井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

<< May 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

【予告】講演「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」

2012年5月18日(金)に、電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会で招待講演を行います。


「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」
井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部 准教授)

Wikipediaのコラボレーションのネットワーク分析や、音楽の分析、カオスの状態遷移ネットワークの研究などを事例に、時間発展の特徴を捉えるネットワーク分析のアプローチについてお話しします。



電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会
2012年5月18日(金) 13:30 ~ 17:30
開催場所: 首都大学東京(秋葉原キャンパス(ダイビル))
電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会
詳細は、 http://www.ieice.org/~netsci/?p=889 を参照してください。
このブログについて/近況 | - | -

【予告】HCD講演「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」

2012年5月19日(土)に、HCD(Human-Centered Design:人間中心設計)のHCD-Netフォーラムで招待講演を行います。この講演のなかで、ラーニング・パターンとプレゼンテーション・パターンを用いた対話ワークショップも行います。


「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」
井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部 准教授)

各人がもつ暗黙的な実践知を、いかにして共有することができるのか? この問いに実践的に答えようとしているのが、「パターン・ランゲージ」による知識記述の研究です。パターン・ランゲージでは、どのような状況(Context)のときに、どのような問題(Problem)が生じやすく、それをどのように解決すればよいのか(Solution)の「パターン」が記述されます。ここで記述されるのは、単なるノウハウではなく、物事を見る視点と発想です。

ここで目指されているのは、暗黙的で実践知を完全に「ことば」で記述し尽くすことではありません。そんなことは到底不可能です。このことは、物や振る舞いを表す「ことば」が、物や振る舞い「そのもの」ではないのと同様です。パターン・ランゲージも実践知そのものではなく、それを指し示すためのインデックスにすぎません。それでも、パターン・ランゲージとして実践知を指し示す「ことば」をつくり共有することで、不可視の実践知をイメージしやすくし、他者と共有する道がひらけるのです。

パターン・ランゲージは、これまで「ユーザー参加型のデザイン」や「熟達者の視点・発想を学ぶ」ためのメディアとして用いられてきましたが、本講演では「多様な経験を掘り起こし、コミュニケーションの俎上に載せる」ためのメディアとして捉え直します。そして、そのメディアを活かした取り組みや、パターン・ランゲージの制作プロセスにも言及します。

本講演では実際に、「ラーニング・パターン」(創造的な学びのパターン・ランゲージ)と「プレゼンテーション・パターン」(創造的なプレゼンテーションのパターン・ランゲージ)を用いた対話ワークショップを体験していただきます(事前準備等は必要ありません。当日ペンなど筆記用具をお持ちください)。 お楽しみに!

●「ラーニング・パターン」 http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/
●「プレゼンテーション・パターン」 http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/



2012年度 HCD-Netフォーラム「HCD・UXの学びと人材」
■日 時:2012年5月19日(土)13時~17時30分
■場 所:東海大学 高輪校舎
■主 催:NPO法人 人間中心設計推進機構
詳細は、http://www.hcdnet.org/
を参照してください。
イベント・出版の告知と報告 | - | -
CATEGORIES
NEW ENTRIES
RECOMMEND
ARCHIVES
PROFILE
OTHER