井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

<< August 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

井庭研B2(社会システム理論)2011年度 夏休みの宿題

井庭研B2(社会システム理論)の2011年度 夏休みの宿題は、以下のとおり。


社会システム理論を提唱した社会学者ニクラス・ルーマンの本『エコロジーのコミュニケーション』を読み、現代社会の特徴と問題点について理解し、自分のことばでレポートをまとめてください(日本語、もしくは英語)。

● まず、『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)を購入してください(借りるのではなく購入)。

※借りるのではなく購入することを強く推奨するのは、重要な文献を少しずつ集め、自分の本棚でその世界が徐々に広がっていくことが重要だと思うからです。そのことで、ある領域への意識を強化する環境をつくることができ、また、自らの学びを振り返りやすくすることができます。また、次に書くように、線を引きながら読むためにも、購入する必要があります。


● この本を読み、現代社会の特徴と問題点について理解してください。おすすめなのは、重要だと思うコトバやフレーズ、センテンスに、鉛筆で線を引くことです。これにより、再度読むときに、どこを重要だと思ったのかがよくわかるからです(レポートも書きやすくなります)。

ルーマンの本は、難しい部分が多いですが、わからないところは飛ばしながら、とにかく前に進んで読むことが大切です。すべてを理解しようとは思わず、ざっと読む感じで読み進めてください。難しい部分などについては、秋学期のゼミのときに少しずつ解消していきましょう。(何がわからないのかもよくわからない、という状況に陥るかもしれません。でも、ルーマンを読むということはそういうことなので、自分の問題だと責めないように。)


● 夏休みの終わりまでに、以下の形式で、レポートを提出してください。
現代社会の特徴と問題点について、および、この本を読んで考えたこと・感じたことを、自分のことばでレポートにまとめてください。自分の興味・関心や研究内容と絡めて書くのもよいでしょう。

使用言語:日本語、もしくは英語
分量  :3~5ページ(程度)
ファイル:PDF形式:ファイル名に半角アルファベットで名前を入れる
提出〆切:2011年9月24日(土)
提出先 :井庭研ML
メール件名:夏休みの宿題B2( 自分の名前 )


【重要な補足】

●2011年春学期に僕の「社会システム理論」の授業を履修していない人は、SFC-GC (Global Campus) にアップされている授業映像を全回分、見ておいてください。秋学期の井庭研は、ここで話したことを前提として進めます。
SFC-GC「社会システム理論」(担当:井庭崇, 2011年度春学期)
 

●個人研究をサポートする以下の重要文献についても、夏休みのうちに購入し、読める範囲で読んでおくことをおすすめします。個人研究の計画・遂行にかなり役立つと思います。
『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
『「超」文章法』(野口悠紀雄, 中央公論新社, 2002)
『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, 新版, ダイヤモンド社, 1999) [ B. Minto, 『The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking』, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008 ]
井庭研だより | - | -

井庭研B1(パターンプロジェクト)2011年度 夏休みの宿題

井庭研B1(パターンプロジェクト)の2011年度 夏休みの宿題は、以下のとおり。


パターンランゲージの考え方の生みの親である建築家クリストファー・アレグザンダーの本『The Oregon Experiment』を読み、彼がパターン・ランゲージで目指していたことが何だったのかを理解し、それをレポートにまとめてください(英語)。


● まず、『The Oregon Experiment』 (C. Alexander, et. al, Oxford University Press, 1975) を購入してください(借りるのではなく購入)。

※借りるのではなく購入することを強く推奨するのは、重要な文献を少しずつ集め、自分の本棚でその世界が徐々に広がっていくことが重要だと思うからです。そのことで、ある領域への意識を強化する環境をつくることができ、また、自らの学びを振り返りやすくすることができます。また、次に書くように、線を引きながら読むためにも、購入する必要があります。


● この本を読み、アレグザンダーがパターンランゲージをどのような意図でつくり、どのような実践をしたのかを理解してください。おすすめなのは、重要だと思うコトバやフレーズ、センテンスに、鉛筆で線を引くことです。これにより、再度読むときに、どこを重要だと思ったのかがよくわかるからです(レポートも書きやすくなります)。

この本は英語で書かれていますが、かなり薄い本で、文字も大きいので、英語での読書に慣れていない人でも読み切ることができると思います。(この宿題は、英語で読み、英語で書く練習も兼ねています。)


● 夏休みの終わりまでに、以下の形式で、レポートを提出してください。
アレグザンダーがパターン・ランゲージで目指していたことが何だったのか、また、この本を読んで考えたこと・感じたことなどを書いてください。

使用言語:英語
分量  :3ページ(程度)
ファイル:PDF形式:ファイル名に半角アルファベットで名前を入れる
提出〆切:2011年9月24日(土)
提出先 :井庭研ML
メール件名:夏休みの宿題B1( 自分の名前 )


【重要な補足】

●上記の本で取り上げられているパターンランゲージは、以下の本にすべて掲載されています。現役メンバー(継続生)は、「春休みの宿題」ですでにこの本を購入し読んでいるので、秋学期からの新規メンバーも、購入して適宜参照するとよいと思います。

- 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー 他, 鹿島出版会, 1984)
- 『A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction』 (C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, Oxford University Press, 1977)


●2010年秋学期に僕の「パターンランゲージ」の授業を履修していない人は、SFC-GC (Global Campus) にアップされている授業映像を全回分、見ておいてください。秋学期の井庭研は、ここで話したことを前提として進めます。
SFC-GC「パターンランゲージ」(担当:井庭崇, 2010年度秋学期)
 

●2011年春学期の僕の「社会システム理論」の授業も、井庭研B1の内容や活動についての理解を深めます。未履修の人は、この春学期に行われた 市川×今村×井庭鼎談の回と、中原×井庭対談の回だけでよいので、SFC-GC (Global Campus) にアップされている映像を見ておいてください。来年は来年で新しい企画をするので、このメンバーでの鼎談・対談は今楽しんでください。
SFC-GC「社会システム理論」(担当:井庭崇, 2011年度春学期)
 

●井庭研B1で行うコラボレーションは、以下の本で紹介されている方法や事例が近いので、こちらもおすすめです。

- 『発想する会社! :世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』(トム・ケリー, ジョナサン・リットマン, 早川書房, 2002)
- 『The Art of Innovation: Success Through Innovation the IDEO Way』 (Thomas Kelley, Jonathan Littman, Profile Business, 2002)
井庭研だより | - | -
CATEGORIES
NEW ENTRIES
RECOMMEND
ARCHIVES
PROFILE
OTHER