIA長官の講演を聞くことができた。キーワードは中国とデータ・フローだった。台頭する大国中国とどうやって伍していくか、そして中東の次はアジアが世界の震源地になるというのが前半の話。そんな簡単にアジアを一くくりにしないで欲しいなあと思う。後半は、インテリジェンスの共有には、データ・フローが重要だとの指摘。9/11で情報が集まらなかったのがやはり問題ということなのだろうか。

前長官は政治家ではない(選挙に出たことはないはず)のだが、話っぷりは政治家そのもので、メモは見ていたが、よどみなく熱弁を振るっていた。今はジョージタウン大学に籍を置いている。まだまだ次に野心がある感じがする。

インテリジェンス関係のカンファレンスは初めてだが、やはりネット関係のものとは違う。だいたい、質問する人がほとんどいない。ネット関係や学会だとマイクに長蛇の列ができるが、司会者が何度も促しても質問する人がほとんどいない。インテリジェンス関係の人は行儀がいい。

日本人はどうやら私だけ。アジアから来ているのは、パネリストで呼ばれたシンガポール人とその一行だけのようだ。パネリストの多くは国土安全保障省から来ている。制服の人もけっこういる。日本人が呼ばれてもいないのに来るのはめずらしいらしく、朝食を食べていたら主催者側の人がやってきて、どうやってこの会議を知ったのか、なぜ興味があるのかと聞かれた。やはり研究者が少ないのだろうか。司会者のあいさつでも「日本からも参加者がいる」とわざわざ言っていた。

明日は移動で、あさってはギークの集団に仲間入りする。

歴史の方程式

旅というのは計画しているときが一番楽しいと野口悠紀雄先生が確か『超旅行法』で書いていた。その通りだ。今回は大学の用事で急に頼まれたので、ついでにテネットCIA前長官の講演を聞いてくるか、おまけにレッシグ教授の講演にも足を伸ばすか、と楽しく計画した。しかし、年度末の出張は無謀で、押し寄せてくる仕事に破綻してしまった。kkさん、本当にごめんなさい。

機内では全然眠れず(リチャード・ギアの『Shall We Dance?』は役所広司のバージョンそのままだった)、ようやくサンフランシスコにたどり着く。『風とともに去りぬ』のロケで使われたという豪華なフェアモント・ホテル(カンファレンスの会場なので割引で泊まれる)にチェックインするも、頭痛がとれない。おまけにパソコンの調子が悪い。この際、アップル・ストアでパワーブックを買おうかと真剣に考えている。

ところで、マーク・ブキャナンという物理学者が『歴史の方程式(原題はubiquity)』という本を出している。邦訳の副題は「科学は大事件を予知できるか」である。『歴史の方程式』という題はあまりいいとは思えないが、確かに読み終わるとその意味が分かる。その結論は、戦争や生物の大絶滅や地震の発生を予測することは理論的には不可能かもしれないということだ。

つまり、戦争や生物種の絶滅や地震は、規模はともかく実は頻繁に起きている。それが大規模なものになるかを事前に知ることはきわめて困難である。例えば、マントル・プレートの上にある日本では、体に感じない地震が無数に起きている。しかし、ある時、積み重なったエネルギーが爆発して大地震になる。そこには周期性があるように思えるが、実際にはないため、地震予知はことごとく外れている。戦争においても同じである。歴史家は第一次世界大戦がなぜ起きたのかという点で、いまだに合意ができない。鍵はべき法則にある。

国際政治学で予測は無理なのかとがっかりし始めていたところなので、「地震予知でも経済予測でもことごとくはずれているのです」といわれると、少し安心してしまう。

そういう意味では今回の私の破綻も予測不可能だったといっておこう(できた気もするが)。砂山に落ちる一粒の砂が大崩落を起こしたに過ぎない(←本を読むと分かる)。

『クリエイティブ・コモンズ』

cccover.jpgクリエイティブ・コモンズ・ジャパン編、ローレンス・レッシグ+林紘一郎+椙山敬士+若槻絵美+上村圭介+土屋大洋『クリエイティブ・コモンズーデジタル時代の知的財産権』(NTT出版、2005年)

【帯の口上】情報やコンテンツがインターネットの普及によって爆発的な広がりを持つことが可能となった現在、「コピー=悪」のままでよいのか? デジタル時代のあらたな情報共有の形を、世に問う。

1年以上かかったけどようやく出せた。目玉は2003年12月のGLOCOMフォーラム2003でのレッシグの講演録。

南翔饅頭店的秩序

昨日、上海から帰国。実は木曜日、ブロードバンドは夕食から帰ったら使えなくなっていた。ホテルにクレームしたら値段に入ってないとのこと。そんなあほな。ダイヤルアップではブログをやる気がしない。

金曜日は順調に訪問調査をこなす。なかなかおもしろい。

土曜日は、昼間の予定がキャンセルになったので、豫園へ行く。いやあ、なかなかすごいところです。うじゃうじゃと人がいて、テーマパークのような感じ。六本木ヒルズに支店のある南翔饅頭店はどこかと探していたら足を踏み外して捻挫した。

めげずにようやく見つけるが、長い行列ができている。ここにあるように、南翔饅頭店は値段で食べ方が異なる。やはり座って食べたいのでまず2階の一番安い部屋に行くが、列も何もなくて、先客が食べているテーブルの周りに人が群がっていて、次の席を狙っている。「このテーブルは私たちがとっているから他にいってよ」みたいな感じですごい争いだ。部屋の中は東京の満員電車状態で、食べている人も気まずいのではないかと思うが、みんな平気な顔しておいしそうに食べている。ここで30分ほど待ってみるが、回転が悪いし、とても中国の皆々様を押しのけて席を確保できる自信がないので撤退。上の階の少し高いところへ。

こちらはきちんと列ができていて、係りの人が順番にテーブルに案内してくれる。その奥にはフカヒレ入りの最高級小龍包用の列もある。私たちが並んだのはカニ入りのほうだ。下だと16個で15元だが、上だと6個で20元、カニ味噌入りだと30元だったかな。こちらでも30分弱待ったが、ゆっくり食べられてよかった。

こうした光景を目にしながら、相方のkk氏と電波政策について話し合う。いわば、下のフロアは、混雑している無線LANのようなものだ。あいているスポットをみんなが探して座ろうとしている。しかし、使えるチャンネルが限られているところにユーザーが殺到するとどうにもならない。

上のフロアはいわばレギュレーターがいて、免許を出して使わせているようなものだ。食べている間はその席を占有できる。しかし、席があいて、自分の順番が来るまで使うことはできない。

すいているなら下のフロアでもいいのだが、混んでいるときは上のフロアで高い金を出してもいい。なかなか南翔饅頭店的秩序は示唆的である。

土曜の夜は日本のソフトウェアのオフショア開発をしている会社の社長と食事。なかなか奥深い話を聞くことができた。短かったが興味深い出張だった。

ためしにアクセス

昔、北京でトライしてつながらなかったCNN、NYタイムズ、ワシントン・ポスト。いずれもつながるようになっている。だいぶネット規制は緩んできているのだろうか。

しかし、さすがに法輪功の日本語サイトはダメだった。グーグルで出てくる法輪功関連サイトは軒並みダメだ。あまりやって怒られるといけないからやめておこう。

上海到着

朝一の飛行機に乗って上海に到着。中国はどこへ行ってもほこりっぽいというのが第一印象。噂に聞くとおり、空港はでかい。市内までも遠いなあ。

ホテルにチェックインしようとするものの、同じビルの中に4つもホテルが入っているらしく、ちょっと迷う。フロントにたどり着くも、20代らしき素人のような3人がいるだけで不安になる。

部屋に入るとけっこう広くてまあまあだ。しかし、ウェブに書いてあったブロードバンドなどどこにもない。前日、チェックインした相方からは「ADSLがうまくつながらない」と聞いていたので、まあいいかとあきらめ、モデムで接続。いくつかアクセス・ポイントを試すとつながった。昔は毎回こんな調子だったよなあと思い出す。最近はどこへ行ってもイーサーケーブルを差すだけで使えることが多い。

相方はどこへ行ったのかと電話番号を探し出すのに手間取る。国際携帯を持っているはずなのだが、中国国内からかけるときは国際電話になるらしい。今度は国際電話のかけ方(発信番号)が分からない。このホテルにはそういう案内が何もない。

う〜むとうなっているとピロピロと電話が鳴る。やれやれこれで連絡がついたと思ったら、たどたどしい英語でフロントから。何やら「インターネットのエンジニアをあなたの部屋に送りたいがいいか」と言っている。何のことか分からないが「いいよ」と返事。しばらくすると英語のまったく話せない二人がやってきて、箱からADSLモデムを引っ張り出し、接続を始める。おおお〜、先にそういうことはやっといてくれよ。

ちゃちゃちゃと設定は終わったらしいので、私のラップトップをつなげようと試みる。しかし、IDとパスワードを入れなくてはいけないらしい。その設定をするためにウインドウズの「ネットワーク設定」を開かなくてはいけないのだが、メニューが日本語(特にカタカナ)が読めないらしい。そらそうだ。

ネットワーク設定を開いてあげると、後は直感でどんどん設定していってしまう若いエンジニア。彼はちょっと色黒なので、少数民族の出身か。英語ができなくてもITはできてしまうんだねえ。

なんとなく設定ができたようで、そのまま「どうも、どうも」てな感じで帰ってしまうのだが、「あいや待たれい、そのIDとパスワードを置いていけ」と無理やり書き写す。どうも相方はこのIDとパスワードをゲットしていないのではないか。後で聞いてみよう。

とまあ、連絡を待っているのだが、どうしよう。スカイプアウトでもすればいいのだが、このラップトップにはマイクがついてない。困った。このまま今日一日終わってしまうのだろうか。もったいない。