ソウル(11/2〜4)

 8月、9月、10月は海外出張に行かず、おとなしくしていた。

 11月はじめに急遽、ソウルへ行くことになる。SFCで展開している日本研究プラットフォーム(JSP)の活動の一環だ。2日間で昔からの友達と新しい友達にたくさん会い、ネットワークを広げる。

 最近の日韓関係はあまり良くないが、実際にソウルに行ってみると、ニュースを通じて伝えられる雰囲気とはずいぶん違うなと感じる。

 印象的だったのは国民大学校の日本学研究所。スタッフの厚さと資料庫に驚かされる。日韓関係を支えているのはこういう研究者たちでもあるのだなと感心。

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 3日目早朝の便で金浦空港から羽田空港へ。そのまま三田へ行って午後1時からの会合に参加。こういうことができるのも近いからだ。

北京(7/22〜23)

 シンガポール出張と同じ7月にHさんと一緒に1泊で北京へ行った。午後、ホテルへ着いてからFさんと待ち合わせると、「飛行機は大丈夫だったか」と聞かれる。何のことか分からなかったが、前日は北京は大雨による洪水で、死者がたくさん出ていたとのこと。帰れなくなった人が職場で夜を明かすなど、大変だったらしい。出張に出る前はいつも忙しいので、何も知らずに来てしまった。

 Fさんに大きな公園に連れて行ってもらう(名前を忘れてしまった)。

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 その後、近くのお店で会食。写真の料理がおいしかったが、これも名前を忘れてしまった。

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 翌日の午前中、サイバーセキュリティ関連の仕事をして、また会食をしてからすぐに空港に向かい、帰国の便に乗る。

 パソコンは持って行かなかったので、iPhoneでネットをのぞいてみるが、Yahooのニュースは見られなかった。

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シンガポール(7/14〜15)

 もうずいぶん前になってしまったんだけど、7月、お招きを受けて、シンガポールへ。

夜行便で早朝に到着。ホテルへ行ったらチェックインさせてくれた。良いホテルだ。ランチは同僚のJさんと。眺めの良いレストランに連れて行ってくれた。ごちそうさまでした。

夕食から会議は始まる。会場のホテルのレストランで主催者と参加者が集まって会食。旧知のSubimal Bhattacharjeeがいたのにはびっくりした。彼とは2008年のジュネーブの会合で一緒だった。

この会議には昨年も参加したので、同じく昨年も参加していた何人かと1年ぶりだねと挨拶する。

翌日は朝から本格的な会議が始まる。基調講演はEneken Tikkで、NATOのCCD COEで、タリン・マニュアルの作成に関わっていたようだ。若いのに堂々とした基調講演で感心した。

別の同僚のAさんも午前中のパネルで報告。

私は午後のパネルで報告。昨年と同じではつまらないので新ネタを披露。笑いはいまいちとれなかったが、おもしろい問題提起だと評価してくれた人がいたので良かった。

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会議はまだまだ続くが、私は授業があるのでこの日の夜行便で帰国。早朝に羽田について、そのままSFCへ。疲れる旅だった。

日本研究プラットフォーム・ラボ@ORF

 SFCでは日本研究プラットフォーム・ラボというのを始めていて、私も参加しています。

 すっかり告知を忘れていて、もう手遅れ感がありますが、木曜日と金曜日に開かれるオープン・リサーチ・フォーラム(ORF)で関連の展示とセッションがあります。どうぞお越しください。

 私が登壇するのは金曜日午後の「情報化社会の国際政治:ネット空間が繋げた東アジアの国際関係」です。台湾からゲストが二人いらっしゃる予定です。

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慶應義塾大学SFC研究所SFC Open Research Forum 2012

日本研究プラットフォーム・ラボ 国際シンポジウム

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来る11月22日(木)-23日(金・祝)に、「少子高齢社会」「情報社会の進展」「東アジアの国際関係・安全保障」など、地球社会が現在、あるいは近い将来に直面する社会的課題の解決に向けた実践的な研究テーマのもと、日本研究プラットフォーム・ラボが有するグローバルネットワークを通じてお招きする気鋭の研究者をパネリストにお招きした国際シンポジウムを開催いたします。

お誘いあわせのうえ、ご来場いただき、ご意見いただけましたら幸いです。みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

【日時】2012年11月22日(木)-23日(金・祝)

【場所】東京ミッドタウン ホール&カンファレンス

    SFC Open Research Forum 2012 会場内

http://orf.sfc.keio.ac.jp/access.html

    ※ホールB1Fにて、受付をお済ませの上、4Fカンファレンス

     会場へお越しください。

【セッションテーマ】

 ●「21世紀日本の通商政策をデザインする:Why TPP Matters ?」

  11/22(木)12:00‐13:30 カンファレンス4F

 ●「『地域資源』から『地域資産』へ:まちとの関わりをつくる」

  11/22(木)14:00‐15:30 ホールB1F

 ●「社会保障・税番号で社会は変わるか?」 

  11/22(木)16:00‐17:30 カンファレンス4F

 ●「ソーシャル×カルチャー×ロングテール」

  11/22(木)18:00‐19:30 カンファレンス4F

 ●「インターネットと日本の選挙-これからの民主主義を考える-」

  11/23(金・祝)10:30‐12:00 カンファレンス4F

 ●「イスラーム圏との学術交流」

  11/23(金・祝)10:30‐12:00 カンファレンス4F

 ●「小子高齢社会の保健医療をめぐるメゾ・ガバナンス」

  11/23(金・祝)12:30‐14:00 カンファレンス4F

 ●「情報化社会の国際政治:ネット空間が繋げた東アジアの国際関係」

  11/23(金・祝)14:30‐16:00 カンファレンス4F

▼ORF2012詳細はこちら

 http://orf.sfc.keio.ac.jp/ 

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※登壇者は、都合により変更となる場合がございます。また、セッションによっては、会場との質疑応答も含めインターネット中継を行うため、客席フロアを撮影することがあります。あらかじめご了承ください。

■お問い合せ先

 慶應義塾大学SFC研究所日本研究プラットフォーム・ラボ事務局

 jspアットsfc.keio.ac.jp

国際通信史料館

 先日、栃木県小山市にあるKDDIの国際通信史料館を見せてもらった。一般公開されているが、予約が必要。

昨年、長崎まで海底ケーブル関係の史料を見に行ったが、その際に国際海底電線小ヶ倉陸揚庫は中を見ることができなかった。実はその中身は長崎の博物館とこの小山にある国際通信史料館に分けられ、展示されていることが分かった。今回、KDDI総研と慶應メディアコミュニケーション研究所の菅谷実教授のご厚意で見せてもらえることになった。

史料館の建物は昭和5年(1930年)のものだそうで、80年以上経っているが、現在は史料館以外の目的では使われていない。もともとは国際電信電話(KDD)の短波無線の送信所として使われていたそうだ。太平洋戦争中、米軍もこの施設の場所をよく知っていて爆撃せず、GHQが来てからすぐに再利用されたとのこと。

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史料館には海底ケーブルの歴史を示す史料とともに、小ヶ倉陸揚庫を復元したものもある。内部には24時間対応できるようにベッドなどもあったそうだ。へえーっと思ったのは上海と長崎の間に引かれた日本最初の海底ケーブルを切り取ったもの。家に置いておきたいという気にはならないが、よく残っているものだと驚いた。

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他にもインテルサット(人工衛星)の実機も置いてあった。予備機で打ち上げられなかったものだ。

説明の話の中でおもしろかったのは、日本の海底ケーブルはデンマークの大北電信との間の不平等契約によって牛耳られてしまったので、短波無線が出て来ると、海底ケーブルから脱却するために短波無線に入れ込んだという指摘。日本は大北電信にやられたが、その大北電信も裏ではイギリスとロシアの影響下にあったという話もある。当時の世界の海底ケーブルはイギリスに支配されていたので、それから脱却するために無線が多用されたとすれば、つじつまが合う。この話は収穫だった。

史料館の内部は1時間しか見られなかったので、また是非行きたい。丸一日つぶして見ておきたい。

土屋大洋「インターネット その破壊力がもたらすもの」

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土屋大洋「インターネット その破壊力がもたらすもの」『週刊エコノミスト』臨時増刊2012年10月8日号、118〜121ページ。

 こういうところにインターネットも取り上げてもらえるようになったんだなあ。担当の編集者さんからは12年ぶりにご連絡をいただき、書かせていただいた。覚えていてくださるのはありがたいことだ。

 ちなみに12年前の原稿はこれ。書いたのは覚えているけど、内容は忘れてしまった。ちゃんとスキャンしてとっておかないといけない。

土屋大洋「eデモクラシー インターネットは両刃の剣」『週刊エコノミスト』(2000年12月26日号)。

ボブ・ドローギン『カーブボール』

ボブ・ドローギン(田村源二訳)『カーブボール—スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師—』産経新聞出版、2008年。

 コード名「カーブボール」。言わずと知れたイラク戦争の原因となったイラクからドイツへの亡命者だ。彼の発言をドイツのインテリジェンス機関が取り上げ、それがアメリカのCIAに伝わり、イラクが大量破壊兵器を持っている唯一の証拠としてイラク戦争が開始された。

 しかし、彼は完全なペテン師だった。なぜこんなことが起きたのかを追ったドキュメンタリー。

 英語版を先に買ったのだが、前半の記述が退屈で、読み通せなかった。翻訳が出ているのが分かったが、なぜかもう品切れになっている。古本で買い求めて、読み始めた。やはり翻訳でも前半のドイツについての記述は退屈で読むのがつらい。しかし、後半、舞台がワシントンとバグダッドに移ると俄然おもしろくなる。そして、唖然とするような事態が次々と起こり、イラク戦争が始まったことが分かる。インテリジェンスの失敗が如実に表現されている。秋学期の授業の教材の一つにしよう。

ウィリアム・N・アームストロング『カラカウア王のニッポン仰天旅行記』

ウィリアム・N・アームストロング(荒俣宏、樋口あやこ訳)『カラカウア王のニッポン仰天旅行記』小学館、1995年。

 ハワイの海底ケーブルのことを調べていて、ハワイ王国の最後から二人目の王様であるカラカウア王が明治天皇に会いに来たとき、海底ケーブル敷設の提案や、皇室とハワイ王室の姻戚の提案をしたことは前にもちょっと書いた。

 その時のことが詳しく書いてないかと思ってこの本を読んでみた(絶版なので図書館で借りた)。アームストロングという人はアメリカ人なんだけど、ハワイ王国の大臣としてカラカウア王とともに世界一周の旅に出て、その旅行記をカラカウア王が亡くなった後に出版した。まあ、ひどく辛口で、カラカウア王の悪口もいっぱい書いてある。王と従者というより、もともとは学友だった二人だから、そういう視点で書いている。

 肝心の海底ケーブル敷設の話は注釈で書いてあるだけで、詳しい話はなかったけど、日本の明治政府が莫大な金額をかけてカラカウア王を歓待して、王様と従者3人が仰天している様子がおもしろい。明治天皇の人となりもちょっと分かってイメージが変わった。荒俣宏が博学を駆使していろいろ注釈を付けてくれているのも楽しい。

土屋大洋『サイバー・テロ 日米vs.中国』

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土屋大洋『サイバー・テロ 日米vs.中国』文春新書、2012年。

 ヴィントン・サーフへの名誉博士号授与式と記念講演から帰ってきたら、見本が届いていた。

 すごい帯が付いていた。一応言い訳しておくと、タイトルも私が付けたわけではない(私はもっと保守的なタイトルを提案していたんだけど、全てボツ)。

 ともあれ、形になったのはまちがいなく良いこと。ありがたい話だ。国内外のいろいろなところに行って、調査・研究して、原稿を書いて、本にまとめるのは、ひとりではできない。特に、原稿を渡してから本になるまでの間、会ったこともないたくさんの人たちが手伝ってくれている。感謝。

 しかし、新書っていうのは決まると早い。とにかくびっくりしっぱなしだった。

Motohiro Tsuchiya, ”Digital Divides in Pacific Island Countries: Possibility of Submarine Cable Installation for Palau”

Motohiro Tsuchiya, “Digital Divides in Pacific Island Countries: Possibility of Submarine Cable Installation for Palau,” G-SEC Working Paper, no. 32, September 5, 2012 <http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/working_detail.php?n=34>.

太平洋島嶼国におけるデジタル・デバイド」という論文を英語にしたものをグローバル・セキュリティ研究所(G-SEC)のワーキングペーパーとして載せた。

海底ケーブルの話は調べるほどおもしろい。

今は100年前の太平洋ケーブル、特にハワイをめぐる争いについて調べている。イギリスがハワイ王国につながせてくれと頼むと、互恵条約を根拠にアメリカが拒否、アメリカは補助金を使ってアメリカの海底ケーブルを引こうとするが、議会を巻き込んでの大論争。そこに無料で引いてやると現れた実業家。米西戦争のあおりでハワイも併合……といった感じでドラマが続く。

これは是非とも次の本としてまとめたい。もうすぐ出る『サイバー・テロ 日米vs.中国』で本を書くのは終わりにしようと思っていたんだけど、また書きたくなってきた。インターネットの研究をしている私が100年前の文献を読むなんて考えにくかったのだが、とてもおもしろい。

今日は『明治天皇紀』や『日本外交文書』でハワイのカラカウア王が来日した時の記述を読んだ。「国王」ではなく「皇帝」として書いてあるのもおもしろい。カラカウア王は明治の日本が初めて迎えた外国の皇帝だから礼を尽くせと明治天皇が指示し、「微服間行」で「アリー・カルカウア」という偽名でやってきたカラカウア王は、あまりの歓迎ぶりにびっくりして滞在を延長することになる。

そして、カラカウア王は、(1)アジアの諸国が欧米に対抗するために連合し、その盟主に明治天皇がなるべきだ、(2)海底ケーブルをハワイとの間に引こう、(3)カラカウア王の姪を日本の皇室に嫁がせたい、という三つの驚くべき提案をする。どれも実現しないのだが、(1)なんかは明治天皇の国際情勢認識に影響を与えたんじゃないかと思う。想像が膨らんでおもしろい限りだ。

授業が始まるまでにある程度読み込んでおきたい。

Motohiro Tsuchiya, ”Systematic Government Access to Private-Sector Data in Japan”

Motohiro Tsuchiya, “Systematic Government Access to Private-Sector Data in Japan,” International Data Privacy Law (2012) doi: 10.1093/idpl/ips019, first published online: August 21, 2012.

 各国の政府が民間のデータにどうアクセスしているかについて比較研究する国際プロジェクトに参加し、レポートを送ったら、それぞれのレポートを雑誌に掲載しようということになった。紙版の前にオンライン版が出た。

 プロジェクトのリーダーのアメリカの研究者たちは、アメリカ政府がパトリオット法などで民間のデータにアクセスしていることを問題にしているが、日本だとあまりそういう事例はない。私の日本版だけ読むと日本の読者にはおもしろくないと思うが、各国のレポートがこれから出て来るので、並べて読むとおもしろくなると思う。

猿谷要『ハワイ王朝最後の女王』

猿谷要『ハワイ王朝最後の女王』文春新書、2003年。

 途切れ途切れに続けているハワイの研究。

 ハワイ王朝の最後の女王となったリリウオカラーニの生涯について書かれている。アメリカはハワイを「強奪」するためにひどいことをしたものだ。

 日本にもいくばくかの責任がある。日本が先の見通しを持ってアメリカの動きを牽制していれば王朝の行く末は違ったかもしれない。少なくとも日本がハワイを奪ってしまうかもしれないという脅威論がハワイ併合の根拠とされたのだから。

 表面的に見るハワイのイメージとはずいぶん違う歴史を読み取ることができる。

来月新著

 来月、新著が出る見込み。

 テーマはサイバーセキュリティで、初めての新書。タイトル付けは苦手なので出版社にお任せしたところ、私としては気恥ずかしいものになった。それで多くの人が手に取ってくれるなら良いかもしれないと思い直している。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-16-660878-2&Sza_id=MM

 手元の記録によると、書き始めたのは昨年の12月26日、第一稿を編集者に送ったのがゴールデンウィークの終わりの5月6日、書き直しの第二稿を送ったのが7月10日。発売予定が9月20日。ずいぶん速いなあという感じ。

嶋田晴行「アフガニスタンの治安安定への課題」

嶋田晴行「アフガニスタンの治安安定への課題—外部依存による治安部門の脆弱性—」『アジア研究』第56巻3号、2010年7月、45〜58頁。

 ボブ・ウッドワードの『ブッシュのホワイトハウス』や『オバマの戦争』を読むと、イラクとアフガニスタンにおいては、戦争よりも、大規模な戦闘が終わった後の治安維持にアメリカ政府が悩んでいることが分かる。ウッドワードは背景的な説明をほとんどしないでアクターに語らせるという書き方だから、背景が分かっていないと分かりにくい。

 2009年12月のオバマのアフガニスタン増派について、ウッドワードはものすごいページ数を使って解説しているが、この論文ではわずか1段落。しかし、その背景はこちらのほうがよく分かる。

春名幹男「米国のサイバー戦略」

春名幹男「米国のサイバー戦略」『海外事情』2011年7・8月号、109〜124頁。

 タイトルの内容は後半のみ。前半は尖閣のビデオ流出、警視庁公安部の情報流出、ウィキリークスの話。

中岡まり「中国地方人民代表大会選挙における『民主化』と限界」

中岡まり「中国地方人民代表大会選挙における『民主化』と限界—自薦候補と共産党のコントロール—」『アジア研究』第57巻2号、2011年4月、1〜18頁。

 中国の選挙というのは頭の中に「???」がいっぱい付いてしまう。

 それと、「工作」とか「工程」っていうのはどんな意味で使うのだろう。どうも日本語の語感と違う気がする。

ロナルド・ケスラー『FBI秘録』

ロナルド・ケスラー(中村佐千江訳)『FBI秘録』原書房、2012年。

 フーバー長官からビン・ラディン急襲まで、FBIの極秘捜査の手法がこれでもかと明らかにされていておもしろい。FBI長官にもインタビューし、その他の現場の人物たちから生の証言をとっている。

デイヴィッド・ワイズ『中国スパイ秘録』

デイヴィッド・ワイズ(石川京子、早川麻百合訳)『中国スパイ秘録—米中情報戦の真実—』原書房、2012年。

 どぎつくやっているなあというのが感想。

 FISA(Foreign Intelligence Surveillance Act)の実際の運用についていくつも記述があるのがとても参考になる。

 最終章はサイバーセキュリティを扱っているが、これはあっさりとしている。

ボブ・ウッドワード『ディープ・スロート―大統領を葬った男―』

ボブ・ウッドワード(伏見威蕃訳)『ディープ・スロート―大統領を葬った男―』文藝春秋、2005年。

 つい最近のことと記憶していたけれども、発行されたのは7年も前。7年間も「つん読」状態になっていた。

 「ディープ・スロート」は言うまでもなく、ウォーターゲート事件でワシントン・ポスト紙の情報源となった人物のこと。実際にはFBI副長官だったマーク・フェルトであった。彼は、長くFBI長官として君臨していたフーバーの後継をねらっていたが、そうはならなかったという事情がある。

 当時と2000年以降の裏事情を説明した本。

 しかし、晩年のフェルトが記憶をかなり失ってしまい、2008年に亡くなってしまったので、全容は分からなくなってしまった。

ボブ・ウッドワード『ディープ・スロート―大統領を葬った男―』

ボブ・ウッドワード(伏見威蕃訳)『ディープ・スロート―大統領を葬った男―』文藝春秋、2005年。

 つい最近のことと記憶していたけれども、発行されたのは7年も前。7年間も「つん読」状態になっていた。

 「ディープ・スロート」は言うまでもなく、ウォーターゲート事件でワシントン・ポスト紙の情報源となった人物のこと。実際にはFBI副長官だったマーク・フェルトであった。彼は、長くFBI長官として君臨していたフーバーの後継をねらっていたが、そうはならなかったという事情がある。

 当時と2000年以降の裏事情を説明した本。

 しかし、晩年のフェルトが記憶をかなり失ってしまい、2008年に亡くなってしまったので、全容は分からなくなってしまった。