井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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井庭研 必読文献の読破状況の調査・分析(2014年1月時点)

井庭研では、井庭研での研究活動に関係が深い書籍を50冊選び、在学中に読んでもらうことにしています(その50冊のリストは、「井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)」にあります)。

2014年1月時点での39名の読破状況を調べ、まとめてみました。


グラフ:各人の読破冊数[クリックで拡大]
TheNumberOfReadBooks430.jpg


これを見るとわかるように、50冊を読破した人は3人だけでした。40冊台が5人なので、間もなく50冊完了するでしょう。

これを学年別に見ると、以下のようになります。全体的としては、学年が上であるほど読んでいる冊数は多い傾向にありますが、個々に見ると、学年が下でも上の学年の人よりも多く読んでいる人もいます。学年内でみると、どの学年でも最高と最低の差が20冊ほどあります。これはひとえに、日々自分で読み進めているかどうかの違いでしょう。(約1年前にアナウンスをしたため、まだ移行期の段階なので、4年生でも50冊読破できていない人が多くいます。)


グラフ:学年別 読破状況[クリックで拡大]
ByGrade430.jpg


SFCでは1年生から4年生まで好きなタイミングで研究会に入ることができます(学期ごとに研究会を変えることもできます)。そのため、学年が上であることが、そのまま井庭研歴が長いということにはなりません。井庭研に所属する年数が長いほど必読文献を読む機会・時間も増えるので、所属年数別にも出してみました。


グラフ:井庭研 所属年数別 読破状況[クリックで拡大]
ByYears430.jpg


こちらも全体的な傾向としては、やはり所属年数が多い方が読んでいる冊数も多くなっています。注目すべきは、ここ半年しか在籍していない人が20冊程度は読み進めていることです。このペースでいけば1年半で50冊を達成できるでしょう。

最後に、どの本がどのくらい読まれているのかをまとめてみました。やはり上位に来るのは、研究会の輪読や僕の授業の教科書が多いという印象です。


グラフ:文献別 読破人数[クリックで拡大]
ReadBooks430.jpg


文献を読むことだけが重要なのではありませんが、これらの本と対話し、そのなかで考えることは、これからの研究活動の基盤となります。ぜひ各自がんばって、読み進めてほしいと思います。
井庭研だより | - | -

サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ(3月5日)

2014年3月5日(水)17:00-18:30に東京・国立情報学研究所(学術総合センター)にて、「サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ」を開催します。

このワークショップは、AsianPLoP 2014(第3回プログラムのパターンランゲージ・アジア会議)の一環として行われます。初日の昼間は、参加費無料で一般向けのセッションやワークショップが開催されます。ぜひご参加ください!


「サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ」
古川園智樹, 井庭崇(慶應義塾大学SFC)
2014年3月5日(水)17:00-18:30
東京・国立情報学研究所(学術総合センター)

本ワークショップでは、防災のためのパターン・ランゲージである「サバイバル・ランゲージ」を用いて、地震への備えや地震発生時のよりよい行動について考え、語り合います。サバイバル・ランゲージには、日常生活における「備えのデザイン」、地震発生時の「緊急行動のデザイン」、および地震発生後の行動のための「地震直後のデザイン」について考え、実践するための方法が記述されています。それらのパターンを用いて、自分たちの経験を振り返り、今後につなげる対話を行います。
本ワークショップでは、パターン・ランゲージを「語りのメディア」として用います。パターン・ランゲージを用いることで、普段は話題になりにくいテーマについて深く語り合うことができることを体験していただければと思います。

AsianPLoP 2014(第3回プログラムのパターンランゲージ・アジア会議)
2014年3月5-8日, 東京・国立情報学研究所(学術総合センター)
http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/asianplop/japanese.html


"Disaster Prevention Workshop with the Survival Language"
Tomoki Furukawaono, Takashi Iba (Keio University)
March 5th, Wed, 2014, 17:00-18:30
National Institute of Informatics (NII), Tokyo, Japan

This workshop provides an opportunity for you to reflect on your experiences and to design your preparation in their daily lives by using the the Survival Language, a pattern language to support survival when a catastrophic earthquake occurs. The Survival Language intends to design one’s immediate actions when an earthquake occurs, because it is critical to accumulate one’s knowledge and combine them in such circumstances. Another intention is to constantly remind one about the significance of earthquake preparation, because one’s awareness of catastrophic earthquakes that seldom occur tends to gradually fade.
Through the workshop, you should realize that pattern languages can be used as media for people to talk about their experiences, even if such pattern languages are from domains where people hardly talk about their experiences. This usage of pattern language as a medium for narratives suggests a new possibility for introducing pattern languages into your community.

AsianPLoP 2014: 3rd Asian Conference on Pattern Languages of Programs
March 5-8, 2014, Tokyo, Japan
http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/asianplop/
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落ち着いて深める10年


ついに40代に突入した。

この前まで、自分が40代になるなんて想像もつかなかったけれども、

ついにその時がやってきた。

ひとつの節目なので、これから10年間のことを考えている。


これまでは「若さ」に頼って、バタバタとかなり激しく邁進してきたけれども、

これからは「落ち着いて深める」ということを大切にしたいと思う。

深いところまで考える時間、深く潜ってつくる時間、絆を深める時間、

そういう時間を大切にする10年にしたい。


今日からモードを変えます。

これまでよりも引き蘢ることになるでしょう。

みなさん、これからもよろしくお願いします。


井庭 崇
2014年2月17日
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