井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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書籍『旅のことば―認知症とともによりよく生きるためのヒント』出版!

昨年井庭研で作成した「認知症とともによりよく生きる」工夫をまとめたパターン・ランゲージが書籍として出版されました!!!

今週から一般書店に並び、オンライン書店でも購入できます!

『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
井庭崇, 岡田誠 編著
慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
丸善出版, 2015年5月25日出版


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現在、日本の65歳以上の方のうち、軽度の認知障害をもつ方までを含めれば、その数は800万人を越えると言われています。65歳以上の約4人に1人、日本人全体でみると約15人に1人という計算になります。

このような時代のなかで、本書は、認知症だと診断されたのちに「認知症とともによりよく生きる」ための「前向きで実践的な工夫」を40個のパターンにまとめました。これらはすべて実践している方からのインタビューにもとづいています。


今回の書籍化にあたり、帯のことばを、チーム・バチスタなどでも有名な医師・天野篤先生にいただきました。

認知症と出会ったときから
手元に置いておきたい人生のノートです。
(順天堂大学 医学部教授 天野 篤)


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まさに手元に置いておいて、何度もパラパラと見返してほしいと思います。

また、「認知症とともによりよく生きる」ことに関係する3人の方に推薦の言葉をいただき、書籍の最初に収録させていただいています。その推薦文の一部を抜粋すると…

本書は、誰もが避けてはとおれない認知症生活を旅にたとえ、本人、家族、みんなの立場から、認知症になったときにどう過ごせばよいかを具体的に解説した画期的な一冊です。
(日本認知症ワーキンググループ共同代表 佐藤 雅彦)

認知症になることは終わりではなく新しい旅のはじまりかもしれません。認知症の人、家族、地域の人々や行政、介護・医療など「みんな」が考えるべきヒントを記し、この本はさりげなく人生への讃歌を教えてくれます。
(松本診療所ものわすれクリニック院長 松本 一生)

「こんな本が欲しかった!」
この本を手にして、とてもうれしくなりました。認知症に関する本はたくさんありますが、病気や症状、診断や治療、介護が中心で「どうしたらこれからをよりよく生きていけるか」を伝えてくれる本がなかったからです。
この一冊には、認知症がはじまってからの日々(旅路)を、前向きに生きていくためのステップが一つひとつ具体的に記されています。とてもシンプルでわかりやすいことばが使われていますが、当事者の体験を凝縮した智慧の宝庫です。
(認知症介護研究・研修東京センター研究部長 永田 久美子)


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非常にうれしい推薦のことばばかりです。
推薦文の全文は、ぜひ本書を手にとってお読みいただければと思います。


『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
井庭崇, 岡田誠 編著
慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
丸善出版, 2015年5月25日出版


自分や家族、身近な人が認知症と診断されたら、どうすればよいのでしょうか。不安に押しつぶされそうになったり、過去の介護の記憶がよみがえってくるかもしれません。
ですが、認知症は、生活を大きく変えるからこそ実現できる「新しい旅」のはじまりと捉えることができるのです。
本書では、認知症の方、そのご家族、まわりで支えている専門家が実践している「新しい旅」をよりよく生きるための工夫を40の「ことば」にまとめて紹介しています。

一つひとつの旅のことば(工夫)には、どのような「状況」で、どのような「問題」を、どのように「解決」し、どのような「結果」が期待されるのか、ということが書かれています。

これらの工夫のなかから、気に入ったもの、自分の状況に合うものを少しずつ生活に取り入れてみてください。きっと、これからの過ごす時間は何かを失っていく時間ではなく、これまで得られなかったものを新たにつくっていくかけがえのない時間なのだ、と思えるようになるはずです。


Amazon.co.jp 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ

楽天ブックス 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ

丸善出版『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ
イベント・出版の告知と報告 | - | -

2015年1〜4月活動記録

2015年1〜4月活動・成果をまとめました。

書籍

  • Eri Shimomukai, Sumire Nakamura, with Takashi Iba, Change Making Patterns: A Pattern Language for Fostering Social Entrepreneurship, CreativeShift Lab, 2015 [ Amazon.com / Amazon.co.jp ]

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    国際学会発表

  • Sakurako Kogure, Yuma Akado, Alice Sasabe, Jei-Hee Hong and Takashi Iba, 「パターン・マイニング・ワークショップのデザインにおける5つの工夫:Generative Beauty Workshop を事例として」, 4th Asian Conference on Pattern Language of Programs (AsianPLoP2015), 2015 [ draft ]

  • Alice Sasabe, Jei-Hee Hong, Sakurako Kogure, Yuma Akado, Keishi Saruwatari and Takashi Iba, 「パターン・マイニングを通じた文化理解方法の提案:Generative Beauty Workshop を事例として」, 4th Asian Conference on Pattern Language of Programs (AsianPLoP2015), 2015 [ draft ]

  • Takashi Iba, "Future Language as a Collaborative Design Method," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Takashi Iba, Aya Matsumoto, Arisa Kamada, Nao Tamaki, Tasuku Matsumura, Tomoki Kaneko, and Makoto Okada, "A Pattern Language for Living Well with Dementia: Words for a Journey," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Sumire Nakamura and Takashi Iba, "Collaborative Social Change with Change Making Patterns Workbook," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Sumire Nakamura and Takashi Iba, "Collaborative Initiative for Community Development with Future Language: A Case of Lorega District, Philippines," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Takuya Honda, Keibun Nakagawa, and Takashi Iba, "Collaborative Design of Workplace with Future Language," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Jei-Hee Hong, Yuma Akado, Sakurako Kogure, Alice Sasabe, Keishi Saruwatari, and Takashi Iba, "Exploring Cultures through Pattern Mining: Practices from Generative Beauty Workshops," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Kousuke Suzuki, Takuya Honda, Yuta Kanezuka, and Takashi Iba, "A New Way of Identifying Needs from Multiple Stakeholders," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]

  • Shoko Fujioka, Takuya Honda, Ryo Tsukahara, and Takashi Iba, "Chain of Dialogues Involving the Local Residents with Future Language," 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), March, 2015 [ Paper ]


    講演・対談

  • 井上英之 × 井庭崇 対談(Closed), CTW (Change The World) 表参道, 2015年1月

  • 藤村龍至 × 井庭崇 × 難波和彦 対談, 藤村龍至『プロトタイピング』出版記念イベント "デザインプロセス論の今日的意義・アレグザンダーの現代解釈について," LIXIL, 2015年1月 【スライド

  • 井庭 崇, 「創造を促す対話のための言語「パターン・ランゲージ」の体験ワークショップ」, 「学びの連携」プロジェクト2014年度 第3回公開セミナー:学生の主体性を育む教育方法の探究, 慶應義塾大学日吉キャンパス, 2015年1月

  • 井庭 崇, 「井庭流 英語プレゼンの極意」, TOEIC presents 英語発信力応援プロジェクト × NHKエデュケーショナル「ゴガクル」協力 「心をつかむ!英語プレゼンの極意」Vol.2, 2015年2月 【スライド

  • 井庭 崇, 「新ビジネス開発・組織活性のためのパターン・ランゲージ3.0」, Creative City Consortium プラチナエッグ・ハンティング・セミナー, 2015年2月

  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージ3.0研究会」(セカンドシーズン 第1回), Creative City Consortium プラチナエッグ・ハンティング・セミナー2015, 2015年3月

  • 井庭 崇, 「企業イノベーターのためのパターン・ランゲージ 講座:コラボレーション・パターンで組織の創造性を高める」, 翔泳社 Business Book Academy, 2015年3月

  • 井庭 崇, 「創造社会のシステムとメディア」, 情報システム学会, 2015年3月

  • Mary Lynn Manns, 井庭 崇, 「Fearless Change: 組織に新しいアイデアを広げるためのワークショップ」, 2015年3月

  • 井庭 崇, 「よりよいプレゼンテーションのために」, 慶應義塾大学看護医療学部FD講演, 2015年3月

  • 田中 浩也 × 井庭 崇, 「Fab × Pattern Language」, 創造社会論, 2015年4月 【映像:前半/ 後半

  • 松川 昌平 × 井庭 崇, 「Algorithmic Design × Pattern Language」, 創造社会論, 2015年4月 【映像:前半/ 後半

  • 村井 純 × 井庭 崇, 「Internet × Pattern Language」, 創造社会論, 2015年4月 【映像:前半/ 後半

  • 加藤 文俊 × 井庭 崇, 「Community × Pattern Language」, 創造社会論, 2015年4月 【映像:前半/ 後半


    記事
    藤村 龍至, 井庭 崇, 難波 和彦, 「パタン・ランゲージの今日的意義──新たなコラボレーションのかたち」, 10+1 web site, LIXIL出版, 2015年3月


    学会開催

  • Conference Chair , 5th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs15), 2015年3月 【 Conference HP

  • Program Committee , 4rd Asian Conference on Pattern Language of Programs (AsianPLoP2015), 2015年3月 【 Conference HP


    ワークショップ

  • Future Language Workshop @ 東京コミュニティスクール(TCS), 2015年2月


    審査員
  • 朝日小学生新聞主催 第2回「学校・地元・家族自慢 プレゼンコンテスト」, 2015年2月 【 HP



    担当授業

  • 「Creative Systems Theory / 創造システム理論」(井庭 崇 , 慶應義塾大学SFC 2014年度秋学期後半)

  • 「創造社会論」(井庭 崇 , 慶應義塾大学SFC 2015年度春学期前半)【資料・映像

  • 「パターンランゲージ」(井庭 崇 , 慶應義塾大学SFC 2015年度秋学期前半)

  • 「スチューデントビルドキャンパス(SBC)実践」(小林 博人, 井庭 崇, オオニシ タクヤ, 加藤 文俊, 連 勇太朗, 慶應義塾大学SFC 2015年度春学期前半)

  • 「総合政策学」(河添 健, 井庭 崇, 國枝 孝弘, 和田 龍磨, 慶應義塾大学SFC 2015年度春学期前半)【資料・映像

  • 「環境情報学」(村井 純, 井庭 崇, 加藤 文俊, 慶應義塾大学SFC 2015年度春学期前半)【資料・映像


    学内での活動

  • SFC未来創造塾 SBC (Student Build Campus), 2015年1月〜【 お知らせ

  • 「総合政策学」「環境情報学」の一環としての凧揚げ, 2015年3月 【 SFCニュース


    記事・書籍等で紹介していただいたもの

  • 「"認知症と生きる旅" 楽しんで - 本人・家族の工夫を冊子に 慶應大学研究室」, シルバー新報, 2015年1月16日

  • 「参加者が体験 「パターン・ランゲージ」」, 塾生新聞, 慶應塾生新聞会, 2015年3月 【 記事

  • "Reframing the language of dementia: A structured approach to language shows promise for improving the lives of dementia patients and their families", Keio Research Highlights, 2015 [ article ]
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