井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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2012年を振り返る:成果発表・活動等一覧

2012年もいよいよ終わりに近づいているので、恒例の「一年の振り返り」をしたい。

今年を振り返ると、まず思い出すのが、とにかくパターン・ランゲージを書きまくったということ。

僕が直接書くのに参加したものには、「コラボレーション・パターン」34パターン、「Generative Beauty Patterns」48パターン、「起業と経営パターン」36パターン、「パターンマイニング・パターン」11パターン、「パターンイラスト・パターン」7パターン、「パターンワークショップ・パターン」10パターンがあり、計146パターン!今年、パターンを書く力が上がったという実感があったが、これだけ書いていればやはり違うものだなぁと思う。

これに加えて、後半に書き進めた書籍版『プレゼンテーション・パターン』の34パターンもあるから、もう一年中パターン・ランゲージを書いていたことになる。パターン・ランゲージ三昧の一年だった。

パターン・ランゲージについての講演や発表、対談もたくさん行った。なかでも今年の目玉は、パターン・ランゲージの世界の中心であるPLoP国際学会(Conference on Pattern Languages of Programs)で招待講演をし、僕らがこれまでやってきたこと、考えてきたこと、そしてこれからやりたいことを語り、好評だったことだ。僕にとって「国際学会での招待講演」が初めてだったこともあり、とても印象深い経験だった。

しかし、反省点もある。今年、本を1冊も出せなかったということだ。いろいろ執筆していたにも関わらず、他の活動でなかなか執筆時間がとれず、最終的にはそれらの出版が来年に持ち越しになってしまった。出版社を始め、関係者のみなさんにご迷惑をおかけしてしまった。このことについては猛省していて、来年は本の執筆を最優先に生活と活動計画を立て直すつもりだ。

あと、今年の特徴としては、いろいろお声がけをいただいた結果、これまでになかったメディア・領域での展開があったこと。テレビのレギュラー出演や新聞書評、漫画コミックへの解説などもあれば、プレスリリース&記者会見をしたり、教職員バンドで歌ったり、ハーフマラソンに挑戦したりと、いろいろ活動の幅が広がった。そういう意味でもとても面白い一年だった。


国際学会 招待講演

  • Takashi Iba, "Pattern Language 3.0: Writing Pattern Languages for Human Actions" (Invited Talk), the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Summary, Slide, Video 1, 2, 3, 4


    国際学会 ワークショップ

  • Takashi Iba, Eri Shimomukai, Sumire Nakamura, Taichi Isaku, and Ayano Tamefusa,"Dialogue Workshop using the Learning Patterns," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Summary


    国際学会発表

  • Takashi Iba, "A Pattern Language for Designing Workshop to Introduce a Pattern Language," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012 【Paper

  • Takashi Iba, Aya Matsumoto, and Kaori Harasawa, "Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012【Paper

  • Eri Shimomukai, and Takashi Iba, "Social Entrepreneurship Patterns: A Pattern Language for Change-Making on Social Issues," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012【Paper

  • Takashi Iba, and Taichi Isaku, "Holistic Pattern-Mining Patterns: A Pattern Language for Pattern Mining on a Holistic Approach," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Rinko Arao, Ayano Tamefusa, Megumi Kadotani, Kaori Harasawa, Shingo Sakai, Keishi Saruwatari, and Takashi Iba, "Generative Beauty Patterns: A Pattern Language for Living Lively and Beautiful," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Kaori Harasawa, Rinko Arao, Takashi Iba, "A Pattern Language for Pattern Illustrating, " the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Eri Shimomukai, Sumire Nakamura, and Takashi Iba, "Change Making Patterns: A Pattern Language for Fostering Social Entrepreneurship," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012【Paper


    国内学会 招待講演

  • 井庭 崇,「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」, 電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会, 東京, 2012年5月 【Slide


    オリジナル冊子

  • 井庭 崇, 原澤 香織, 荒尾 林子, 『Presentation Patterns イラスト制作の軌跡』, Ver.α, 2012年2月 【Blog, PDF

  • Presentation Patterns Project, 『Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations (Ver.0.60)』(英語版), 2012年7月

  • 井庭崇, 濱田正大, 松本彩, 『A Pattern Language for Entrepreneurship & Management: 「起業と経営」パターン2012』, 2012年7月 【Blog

  • Takashi Iba with Kaori Harawasa, Taichi Isaku, and Rinko Arao, 『Pattern Language 3.0: Pattern Languages for Human Actions & the Meta-Patterns』, 2012年10月


  • Generative Beauty Project, 『Generative Beauty Patterns』(英語版), 2012年10月

  • Generative Beauty Project, 『Generative Beauty Patterns』(日本語版), 2012年11月
 【Web, Blog

  • Collaboration Patterns Project, 『コラボレーション・パターン』, 2012年11月 【Web版, PDF


    講演&対談等

  • 井庭 崇, 「社会システム理論入門」, 朝日カルチャーセンター 新宿教室, 2012年1月-3月 【Web

  • 井庭 崇, 「創造社会の思想と方法」, 井庭研 2011年度最終発表会 基調講演, 2012年2月 【Slide

  • 井庭 崇, 「井庭 崇:自己紹介」, Diploma x KYOTO 2012, with 倉方俊輔, 安東陽子, 坂口恭平, 束芋, 2012年2月 【Slide

  • 井庭 崇, 「政策言語:政策デザインのパターン・ランゲージ向けて (Policy Language: A Pattern Language for Policy Design)」, RIETI Seminar2012, 経済産業研究所, 2012年3月 【Slide

  • 井庭 崇, 「創造による学び・成長 - Learning by Creation」, 第7回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング with 今井 むつみ, 市川 力, 2011年4月 【Slide

  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」, HCD-net (Human Centered Design Organization) フォーラム 基調講演+ワークショップ, 2012年5月 【Slide

  • 井庭 崇, 「人を魅力し、人を動かす「ことば」 をどう書くか」, 慶應義塾大学井庭研究室 2012年春学期研究発表会 基調講演, 2012年7月 【Slide

  • 井庭 崇, 「クリエイティブ・ラーニング:つくることによる学びとその支援」, 「慶應義塾の授業へ出かけよう!講義入門2012」, 2012年9月

  • 井庭 崇, 「幸せに楽しく働くエッセンス:いきいきとした人生/コミュニティを実現するパターン・ランゲージ」, SFC「而立の日」, 2012年9月 【Slide

  • 井庭 崇 × 増田 亨 × 市谷 聡啓, 「学び方を学ぶ 〜オブジェクト指向の設計と実装を学ぶ〜」, DevLOVE, 2012年9月

  • 井庭 崇 × 武田 隆, 「【井庭崇氏×武田隆氏対談】(前編)クリエイティブなコラボレーションの秘訣とは」, ダイヤモンド社 書籍オンライン「ソーシャルメディア進化論2012」, 2012年10月 【記事

  • 井庭 崇 × 武田 隆, 「【井庭崇氏×武田隆氏対談】(後編)”誤解”が生み出すコラボレーションの秘密」, ダイヤモンド社 書籍オンライン「ソーシャルメディア進化論2012」, 2012年10月 【記事

  • 武田 隆 × 井庭 崇, 「クリエイティブメディア進化論~ソーシャルメディアはつながる価値から新しい価値の創出へ~」, アカデミーヒルズ主催 六本木スクール, 2012年11月

  • 井庭 崇, 「プレゼンテーションデザインセミナー:創造的プレゼンテーションの秘訣」, 立命館大学 自己力向上支援プログラム, 2012年12月

  • 中埜 博 × 羽生田 栄一 × 井庭 崇 鼎談「パターン・ランゲージから The Nature of Orderへ」, 慶應義塾大学SFC, 2012年12月 【Slide, Video 1, 2

  • 井庭 崇, 「学びのパターン・ランゲージを用いた対話ワークショップ」, DevLOVE Conference 2012, 2012年12月 【Slide

  • 井庭崇 × 瀧本哲史, 「武器としてのコラボレーション」, 東京大学本郷キャンパス, 2012年12月 【Slide


    イベント展示

  • 井庭崇研究室, 「創造社会を支えるパターン・ランゲージ」, SFC Open Research Forum 2012, 六本木・東京ミッドタウン, 2012年11月

  • Generative Beauty Project, 「いきいきと美しくなるためのランゲージ - Generative Beauty Patterns」, SFC Open Research Forum 2012, 六本木・東京ミッドタウン, 2012年11月


    プレスリリース

  • 「慶應義塾大学とカネボウ化粧品の共同プロジェクトにより “いきいきと美しく生きる”ためのパターン・ランゲージを制作」, 2012年11月16日 【PDF


    記事・書籍等で紹介していただいたもの

  • Diploma x KYOTO'12 京都建築学生之会 編著, 『Diploma x KYOTO'12 京都建築学生之会合合同卒業設計展2012』, 総合資格, 2012年, pp.86-97

  • 「女性の生き方 法則化:カネボウと慶大、冊子に」, 日経産業新聞, 2012年11月19日, 18面

  • 「パターン・ランゲージ用い女性支援:カネボウ化粧品」, 化学工業, 化学工業日報, 2012年11月22日朝刊, 4面

  • 「カネボウ化粧品と慶大の共同プロジェクト:"いきいきと美しく生きる"ためのパターン・ランゲージを制作」, 『粧業界展望』, 2012年11月24日号, 10面

  • 「チームでのプロジェクトを成功させる秘訣34項目「コラボレーション・パターン」」, GIGAZINE, 2012年11月28日 【記事

  • 「The News:カネボウが慶応大学と共同で「パターン・ランゲージ」を制作」, 『WWD Japan Beauty』, Vol.1721, 12月6日号, p.5 【記事Web版

  • 「カネボウ化粧品&慶応義塾大学SFC研究所:女性が「いきいきと美しく生きる」ための支援ツールを共同開発」, 『国際商業』, 2013年1月号, Vol.46, No.536, pp.162-163

  • 『「心の時代」にモノを売る方法 変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来』(小阪 裕司, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2012)pp.212-213

  • 「「プレゼンテーションデザインセミナー」を開催」, 立命館大学 PICK UP, 2012年12月 【記事


    映像

  • Holistic Pattern Mining (Collaboration Patterns Project) 【映像


    テレビ

  • NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」(with 伊藤譲一, Kylee), 2012年4月から9月までレギュラー出演 【Blog 1, 2, 3


    書評

  • 井庭 崇, 「【読書】バースト! アルバート=ラズロ・バラバシ著 人間の行動にひそむパターン」, 日本経済新聞, 2012年9月16日朝刊 【Web版


    漫画コミック内の解説

  • 「GOLGO 13 FILE The Report of CHAOS THEORY:ブラジルでチョウが羽ばたくとアメリカで嵐を引き起こす」, 『ゴルゴ13 [PSYCHOLOGY OF CROWD]』(さいとう・たかを, さいとう・プロ, My First BIG, 小学館, 2012), p.97-102


    担当授業

  • 「社会システム理論」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus, Slide & Video

  • 「シミュレーションデザイン」(井庭 崇 & 古川園 智樹, 慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「起業と経営」(竹中平蔵 & 井庭 崇, 慶應義塾大学 G-SEC設置科目 2012年度春学期)【Blog 1, 2

  • 「概念構築(CB)」(井庭 崇 ほか, 慶應義塾大学大学院 政策メデイア研究科 2012年度春学期)

  • 「井庭研究会B1:パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B2:創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus, Slide & Video

  • 「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B1:パターン・ランゲージによる実践知の言語化(魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B2:創造社会の理論・方法・実践研究- Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus


    大学授業内ワークショップ等

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ @「総合政策学の創造」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期), 2012年4月 ※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ @「環境情報学の創造」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期), 2012年6月 ※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Mami Sakamoto, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「EXPLORING POLICY MANAGEMENT(総合政策学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期), 2012年10月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「EXPLORING ENVIRONMENT AND INFORMATION STUDIES(環境情報学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期), 2012年10月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, コラボレーションについての対話ワークショップ @「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※コラボレーション・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「いきいきと美しく生きる」ことについての対話ワークショップ @「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※Generative Beauty Patterns(日本語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba,Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年11月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Taichi Isaku, Ko Matsuzuka, Presentation Analysis Workshop with the Presentation Patterns @「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※Presentation Patterns(英語版)を用いたプレゼン分析ワークショップ


    企業内ワークショップ

  • D社


    学会関係

  • 「第8回ネットワーク生態学シンポジウム」ローカル・オーガナイザー, 情報処理学会, 2012年3月


    音楽

  • 教職員バンド@SFC七夕祭(with 村井純学部長、国領二郎学部長、職員の方々), 2012年7月 【blog


    スポーツ

  • 軽井沢リゾートマラソン(一般ハーフ男子の部 21.0975km完走), 2012年10月 【Record
  • このブログについて/近況 | - | -

    井庭研 必読文献一覧(2012年12月現在)

    「創造社会を支える方法・道具をつくる」研究活動を行う井庭研において、必読だと思う文献を選び、リストをつくりました。

    ほかにも重要な文献はたくさんあるのですが、特に重要だと思う約50冊を厳選したつもりです。文献は、【パターン・ランゲージ】と、【創造理論】【システム理論】【社会論】のカテゴリに分かれています。

    井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献をすべて読み、知識を身につけ、考えを深めてもらい、これらの文献を読んで理解していることが、「自主プロジェクト」の立ち上げや「卒業プロジェクト」の受け入れに求められます。


    【パターン・ランゲージ】

      (パターン・ランゲージの歴史)
    • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
    • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989)
    • 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
    • 「パターンの可能性:人文知とサイエンスの交差点」(井庭崇+江渡浩一郎+増田直紀+東浩紀+李明喜, 『思想地図β vol1』, 東浩紀 編, 合同会社コンテクチュアズ, 2010)

      (建築のパターン・ランゲージ)
    • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
    • 『パタン・ランゲージによる住宅の建設』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1991)※現在 絶版
    • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984)

      (デザイン原理と方法論)
    • 『形の合成に関するノート』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1978)※現在 絶版
    • "A city is not tree" (Christopher Alexander, Architectural Forum 122 April, 1965) [ クリストファー・アレグザンダー, 「都市はツリーではない」]
    • 『オレゴン大学の実験』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2000)※現在 絶版
    • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989)

      (生と美の哲学)
    • 『The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2002)
    • 『The Nature of Order, BOOK TWO: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2003)
    • 『The Battle for the Life and Beauty of the Earth: A Struggle Between Two World-Systems』(Christopher Alexander, Oxford University Press, 2012)


    【創造理論】

      (創造性の理論的基礎)
    • 『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社, 2010)
    • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
    • 『暗黙知の次元』(マイケル・ポランニー, ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2003)

      (創造の実際)
    • 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』(村上春樹, 文春文庫, 文藝春秋, 2011)
    • 『感動をつくれますか?』 (久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006)
    • 『決断力』(羽生善治, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2005)

      (創造支援の方法と道具)
    • 『発想法:創造性開発のために』(川喜田 二郎, 中公新書, 中央公論社, 1967
    • 『人を賢くする道具:ソフト・テクノロジーの心理学』(D.A.ノーマン, 新曜社, 1996)
    • 『マインドストーム:子供、コンピューター、そして強力なアイデア』(シーモア・パパート, 未来社, 1982)

      (創造の技術)
    • 『表現の技術:グッとくる映像にはルールがある』(高崎 卓馬, 電通, 2012)
    • 『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木 康之, 日経ビジネス文庫, 日本経済新聞出版社, 2008)
    • 『芸術起業論』(村上隆, 幻冬社, 2006)

      (新しい創造)
    • 『シナリオ・プランニングの技法』(ピーター・シュワルツ, 東洋経済新報社, 2000)※現在 絶版
    • 『出現する未来』(ピーター・センゲ, C・オットー・シャーマー, ジョセフ・ジャウォースキー, ベティー・スー・フラワーズ, 講談社, 2006)
    • 『共生のデザイン:禅の発想が表現をひらく』(升野俊明,フィルムアート社,2011)


    【システム理論】

      (社会と創造のシステム理論)
    • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号) http://10plus1.jp/monthly/2009/09/post-2.php
    • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
    • "An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625) http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1877042810011298

      (生命のシステム理論)
    • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭崇, 福原義久, NTT出版, 1998)
    • 『オートポイエーシス:生命システムとはなにか』(H.R. マトゥラーナ, F.J. ヴァレラ, 国文社, 1991)

      (社会のシステム理論)
    • 『社会システム理論〈上〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993)
    • 『システム理論入門:ニクラス・ルーマン講義録〈1〉』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)
    • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)


    【社会論】

      (社会秩序の形成)
    • 『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A.O.ハーシュマン, ミネルヴァ書房, 2005)
    • 『法と立法と自由I:ルールと秩序(ハイエク全集 1-8 新版)』(F.A.ハイエク, 春秋社, 2007)
    • 『哲学論集(ハイエク全集 II-4)』(F.A.ハイエク, 春秋社, 2010)

      (情報社会)
    • 『情報社会学序説:ラストモダンの時代を生きる』(公文 俊平, NTT出版, 2004)
    • 『ウェブ×ソーシャル×アメリカ:〈全球時代〉の構想力』(池田純一, 講談社現代新書, 2011)
    • 『ised 情報社会の倫理と設計《設計篇》』(東 浩紀, 濱野 智史 編著, 河出書房新社, 2011)

      (人類社会の歴史的変化)
    • 『虫眼とアニ眼』(養老 孟司, 宮崎 駿, 新潮文庫, 新潮社, 2008)
    • 『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J.オング,藤原書店,1991)
    • 『地球を聴く』(坂本龍一,竹村真一,日本経済新聞出版社,2012)

      (近代科学の先へ)
    • 『生きるとは、自分の物語をつくること』(小川洋子, 河合隼雄, 新潮文庫, 新潮社, 2011)
    • 『イメージの心理学』(河合隼雄, 青土社, 1991)
    • 『デカルトからベイトソンへ:世界の再魔術化』(モリス・バーマン, 国文社, 1989)

      (創造的な社会変革)
    • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)
    • 『芸術と政治をめぐる対話(エンデ全集16)』(ミヒャエル・エンデ, 岩波書店, 2002)
    • 『独立国家のつくりかた』(坂口 恭平, 講談社現代新書, 講談社, 2012)
    井庭研だより | - | -

    生きのびるための「生きた言語」をつくる — 防災のパターン・ランゲージ

    大きな地震や津波が起きる日本において、生きのびるための「生きた言語」をつくる。そのことに「未来への使命感」をひしひしと感じている。

    生きのびるための「生きた言語」は、防災のパターン・ランゲージであり、新しい防災のためのメディアである。「サバイバル・パターン」(survival patterns)とでも言おうか。

    サバイバル・パターンでは、地震や津波にどのように備えたらいいのか、地震が起きた瞬間に何をすべきか、発生から数日何をすべきか、を覚えやすく思い出しやすいかたちで言語化する。「生きた言語」としてコミュニティの共通言語になるようにつくる。

    パターン・ランゲージは、外から大きな枠をはめるのではなく、今の自分のやり方をベースに拡張することを支援する。防災の支援でも、こうすべきという手引きをつくるよりも、そういう方が適用しやすいはずだ。みんな状況は多様だし、いっぺんにたくさん言われても、行動や習慣は一気には変えられないからだ。

    しかも、パターン・ランゲージでは、その小さな知恵に名前をつけ、頭に残り、「ことば」として使うことができるようにする。コミュニケーションに乗れば、また意識においてもリマインドされる。生きのびるための「生きた言語」をつくる。

    そして、パターン・ランゲージは、デザイン(問題発見・解決)を支援する。つまり、これをやりなさいと言われたことをするのではなく、自ら考えることを支援する。サバイバル・パターンがあれば、防災訓練も変わるはず。表面的な行為の練習ではなく、デザイン(問題発見・解決)の実践になることが予想される。

    このように、拡張支援の小さな単位と、デザイン(問題発見・解決)の支援、生きた言語をつくる、という3点において、防災のパターン・ランゲージは、従来の「防災の手引き」とは違う効果をもつというのが僕の仮説だ。

    仮説だから、やってみないとわからない。だから、研究としてやるしかない。僕がサバイバル・パターンを大学という立場から取り組むのは、そういう理由。

    これからも地震が起き続ける日本とそこに住む人のために、僕らの専門性から貢献できることがあるとしたら、それだと思っている。

    なので、このサバイバル・パターンづくりのヴィジョンに共感し参加してくれる人とは、いろんなかたちで連携してやっていければと考えている。
    パターン・ランゲージ | - | -

    パターン・ランゲージは、現状を肯定しながら少しずつ成長することを支援する

     パターン・ランゲージはマニュアルやハウツー本とどう違うのか、という質問をよく受けた。最近はあまり聞かれなくなってきたけれども、4、5年前はむしろこの質問しか来なかった。この質問には実はなかなかうまく答えられなかったのだけれども、最近、ようやく納得できる説明ができるようになってきた。

     僕らがパターン・ランゲージで目指しているのは、「これをこの手順でやるべし」というひとつの大きな枠にはめ込むことではなく、「いまの自分のやり方をベースとしながら少しずつ拡張・成長していくことの手助け」をすることだ。たくさんのパターンを含むパターン・ランゲージを前にしたときに、すべてのパターンを実践しなければならないという強迫観念を持たないようにしてほしいと思っている。

     パターンは、こうしなければならないというルールではなく、いまの自分らしいやり方を少しずつ拡張していくためのヒントだからだ。「大きな枠にはめ込んで自分を変える」のではなく、「自分を広げるために小さなヒントを取り入れていく」 ―― このニュアンスの違いを理解することが、パターン・ランゲージの意義を理解するためにには重要なのだ。だからこそ、抽象的な記述をするときによくあるような「少数の原則」や「大きなモデル」で提示するのではなく、「小さな単位の集合(ゆるやかにつながった体系)」でパターン・ランゲージはまとめられているのだ。現状を肯定しながら少しずつ成長・拡張することを支援するのにはこの方法しかない。

     これとも関係するが、その小さな単位にすべて「名前」がついていて、それらが共通言語になることが目指されているということが、パターン・ランゲージの大きな特徴である。つまり、各パターンは単にコツを記述・共有するためではなく、名前をつけて「ことば」として扱えるようにすることに本質がある。個々のパターン・ランゲージで目指している「いきいきとした全体」は、本来不可分なもの。それを要素分解して理解すると全体性は失われてしまう。なので、分解するのではなく、そのまま生け捕り、いろんな側面から読み解くための「ことば」をつくる。これがパターン・ランゲージをつくるということ。

     パターン・ランゲージは「ことば」であり、対象そのものではない。つまり、その「ことば」で記述したい対象=「いきいきとした全体」そのものではない。このことをごちゃまぜにして考えてしまうと、ことばで記述されたものをすべて組み合わせると「全体」をつくれると考えがちだが、それは間違いだ。

     クリストファー・アレグザンダーは、いきいきとした全体を言葉で説明することはできないから、それを「名づけ得ぬ質」(Quality Without A Name: QWAN)ととりあえず呼ぶことにした。パターンは「名づけ得ぬ質」そのものの「部分」ではない。パターンは、その質を指し示す記号に過ぎない。だから、パターン・ランゲージのパターンをいくら集めても、「いきいきとした全体」そのものにはならないのだ。パターンは、あくまでも「いきいきとした全体」にはどのような側面があるのか、という読み解き方/光の当て方にすぎない。パターン・ランゲージの意義は、「いきいきとした全体」を捉えるための手段がこれまでなく、それゆえコミュニケーションの俎上に載せることができなかった限界を克服し、それを可能にしたことだ。

     最近、僕らがパターンを書くときには、そのパターンが対象をうまく「記述」できているかだけでなく、そのパターンが「生成的」(generative)であるかを気にするようになった。今回のPLoP(パターン・ランゲージの国際学会)におけるRichard Gabriel や Jenny Quillienたちのアドバイスもその点だった。パターンが生成的(generative)であるというのは、ただの「記述」でしかないパターンが、その「いきいきとした全体」を生み出す/復元することができる力をもっているということだ。ただの記述では何も生じないが、生成力がある記述は、実際の生成につながりやすい。それでは、どうすればパターンが生成的(generative)になるのかと問われると、それはまだよくわかっていない、というのが現状だと思う。それを僕らも探究しているし、今後もつくりながら/教えながら、模索していくことになる。


     パターン・ランゲージの考え方って、全体を要素還元せずにそのまま理解しようとする「複雑系」や、「つくって理解する」という「構成的アプローチ」、社会をシステムとしてまるごと捉えようとするオートポイエーシスの「社会システム理論
    」などと近いと思いませんか? そのような類似性・同型性が、僕や井庭研がそれらの分野からパターン・ランゲージの分野へと行き着いた背景にあるのです。
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    パターン・ランゲージのランゲージ性 — どういう意味で「言語」なのか?

    パターン・ランゲージは、なぜ「ランゲージ」(言語)と呼ばれるのかという質問をよく受ける。これにはいろんなレベルで答えることができる。

    まず、パターンという単位が、言語における要素(単語)であり、それらが互いに文法的・意味的につながり得る体系があり、使用時にはそれにもとづく結合がなされること。個々のパターンは、それが指し示す対象を表す記号になっている。

    パターン名は、そのパターンの内容を象徴するようなことばになっており、これを思考やコミュニケーションにおいて言葉として用いることができる。(僕らがよく開催しているパターン・ランゲージを用いた対話ワークショップを経験すると、この感覚はよくわかる。)

    パターン・ランゲージを、ルーマンの「社会システム理論」的に捉えると、コミュニケーションの創発とその連鎖という「ありそうになさ」を生じやすくするメディアであり、社会システムと心的システムを構造的カップリングさせる「言語」であるといえる。(詳しくは、井庭 編著『社会システム理論: 不透明な社会を捉える知の技法』に書いたので、そちらをご覧ください。)

    そして、パターン・ランゲージをつくる目的が、コミュニティの共通言語をつくることだというのもある。パターン・ランゲージは、共通言語として、コミュニティを支えたり、活性化させたりする。

    これらを総合して、パターン・ランゲージはランゲージ(言語)なのだと考えることができる。
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    「認識のメガネ」としてのパターン・ランゲージ — メガネをかける、メガネをつくる

    パターン・ランゲージは、身のまわりの世界をある視点から見るための「認識のメガネ」だ。そのメガネをかけることで、これまで注目してこなかったことが浮かびあがって見えてくる。

    例えば、コラボレーション・パターンを通して、自分たちのチームを眺めてみることで、自分たちが何をやっているのか、そして、何ができていないのかが見えてくる。しかも、よりよいチームにするために何をするとよいかのヒントも見えてくる。

    しかも、パターン・ランゲージという「メガネ」は、誰かがつくったものを使うだけでなく、自分たちでつくることができる。自分たちで自分たちの新しい「認識のメガネ」をつくることができるのだ。今後、井庭研では、自分たちでパターン・ランゲージ(認識のメガネ)をつくるだけでなく、パターン・ランゲージをつくる人(認識のメガネ職人)を支援したいと思っている。


    世界をある視点で見る「認識のメガネ」(パターン・ランゲージ)は、使っているうちに身体の一部になっていく。メガネを意識的に使う必要はなくなっていくのだ。

    僕は博士研究では、思考とコミュニケーションの道具としてのモデリング・シミュレーションのシステム(PlatBox)をつくった。そのとき感じた限界は、そのシステムが、「そろばん」のように体化し必要でなくなる道具ではなかったことだった。そろばんは慣れてくれば、頭のなかではじくことができるようになり、最終的にモノ自体は必要なくなる。しかし、僕らのシステムはずっとそれを使い続ける必要があった。依存し続けなければならない道具だったのだ。しかも、世界の複雑さに対峙するための道具そのものの複雑さを減らすことができなかった点でも限界があった。その道具を使うことができるようになるまでの学習コストが高かったのだ。

    その後取り組んだニクラス・ルーマンの社会システム理論も、社会をある視点から捉える「認識のメガネ」としてかなり有効だった。しかし、システム理論の「認識のメガネ」は、そのものの複雑度が大きいため、そのメガネでものを見ることができるようになるのに時間がかかる。しかも、システム理論の「認識のメガネ」はなかなか自分でつくれるようにはならない(僕は自分で「創造システム理論」という独自のメガネをつくったけれども)。そういう意味で、「認識のメガネ」と「認識のメガネづくり」の普及・民主化という観点からは、システム理論も展開可能性については限界を感じざるを得なかった。井庭研で、半年で特定の領域のパターン・ランゲージをつくることはできるようになっても、半年で特定の領域のシステム理論をつくることはできていない(そもそもほとんど試みていない)。

    そう考えると、パターン・ランゲージは、モデリング・シミュレーションやシステム理論よりもつくりやすいメディア/道具なのだと思う。しかも、その作成にも使用にもテクノロジーを用いない(ことばというプリミティブなメディアを使っている)ため、敷居も低い。そして、何より「認識のメガネ」としての機能と効果を実感しやすいメディアであると思う。僕にとっては、上述のような反省から出発してパターン・ランゲージにたどり着いたので、これらの特徴はとても可能性を感じている理由となっている。

    それ自体が複雑ではなく、前提知識・スキルが求められず、使っているうちに体化していく道具。思考とコミュニケーションと創造を支援する道具。それが僕にとってのパターン・ランゲージだ。


    ことあるごとに語っているが、僕は社会の時代変化を3つのCで表して捉えている。

    Consumption(消費社会)→ Communication(情報社会)→ Creation(創造社会)

    現在私たちは情報社会から創造社会(Creative Society)に移行しつつある。この創造社会の実現に向けての方法・道具として、僕が取り組んでいるのが、パターン・ランゲージ。僕のなかで、これと同じ方向性を向いている研究・活動が、FabLabだと思っている。ものづくりの観点から、創造社会の実現に向かっているのだ。

    メガネといっても、認識の「メガネ」ではなく、実際のモノの眼鏡をつくることができちゃうのが、FabLab。装置の民主化を進めることで、誰でもモノをつくることができるようになる。モノの世界はFabLabがやってくれるので任せることにして、僕がやりたいのは、認識のメガネづくりの民主化。パターン・ランゲージという「ことば」をつくり、認識を生み出し、思考とコミュニケーションと創造を支援する。体得し、消えてゆくメディアとしてのパターン・ランゲージ。


    先月、井庭研パターン・ランゲージ3部作と位置づけた、ラーニング・パターンプレゼンテーション・パターンコラボレーション・パターンのうち、最後のコラボレーション・パターンが完成した。3部作すべてをあわせると108個のパターンがあり、僕はこれらが創造社会に生きる人にとっての基本スキルとなると考えている。5年越しでようやくミッションを達成した。しかも、僕が最初のパターン・ランゲージ(モデル・パターン)を書いてから10年が経った。10年則というのはやはりあるようで、10年やってきたからこそ見えてきたこともたくさんある。

    これから井庭研のパターン・ランゲージ研究は新しいフェーズに入る。僕自身、とても楽しみにしている。そして、みなさん、今後の展開もお楽しみに!
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