慶應義塾大学SFC「ワークショップデザイン」2023シラバス
「ワークショップデザイン」2023
慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
担当教員:井庭崇
開講:2023年度秋学期(後半)
曜日時限:木曜3・4限※
※ 学期前半には、同じ曜日時限に「創造システム理論」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
実施形態:対面
【科目概要:主題と目標/授業の手法など】
「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。 現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?
これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。
なお、考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読んで学んでいくという宿題を出しますので、各自、書籍『クリエイティブ・ラーニング』を入手しておいてください。
【授業計画】
第1・2回(11/30):イントロダクション&ワークショップ体験
授業の内容、進め方について理解します。また、ワークショップを体験します。
第3・4回(12/7):「全体性のたまご」アプローチによるデザイン&ワークショップ紹介
全体性を考慮しながら、部分をつくり込んでいく「全体性のたまご」アプローチによるデザインについて学びます。また、パターン・カードを用いた対話ワークショップやフューチャー・ランゲージ・ワークショップなど、いくつかのワークショップを紹介し、その設計上の工夫や実施事例を紹介します。
第5・6回(12/14):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #1
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第7・8回(12/21):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #2
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第9・10回(1/11):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #3
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第11・12回(1/18):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #4
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第13・14回(1/25):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #5
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第15回:ワークショップ・デザインのパターン・ランゲージ作成
授業でつかんだワークショップ・デザインのコツを、パターン・ランゲージの形式で記述していき、最終レポートを作成します。(授業時間外)
【履修選抜課題】
受入学生数(予定):90人程度
選抜方法:課題提出による選抜
「自分が好きな作品の分析」
以下の内容をA4で1ページに収め、PDFファイルにして提出してください。
まず最初に、名前、学籍番号、SFCのメールアドレスを明記
映画、漫画、小説、ゲーム、ドラマ、演劇、テレビ番組、Youtube、ミュージシャン、芸人など、「自分がとても好きな作品」を取り上げ、自分が感じる「すばらしさ」(魅力)を分析してください。
(1)まず、その作品を知らない人に対して、それがどういうものかがわかるように簡単に説明してください。
(2)その上で、そのどこがどのように自分の「好き」を生んでいるのか(つまり自分はその作品のどこにどのように惹かれているのか)を「分析」し、説明してください。
この課題は、作品をただ受け取り消費するということを超えて、「その作品がどのような成り立ちをしているのか」と「自分が惹かれるのはどういう点なのか」を自覚するためのものです。好きな作品だからといって、ただただその説明に終始するのではなく、必ず分析的な目で分析して、それについて書くようにしてください。
提出の際には、必ず1ページのPDFファイルを提出してください。以上の要件をみたない課題が提出された場合には、選抜の対象外とします。
【提出課題・試験・成績評価の方法など】
成績評価は、出席と授業中のワークショップや議論への参加、ふりかえりと文献の宿題、グループワークへの貢献と期末レポートから総合的に評価します。
【履修上の注意】
授業時間外にしっかりとグループワークの活動をすることが求められます。
毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。
本授業では、コミュニケーションツール「slack」を用いて、授業に関するアナウンスや、グループワークのやりとりなどを行います。こまめにアクセスするようにしてください。
学期前半には、同じ曜日時限に「創造システム理論」(井庭)が開講されます。そちらはかなり理論的な授業でだいぶ毛色が違いますが、よければ併せてどうぞ。
【教材・参考文献】
教科書
『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
参考文献
『ジェネレーター:学びと活動の生成』(市川力, 井庭崇, 学事出版, 2022)
『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』(井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016)
『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文, 翔泳社, 2019年)
『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
担当教員:井庭崇
開講:2023年度秋学期(後半)
曜日時限:木曜3・4限※
※ 学期前半には、同じ曜日時限に「創造システム理論」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
実施形態:対面
【科目概要:主題と目標/授業の手法など】
「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。 現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?
これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。
なお、考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読んで学んでいくという宿題を出しますので、各自、書籍『クリエイティブ・ラーニング』を入手しておいてください。
【授業計画】
第1・2回(11/30):イントロダクション&ワークショップ体験
授業の内容、進め方について理解します。また、ワークショップを体験します。
第3・4回(12/7):「全体性のたまご」アプローチによるデザイン&ワークショップ紹介
全体性を考慮しながら、部分をつくり込んでいく「全体性のたまご」アプローチによるデザインについて学びます。また、パターン・カードを用いた対話ワークショップやフューチャー・ランゲージ・ワークショップなど、いくつかのワークショップを紹介し、その設計上の工夫や実施事例を紹介します。
第5・6回(12/14):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #1
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第7・8回(12/21):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #2
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第9・10回(1/11):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #3
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第11・12回(1/18):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #4
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第13・14回(1/25):ワークショップ実践&振り返り・ディスカッション #5
グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。その後、実施したワークショップについて振り返り、議論します。
第15回:ワークショップ・デザインのパターン・ランゲージ作成
授業でつかんだワークショップ・デザインのコツを、パターン・ランゲージの形式で記述していき、最終レポートを作成します。(授業時間外)
【履修選抜課題】
受入学生数(予定):90人程度
選抜方法:課題提出による選抜
「自分が好きな作品の分析」
以下の内容をA4で1ページに収め、PDFファイルにして提出してください。
まず最初に、名前、学籍番号、SFCのメールアドレスを明記
映画、漫画、小説、ゲーム、ドラマ、演劇、テレビ番組、Youtube、ミュージシャン、芸人など、「自分がとても好きな作品」を取り上げ、自分が感じる「すばらしさ」(魅力)を分析してください。
(1)まず、その作品を知らない人に対して、それがどういうものかがわかるように簡単に説明してください。
(2)その上で、そのどこがどのように自分の「好き」を生んでいるのか(つまり自分はその作品のどこにどのように惹かれているのか)を「分析」し、説明してください。
この課題は、作品をただ受け取り消費するということを超えて、「その作品がどのような成り立ちをしているのか」と「自分が惹かれるのはどういう点なのか」を自覚するためのものです。好きな作品だからといって、ただただその説明に終始するのではなく、必ず分析的な目で分析して、それについて書くようにしてください。
提出の際には、必ず1ページのPDFファイルを提出してください。以上の要件をみたない課題が提出された場合には、選抜の対象外とします。
【提出課題・試験・成績評価の方法など】
成績評価は、出席と授業中のワークショップや議論への参加、ふりかえりと文献の宿題、グループワークへの貢献と期末レポートから総合的に評価します。
【履修上の注意】
【教材・参考文献】
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