井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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2015年を振り返る:メディア掲載

2015年は、『旅のことば』のことをたくさんの新聞・雑誌で紹介していただきました。このように紹介していただけることで、より多くの方に知っていただく機会になりました。どうもありがとうございます!

来年は、『旅のことば』の読者の方の語りや、現場での活用、そこからの展開などが取り上げられるようになるとうれしいなぁと思っています。みなさん、ぜひよろしくお願いします。


● 2015年1月16日 シルバー新報
「"認知症と生きる旅" 楽しんで - 本人・家族の工夫を冊子に 慶應大学研究室」

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●2015年3月 塾生新聞
「参加者が体験 『パターン・ランゲージ』」


● 2015年6月12日 朝日新聞
「認知症と生きるヒント :本人も家族も 前向きに過ごす「解決策」出版 (経験者の工夫役立てて)」

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● 2015年6月19日 シルバー新報
「認知症と暮らすヒント:「旅のことば」カード版も」

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● 2015年7月3日 産経新聞
「認知症と生きる「工夫」本に:建築分野の手法を応用」

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● 2015年9月1日 おはよう21(2015年10月号)
「介護の経験知を共有化するパターン・ランゲージの可能性」(巻頭インタビュー)

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● 2015年9月17日 HELPMAN●JAPAN
「認知症は新たな旅のはじまり。仲間とよりよい旅をするための40のヒント集」

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● 2015年10月10日 シルバー新報
「認知症予防で初のアワード 意思表示ノートなど大賞に - オレンジアクト」

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● 2015年10月28日 日刊ゲンダイ
「認知症とともに生きるための工夫や秘訣を「ことば」にまとめた書籍とカードがグッドデザイン賞を受賞」

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● 2015年11月6日 月刊福祉(2015年11月号)
ほんだな●「旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント」

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● 2015年11月21日 KEIO SFC REVIEW(No.59)
[おとなりの研究室]井庭研究会

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● 2015年12月20日 Wedge(2016年1月号 Vol.28_No.1)
「認知症の本人の想いを引き出す」

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2015年を振り返る:成果発表・活動等一覧(「カード」と「受賞」編)

今年の成果発表・活動等のまとめの「カード」編。

今年制作・販売開始したのは、以下の3つのパターン・カード。

ともに、井庭研で作成したパターン・ランゲージを、僕がデザインしてカード化したもの。1枚1枚、僕がAdobe Illustratorでつくっています。

旅のことばカード(認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード)

サバイバル・ランゲージ・カード(大地震を生き抜くための知恵)

ラーニング・パターン・カード(日本語版)

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このなかで、「旅のことばカード」は、2015年度グッドデザイン賞もいただいた。受賞コメントでは、「認知症は人により症状が異なり、家族や周りの人にとって、その不安や精神的負担を外部と共有することが難しい場合もある。この『旅のことば』は、患者によって異なる様々な症状や状況と、その対応策がカード式にまとめられており、利用する人があてはまるカードをセレクトし、自分だけのヒント集をつくることができる。また、カード式であることで、気軽に手に取りやすく、その時々の状況に応じた新しい発見を得やすい。使い手に親身によりそうデザインであり、高く評価した。」と、カードについて高く評価していただいた。どうもありがとうございます。

これらのカードは、Amazon.co.jpにて販売しています。ぜひご覧ください。
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2015年を振り返る:成果発表・活動等一覧(「書籍」と「受賞」編)

2015年も終わりということで、今年の成果発表・活動等を振り返りたいと思う。

まずは、書籍から。

今年は、なんといっても『旅のことば』の出版。
昨年作成した冊子をベースに、加筆修正をして、丸善出版から書籍として出版することができました!

「オレンジアクト認知症フレンリーアワード2015 大賞」および「2015年度グッドデザイン賞」を受賞したほか、たくさん反響もいただきました。どうもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!

また、ほかにもパターン・ランゲージの本を、日本語1冊、英語5冊出しました。

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『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著, 丸善出版, 2015)

『A Tale of Pattern Illustrating - パターンイラストの世界』(原澤香織, 宮崎夏実, 櫻庭里嘉, 井庭崇, CreativeShift, 2015)

『Words for a Journey: The Art of Being with Dementia』(Takashi Iba & Makoto Okada (eds), Iba Laboratory & Dementia Friendly Japan Initiative, CreativeShift, 2015)

『Change Making Patterns: A Pattern Language for Fostering Social Entrepreneurship』(Eri Shimomukai & Sumire Nakamura with Takashi Iba, CreativeShift, 2015)

『Survival Language: A Pattern Language for Surviving Earthquakes』(Tomoki Furukawazono & Takashi Iba with Survival Language Project, CreativeShift, 2015)

『Pattern Illustrating Patterns: A Pattern Language for Pattern Illustrating』(Takashi Iba with Iba Laboratory, CreativeShift, 2015)

『A Tale of Pattern Illustrating』(Kaori Harasawa, Natsumi Miyazaki, Rika Sakuraba, & Takashi Iba, CreativeShift, 2015)
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2015年11月の登壇予定(しばらく一般講演を行わないので、この機会に!)

2015年11月の井庭の登壇・WS開催予定一覧をまとめました。

これらが終わると、12月〜来年3月まではしばらく、僕が登壇する一般公開の講演等はありません(本の執筆に専念します)。この11月の機会に、ぜひお越しください!


11月15日(日)14:00~16:00 @d-labo 湘南(湘南T-SITE内)
「Self Travel Cafe 親子版」(ぼく、わたしの大切なことって何だろう。~こどもも大人も自分をみつめて親子で共有しよう~)
※このイベントは、井庭研メンバーによるファシリテーションにより行います。
http://www.d-laboweb.jp/event/15111502.html



11月20日(金)・21日(土)@東京ミッドタウン・イーストB1Fホール W03
ORF井庭研ブース「Pattern Concierge」
これまで井庭研がつくった500以上のパターンを展示するとともに、みなさんの未来デザインをサポートします。
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/workshop/w03/


11月20日(金)12:20〜13:50 @東京ミッドタウン・タワー4F Room 6(ORFセッション)
「クリストファー・アレグザンダーの思考の軌跡 – デザイン行為の意味を問う」
(江渡浩一郎 × 長坂一郎 × 難波和彦 × 諏訪正樹 × 井庭崇 × 松川昌平)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/session/s-06/


11月20日(金)16:20〜17:50 @東京ミッドタウン・タワー4F Room 5(ORFセッション)
車座座談会「未来創造塾スタート!そしてその先へ」
(槇文彦 × 河添健 × 村井純 × 清木康 ほか多数)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/session/ps-03/


11月21日(土)10:30〜12:00 @東京ミッドタウン・タワー4F Room 7(ORFセッション)
「『旅のことば』の活かし方:認知症とともによりよく生きることの支援」
(佐藤雅彦 × 太田喜久子 × 岡田誠 × 井庭崇)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/session/s-17/


11月21日(土)12:20〜13:50 @東京ミッドタウン・タワー4F Room 7(ORFセッション)
「企業におけるパターン・ランゲージ3.0~ビジネス実装へのチャレンジ~」
(廣田幸司 × 池澤努 × 吉岡ひろき × 本田卓也 × 井庭崇)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/session/ss-06/


11月21日(土)16:30〜18:00 @東京ミッドタウン・イーストB1Fホール Open B
「未来のキャンパスをデザインせよ!- SBC出張カンガク会議発表会」
(学生、教員、職員、卒業生などのSFC関係者)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/session/s-23/



11月24(火) 16:00〜18:10 @東京・京橋のSYNQA
講演&WS「SYNQAブックセレクション:『旅のことば』・『Fearless Change』」
(井庭崇 × 岡田誠 × 川口恭伸)
http://www.synqa.jp/event/3063/


11月28日(土)10:00〜17:00 @東邦大学看護学部第9講義室
全国助産師教育協議会東京地区研修会「助産教育における教授方法の『ラーニングパターン』からの検討」
(井庭崇)
http://www.zenjomid.org/activities/img/2017tokyo.pdf
イベント・出版の告知と報告 | - | -

書籍『私の脳で起こったこと:レビー小体型認知症からの復活』について

Higuchisan220.jpg今年出版された樋口 直美さんの『私の脳で起こったこと:レビー小体型認知症からの復活』を、改めてじっくり読み直した。

この本は、レビー小体型認知症とともに生きる樋口さんご自身の日々を綴った日記で構成されている。ご本人も日記を公開するということは最初ためらったのではないかと思われるが、日記だからこそ伝わってくるものが確かにある。誰にかに向けて書かれたものではなく、身の回りで起きた出来事の記録、自分から見た世界の様子、そして自分自身を勇気づけようとする言葉たち。そういう言葉がめくるページすべてに記されている。これを読むと、樋口さんのすぐ横で話を聞いているような、そして、自分のこととして生じてくるような、そういう気持ちになる。

本書を読んでいると、まず樋口さんに母や叔母のイメージが重なってくる。これは、樋口さんが僕よりも少し上の年齢の女性であるからなのだと思う(実際には僕の母はもっと上の代なのだけれども)。そして、妻、最後に自分自身に重なる。当惑しているとき、悩んでいるとき、元気になるとき、そういうひとつひとつのシーンにそういう身近な人が入れ替わり立ち替わり思い浮かぶ(本書には写真が一枚もないということが、こういうイメージを喚起することにつながっているのではないかと思う)。

この本は、とても貴重で重要な本だ。これはまず、レビー小体型認知症がどのような症状と気持ちをもたらすのかが、本人からみた視点で書かれている。だが、それだけにとどまらない。これは、樋口さんの探究の軌跡でもある。ほとんど知られていないレビー小体型認知症について自ら調べ、話し、学んできたそのプロセスが記されている。そして、強さと弱さ、迷いと決意というような心の矛盾・葛藤が、そのまま表現されているのも素晴らしいと思う。つまるところ、それは人間らしいということだ。一人の人の存在感を強く感じるのだ。

この本のサブタイトルに「復活」という言葉があって、本当によかった。この言葉がなかったら、本書の前半の方で、その大変な日々の記述にやられて、読み進めるのがつらくなってしまったかもしれない。僕は、先の方に光が見えているということを頼りにして、なんとか読み進めることができた。このことを考えても、このような光が見えないまま日々を過ごすということが、どれだけつらいことであり、強さが求められることなのかを、実感せざるをえない。

認知症に関心がある方はもちろん、とくに興味がないという人にも、生きるということを感じ・考えるために、ぜひ読んでもらいたい一冊である。

『私の脳で起こったこと:レビー小体型認知症からの復活』(樋口 直美, ブックマン社, 2015)
最近読んだ本・面白そうな本 | - | -

クリストファー・アレグザンダーからのメッセージ(2015)

2015年7月にオーストリア・クレムス(ウィーン近郊)で開催されたPURPLSOCカンファレンス(Pursuit of Pattern Languages for Societal Change)において、パターン・ランゲージの考案者であるクリストファー・アレグザンダーからのメッセージが紹介された。紹介したハイヨ・ナイス教授が今年3月にアレグザンダーから預かってきたものだ。ひとつの記録して、紹介しておきたい。

Message from Chris Alexander to the Krems Conference

Dear Conference Participants,
I wish you all the best for the First World Conference on Patterns and Pattern Languages. I am quite pleased that many people from different countries are gathering in my home country Austria. My family is actually from Vienna. I am also very pleased that you have assembled to continue the work I have started with my colleagues in Berkeley and elsewhere. Especially the fact that you are applying and researching this work in a number of disciplines is quite remarkable to me, and I wish you a great gathering and a positive outcome of your efforts. With warm wishes.

Chris Alexander, Binsted, England March 2015
(Introduced by Hajo Neis at PURPLSOC conference, Krems, Austria July 2015)

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以下、私なりに日本語に訳したものも載せておくことにしたい。

Kremsでのカンファレンスに向けてのクリストファー・アレグザンダーからのメッセージ

カンファレンスの参加者のみなさん、
パターンとパターン・ランゲージに関する最初の世界大会の成功をお祈りします。いろいろな国からのたくさんの方々が、私の母国であるオーストリアに集まっているということを、とてもうれしく思います。私の家族はまさにそのあたり、ウィーンの出身なのです。しかも、私が米国バークレー等で同僚たちと始めた仕事を、引き継いで続けるために集まっているということも、非常にうれしいことです。特に、それを様々な分野に適用・研究しているということは私にとっては衝撃的なことであり、みなさんの奮闘が前向きな成果につながり、素晴らしい会になることを祈っています。

心をこめて

クリストファー・アレグザンダー
英国ビンズティドより
2015年3月
(このメッセージは、オーストリア・クレムスで2015年7月に開催されたPURPLSOCカンファレンスにおいて、ハイヨ・ナイス教授によって紹介された)
パターン・ランゲージ | - | -

7月25日(土)に井庭研2015春学期 研究発表会を開催します!

2015年7月25日(土)に、井庭研2015春学期 研究発表会を開催します。

今学期、井庭研で取り組んできたプロジェクトの成果報告を行います。
また、これまでの井庭研のパターン・ランゲージ研究を振り返る基調講演「パターン・ランゲージ研究のフロンティア:井庭研のこれまで10年の取り組み」(井庭崇)も行います。こちらは、先日オーストリアで行われた国際学会PURPLSOCで行い、大好評だった基調講演の日本語版です。お楽しみに!

学内のみなさん、ぜひ見に来てください。当日、直接会場に来てください。

また、学外の方は、事前に ilab-assist [at] sfc.keio.ac.jp まで、お名前、ご所属、井庭研や井庭先生との関係、参加理由等を送った上で、おこし下さい。

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井庭研2015春学期 研究発表会
2015年7月25日(土)10:00〜16:00
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)大学院棟 τ11教室


【プログラム】

10:00 開場
10:30 開会挨拶

10:40-11:25 基調講演「パターン・ランゲージ研究のフロンティア:井庭研のこれまで10年の取り組み」(井庭 崇)

11:30-12:30 プロジェクト成果報告 Part 1
• SFC Culture Language Project(SFCらしさを言語化する)
• SBC Program & Patterns Project(スチューデント・ビルド・キャンパスの活動支援)
• Project Design Project(プロジェクトの企画・デザインのパターン・ランゲージ)

13:20-14:20 プロジェクト成果報告 Part 2
• 13:20-13:40 Cooking Language Project(料理の秘訣のパターン・ランゲージ)
• 13:40-14:00 Oyako Patterns Project(創造的な子育て・生き方のパターン・ランゲージ)
• 14:00-14:20 Pattern Writing Patterns Project(パターン・ライティングのパターン・ランゲージ)

14:35-15:05 卒業プロジェクト発表
• 14:35-14:50 久保長絵美
• 14:50-15:05 中村菫

15:20 今後の井庭研について
15:35 閉会挨拶



※ランチは、時間が限られているため、事前に用意し、ご持参ください。
※プログラムの発表順番や時間は、変更される可能性があります。
井庭研だより | - | -

井庭研究室シラバス(2015年度秋学期)

井庭崇研究室

Creative Media Studio


創造社会をつくるチェンジ・メイカーになる



2015年 7月17日(金):エントリー〆切
2015年 7月22日(水):面接
2015年 7月25日(土):井庭研発表会(履修予定者は必ず参加してください)

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【目的・内容】
井庭研 Creative Media Studio は、「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」の活動・育成の場です。

創造社会(Creative Society)とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みをつくる社会」のこと。そのような創造社会の実現のためには、ガチガチに固まってしまっている現状の制度・慣習にゆらぎを起こし、閉塞的な状況・空気を打ち破ることが不可欠です。

井庭研 Creative Media Studio では、創造社会の実現のために重要なテーマや、先進的な企業との共同研究など、実践的な研究プロジェクトに取り組みます。創造・実践活動の秘訣を言語化する「パターン・ランゲージ」の作成と組織・社会変革の支援・実践に取り組みます。

井庭研流の「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」は、トップダウン的に大きく仕組みを変えるような「革命家」「改革屋」ではなく、認識や思考、コミュニケーションのあり方が変わる「新しいメディア」をつくり、それを組織・社会に導入・活用することで変化を引き起こすことを目指します。

井庭研 Creative Media Studio では、実践的な研究活動のなかで「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」としての力を身につけます。そのため、日々、実践的な研究プロジェクトに取り組み、対外的なワークショップ/セミナーでの活動を行い、国際学会での論文発表なども行います。井庭研の日々の活動については、 https://www.facebook.com/takashiibahttps://twitter.com/mnb_kn で、写真つきで紹介されています。参考にしてください。

RP2PL-PR-200.jpg「創造社会」や「パターン・ランゲージ」については、書籍『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)をよく読んでください。井庭研への参加の前提となります。


【受入予定人数】
新規募集は、1・2年生を中心に5〜8 名程度


【履修条件】
  • 井庭研をファースト・プライオリティにおいて活動できること(これは優先順位の話であって、他の活動を妨げるものではありません)。
  • 井庭研でのいろいろな活動に主体的、積極的、かつ、徹底的に取り組む覚悟があること。
  • 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会, 2013)を読んでいること。ただし、GIGA生で日本語の読解が難しい場合には、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp まで事前に連絡をください。英語文献に変更します。


    【その他・留意事項】
  • 担当教員(井庭)と他の学生メンバーと一緒に「プロジェクト」に取り組みます。いわゆる「個人研究」はありません。
  • プロジェクトのテーマは、重要度や社会的ニーズなどに応じて、メンバーと相談しながら、担当教員(井庭)が判断して設定します。
  • 7月25日(土)に、井庭研発表会を行います。ここで、今年度進行中のプロジェクトについて最新情報を共有するので、履修希望者は必ず参加してください。


    【選考の日程】
    2015年 7月17日(金):エントリー〆切
    2015年 7月22日(水):面接


    【エントリー方法】
    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2015秋 履修希望
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2015秋 履修希望
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 志望理由・問題意識・意気込み
    (4) パターン・ランゲージの特にどの部分に惹かれるのか(『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』を読んだ上で答えてください)
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    【授業スケジュール】
  • 時間割上の「研究会」の時間(木曜4・5限)のほかに、水曜3〜5限にも集まってプロジェクト活動を行います。その時間も空けるようにしてください。
  • この他にもプロジェクトの遂行のために多くの時間を活動に当てるため、個人的な予定の調整をお願いすることがあります。


    【評価方法】
    プロジェクトへの貢献度、および研究室に関する諸活動から総合的に評価します。


    【教材・参考文献】
  • 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)は、エントリー前に読んでください。

  • パターン・ランゲージの具体的な事例としては、『旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015)、および、『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭 崇 + 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013: 2013年度グッドデザイン賞受賞)を見てみてください。

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  • Takashi Iba with Iba Laboratory, Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning, CreativeShift Lab, 2014
  • Takashi Iba with Iba Laboratory, Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentation, CreativeShift Lab, 2014
  • Takashi Iba with Iba Laboratory, Collaboration Patterns: A Pattern Language for Creative Collaboration, CreativeShift Lab, 2014
  • Takashi Iba, Makoto Okada, Iba Laboratory , Dementia Friendly Japan Initiative, Words for a Journey: The Art of Being with Dementia, CreativeShift Lab, 2015
  • Eri Shimomukai, Sumire Nakamura with Takashi Iba, Change Making Patterns: A Pattern Language for Fostering Social Entrepreneurship, CreativeShift Lab, 2015
  • Tomoki Furukawazono, Takashi Iba with Survival Language Project, Survival Language: A Pattern Language for Surviving Earthquakes, CreativeShift Lab, 2015
    Takashi Iba with Iba Laboratory, Pattern Illustrating Patterns: A Pattern Language for Pattern Illustrating, CreativeShift Lab, 2015
  • Harasawa, K., Miyazaki N., Sakuraba R., Iba, T., A Tale of Pattern Illustrating, CreativeShift Lab, 2015

  • 「創造社会」については、「創造社会論」の授業映像が全7回分公開されています。この授業での対談を見れば、創造社会のイメージをつかむことができるはずです。→ SFC「創造社会論2014」対談まとめ、および、 2015年 SFC-GCページ


    【関連科目】
    前提科目(推奨):「創造社会論」「パターンランゲージ」
    関連科目:「ワークショップデザイン」「創造システム理論(Creative Systems Theory)」「スチューデントビルドキャンパス(SBC)実践」


    【問い合わせ】
    井庭研究室についての質問・連絡は、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp までお願いします。

    Creative Media Studio - Change Makers Toward the Creative Society
  • 井庭研だより | - | -

    SFC1・2年生注目! 6/25(木)に 井庭研説明会を開催します!

    2015年6月25日(木)6限に、井庭研説明会を開催します!

    ちょっと早いですが、7月上旬には研究会シラバスが公開され、7月中下旬にはエントリー〆切や面接を行います。ぜひ、秋学期からの研究会について一度考えてみませんか。

    井庭研究室 説明会
    2015年6月25日(木)6限
    κ12教室


    井庭研のやっていること、仕組み、そして雰囲気を知ることができ、メンバーと相談ができる会です。
    特に1・2年生のみんな、ぜひ来てね!

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    井庭研 Creative Media Studio は、「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」の活動・育成の場です。創造社会(Creative Society)とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みをつくる社会」のことです。このような創造社会の実現のためには、ガチガチに凝り固まってしまっている現状の制度・慣習にゆらぎを起こし、閉塞的な状況・空気を打ち破ることが不可欠です。

    井庭研 Creative Media Studio では、創造社会の実現のために重要なテーマや、先進的な企業との共同研究などの実践的な研究プロジェクトに取り組みます。より具体的には、創造・実践活動の秘訣を言語化する「パターン・ランゲージ」や、未来ヴィジョンを言語化する「フューチャー・ランゲージ」の作成を行い、社会・組織の変革の支援・実践を行います。
    イベント・出版の告知と報告 | - | -

    書籍『旅のことば―認知症とともによりよく生きるためのヒント』出版!

    昨年井庭研で作成した「認知症とともによりよく生きる」工夫をまとめたパターン・ランゲージが書籍として出版されました!!!

    今週から一般書店に並び、オンライン書店でも購入できます!

    『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
    井庭崇, 岡田誠 編著
    慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
    丸善出版, 2015年5月25日出版


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    現在、日本の65歳以上の方のうち、軽度の認知障害をもつ方までを含めれば、その数は800万人を越えると言われています。65歳以上の約4人に1人、日本人全体でみると約15人に1人という計算になります。

    このような時代のなかで、本書は、認知症だと診断されたのちに「認知症とともによりよく生きる」ための「前向きで実践的な工夫」を40個のパターンにまとめました。これらはすべて実践している方からのインタビューにもとづいています。


    今回の書籍化にあたり、帯のことばを、チーム・バチスタなどでも有名な医師・天野篤先生にいただきました。

    認知症と出会ったときから
    手元に置いておきたい人生のノートです。
    (順天堂大学 医学部教授 天野 篤)


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    まさに手元に置いておいて、何度もパラパラと見返してほしいと思います。

    また、「認知症とともによりよく生きる」ことに関係する3人の方に推薦の言葉をいただき、書籍の最初に収録させていただいています。その推薦文の一部を抜粋すると…

    本書は、誰もが避けてはとおれない認知症生活を旅にたとえ、本人、家族、みんなの立場から、認知症になったときにどう過ごせばよいかを具体的に解説した画期的な一冊です。
    (日本認知症ワーキンググループ共同代表 佐藤 雅彦)

    認知症になることは終わりではなく新しい旅のはじまりかもしれません。認知症の人、家族、地域の人々や行政、介護・医療など「みんな」が考えるべきヒントを記し、この本はさりげなく人生への讃歌を教えてくれます。
    (松本診療所ものわすれクリニック院長 松本 一生)

    「こんな本が欲しかった!」
    この本を手にして、とてもうれしくなりました。認知症に関する本はたくさんありますが、病気や症状、診断や治療、介護が中心で「どうしたらこれからをよりよく生きていけるか」を伝えてくれる本がなかったからです。
    この一冊には、認知症がはじまってからの日々(旅路)を、前向きに生きていくためのステップが一つひとつ具体的に記されています。とてもシンプルでわかりやすいことばが使われていますが、当事者の体験を凝縮した智慧の宝庫です。
    (認知症介護研究・研修東京センター研究部長 永田 久美子)


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    非常にうれしい推薦のことばばかりです。
    推薦文の全文は、ぜひ本書を手にとってお読みいただければと思います。


    『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
    井庭崇, 岡田誠 編著
    慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
    丸善出版, 2015年5月25日出版


    自分や家族、身近な人が認知症と診断されたら、どうすればよいのでしょうか。不安に押しつぶされそうになったり、過去の介護の記憶がよみがえってくるかもしれません。
    ですが、認知症は、生活を大きく変えるからこそ実現できる「新しい旅」のはじまりと捉えることができるのです。
    本書では、認知症の方、そのご家族、まわりで支えている専門家が実践している「新しい旅」をよりよく生きるための工夫を40の「ことば」にまとめて紹介しています。

    一つひとつの旅のことば(工夫)には、どのような「状況」で、どのような「問題」を、どのように「解決」し、どのような「結果」が期待されるのか、ということが書かれています。

    これらの工夫のなかから、気に入ったもの、自分の状況に合うものを少しずつ生活に取り入れてみてください。きっと、これからの過ごす時間は何かを失っていく時間ではなく、これまで得られなかったものを新たにつくっていくかけがえのない時間なのだ、と思えるようになるはずです。


    Amazon.co.jp 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ

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