政治とIT

Lessig Blog (JP)で紹介されていた政治批判の動画。今回の米国大統領選では、政治を風刺する歌や動画がたくさん出てきているのが特徴だろう。新聞の風刺漫画を見る人の方がまだ多いだろうが、インパクトは動画の方が大きいのではないか。

JibJabの「My Land」もおもしろかった(こちらはついにDVDを売り出したらしい)が、新作「Good to be in DC!」もおもしろそうだ。しかし、エラーが出て見られない。

レッシグ教授が昨年日本に来たときに紹介していた「Read My Lips」シリーズは、少なくともオリジナルのあったスウェーデンのサイトからは消えてしまったようだ。残念。

日本でもフラッシュを使った動画のコミュニティが出てきているが、政治風刺ものはあるのだろうか。

台風のおかげ

この週末は熱海で合宿の予定だったが、どうみても巨大台風の直撃を受けそうだったので前日の夜に中止になった。段取りに奔走してくれた井庭さんや皆さんには申し訳ないけど、けっこううれしい。もちろん合宿に行くといろいろ刺激があるからいいのだけど、三日間フルに休めるかと思うと正直ほっとする。引越しの片付けもあるし、迷惑をかけている原稿も書ける。音楽を聴きながら本も読める。毎週木曜日はキャンパスのゲスト・ハウスに泊まって時間と体力の節約をしているが、どうしても睡眠不足らしくて、乗り物に乗ったり、長時間話を聞いていたりすると(木曜3限は特に危険だ)ウトウトしてしまう。ここで何とかリセットしたい。

ブロードバンドのライブ

SFCで来週ホームカミングデイ2004が開かれる。今年はSFC三期生が大挙して帰ってくる。どうやらそこでブローバンドというバンドがライブ演奏を行うらしい。ボーカルとギターは、ええっ、あの先生なの!?と極秘企画案を見て驚いた。確かにギターをやっているという話を聞いたことがある。あの低くて太い声でエリック・クラプトンをやるらしい。ヒントはこの辺か。ああ〜見たいけど行けない。

ケースブックにクリエイティブ・コモンズのライセンス

同僚の國領二郎先生が講義で使うケース・ブックにクリエイティブ・コモンズのライセンスをつけて配布を始めた。非営利利用についてはクリエイティブ・コモンズのライセンスが適用され、営利利用については指示に従って利用料を払うという仕組みだ。いいアイデアだ!

http://case.sfc.keio.ac.jp/cases/20040001kijo.pdf

http://case.sfc.keio.ac.jp/cases/20040002uservice.pdf

ネットワーク社会論の講義シラバスの第4回からリンクされている。ライセンスの詳細はこちら

引っ越し(2)

光ファイバーにつながった。けっこう快適だ! しかし、いちいちIDとPWDが必要なのは面倒だ。起動したらそのまま使えるシステムがいんだけどなあ。あっさり無線LANもつながった。すばらしい。昔、DSLにつないだときはえらく苦労したのがうそのようだ。

引っ越し

昨日、引っ越しをした。生まれてこの方たぶん13回目だ。前回の引っ越しでは5〜6年は引っ越さないと決めていたのに、結局2年余りで引っ越すことになった。通勤に時間がかかりすぎていたので仕方ない。

またダイヤルアップに戻ってしまった。光ファイバーはいつつながるのだろうか。

エリーカはすごい

NHKスペシャルでエリーカを見た。びっくりした。電気自動車なのに時速370キロ出て、加速はポルシェよりもいい。これは自動車のパラダイム転換になり得る。ガソリン自動車を超えるには、それと同じだけの性能ではなくて、それを圧倒的に上回る性能を持っていないとダメだという認識で開発が進められている。テスト走行した元F1レーサー片山右京をも驚かせる性能だ。課題はコストと安全性と信頼性。

しかし、こんな研究と肩を並べて研究しなくちゃいけないSFCのプレッシャーは大きいなあ……。国際関係論でこれに比肩する貢献て、何をすればいいんだろう。

帝国の驕り

Anonymous, Imperial Hubris: Why the West is Losing the War on Terror, Washington, DC: Brassey’s, 2004.

残念なことに神がわれわれの目から驕りを取り除かねば、われわれは負ける。われわれがそれを取り除くことができる兆候は無く、アル・カイダがわれわれよりも世界を明確に見ていることを私は心配している(Sadly, unless the Divinity rids our eyes of hubris, we are lost. There is no sign we can remove it, and, I fear, al Qaeda sees the world clearer then we. )

米国のインテリジェンス・コミュニティで20年以上分析に従事してきた人物が匿名で書いた本。米国の政策がいかにまちがっているか、アル・カイダを理解していないかを告発している。

地域情報化の最前線

丸田一『地域情報化の最前線—自前主義のすすめ—』(岩波書店、2004年)。

をいただいた。地域情報化の事例とアイデアがたくさんつまっていておもしろい。私の母の故郷の町のことも書いてあるのでいっそう興味深い(「辺境の地」と書かれてしまっているけれど)。

エリーカ

お知らせがきた。うわさには聞いていたが、見てみようかな。

慶應義塾大学電気自動車研究室で1年半の歳月をかけて開発をしてきた

電気自動車「エリーカ」が、いよいよ完成します。

この完成に伴い、研究の当初から今までの経過を

ドキュメンタリー番組制作のために追いかけていた「NHKスペシャル」が、

来る10月2日(土)午後9時より放映されることになりました。

アポイントメント

最近多忙だ。多忙といっても主観的に多忙なだけであって、客観的にはたぶん多忙ではない。分刻みのスケジュールをこなしている方には申し訳ないのだが、私の場合、一日に三つアポイントメントが入っていると多忙だと感じる。四つ入っていると超多忙だ。五つになると収拾がつかなくなる。

今日はそれが起きた。朝一番のアポイントメントには30分前に到着し、本を読むほど余裕があった。しかし、通常よりこのアポイントメントが30分長くかかった。ただ、この延長は織り込み済みで、さほど影響が出るはずはなかった。ところが、一つ目から二つ目への移動途中で考え事をしていたら電車をまちがえてしまい、30分遅れた。すると午後は玉突きで遅れてしまい、途中で挽回しようと予定外の駅で降りてタクシーに乗ろうと思ったら、雨で長蛇の列に出くわし、呆然としてしまった。三つ目は丸々遅れてしまい、四つ目は10分遅れになってしまった。五つ目は何とか時間通りだったが、突発的に六つ目が入って頭がよく回らなくなった。今日は少なくとも6人の方々に迷惑をかけてしまった。特にKさん、申し訳ありません。

明日は三つ、明後日は四つのアポイントメントが入っているのでとても不安だ。

『9.11委員会報告書』

Joanna Glasner「ネットで無料公開の『9.11委員会報告書』、書籍版もベストセラー」(wired news)

この本は、米国の同時多発テロに関する国家調査委員会(通称:9.11委員会)の報告書を一字一句そのままで印刷し直した、516ページにもおよぶペーパーバックだ。通常この種の本が米国民の読書リストのトップを維持することはない。しかも、この報告書は他のたいていの政府発表文書と同様に、オンラインで無料で入手可能なのだ。

私も買った一人だ。この報告書の「人気」は、インテリジェンスに関する米国民の関心の高さを示している気がする。

それにしても、入国に際して指紋と写真をとるのはなんとかならないのだろうか。

CC展開中

日本が先駆けたクリエイティブ・コモンズの国際版iCommonsはどんどん展開中。たまったメールを整理していたら、オーストラリア、スペイン、カタルニア(スペイン北東部)がライセンスをリリースするらしい。カタルニアのように国家の中の一地域がリリースするのは初めてではないかなあ。

離京・帰京

昨晩、京都から戻ってきた。結局、あまり観光はできなかったし、会いたいと思っていた京都や関西在住の皆さんにも全く連絡ができなかった。毎日3コマ×5日はかなりつらい。でも、最終日に受講者のレポートのプロポーザルを発表してもらったら得るところがたくさんあったので行って良かった。

中東の情報化

中東の情報化について調べている後輩の達也君がヨルダンICTフォーラム2004に参加してきたらしい。彼はシリアのアレッポに2年半ほど滞在しながら、中東各国を見て回っている。

数年前にこのフォーラムの案内が突然電子メールで来た時はいたずらかと思っていた。ウェブ・サイトはきれいに作ってあるものの、「ヨルダンでICTフォーラムといわれてもねえ」と思って無視していた。今年も数ヶ月前に電子メールが来て、その後わざわざ前の職場に電話もかかってきた(どこか別の会議から情報を入手したのか?)。

残念ながら日本の存在感はほとんどゼロだ。ヨルダンのICTについてよくよく知っている人は、何人かのパネリストが所属している機関や企業に日本のODAが絡んでいることを承知しているかもしれないが、少なくとも表向きは日本の姿は見えないものだった。

というのはいささか残念だ。いずれにしろ今回は日程的に無理だったが、次回は考えてみたい。

中東は法に対する考え方がまったく違うようだから、インターネット・ガバナンスというときも違う考え方になりそうだ。中東でユーザーが増えれば、また違う勢力がインターネットに入ってくることになるように思う。

すじカレーうどん

curry.JPG

ホテルからなんとか歩いて行けるところにあって、割と有名な店らしい。一番人気は牛すじが入ったカレーうどん。確かにうまい。なつかしい味だ。小さい頃、高田馬場にあったうどん屋に行く度にカレーうどんを食べていた。それを思い出した。牛すじもとろとろでおいしい。小生ビールを飲んだ後に熱くて辛いカレーうどんを食べたら汗だくになってしまった。しかし、もう一杯食べたいくらいだった。京都に来てから麺ではラーメンとそばを食べたが、このうどんが一番うまかった。