井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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慶應義塾大学SFC「創造社会論」2020シラバス

創造社会論2020
慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
担当教員:井庭崇
開講:2020年度秋学期(前半)
曜日時限:金曜4・5限※
※ 学期後半には、同じ曜日時限に「ワークショップデザイン」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
実施形態:完全オンライン開講(Zoomウェビナー+ミーティング)

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【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

これからの社会は、どのような社会になるでしょうか? 本講義では、これからの社会を、一人ひとりが本来もっている創造性を十全に発揮する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発します。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになります。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになっていきます。

かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わりました。同様に、「創造社会」の到来においても、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるでしょう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となります。

今年は、特に、自然との関わりを深めた「ナチュラルな創造社会」について考えたいと思います。「自然(ナチュラル)」というとき、一方では、自然(森林や海山など)などの「外なる自然」(outer nature)の意味があり、他方では、素の自分らしさと自由度をもっていきいきと生きるという「内なる自然」(inner nature)の意味があります。これらは本来は別ものではなく、相互に関係する表裏一体のものです。しかし、この二つの「自然(ナチュラル)」が分離し、しかもそれぞれが「人工的」(自然に成り立ったものではない人為的・外的)なものに浸食されてしまっていることが、現代の諸問題の根源にあるように思われます。これら二つの意味の「自然(ナチュラル)」---「外なる自然」と「内なる自然」---がうまく重なり合うようことが可能な未来はいかにして実現できるのでしょうか?

そのような未来に向け、本講義では、自然や創造にまつわる実践・研究に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ね、「ナチュラルな創造社会」の未来像を描き深めていきます。それぞれの対談で知り学んだ考え方や取り組み方を、履修者一人ひとりがパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちのこれからの実践につなげていくことができるようにすることが、最終的にこの授業で取り組むことです。

2020年度秋学期の各回のテーマは、次の通りです。

  • 未来をつくる意味の編集・デザイン
  • ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる
  • 働く喜び・生きがいを育む
  • 楽しさと面白さの体験をつくる
  • 自然のなかで自然に生きる
  • いとおしさのデザイン

これらのテーマについて掘り下げるため、安西洋之さん、市川文子さん、小泉寛明さん、山崎満広さん、前田隆行さん、若野達也さん、小島希世子さん、上田信行さん、塚越暁さん、三田愛さん、五井野太志さん、山田貴子さん、鞍田崇さん、渡邉康太郎さんという、とても魅力的なみなさんに、ゲストとしてご参加いただいきます。

また、過去にこの授業にゲスト登壇いただいた中川敬文さん、市川力さん、井上英之さん、瀬下翔太さん、鎌田安里紗さんにも「共鳴ゲスト」としてご参加いただき、さらに井庭研究室の学生や研究員にも「共鳴メンバー」として参加してもらいます。

今年は、全回オンライン(Zoom)で行います。ゲスト登壇者も含めて完全オンライン参加という利点を活かし、イタリア、神戸、京都、奈良、長野などから遠隔登壇していただきます。

この授業では、単に受け身で話を聞くというのではなく、想像力をフルに発揮して未来像を思い描くとともに、重要な考え方や実践のコツを自らつかみ取りにいく姿勢で参加することが期待されています。また、この授業では、Zoomのウェビナーとともに、Zoomミーティングのブレイクアウトルームで、履修者同士で話し合う時間も設ける予定ですので、そのようなときにも積極的に参加してください。

授業と並行して文献を読む宿題を毎週出すので、授業初回までに早めに、書籍 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための 企画のコツ32』を入手しておいてください。

なお、これまで5年間の授業(対談映像)は、すべてインターネット上で公開されており、 「SFC「創造社会論」対談映像 2014〜2018」 から辿ることができます。今学期の授業以外にも、興味がある回があれば、見てみてください。特に、共鳴ゲストのみなさんの回を見ておくのはおすすめです。今年の授業も映像を公開する予定です。

担当教員・井庭崇から学生のみんなへ:「時間が経てば「未来」はやってきます。でも、それは自分たちの望んでいる未来ではないかもしれません。いや、むしろ、何もしなければ、望む未来がやって来るなんてことはないでしょう。だから、僕たちは未来に向かって、理想・ヴィジョンと、それを実現する物事をつくり続けていかなければなりません。この授業は、よりよい未来に向けて自分にできることを精一杯(しかも創造的に、面白そうに)やっている大人たちがいることを、みんなにも知ってほしくて・感じてほしくて企画しました。「自分たちの未来を自分たちでつくる」という道へ、ようこそ!たくさん刺激を受けて、自分のエネルギーにしてもらえればと思います。」


【授業計画】

第1・2回(10/2):「未来をつくる意味の編集・デザイン」
安西洋之 × 市川文子 × 井庭崇
(× 瀬下翔太 × 木村紀彦 × 川邊悠紀)

安西洋之さんと市川文子さんをゲストにお招きし、「未来をつくる意味の編集・デザイン」について語り合います。

安西洋之さんは、欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に参画しているミラノ在住のビジネスプランナーで、『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』『デザインの次に来るもの:これからの商品は「意味」を考える』などの著作があります。また、『突破するデザイン:あふれるビジョンから最高のヒットをつくる』(ロベルト・ベルガンティ著)の監訳・解説も手がけています。

市川文子さん(SFC卒業生)は現在、株式会社リ・パブリックで、イノベーション・エコシステムについてグローバル研究・実践を行っています。また、あらゆる地域・分野を横断しながら新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジン『MOMENT』に携わっているほか、『シリアル・イノベーター:「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(アビー・グリフィンほか)の監訳なども手がけています。

この回では、SFC井庭研卒業生の瀬下翔太さんにも共鳴メンバーとして参加いただきます。瀬下さんは、NPO法人bootopia代表理事で、島根県で高校生向けの下宿屋を運営しながら、雑誌『Rhetorica』の編集も手がけています。ほかにも、井庭研の大学院生の木村紀彦さんと川邊悠紀さんが共鳴メンバーとして参加予定です。

安西洋之さんから学生のみんなへ:「好きなことをせよ、と言われます。それはそれでいいですが、もっと大切なのは、嫌いなものを好きにすることではないでしょうか?好きな人と嫌いな料理を食べる、嫌いな人と好きな料理を食べる。どっちがいいですか?多分、好きな人と食べる嫌いな料理を食べた方が、未来が開けると思います。なんだ、こんなつまらないことで偏見を持っていたのか!という発見が多いでしょう。ぼく自身、嫌いなものがたくさん好きになりました。嫌いだったイタリアに来て、トリノのバロック建築が自分なりに解釈できてイタリアを好きになったとか。経営学視点からのデザインなんてつまらないと思っていたら、そういう本の監訳をして、その内容のエバンジェリストになってしまったとか。つまり、 ”今” を変えるヒントはたくさんありますが、一番手っ取り早いのは、自分の嫌いの理由を好きな人と一緒に見つけていくことかもしれません。」

市川文子さんから学生のみんなへ:「みなさん、こんにちは、市川文子です。元SFC生で、藤沢にはたくさんの思い出が詰まっています。卒業してすぐフィンランドに飛び立ち、10年近くグローバルカンパニーに勤めましたが、思うところがあってリ・パブリックという会社を起業。7年が経とうとしています。今回みなさんと考えたいこと。それは「トランスフォーメーション」です。みなさんきっと「将来何になりたい?」と聞かれた経験は一度や二度ではないでしょう。そう、あの大人が聞くめんどくさいヤツです。でも実はこの質問、世の8割の人が答えを持っていないそうです。ではこう聞いたらどうでしょう。「あなたは将来どういう人間へと成長したいのか?」――私は毎年数百人の学生や起業家、社会人と出逢いますが、実はこの質問こそがすべてのスタート地点なのだと気がつきました。一人の人間の成長こそが、自分はもちろん、地域や世界の変化の起点だと言ったらみなさんはどう思われるでしょう。そんな視点で未来を一緒に考えていけたら、と思います。」


第3・4回(10/9):「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる」
小泉寛明 × 山崎満広 × 井庭崇
(× 中川敬文 × 山影実咲)

小泉寛明さんと山崎満広さんをゲストにお招きし、「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる」ということについて語り合います。

小泉寛明さんは、神戸を中心に個性的なリノベーション物件を紹介・仲介する「神戸R不動産」の運営、EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET(朝市)やFARMSTAND(地産地消型グローサリーショップ)の運営、KITANOMAD(コワーキング)やケハレ(農業スクールと農泊)の運営をしながら、有志のメンバーで「神戸から顔の見える経済をつくる会」を結成し活動しています。小泉さんたちは、人口減少時代の始まりにおいて生じている問題・課題の局面を打開するのは「創造的な仕事」であり、今神戸でそういう取り組みが同時多発的に生まれていると言います。そこでは、都市と農業との近い関わり、あるものでつくる「スモールビジネス」、「顔の見える経済」「ローカルエコノミー」へのシフト、ポートランド、ヘルシンキ、ビルバオ、メルボルンなどの「ミッドサイズ・シティ」、ノウハウやお金が地域に残る仕組み、などこれからのまち・コミュニティを考える上でのヒントとなる考え・実践が展開されています。その考え・実践については、『ローカルエコノミーのつくり方:ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ』の本にまとめられています。

山崎満広さんは、アメリカ・オレゴン州のポートランド市開発局で国際事業開発オフィサーをされた後、設立したCreative City Labの代表理事として、持続可能な社会の実現を目指し、日本でいろいろな企業やまちのアドバイザーやコンサルティングをされています。『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』などの著作があり、井庭研究室では、「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティ」のパターン・ランゲージの作成の共同研究でご一緒させていただきました。

この回には、地方の「人口減少の克服」「地域経済の活性化」に取り組んでいる中川敬文さんにも共鳴ゲストとして参加いただきます。中川さんは、キッザニアを始めとして、魅力的なホテルやレストランを多数、企画・設計・運営しているUDS株式会社の社長を早期退任後、宮崎県都農町のまちづくりを本格的、集中的に実施するため、東京から単身移住し、株式会社イツノマを設立し、取り組んでいます。井庭研と共同研究で『おもてなしデザイン・パターン』や『プロジェクト・デザイン・パターン』を作成・出版をしています。

ほかにも、井庭研で「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティ」のパターン・ランゲージの作成プロジェクトの学生リーダーをしていた山影実咲さんにも共鳴メンバーとして参加してもらい、パターンを紹介してもらう予定です。

小泉寛明さんから学生のみんなへ:「大学を出てから20数年、引っ越しした回数は数えて30回になる引越魔です。興味本意で実験的なものもあれば、ライフチェンジで仕方なく引っ越ししたこと、良い物件をたまたま見つけて思わず引っ越ししてしまったこともあります。その間、社会は大きく変化しました。僕らが生きた過去の20年よりも、これから20年はより面白い変化があると思います。柔軟に生きることが大事な世の中、ぜひ好奇心を持っていろんなことを感じてもらえればと思います。」

山崎満広さんから学生のみんなへ:「SFCの皆さん初めまして。20歳で単身アメリカに渡り、24年間いろんな町に住んで転職6回、起業も1回していて、日本でも有数のユニークなキャリアを持っていると自負してる山崎です。今回はすごいメンバーが登場する贅沢なセッションに呼んでもらえたので、是非いろいろ面白い質問を投げかけてほしいです!」


第5・6回(10/16):「働く喜び・生きがいを育む」
前田隆行 × 若野達也 × 小島希世子 × 井庭崇
(× 金子智紀 × 岩田華林)

前田隆行さんと若野達也さん、小島(おじま)希世子さんをゲストにお招きし、「働く喜び・生きがいを育む」ということについて語り合います。

前田隆行さんは、高齢者が通うデイサービス「DAYS BLG!」で、認知症であっても、働くなかで自分の役割を見つけ、人の役に立っていると感じることができるという仕組みをつくられています。介護保険制度のもとサービスを利用しながら働くということができるように、行政や企業とも交渉を重ねた結果、実現したものです。これは、「ケアする/される」という構図ではなく、一人ひとりが「働く」ことを通じて達成感や、「人の役に立っている」という感覚、そして、居場所と仲間を得ることにつながる機会をつくっていると言えます。

若野達也さんは、奈良を拠点として一般社団法人SPSラボ若年認知症サポートセンター「きずなや」で、若年性認知症の人たちの相談や就労支援などのサポート、新しい仕事づくりに取り組んでいます。若年性認知症は40才前後からなり得るもので、 10年くらい前のデータで約4万人いると言われています。「高齢者」よりも若く、まだ元気に動ける年齢です。若野さんは、若年性認知症の方々が仕事を失い、居場所を失うという現状に対して、一緒に「地域の困りごとの解決」に貢献するという道を開きました。閉鎖されたままになっていた梅林の草刈りから始め、梅の木を始めとして苗を植えるという福祉農業連携プロジェクトなどを行っています。

小島希世子さん(SFC卒業生)は、藤沢で自ら農業をするとともに、体験農園・貸し農園「コトモファーム」を運営しています。そこまでであれば、地域に開かれた農家さんがやっていることかもしれませんが、小島さんの「農スクール」はその範囲を大きく超えた視野での取り組みです。小島さんの「農スクール」では、ホームレスやひきこもりの人たちが農作業を経て、自立していくということが起きています。人間関係や社会的なしがらみで精神的に疲れてしまった人たちが、土に触り、ゆるやかな協働作業、植物の生命力や成長の喜びを感じていくなかで、変わっていくのでしょう。これらのことは、『ホームレス農園:命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦』や『農で輝く!:ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園』の著作でも紹介されています。「都市主義の限界」を自然とのかかわりのなかで取り戻していく、という可能性を感じます。

この回には、井庭研の大学院生の金子智紀さんと岩田華林さんも、共鳴メンバーとして参加してもらいます。金子智紀さんとは、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』や最近の「ともに生きることば:最期までその人らしく生きる支援のためのヒント」を交え、岩田華林さんとは「幸せに生きることば(仮)」(幸せに生きるためのパターン・ランゲージ)を交えて、語っていきたいと思います。

若野達也さんから学生のみんなへ:「思わぬ出来事がおき、孤立環境での生活や強い孤独感を感じ、生きることに悩みをもつ人たちがいる。その人たちの中で、誰かに助けて欲しいのではなく、自分の力で悩みを解決できる術を望む人たちがいる。しかし、その人たちの環境で、その術を1人で得ることは難しい。そのため多くの人は、さらに深い悩みを抱えてしまう。深い悩みになる前に、きずなやでは、悩みをもつ人たちと一緒に、この社会にない、その人たちの望む新しい居場所や仕組みを、本人が主体的につくるための応援をしています。」

小島希世子さんから学生のみんなへ:「人生長くて100年。この与えられた時間を、どこで、どのように、誰のために使うか。これから皆さんは自分の意志でこの与えられた時間をどう使うか決めていかれるかと思いますが、私は、自分も含め、1人でも多くの人が餓死しない未来を目指して、作物をつくったり、作物の作り方を教えたり、作る人(生産者)を増やすような取り組みをして生きています。皆さんの倍近く生きていますが、まだまだ道半ばです。こんなOG(2002年環境情報卒)もいるんだなーと何かしらの参考にしてもらえると嬉しいです。」


第7・8回(10/23):「楽しさと面白さの体験をつくる」
上田信行 × 塚越暁 × 井庭崇
(× 市川力 × 新田莉生 × 宗像このみ)

上田信行さんと塚越暁さんをゲストにお招きし、「楽しさと面白さの体験をつくる」ということについて語り合います。

上田信行さんは、同志社女子大学名誉教授で、人と人が織りなすコミュニケーションから豊かな学びの場をつくる「プレイフル・ラーニング」の実践・研究に取り組んでいます。また、奈良県吉野川のほとりに実験的アトリエとして「ネオミュージアム」をつくり、館長として、さまざまな実験的ワークショップを手がけられています。『プレイフル・ラーニング』『プレイフル・シンキング』などの著作があります。

塚越暁さんは、自然のなかで遊ぶことを大切にする「原っぱ大学」ガクチョーとして、子どもたちと一緒に楽しみながら、自然のなかで遊ぶ体験の組織づくりに取り組んでいます。また、一般社団法人みつかる+わかるにおいて、市川力さんや原尻淳一さんと僕の4人で、大人と子どもの関わりや「ジェネレーター」についてなどについて、一緒に探究しています。

この回では、物事を面白がりながら好奇心をもって探究して学んでいくということの実践・研究に取り組んでいる市川力さんにも共鳴ゲストとして参加いただきます。市川さんは、大人と子どもがともに探究者となってミッションをたくらみ実践していくなかで柔軟かつ豊かな認識力が育まれるという学び方の機会を提供するとともに、それを広める活動をされています。特に「感度=Feel ℃」が上がるフィールドワーク「Feel℃ Walk」の機会を実践・普及させています。『探究する力』『英語を子どもに教えるな』などの著書があり、『科学が教える、子育て成功への道』(キャシー・ハーシュ=パセック, ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ)の訳を手がけているほか、井庭編著の『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』でも対談しています。

またこの回には、井庭研の大学院生の新田莉生さんと、研究員の宗像このみさんが共鳴メンバーとして参加予定です。

上田信行さんから学生のみんなへ:「みなさん、始めまして、上田信行です。奈良県の吉野というところで、世界一小さなプライベートミュージアムを運営しています。ネオミュージアム(neomuseum)という名前をつけて、1990年に誕生しました。みなさんがまだ生まれていない、そんな昔に、展示物のないミュージアムを創ろうと思ったのです。活動が展示物(事)になるようなミュージアムをつくっちゃおうと。当時、そんなのミュージアムじゃないといろんな方々から言われました。で、いつもこう答えていました。ミュージアムではありません、「ネオミュージアム」ですと。もし、みなさんが何か新しいことを始めたいと思ったら、それに名前をつけて、勇気を持って挑戦してください。そうすると、あなたは世界を変えることができます。さあ、みなさん、Rock to Change the World!」

塚越暁さんから学生のみんなへ:「皆さん、こんにちは。原っぱ大学“ガクチョー”の塚越です。神奈川県逗子市、千葉県佐倉市、大阪府茨木市の3拠点で「大人と子どもが思い切り遊ぶ」場を作っています。遊ぶことに目的はいらない、理由もいらない、成果も求めない、学びもいらない。ただ、その瞬間にその人が感じるままに、興味の赴くままに過ごす。原っぱ大学はそんな場です。自分の中から湧き上がる言葉になる前の思いに身をゆだねる経験をたくさん積み重ねることが大人にとっても子どもにとってもとても大切なことです。「楽しさと面白さ」はそうやってぶわーーっと自分の内側から溢れてくるものだと信じています。この授業の時間そのものが僕らにとって、皆さん自身にとってそんな風に「楽しさと面白さ」があふれ出る時間になったらと思います。一緒に楽しみましょうー!」


第9・10回(10/30):「自然のなかで自然に生きる」
三田愛 × 五井野太志 × 山田貴子 × 井庭崇
(× 井上英之 × 長井雅史)

三田愛さん、五井野太志さん、山田貴子さんをゲストにお招きし、「自然のなかで自然に生きる」ということについて語り合います。

「自然のなかで」は自然環境という「外なる自然」(outer nature)のなかで生きるということを表し、「自然に」は「内なる自然」(inner nature)に従い、生命としての人間らしく・自分らしく生きていくということを表しています。その両面が重なり合う「自然のなかで自然に生きていく」(natural living)ということを考えていきたいと思います。

三田愛さんは、リクルート地域創造部じゃらんリサーチセンター研究員で、コクリ!プロジェクトを立ち上げ、コ・クリエーション(共創)によって地域・社会にシステム変容を起こしていくことを実践・研究しています。地域イノベーター・首長・経営者・官僚・農家・クリエイター・大学教授・社会起業家など多様な300名で構成されるコ・クリエーション(共創)コミュニティとなっています。現在は、人・社会におけるコ・クリエーションだけでなく、生態系全体が調和し、共生・共存・共創する「地球中心・生態系全体のコ・クリエーション」に向けて取り組んでいます。木や山など自然をこよなく愛し、葉山・東京の二拠点生活を経て、現在は千葉いすみに移住しています。

五井野太志さんは、長野県の軽井沢町塩沢村に移住し、ソフトウェア開発、マルチメディア、映像制作などを手がける一方で、「軽井沢ネイチャークラブ」を主宰し、里山キャンパスプログラムを企画・実施しています。そこでは、不耕作農地と山林を10年かけて里山に戻す活動や、塩沢村エコミュージアム、そして、田んぼ、畑、道、古民家、昆虫、木こりなどの文化をクラブ活動化しています。移住者向け賃貸アパートHauskaの事業を手がけ、古民家をリノベーションして、サテライトオフィス、コワールーム、マクロビ食堂にリニューアルしています。また、最近は、世界一のコーヒー焙煎士を育成するアトリエ、Nakajiをオープンしました。井庭研も、田植えに参加したことがあり、これからも関わっていければと思っています。

山田貴子さん(SFC卒業生)は、生まれた環境に関係なく、1人1人が自分の心のワクワクに正直に未来を選択でき、誰もが夢と自立を実現できる社会を目指し、フィリピンの貧困層の若者と一緒に事業を立ち上げ活動しています。大学院修士1年のときに、フィリピンの貧困層の若者が、日本人にオンラインで英語を教えるという「ワクワーク・イングリッシュ」を立ち上げました。それは、「援助する・される」という関係ではなく、プロフェッショナルに誇れる仕事を持って生きていくということを可能とする取り組みになっています。そのような活動をしている山田さんは、神奈川、軽井沢、フィリピン・セブ島の三拠点生活の経験があり、五井野太志さんの活動に参加している一人でもあります。

この回には、マインドフルネスとソーシャル・イノベーションを組み合わせたリーダーシップ開発に取り組んでいる井上英之さんにも共鳴ゲストとして登壇いただきます。井上さんは、社会起業家の育成・輩出に取り組み、『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』、『社会起業家になりたいと思ったら読む本』、『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室 ―― Transform Your Results』の序文等でその重要性・意義を日本に広く紹介し、ソーシャル・イノベーションの分野を育成してきました。井上さんも五井野太志さんの活動に参加している一人です。

ほかにも、SFC井庭研卒業生の長井雅史さんにも共鳴メンバーとして参加いただきます。コーチングを実践してきた長井さんは、井庭研でオープンダイアローグの対話を一緒に研究し、『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』をともに書きました。長井さんも現在、自然のなかでの暮らしをしています。

五井野太志さんから学生のみんなへ:「27歳の時に、豊かな暮らしを求め、神奈川県から長野県に移住しました。夢を見るのが好きで気がついたら 48 歳です。夢は叶えるものとはよく言いますが 10年に一つ夢を叶えると人生で何回か夢が叶います。私は夢を見ることから全てが始まると信じています。行動力を大切にしています。行動するたびに未来の自分と出会い、過去の自分にありがとうと感謝を伝えてきました。生きながらして、より早く生まれ変わる唯一の方法ではないでしょうか。勝とうが負けようが他人に頼らない生き方を志しています。何でもいいのですが、守らなければならない大切なものがあるなら、自分の足で進む覚悟が必要だと思うのです。」

山田貴子さんから学生のみんなへ:「みなさん、はじめまして!SFCの卒業生でもある、やまちゃんです。みなさんはいま、どんなことを感じて、どんなことを大切にして、毎日を生きていますか? 私は、神奈川県の小さな町、湯河原に生まれました。小さい頃からおばあちゃんっこで、おばあちゃんが90歳の時におばあちゃんのルーツをたどるドキュメンタリーを撮りました。小さい頃に好きだった食べ物を聞いたとき、「おかあさんがつくったカレー」と答えたおばあちゃん。ああ、そうか!おばあちゃんにも大切なお母さんがいたんだなぁ〜と、私の今の命にたどり着くまでの、大きな物語を感じました。私につながるこれまでのたくさんの奇跡のような物語、今、そしてこれからの未来。私はどんな未来を子どもたちに届けられるだろう?どんな世界をつくりたいんだろう?私はなにをしたいんだろう?そんなことを感じ、考えながら、自分の心の声に正直に、毎日を生きています。みなさんは今、なにを感じていますか?みなさんと授業でお会いできること、楽しみにしています!Be true to the voice in your heart ⭐︎」


第11・12回(11/6):「いとおしさのデザイン」
鞍田崇 × 渡邉康太郎 × 井庭崇
(× 鎌田安里紗 × 梅若美和⾳ × 鈴木崚平)

鞍田崇さんと渡邉康太郎さんをゲストにお招きし、「いとおしさのデザイン」ということについて語り合います。

鞍田崇さんは、無名の職人が手がけた生活道具に注目する柳宗悦の「民藝」の現代的意義を問うことを呼びかけています。鞍田さんは、民藝に「用の美」だけでなく、「いとおしさ」(インティマシー)という価値を見出しています。『民藝のインティマシー:「いとおしさ」をデザインする』や〈民藝〉のレッスン:つたなさの技法』などの著作において、民藝における「いとおしさ」の感性・感受性こそが、これからの「人間らしい」社会と暮らしのあり方を考えるための重要な手がかりとなると語っています。単に「自然に帰れ」という自然回帰ではなく、生きること・存在することへのまなざしのなかで「いとおしさ」を感じることができる人間性を取り戻す、そのような未来に向けて、現代の私たちは民藝から学び、捉え直すぶことができるというわけです。

渡邉康太郎さん(SFC卒業生)は、Takramのパートナー/ディレクターを務めるコンテクストデザイナーであり、J-WAVEのラジオ番組『TAKRAM RADIO』でナビゲータなどもされています。「一輪の花に言葉を添えて贈る」というコンセプトのISSEY MIYAKEの「FLORIOGRAPHY」、使い続けていくうちに中からメッセージが現れるラリトプールのギフト商品「Message Soap, in time」、一週間に一冊の本だけが置かれる書店「森岡書店」などを手がけてきました。著書の『コンテクストデザイン』は一般流通させず、トークイベントと連動して販売するなど、本の届け方にも工夫があります。「矛盾をはらむもの」「分類不可能なもの」に着目し、「幸せな誤読」を生むことに魅力を感じながら、触れた人にそれぞれの「ものがたり」が生まれるような「ものづくり」を、「コンテクストデザイン」として提唱・実践しています。

この回には、井庭研の大学院生の鎌田安里紗さん、梅若美和⾳さん、鈴木崚平さんにも共鳴メンバーとして登壇いただきます。鎌田さんは、エシカルファッションプランナーとして、ものがつくられる過程や使い終わったものの行く末にもまなざしを向け、ものとつきあっていくということを若い世代に伝え、実践を支援しています。梅若さんは能の家の出身として小さなときから能の世界で生きてきて、現在、「風姿花伝」の現代版パターン・ランゲージを作成中です。鈴木さんは音楽に潜む秩序・構造を研究中です。このような多彩な大学院生も交え、いとおしさのデザインということについて語り合っていければと思います。

鞍田崇さんから学生のみんなへ:「十七歳の春、僕は家出した。午前四時、暗く、まだ肌寒い街をあとにした。行くあてなんてない。ここにはいられないという衝動のまま。『ここ』というのは、家であり、学校であり、日常のいっさいがっさい。つまり、ゲンジツトウヒ。ただ、あの時飛び出していなかったら、いまの自分はない。こう、なんだろうモヤモヤした感じ、心の中のノイズみたいなもの――たとえば、これが本当にしたいことなのかという問いかけ。そうしたものたちにはじめて、 愚直にも正面から向かい合ったのが、この家出だった。それでスッキリしたわけじゃなく、その後の人生では、さらに上手のモヤモヤに潰れそうになったこともあるけれど、結果、いつも自分のノイズに耳をそばだててきた気がする。いまだってそうだ。家出こそしないものの、あたりまえのままにスルーできない何かが僕を駆り立てる。土地へ、自然へ、手仕事へ。ひとのノイズに応じるのは得意ではないけれど、それをないがしろにしない、まだ見ぬ誰かと出会うのを楽しみにしながら。」――これは、以前、明治大学のパンフに寄せた文章ですが、同じ気持ちが、この授業で出会うだろうみなさんに対してもあるなあと思って。楽しみにしています。


【履修選抜課題】
受入学生数(予定):200人程度を想定
※200人としていますが、希望者が多ければ、最大900人まで受け入れる可能性があります。

選抜方法:課題提出による選抜

「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シート

担当教員とゲスト登壇者に向けて、自己紹介+自分の未来ヴィジョンを、1ページで魅力的に表現してまとめて提出してください。

自分のこれまでと今の興味・やっていること等を紹介するとともに、これからの自分の方向性ややりたいこと・夢・挑戦などのヴィジョンを魅力的に表現してください。必ずジャスト1ページに収め(多すぎず少なすぎず)、そのなかに「名前」と「ふりがな」を入れ、自分の人となりを表す「写真」も含めるようにしてください(写真はアップでも遠景でも構いませんし、紙面が許すならば複数入れても構いません)。

この「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シートでは、文字だらけのいわゆる志望理由書やレポートのようなものを求めていません。紙面を文章で埋めるのではなく、パッと見て・読んで理解できるように、短めの文を配置したりして、わかりやすさを心がけてください。ビジュアル要素も入れて魅力的に表現してほしいと思います。また、アップできるファイル容量には制限があるということと、〆切直前はシステムが重くなるので、それらの点にも注意して早めの準備・提出をしてください。

担当教員とゲスト登壇者が見て「履修者にはこういう人がいるんだ!」と魅力的に感じられるような1枚にしてほしいと思います(実際にゲスト登壇者に事前にファイルを共有します)。

提出の際には、必ずPDFファイルで提出してください。

今年は教室の制約もないことから、基本的にはより多くの人を受け入れたいと思っていますが、上記の内容や形式の要件を満たしていない人(内容が薄すぎる、文章ばかりのものになっている、分量的に少なすぎるか多すぎる、PDFではないファイル形式での提出など)は、授業中・課題等でも同様の可能性があるため、定員人数にかかわらず履修不許可とするので、注意してください。


【提出課題・試験・成績評価の方法など】

成績評価は、出席、授業中の議論への参加、宿題、期末レポート等から総合的に評価します。


【履修上の注意】

  • 毎週、授業の直後1時間の間に、出席確認の提出物を出してもらいます。
  • 毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。
  • 登壇者については、シラバス執筆時での予定・見通しのもと計画していますが、不確実な状況下ですので、止むを得ない事情で登壇できない方が出たり、変更が生じたりする場合もあります。その場合には授業中に、お知らせします。


    【教材・参考文献】
    教科書


    参考文献

    • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
    • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
    • 『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010年)
    • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006年)
    • 『「都市主義」の限界』(養老孟司, 中央公論新社, 2002)
    • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007年)
    • 『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)

    • 『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』(安西 洋之, 晶文社, 2020)
    • 『デザインの次に来るもの:これからの商品は「意味」を考える』(安西洋之, 八重樫文, クロスメディア・パブリッシング, 2017)
    • 『突破するデザイン:あふれるビジョンから最高のヒットをつくる』(ロベルト・ベルガンティ 著, 八重樫 文, 安西 洋之 監訳・解説, 日経BP, 2017)
    • 『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』(安西洋之, クロスメディア・パブリッシング, 2014)
    • 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(安西洋之, 中林鉄太郎, 日経BP, 2011)
    • 『ヨーロッパの目 日本の目』(安西洋之, 日本評論社, 2008)
    • 『MOMENT 1 : -able City / エイブルシティ』(リ・パブリック, 2019)
    • 『MOMENT 2:都市の変わらなさに戸惑うとき私たちのすること』(リ・パブリック, 2020)
    • 『シリアル・イノベーター:「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(アビー・グリフィン, レイモンド・L・プライス, ブルース・A・ボジャック, 市川文子、田村大 監訳)

    • 『ローカルエコノミーのつくり方:ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ』(神戸から顔の見える経済をつくる会, 学芸出版社, 2019)
    • 『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』(山崎 満広, 学芸出版社, 2016)
    • 『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』(山崎 満広 編著, 学芸出版社, 2017)
    • 『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭崇, 中川敬文, 翔泳社, 2019)

    • 『ホームレス農園:命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦』(小島希世子, 河出書房新社, 2014)
    • 『農で輝く!:ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園』(小島希世子, 河出書房新社, 2019)
    • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015)

    • 『プレイフル・ラーニング』(上田信行, 中原淳, 三省堂, 2012)
    • 『プレイフルシンキング[決定版]:働く人と場を楽しくする思考法』(上田信行, 宣伝会議, 2020)
    • 『探究する力』(市川力, 知の探究社, 2009)
    • 『科学が教える、子育て成功への道』(キャシー・ハーシュ=パセック, ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ 著, 今井 むつみ, 市川力 訳, 扶桑社, 2017)
    • 『英語を子どもに教えるな』(市川力, 中央公論新社, 2004)

    • 『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室 ―― Transform Your Results』(ジェレミー・ハンター, 稲墻 聡一郎 著, 井上英之(序文), プレジデント社, 2020)
    • 『社会変革のためのシステム思考実践ガイド:共に解決策を見出し、コレクティブ・インパクトを創造する』(デイヴィッド ・ピーター・ストロー著, 井上英之(日本語版まえがき), 英治出版, 2018)
    • 『社会起業家になりたいと思ったら読む本:未来に何ができるのか、いまなぜ必要なのか』(デービッド・ボーンステイン, スーザン・デイヴィス著, 井上英之(序文), ダイヤモンド社, 2012)
    • 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018年)

    • 『民藝のインティマシー:「いとおしさ」をデザインする』(鞍田 崇, 明治大学出版会, 2015)
    • 『〈民藝〉のレッスン:つたなさの技法』(鞍田崇+フィルムアート社編集部 編, フィルムアート社, 2012)
    • 『コンテクストデザイン』(渡邉康太郎, Takram, 2019)
    • 『ストーリー・ウィーヴィング』(渡邉康太郎, ダイヤモンド社, 2011)
    • 『enjoy the little things: Fashion, Beauty, Private and more!』(鎌田 安里紗, 宝島社, 2015)
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