井庭研(2019秋学期):1年生を中心として追加募集!
井庭研では、1年生を中心として、新規メンバーの追加募集を行います。9⽉10⽇(火)までの早めのタイミングで、メールでエントリーをしてください。
井庭研シラバス(2019年度秋学期)
Natural & Creative Living Lab - 未来をつくる言葉をつくる(井庭研)
担当:井庭 崇(総合政策学部教授)
研究会タイプ:A型(4単位)
2019年9⽉10⽇(火):追加エントリー〆切
担当教員の井庭が、昨年からサバティカル(在外研究期間)で海外にいましたが、夏には帰国し、秋学期からは通常の体制に戻ります。このタイミングで、新たに魅力的なプロジェクトをいろいろ立ち上げます。そのプロジェクトを出発点として、今後も一緒に研究に取り組んでいくメンバーを募集します。
(A) 「クリエイティブ・マネジメント」プロジェクト
(UDS株式会社との創造的経営のパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(B) 「共創まちづくり」プロジェクト
(元・ポートランド市開発局の山崎満広さんとの米国ポートランドのコミュニティ形成・まちづくりから学ぶパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(C) 「イノベーション社会実装」プロジェクト
(村井純さんとの イノベーションの実現と普及のパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(D) 「アカデミック・ライティング」プロジェクト
(論文の書き方の基本と秘訣のパターン・ランゲージ作成の研究)
このほか、この春から「これからの訪問看護」のパターン・ランゲージ作成のプロジェクトが、看護医療学部生たちとともに進行中です。そのプロジェクトに参加希望の人も募集します(看護医療学部生、大歓迎です)。
【研究テーマ】
井庭研では、情報社会の次に来るこれからの社会を「創造社会」(Creative Society)と考え、創造的で豊かな生き方を実践・支援するための研究を行なっています。
井庭研で 「創造的」(creative) というとき、それは「発見の連鎖」をつないでいくということを意味しています。日常的な創造性でも、専門的な創造性でも、小さな発見が次々と生じているような状態を「創造的」だと捉えます。そのような「発見の連鎖」が起きている状況では、つくり手も想定していなかったような展開が生まれ、その経験を通してつくり手は変化・成長します。つくることは探究することであり、学ぶこと、そして変化することなのです。
このような創造的な活動がいろいろな分野で起きやすくなるための支援の研究が、井庭研で取り組んでいることです。具体的にどのようなテーマの研究を行うのかは毎年変わります(今年秋に立ち上がるプロジェクトについては、下記の【プロジェクト】を参照)。
井庭研では、 一人ひとりがもっているナチュラルな創造性(Natural Creativity)の力を信じ、それがより発揮されることを目指しています。かつて、作家のミヒャエル・エンデは、「創造的であるというのは、要するに、人間的であるということにほかならない。」と語りました。井庭研ではさらに、創造的であることは人間的であり、そしてそれは自然(ナチュラル)なことである、と考えています。人為的・作為的な創造行為ではなく、より自然のあり方・かたちに近い創造性のあり方(無我の創造)と生き方を探究しています。
【アプローチ】
そのような未来に向けての転換・変化のためには、思想と理論、方法論と道具を駆使していく必要があります。井庭研究室では、「プラグマティズム」などの思想とともに、「システム理論」や「創造性」、「学び」の理論等を踏まえながら、日常的な創造的活動を支援する「パターン・ランゲージ」という「メディア」をつくり、その方法論を開発することで、創造的で豊かな生き方ができる社会へのシフトを目指します。
パターン・ランゲージ(Pattern Language) は、物事の秘訣や経験則、コツを言語化して共有する方法です。もともとは、建築やソフトウェアのデザイン(設計)の知を言語化する方法として考案・発展してきたものですが、井庭研では人間行為の経験則を言語化する方法として応用してきました。学び、プレゼンテーション、コラボレーション、企画、料理、暮らしのデザインなど、井庭研ではこれまでに70種類以上の領域で1700パターン以上をつくってきました。パターン・ランゲージの使い方については、「対話」のメディアとして用いるということを提案し、実践してきました。いろいろな実践領域のパターン・ランゲージをつくるということは、新しい分野を始める支援をするということで、ソフトな社会インフラをつくっている、と言うことができます。
井庭研では、パターン・ランゲージの作成に加えて、ワークショップを設計・実施したり、日常の環境に埋め込むための新しいメディアのデザインなども行うことで、よりナチュラルでクリエイティブな生き方を支援し、そのための社会の変化を促すことに取り組んでいきます。
そして、そのような創造実践の研究活動を通じて、物事への理解を深め、力を養っていく「クリエイティブ・ラーニング」(創造的な学び、つくることによる学び)を実践します。日頃の活動については、井庭研のFacebookグループ(https://www.facebook.com/ilabsfc/)で写真とともに紹介しているので、そちらも併せて見てみてください。
【プロジェクト】
2019年秋学期から、以下の4つのプロジェクトが始動します。
(A)「クリエイティブ・マネジメント」プロジェクト
魅力的な事業コンセプト、メンバーの強みを活かした組織づくり、創造的人材育成などのクリエイティブ・マネジメント(創造的経営)のパターン・ランゲージを作成する(UDS株式会社との共同研究)。『プロジェクト・デザイン・パターン』と『おもてなしデザイン・パターン』に続くパターン・ランゲージ作成共同研究第三弾。最終成果物は書籍化する予定。
(B)「共創まちづくり」プロジェクト
ポートランドのまちづくりから学ぶ、コミュニティによるエコでクリエイティブな街のつくり方のパターン・ランゲージを作成する(元・ポートランド市開発局の山崎満広さんと共同研究)。山崎さんは『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』や『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』の著者でもある。最終成果物は書籍化を目指している。
(C)「イノベーション社会実装」プロジェクト
イノベーションの実現と普及の方法について、インターネットのWIDEプロジェクトの事例から学び、パターン・ランゲージを作成する(村井純さん・村井研との共同研究)。WIDEについては『日本でインターネットはどのように創られたのか?:WIDEプロジェクト20年の挑戦の記録』などを参照。最終成果物は書籍化を目指している。
(D)「アカデミック・ライティング」プロジェクト
論文の書き方の基本と秘訣をまとめたパターン・ランゲージを作成する。井庭研で繰り返し読んでいる『創造的論文の書き方』(伊丹 敬之)や『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント)などの重要文献も踏まえつつ、文章・論文執筆の基本から、よりよい論文を書くための秘訣を探究する。最終成果物は書籍化を目指している。
このほか、この春から「これからの訪問看護」についての対話のツール(パターン・ランゲージ)をつくるプロジェクトが、看護医療学部生たちとともに進行中です。こちらは、看護医療学部の授業等も考慮し、上記のプロジェクトとは異なる時間帯で活動しています。詳しくは説明会や今後のやりとりのなかで聞いてください。
【運営方針】
各自どれかひとつのプロジェクトに参加し、研究に取り組みます。 各プロジェクトは、複数人で構成され、成果を生み出すためのチームとして、ともに助け合い、高め合い、学び合いながら、研究に取り組みます。
井庭研の大きな特徴として、学部生でも自分たちの研究成果を論文にまとめ、国際学会で数多く発表しているということがあります。例えば、2018年度は、計14本の論⽂を書き、それをドイツ、アメリカ、中国等で開催された国際学会で発表してきました。また、国際学会でのワークショップも8本行いました。そのほとんどで、学部 2年⽣〜4年⽣が活躍しています。2019年度はドイツ、カナダ、ポーランド等で国際学会発表を行う予定です。このように学部生のうちから、学術的な海外のコミュニティを経験できるというのも、井庭研の特徴・魅力のひとつです。
また、研究成果を書籍として出版することもあります。井庭研では、そのくらい本格的に研究・実践に取り組んでいます。まさに、井庭研がSFC生活の中心となるような活動量です。そういう本格的な研究・実践に一緒に取り組みたいという人を募集します。
【履修条件】
知的な好奇心と、創造への情熱を持っている多様な人を募集します。
井庭研での研究・活動に積極的かつ徹底的に取り組もうという気持ちがあること。
個々の研究だけでなく、「知的・創造的なコミュニティとしての井庭研」を一緒につくっていく意志があること。
【その他・留意事項】
井庭研では、たくさん本を読みます。難しいものもたくさん読みます。それは、知識を身につけるというだけでなく、考え方の型を知り、考える力をつけるためでもあります。さらに、他のメンバーとの共通認識を持ち、共通言語で話すことができるようになるためでもあります。創造の基盤となるのです。
井庭研では、たくさん話して、たくさん手を動かします。文献を読んで考えるということはたくさんやりますが、それだけでは足りません。他のメンバーと議論し、ともに考え、一緒につくっていく、ということによって、一人ひとりの限界を超えることができます。こうして、ようやく《世界を変える力》をもつものをつくることができるのです。
【授業スケジュール】
井庭研では、どっぷりと浸かって日々一緒に活動に取り組むことが大切だと考えています。大学生活の・時間割上の一部の時間を井庭研の活動に当てるというよりは、 井庭研が大学生活のベースになるということです。井庭研に入るということは、SFCでの「ホーム」ができるということもあるのです。創造的な活動とその社会的な変革は、毎週数時間集まって作業するというだけでは成り立ちません。いつも、どこにいても考え、アンテナを張り、必要なときに必要なだけ手を動かすことが不可欠です。そのため、自分の生活の一部を埋めるような感覚ではなく、生活の全体に重なり、日々の土台となるようなイメージをもってもらえればと思います。
そのなかでも、全員で集まって活動する時間も、しっかりとります。各自が準備をしたり勉強したりする時間とは別に、みんなで集まって話し合ったり、作業を進める時間が必要だからです。井庭研では、 水曜の3限から夜までと、木曜の4限から夜までの時間は、メンバー全員で集まって活動する 《まとまった時間》 としています。これらの時間は、授業や他の予定を入れないようにしてください。
【評価方法】
研究・実践活動への貢献度、および研究室に関する諸活動から総合的に評価します。
【追加エントリー課題】
9⽉10⽇(火)までの早めのタイミングで、指定の内容を書いたメールを提出してください。
エントリーメールの提出先: ilab-entry[at]sfc.keio.ac.jp ([at]を@に変えてください)
メールのサブジェクト(件名): 井庭研(2019秋) 履修希望
以下の内容を書いたファイル(PDF)を、メールに添付してください。
井庭研(2019秋) 履修希望
1. ⽒名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真 (写真はスナップ写真等で構いません)
2. ⾃⼰紹介と日頃の興味・関⼼(イメージしやすいように、適宜、写真や絵などを入れてください)
3. 井庭研の志望理由
4. 秋学期に参加したいプロジェクト
5. 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, ⾳楽, その他)
6. これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
7. これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
8. これまでに所属した研究会と、来学期、並⾏して所属することを考えている研究会(あれば)
【教材・参考文献】
継続メンバーは、これまでに以下の本を読んでいます。これらの本も含め、いろいろと読んでいくことになります。
『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』 (井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016)
『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文, 翔泳社, 2019)
『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018)
『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』 (井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015)
『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』 (井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
『時を超えた建設の道』 (クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989)
『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質 ― 生命の現象』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)
『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
『ニクラス・ルーマン入門:社会システム理論とは何か』(クリスティアン・ボルフ, 新泉社, 2014)
『オープンダイアローグとは何か』 (斎藤環 著+訳, 医学書院, 2015)
『プラグマティズム入門』 (伊藤 邦武, ちくま新書, 筑摩書房, 2016)
『感動をつくれますか?』 (久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006)
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』 (村上春樹, 文春文庫,文藝春秋, 2011)
『創造的論文の書き方』 (伊丹 敬之, 有斐閣, 2001)
『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, ダイヤモンド社, 1999)
井庭研シラバス(2019年度秋学期)
Natural & Creative Living Lab - 未来をつくる言葉をつくる(井庭研)
担当:井庭 崇(総合政策学部教授)
研究会タイプ:A型(4単位)
2019年9⽉10⽇(火):追加エントリー〆切
担当教員の井庭が、昨年からサバティカル(在外研究期間)で海外にいましたが、夏には帰国し、秋学期からは通常の体制に戻ります。このタイミングで、新たに魅力的なプロジェクトをいろいろ立ち上げます。そのプロジェクトを出発点として、今後も一緒に研究に取り組んでいくメンバーを募集します。
(A) 「クリエイティブ・マネジメント」プロジェクト
(UDS株式会社との創造的経営のパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(B) 「共創まちづくり」プロジェクト
(元・ポートランド市開発局の山崎満広さんとの米国ポートランドのコミュニティ形成・まちづくりから学ぶパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(C) 「イノベーション社会実装」プロジェクト
(村井純さんとの イノベーションの実現と普及のパターン・ランゲージ作成の共同研究)
(D) 「アカデミック・ライティング」プロジェクト
(論文の書き方の基本と秘訣のパターン・ランゲージ作成の研究)
このほか、この春から「これからの訪問看護」のパターン・ランゲージ作成のプロジェクトが、看護医療学部生たちとともに進行中です。そのプロジェクトに参加希望の人も募集します(看護医療学部生、大歓迎です)。
【研究テーマ】
井庭研では、情報社会の次に来るこれからの社会を「創造社会」(Creative Society)と考え、創造的で豊かな生き方を実践・支援するための研究を行なっています。
井庭研で 「創造的」(creative) というとき、それは「発見の連鎖」をつないでいくということを意味しています。日常的な創造性でも、専門的な創造性でも、小さな発見が次々と生じているような状態を「創造的」だと捉えます。そのような「発見の連鎖」が起きている状況では、つくり手も想定していなかったような展開が生まれ、その経験を通してつくり手は変化・成長します。つくることは探究することであり、学ぶこと、そして変化することなのです。
このような創造的な活動がいろいろな分野で起きやすくなるための支援の研究が、井庭研で取り組んでいることです。具体的にどのようなテーマの研究を行うのかは毎年変わります(今年秋に立ち上がるプロジェクトについては、下記の【プロジェクト】を参照)。
井庭研では、 一人ひとりがもっているナチュラルな創造性(Natural Creativity)の力を信じ、それがより発揮されることを目指しています。かつて、作家のミヒャエル・エンデは、「創造的であるというのは、要するに、人間的であるということにほかならない。」と語りました。井庭研ではさらに、創造的であることは人間的であり、そしてそれは自然(ナチュラル)なことである、と考えています。人為的・作為的な創造行為ではなく、より自然のあり方・かたちに近い創造性のあり方(無我の創造)と生き方を探究しています。
【アプローチ】
そのような未来に向けての転換・変化のためには、思想と理論、方法論と道具を駆使していく必要があります。井庭研究室では、「プラグマティズム」などの思想とともに、「システム理論」や「創造性」、「学び」の理論等を踏まえながら、日常的な創造的活動を支援する「パターン・ランゲージ」という「メディア」をつくり、その方法論を開発することで、創造的で豊かな生き方ができる社会へのシフトを目指します。
パターン・ランゲージ(Pattern Language) は、物事の秘訣や経験則、コツを言語化して共有する方法です。もともとは、建築やソフトウェアのデザイン(設計)の知を言語化する方法として考案・発展してきたものですが、井庭研では人間行為の経験則を言語化する方法として応用してきました。学び、プレゼンテーション、コラボレーション、企画、料理、暮らしのデザインなど、井庭研ではこれまでに70種類以上の領域で1700パターン以上をつくってきました。パターン・ランゲージの使い方については、「対話」のメディアとして用いるということを提案し、実践してきました。いろいろな実践領域のパターン・ランゲージをつくるということは、新しい分野を始める支援をするということで、ソフトな社会インフラをつくっている、と言うことができます。
井庭研では、パターン・ランゲージの作成に加えて、ワークショップを設計・実施したり、日常の環境に埋め込むための新しいメディアのデザインなども行うことで、よりナチュラルでクリエイティブな生き方を支援し、そのための社会の変化を促すことに取り組んでいきます。
そして、そのような創造実践の研究活動を通じて、物事への理解を深め、力を養っていく「クリエイティブ・ラーニング」(創造的な学び、つくることによる学び)を実践します。日頃の活動については、井庭研のFacebookグループ(https://www.facebook.com/ilabsfc/)で写真とともに紹介しているので、そちらも併せて見てみてください。
【プロジェクト】
2019年秋学期から、以下の4つのプロジェクトが始動します。
(A)「クリエイティブ・マネジメント」プロジェクト
魅力的な事業コンセプト、メンバーの強みを活かした組織づくり、創造的人材育成などのクリエイティブ・マネジメント(創造的経営)のパターン・ランゲージを作成する(UDS株式会社との共同研究)。『プロジェクト・デザイン・パターン』と『おもてなしデザイン・パターン』に続くパターン・ランゲージ作成共同研究第三弾。最終成果物は書籍化する予定。
(B)「共創まちづくり」プロジェクト
ポートランドのまちづくりから学ぶ、コミュニティによるエコでクリエイティブな街のつくり方のパターン・ランゲージを作成する(元・ポートランド市開発局の山崎満広さんと共同研究)。山崎さんは『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』や『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』の著者でもある。最終成果物は書籍化を目指している。
(C)「イノベーション社会実装」プロジェクト
イノベーションの実現と普及の方法について、インターネットのWIDEプロジェクトの事例から学び、パターン・ランゲージを作成する(村井純さん・村井研との共同研究)。WIDEについては『日本でインターネットはどのように創られたのか?:WIDEプロジェクト20年の挑戦の記録』などを参照。最終成果物は書籍化を目指している。
(D)「アカデミック・ライティング」プロジェクト
論文の書き方の基本と秘訣をまとめたパターン・ランゲージを作成する。井庭研で繰り返し読んでいる『創造的論文の書き方』(伊丹 敬之)や『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント)などの重要文献も踏まえつつ、文章・論文執筆の基本から、よりよい論文を書くための秘訣を探究する。最終成果物は書籍化を目指している。
このほか、この春から「これからの訪問看護」についての対話のツール(パターン・ランゲージ)をつくるプロジェクトが、看護医療学部生たちとともに進行中です。こちらは、看護医療学部の授業等も考慮し、上記のプロジェクトとは異なる時間帯で活動しています。詳しくは説明会や今後のやりとりのなかで聞いてください。
【運営方針】
各自どれかひとつのプロジェクトに参加し、研究に取り組みます。 各プロジェクトは、複数人で構成され、成果を生み出すためのチームとして、ともに助け合い、高め合い、学び合いながら、研究に取り組みます。
井庭研の大きな特徴として、学部生でも自分たちの研究成果を論文にまとめ、国際学会で数多く発表しているということがあります。例えば、2018年度は、計14本の論⽂を書き、それをドイツ、アメリカ、中国等で開催された国際学会で発表してきました。また、国際学会でのワークショップも8本行いました。そのほとんどで、学部 2年⽣〜4年⽣が活躍しています。2019年度はドイツ、カナダ、ポーランド等で国際学会発表を行う予定です。このように学部生のうちから、学術的な海外のコミュニティを経験できるというのも、井庭研の特徴・魅力のひとつです。
また、研究成果を書籍として出版することもあります。井庭研では、そのくらい本格的に研究・実践に取り組んでいます。まさに、井庭研がSFC生活の中心となるような活動量です。そういう本格的な研究・実践に一緒に取り組みたいという人を募集します。
【履修条件】
【その他・留意事項】
【授業スケジュール】
井庭研では、どっぷりと浸かって日々一緒に活動に取り組むことが大切だと考えています。大学生活の・時間割上の一部の時間を井庭研の活動に当てるというよりは、 井庭研が大学生活のベースになるということです。井庭研に入るということは、SFCでの「ホーム」ができるということもあるのです。創造的な活動とその社会的な変革は、毎週数時間集まって作業するというだけでは成り立ちません。いつも、どこにいても考え、アンテナを張り、必要なときに必要なだけ手を動かすことが不可欠です。そのため、自分の生活の一部を埋めるような感覚ではなく、生活の全体に重なり、日々の土台となるようなイメージをもってもらえればと思います。
そのなかでも、全員で集まって活動する時間も、しっかりとります。各自が準備をしたり勉強したりする時間とは別に、みんなで集まって話し合ったり、作業を進める時間が必要だからです。井庭研では、 水曜の3限から夜までと、木曜の4限から夜までの時間は、メンバー全員で集まって活動する 《まとまった時間》 としています。これらの時間は、授業や他の予定を入れないようにしてください。
【評価方法】
研究・実践活動への貢献度、および研究室に関する諸活動から総合的に評価します。
【追加エントリー課題】
9⽉10⽇(火)までの早めのタイミングで、指定の内容を書いたメールを提出してください。
エントリーメールの提出先: ilab-entry[at]sfc.keio.ac.jp ([at]を@に変えてください)
メールのサブジェクト(件名): 井庭研(2019秋) 履修希望
以下の内容を書いたファイル(PDF)を、メールに添付してください。
井庭研(2019秋) 履修希望
1. ⽒名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真 (写真はスナップ写真等で構いません)
2. ⾃⼰紹介と日頃の興味・関⼼(イメージしやすいように、適宜、写真や絵などを入れてください)
3. 井庭研の志望理由
4. 秋学期に参加したいプロジェクト
5. 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, ⾳楽, その他)
6. これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
7. これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
8. これまでに所属した研究会と、来学期、並⾏して所属することを考えている研究会(あれば)
【教材・参考文献】
継続メンバーは、これまでに以下の本を読んでいます。これらの本も含め、いろいろと読んでいくことになります。
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