井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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SFC1・2年生注目! 6/25(木)に 井庭研説明会を開催します!

2015年6月25日(木)6限に、井庭研説明会を開催します!

ちょっと早いですが、7月上旬には研究会シラバスが公開され、7月中下旬にはエントリー〆切や面接を行います。ぜひ、秋学期からの研究会について一度考えてみませんか。

井庭研究室 説明会
2015年6月25日(木)6限
κ12教室


井庭研のやっていること、仕組み、そして雰囲気を知ることができ、メンバーと相談ができる会です。
特に1・2年生のみんな、ぜひ来てね!

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井庭研 Creative Media Studio は、「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」の活動・育成の場です。創造社会(Creative Society)とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みをつくる社会」のことです。このような創造社会の実現のためには、ガチガチに凝り固まってしまっている現状の制度・慣習にゆらぎを起こし、閉塞的な状況・空気を打ち破ることが不可欠です。

井庭研 Creative Media Studio では、創造社会の実現のために重要なテーマや、先進的な企業との共同研究などの実践的な研究プロジェクトに取り組みます。より具体的には、創造・実践活動の秘訣を言語化する「パターン・ランゲージ」や、未来ヴィジョンを言語化する「フューチャー・ランゲージ」の作成を行い、社会・組織の変革の支援・実践を行います。
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書籍『旅のことば―認知症とともによりよく生きるためのヒント』出版!

昨年井庭研で作成した「認知症とともによりよく生きる」工夫をまとめたパターン・ランゲージが書籍として出版されました!!!

今週から一般書店に並び、オンライン書店でも購入できます!

『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
井庭崇, 岡田誠 編著
慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
丸善出版, 2015年5月25日出版


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現在、日本の65歳以上の方のうち、軽度の認知障害をもつ方までを含めれば、その数は800万人を越えると言われています。65歳以上の約4人に1人、日本人全体でみると約15人に1人という計算になります。

このような時代のなかで、本書は、認知症だと診断されたのちに「認知症とともによりよく生きる」ための「前向きで実践的な工夫」を40個のパターンにまとめました。これらはすべて実践している方からのインタビューにもとづいています。


今回の書籍化にあたり、帯のことばを、チーム・バチスタなどでも有名な医師・天野篤先生にいただきました。

認知症と出会ったときから
手元に置いておきたい人生のノートです。
(順天堂大学 医学部教授 天野 篤)


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まさに手元に置いておいて、何度もパラパラと見返してほしいと思います。

また、「認知症とともによりよく生きる」ことに関係する3人の方に推薦の言葉をいただき、書籍の最初に収録させていただいています。その推薦文の一部を抜粋すると…

本書は、誰もが避けてはとおれない認知症生活を旅にたとえ、本人、家族、みんなの立場から、認知症になったときにどう過ごせばよいかを具体的に解説した画期的な一冊です。
(日本認知症ワーキンググループ共同代表 佐藤 雅彦)

認知症になることは終わりではなく新しい旅のはじまりかもしれません。認知症の人、家族、地域の人々や行政、介護・医療など「みんな」が考えるべきヒントを記し、この本はさりげなく人生への讃歌を教えてくれます。
(松本診療所ものわすれクリニック院長 松本 一生)

「こんな本が欲しかった!」
この本を手にして、とてもうれしくなりました。認知症に関する本はたくさんありますが、病気や症状、診断や治療、介護が中心で「どうしたらこれからをよりよく生きていけるか」を伝えてくれる本がなかったからです。
この一冊には、認知症がはじまってからの日々(旅路)を、前向きに生きていくためのステップが一つひとつ具体的に記されています。とてもシンプルでわかりやすいことばが使われていますが、当事者の体験を凝縮した智慧の宝庫です。
(認知症介護研究・研修東京センター研究部長 永田 久美子)


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非常にうれしい推薦のことばばかりです。
推薦文の全文は、ぜひ本書を手にとってお読みいただければと思います。


『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
井庭崇, 岡田誠 編著
慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著
丸善出版, 2015年5月25日出版


自分や家族、身近な人が認知症と診断されたら、どうすればよいのでしょうか。不安に押しつぶされそうになったり、過去の介護の記憶がよみがえってくるかもしれません。
ですが、認知症は、生活を大きく変えるからこそ実現できる「新しい旅」のはじまりと捉えることができるのです。
本書では、認知症の方、そのご家族、まわりで支えている専門家が実践している「新しい旅」をよりよく生きるための工夫を40の「ことば」にまとめて紹介しています。

一つひとつの旅のことば(工夫)には、どのような「状況」で、どのような「問題」を、どのように「解決」し、どのような「結果」が期待されるのか、ということが書かれています。

これらの工夫のなかから、気に入ったもの、自分の状況に合うものを少しずつ生活に取り入れてみてください。きっと、これからの過ごす時間は何かを失っていく時間ではなく、これまで得られなかったものを新たにつくっていくかけがえのない時間なのだ、と思えるようになるはずです。


Amazon.co.jp 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ

楽天ブックス 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ

丸善出版『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』ページ
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イノベーションとコラボレーションの国際学会COINs15@Tokyoの見所!

今週、イノベーションとコラボレーションに関する国際カンファレンス Collaborative Innovation Networks (COINs15)を、慶應義塾大学三田キャンパスで開催します。取り上げられるテーマは、創造性、コラボレーション、パターン・ランゲージ、デザイン思考、文化、ネットワーク分析などです。

僕がMITの客員研究員をしていたときに、MITの同僚を中心に世界各国の共同研究者たちと立ち上げた学会です。これまでアメリカで2回、スイス、チリで開催され、今年は僕が Conference Chairをつとめて、日本で開催します。

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Collaborative Innovation Networks (COINs2015)
http://tokyo15.coinsconference.org
2015年3月12日(木)〜15日(日)
慶應義塾大学 三田キャンパスにて

参加申し込み
http://coins2015.peatix.com

カンファレンスのメインは、3月13日(金)と14日(土)。この2日は、慶應義塾大学三田キャンパス G-SEC Labという会場で行われます。

このメインの2日間に加えて、前日12日(木)の夕方にRegistrationとReception パーティーがあります。場所は、三田キャンパスのファカルティ・クラブです。また、15日(日)は、海外からのゲストと交流するためのSocial Eventとして東京を巡ります。

なので、カンファレンスのWebページでは、開催期間が3月12日(木)〜15日(日)となっていますが、メインは13日と14日ということになります。お忙しい方はここだけでも。


この学会の見所を、僕の観点で書いておきたいと思います。あくまでも個人的なおすすめです。

まずは、Mary Lynn Mannsさんの基調講演。

Me6-180.jpgFearlessChange-180.jpgFearlessChange180.jpgMary Lynn は、「パターン・ランゲージ3.0」と僕らが呼ぶ、人間行為のパターン・ランゲージの世界的な先駆者です。それまで建築とソフトウェアの分野でのみ書かれていたパターン・ランゲージを、教育やイノベーションの分野で書いた世界で最初の方です。つまり、彼女の先駆的な仕事がなければ、いま僕や井庭研が行っているパターン・ランゲージ研究はなかったと言っても過言ではないでしょう。

彼女はアメリカで経営学教授として、変化を引き起こすチェンジリーダーシップやマネジメントの教育をパターン・ランゲージを用いて行っています。そのとき使っているのが『Fearless Change:アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』です。

そして、ちょうど今月末、彼女の新しい本『More Fearless Change: Strategies for Making Your Ideas Happen』が出版されます。基調講演では、この『More Fearless Change』についてもお話いただきます。

Keynote "Leading Fearless Change"(13日 9:20〜)

Mary Lynnは今回が初来日なのですが、昨年僕が彼女のノースカロライナ大学アッシュビル校でワークショップを開催したことや、『Fearless Change』の監訳者の川口恭伸さんのご協力・ご尽力により、日本に招待することができました。ぜひまたとない機会ですので、ぜひお楽しみください。


次に紹介したいのは、Peter Gloorさんです。

Peter180.jpgSwarmCreativity180.jpgCoolhunting180.jpgcoolfarming180.jpgPeter は、MIT Center for Collective Intelligence(マサチューセッツ工科大学 集合知研究所)の研究員で、ネット上のデータをネットワーク分析して、トレンドを分析したり、コラボレーションの分析をしたりしている方です。複雑ネットワークの分野では主に物理学者が、そして、社会ネットワーク分析では社会学者が、それぞれの研究動機をもって分析を行いますが、彼の行っているネットワーク分析は、また別の種類のもので、なかなか珍しいと思います。

そんなことがあり、僕はサバティカル(研究休暇)のときに、彼のもとで一緒に研究をしたいと思い、MIT Cetner for Collective Intelligenceの客員研究員になりました。ちなみに、この研究所は、『The Future of Work』を書いたThomas W. Malone先生が所長の研究所です。僕は当時、Wikipediaのコラボレーションの分析を、Peterと一緒に取り組みました。

そして、このCOINsカンファレンスを立ち上げにおいても、彼が中心人物です。彼のネットワークで人が集まったのが最初です。そして、実は、カンファレンスの名称になっている「Collaborative Innovation Netwroks」というのは、彼の本の中に出てくる概念です。

"Swarm Creativity introduces a powerful new concept - Collaborative Innovation Networks, or COINs. A COIN is a cyberteam of self-motivated people with a collective vision, enabled by technology to collaborate in achieving a common goal goal - an innovation - by sharing ideas, information, and work. It is no exaggeration to state that COINs are the most productive engines of innovation ever. "

Peterは、CONDORという独自のネットワーク分析システムを構築していて、今回のカンファレンスでは、それを用いたワークショップも行われます。すごいのでぜひ体験してみてください。

Workshop "Analyzing COINs with CONDOR"(14日 10:15〜)

この他にも、彼自身や彼の共同研究者の研究も多く発表されます。


パターン・ランゲージのコミュニティからは、Joseph Yoder が来ます。

joe-180.jpgJoe は、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アジア、北欧など、世界中でパターン・ランゲージの国際学会を開催している非営利組織 Hillside Group のPresidentです。今回は、彼と僕で『The Nature of Order』(クリストファー・アレグザンダー)の考え方を用いたワークショップを開催します。

Workshop "Generative Processes for Assisting with Quality Collaborative Groups"(13日 16:00〜)


また、パターン・ランゲージのコミュニティからは、ヨーロッパから Christian Kohls が決ます。

Chris180.jpgChris は、心理学が専攻で、パターン・ランゲージがどのように機能するのかということを、スキーマ理論などを用いて考察した、この分野における気鋭の若手研究者です。自身も、e-LearningやCreative Thinkingのパターン・ランゲージを書いており、ヨーロッパのコミュニティでは中心的な推進力となっています。

Talk "Collaboration Tools and Patterns for Creative Thinking"(13日 10:30〜)


この他にも、国内外からいろいろ魅力的な発表があります。


そして井庭研からは、パターン・ランゲージやフューチャー・ランゲージに関する 7件の発表を行います。

Pattern Language
  • “A Pattern Language for Living Well with Dementia: Words for a Journey” (Takashi Iba, Aya Matsumoto, Arisa Kamada, Nao Tamaki, Tasuku Matsumura, Tomoki Kaneko, and Makoto Okada)

  • “Exploring Cultures through Pattern Mining: Practices from Generative Beauty Workshop” (Jei-Hee Hong, Yuma Akado, Sakurako Kogure, Alice Sasabe, Keishi Saruwatari, and Takashi Iba)


  • Future Language
  • “Future Language as a Collaborative Design Method” (Takashi Iba)

  • “Collaborative Design of Workplace with Future Language” (Takuya Honda, Keibun Nakagawa, and Takashi Iba)

  • “Collaborative Initiative for Community Development with Future Language: A Case of Lorega District, Philippines” (Sumire Nakamura and Takashi Iba)

  • “A New Way of Identifying Needs from Multiple Stakeholders” (Kousuke Suzuki, Takuya Honda, Yuta Kanezuka, and Takashi Iba)

  • “Chain of Dialogues Involving the Local Residents with Future Language” (Shoko Fujioka, Takuya Honda, Ryo Tsukahara, and Takashi Iba)


  • 以上の見所を知って、聞いてみたいと思った方は、ぜひ参加申し込みを。
    http://coins2015.peatix.com

    カンファレンスは、原則としてメインの2日間会場にいて、さまざまな交流があることを重視しています。そのため、実際には先約等で両日参加できない場合もあるとは思いますが、1 Day Ticketのようなものは用意してありません(それでよいというメッセージになってしまうので)。部分的な参加しかできない場合でも、Fullのチケットを購入していただきたいと思います。学生は割引があります。詳しくは、申し込みサイトをご覧ください。

    問い合わせ先: coins2015 [at] sfc.keio.ac.jp までメールにて。
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    Mary Lynn Mannsさんと「Fearless Change Workshop」を開催します

    『Fearless Change:アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』の著者 Mary Lynn Mannsさんが、初来日します。

    これに伴い、一般/ビジネスマン/エンジニア向けの特別ワークショップ「Fearless Change 組織に新しいアイデアを広げるためのワークショップ」を渋谷で開催します。

    Me6-180.jpg Mary Lynn Mannsさんは、「パターン・ランゲージ3.0」と僕らが呼ぶ、人間行為のパターン・ランゲージの世界的な先駆者です。それまで建築とソフトウェアの分野でのみ書かれていたパターン・ランゲージを、教育やイノベーションの分野で書いた世界で最初の方です。つまり、彼女の先駆的な仕事がなければ、いま僕や井庭研が行っているパターン・ランゲージ研究はなかったと言っても過言ではないでしょう。

    FearlessChange200.jpg MoreFearlessChange200.jpgふだん彼女はアメリカで経営学教授として、変化を引き起こすチェンジリーダーシップやマネジメントの教育・研修をパターン・ランゲージを用いて行っています。このような方法でチェンジリーダーシップやマネジメントの教育を行っていたり、パターン・ランゲージをこのように活用している方は、全世界でもまだ他に聞いたことはありません。その意味でも、彼女を日本にお招きして、こうしてワークショップを開催できるというのは、とてもうれしいことです。

    今回の特別ワークショップでは、今月末に出版される『More Fearless Change』のパターンを用いたワークショップを行います。この本は、とても有名な『Fearless Change』の改訂増補版です。

    ワークショップは、15人程度の少人数でじっくりみっちりと行います。英語・日本語の同時通訳も入るので、英語が苦手という方も安心してご参加いただけます(ワークショップ中は日本語で話していただけます)。

    あと数名であれば、なんとか追加で参加可能だと思います。大至急お申し込みください。


    お申し込み等は下記サイトをご覧ください。
    http://www.jp.agilergo.com/#!fearlesschange-mannsiba-20150311/c16ni

    Fearless Change 組織に新しいアイデアを広げるためのワークショップ
    講師:マリリ ン・マンズ & 井庭崇
    日時:2015年3/11(水) 13:00 - 18:00
    場所:渋谷ファーストプレイス内会場(詳細は申し込み後にお知らせします)
    参加費:4万円 (消費税抜き)

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    Mary Lynn Manns マリリン・マンズ
    マリリンマンズ博士は2005年に出版された「Fearless Change」の共著者。同署は日本語と中国語に訳され、出版されている。続編「More Fearless Change」 が2015年3月に出版される。Microsoft、amazon.com、Avon、Proctor & Gamble (P&G) など、様々な組織や、著名なカンファレンスでの登壇多数。ノースカロライナ大学アッシュビル校では、社会関係学の有名教授として活躍しており、変化を導き出し、社会起業家として生き残るための教育を行っている。
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    SFC生向けキャリアセミナー「農業という選択」

    以下のようなSFC生向けのトークライブを実施します(SFC現役生だけでなく、SFC卒業生や、取材のためのメディア関係者の方はご参加いただけます)。

    SFC生向けキャリアセミナー2014「農業という選択」
    「農」の何を変えているのか? 「農」から何を変えていくのか?
    6月27日(金)18:10~19:40 ι11(イオタ11)教室



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    SFCの卒業生が農業の世界でイノベーションを起こしているのを知っていますか? 彼ら・彼女らの取り組みは、いわゆる「農業」の範疇・常識を超え、まったく新しい風を生み出しています。これまでになかった、SFC卒業生による新しい農業のあり方を考えるセミナーです。ぜひご参加ください!

    大津 愛梨 さん(熊本県 O2ファーム)1998年環境情報学部卒
    宮治 勇輔 さん(神奈川県 みやじ豚 代表)2001年総合政策学部卒
    小島 希世子 さん(神奈川県 えと菜園 代表)2002年環境情報学部卒
      ×
    井庭 崇(総合政策学部准教授)1997年環境情報学部卒

      どんなことをしているの?
        農業での新しい挑戦ってどんなもの?
         「農」の世界で生きるってどんな感じ?
           え、起業の道も就職の道もあるんですか?
              どんな未来を目指しているんですか?

    ※学年は問いません。ぜひSFC卒の先輩たちの挑戦についてのアツい思いを聞いてみましょう!

    ※取材希望の方は、iba [at] sfc.keio.ac.jp までご連絡ください。
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    サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ(3月5日)

    2014年3月5日(水)17:00-18:30に東京・国立情報学研究所(学術総合センター)にて、「サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ」を開催します。

    このワークショップは、AsianPLoP 2014(第3回プログラムのパターンランゲージ・アジア会議)の一環として行われます。初日の昼間は、参加費無料で一般向けのセッションやワークショップが開催されます。ぜひご参加ください!


    「サバイバル・ランゲージを用いた防災デザイン・ワークショップ」
    古川園智樹, 井庭崇(慶應義塾大学SFC)
    2014年3月5日(水)17:00-18:30
    東京・国立情報学研究所(学術総合センター)

    本ワークショップでは、防災のためのパターン・ランゲージである「サバイバル・ランゲージ」を用いて、地震への備えや地震発生時のよりよい行動について考え、語り合います。サバイバル・ランゲージには、日常生活における「備えのデザイン」、地震発生時の「緊急行動のデザイン」、および地震発生後の行動のための「地震直後のデザイン」について考え、実践するための方法が記述されています。それらのパターンを用いて、自分たちの経験を振り返り、今後につなげる対話を行います。
    本ワークショップでは、パターン・ランゲージを「語りのメディア」として用います。パターン・ランゲージを用いることで、普段は話題になりにくいテーマについて深く語り合うことができることを体験していただければと思います。

    AsianPLoP 2014(第3回プログラムのパターンランゲージ・アジア会議)
    2014年3月5-8日, 東京・国立情報学研究所(学術総合センター)
    http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/asianplop/japanese.html


    "Disaster Prevention Workshop with the Survival Language"
    Tomoki Furukawaono, Takashi Iba (Keio University)
    March 5th, Wed, 2014, 17:00-18:30
    National Institute of Informatics (NII), Tokyo, Japan

    This workshop provides an opportunity for you to reflect on your experiences and to design your preparation in their daily lives by using the the Survival Language, a pattern language to support survival when a catastrophic earthquake occurs. The Survival Language intends to design one’s immediate actions when an earthquake occurs, because it is critical to accumulate one’s knowledge and combine them in such circumstances. Another intention is to constantly remind one about the significance of earthquake preparation, because one’s awareness of catastrophic earthquakes that seldom occur tends to gradually fade.
    Through the workshop, you should realize that pattern languages can be used as media for people to talk about their experiences, even if such pattern languages are from domains where people hardly talk about their experiences. This usage of pattern language as a medium for narratives suggests a new possibility for introducing pattern languages into your community.

    AsianPLoP 2014: 3rd Asian Conference on Pattern Languages of Programs
    March 5-8, 2014, Tokyo, Japan
    http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/asianplop/
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    SFC生なら読んでおきたい10冊の本 ― 創造的であり続けるために (1)

    2013年秋に、SFC生協で「SFC生なら読んでおきたい10冊の本」というブックフェアが開催されました。教員が、あるテーマのもと、SFC生におすすめする本を10冊選ぶという企画で、その第一弾として僕が10冊選びました。僕が掲げたテーマは「創造的であり続けるために」というものです。

    こういう企画はぜひ現場で本を手に取ってほしいので、僕はネットに情報を書かない方針なのですが、フェアが終わったので、ここに選んだ本と理由を書き残しておきたいと思います。10冊のうち数冊ずつ取り上げて紹介していきます。

    興味が出た本は、ぜひ入手して読んでみてください。

    SFCCOOPbook425.jpg


    『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)

    1980年代に慶應に新しい学部(後にSFCで開設される総合政策学部・環境情報学部のこと)をつくることを構想した当時の塾長 石川忠雄先生の本です。石川先生は、4期16年間慶應義塾の塾長を務められ、SFCやニューヨーク校の開設を含め、いろいろな変革をされました。

    本書の特に第I部「教育を語る」には、どのような社会の変化のなかでSFCがつくられ、何が期待されているのかが書かれています。例えば、こういうことが語られています。「日本は自らの進路を自分の力によって切り開いていかなければならない状態に入ってきたわけです。そういう状況に立ち至った時には、他から学ぶということは依然として大切ですが、ただ知識が豊かであるということだけでは十分ではありません。自分の頭でものを考え、その道を探さなければいけない。そういう時代に入ってきているのです。したがって、個性を引き出し、優れた創造性を養い、考える力を強化する教育に変わっていかなければなりません」。

    また、「今日、個別科学の領域からだけでものごとが理解できるという時代は過ぎていると思います。……いろいろな個別科学の最先端の成果をうまく組み合わせることによって、新しい時代に対応するのに必要な人間の能力をどうやってつくるかという角度から学部をつくってみることも必要なのではないでしょうか」と。

    この部分を読んだだけでもわかりますが、本書は、SFCの存在意義を再認識し、自分たちがどのような環境で学んでいるのか、自分が何をすればよいのかを考えるよいきっかけになると思います。


    『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 2011)

    この本を選んだのは、SFC生は「社会システム理論」を知るべきだと言いたいわけではなく、特に第2章の熊坂賢次先生との対談である第2章「新しい時代のリアリティ」を読んでほしいと思ったからです。

    この対談で僕らは「新しい時代のリアリティをとらえるためには、新しい分析装置が必要だ」ということを語っているのですが、特にSFC生には、このことをしっかり考えてほしいと思っています。

    熊坂先生はこう言います。「社会学者の多くが、若い研究者も含めて、新しい分析装置の必要性についてわかっていないというか、やりたくないというか、相変わらず昔ながらのことをやり続けている。……僕が三〇年前にしていたことをいまだにやっていると聞くと、明らかに違うぞ、と思う。これだけ時代が変化したのに、それを解析するツールに変化がないのは、素朴におかしいと思うべきです」と。そして、「新しいものだけが有効な分析装置だとは言わないけれども、そこを十分にわかったうえで、新しい時代に合うかたちの新しい分析装置を持つ必要があると思います」と言います。

    その流れで、熊坂先生はインターネット上の情報を分析するための方法・道具を構築した話、僕が創造を支援するメディアとしてパターン・ランゲージに取り組んでいる話へとつながっていきます。これらはあくまでも僕らの時代ですが、みんなにとっての「新しい時代のリアリティをとらえるための新しい分析装置」とは何かを考えてほしい。そして、おそらくそれは未だない新しいものであるだろうから、そのような「新しい分析装置」を自分たちでつくっていってほしい。SFCはそれができるキャンパスであり、歓迎されるカルチャーだと思います。

    なお、第2章のほかにも第1章「社会を変える知と方法」(宮台真司×井庭崇 対談)も読んでみてほしい。インターディシプリナリ(分野横断的)トランスディシプリナリ(超領域的)な研究の意義と難しさの両面が語られています。また第3章「情報社会のゆくえ」(公文俊平×井庭崇 対談)では、情報社会のこれまでとこれからについて語られているので、この章も学ぶことが多いのではないかと思います。


    以上、今回は、選んだ10冊のなかから2冊だけ紹介しました。
    残りの8冊についても、順次紹介していきます。お楽しみに!
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    プレゼンテーション・パターン・ワークショップ@Developers Summit

    2月13日(木)に目黒雅叙園で開催される「Developers Summit 2014」(デブサミ2014)で「プレゼンテーション・パターン・ワークショップ」を行います。

    「プレゼンテーション・パターン・ワークショップ」(井庭 崇)
    2014年2月13日(木)17:25~18:45 @目黒雅叙園
    Developers Summit 2014(主催 株式会社 翔泳社)


    自分の考えや新しいアイディアについて魅力的に語ることが重要となっている現在、「伝える」だけではなく、聴き手の発見や行動を促すような創造的なプレゼンテーションが求められています。本ワークショップでは、プレゼンテーション・デザインのパターン・ランゲージである「プレゼンテーション・パターン」を用いて、創造的プレゼンテーションの秘訣に迫ります。

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    Developers Summit 2014 ホームページ
    http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/

    「プレゼンテーション・パターン・ワークショップ」情報
    http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/369/

    申し込み
    https://event.shoeisha.jp/order/apply/29/
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    『三田評論』に『パターン・ランゲージ』本の「執筆ノート」を書きました。

    慶應義塾機関誌『三田評論』(2014年1月号)の「執筆ノート」のコーナーに、『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』について書きました。ぜひご覧ください。

  • 井庭崇, 【執筆ノート】『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』, 三田評論, 2014年1月号, 2014

  • Mitahyoron.jpg


    『三田評論』
    http://www.keio-up.co.jp/mita/
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    【告知】井庭崇×中埜博 対談「創造的なコミュニティをつくるための方法論」

    『パターン・ランゲージ』刊行記念トークイベントとして、下記のような対談イベントを行います。

    井庭崇×中埜博 対談「創造的なコミュニティをつくるための方法論」
    2014年1月23日(木) / 代官山蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース

    詳細情報&申し込み→ http://tsite.jp/daikanyama/event/003040.html

    応急処置的な社会から、創造的な社会にシフトするためには何が必要か? 組織や地域、社会が創造的に活動するための基盤となる「パターン・ランゲージ」の方法とその可能性について、『パターン・ランゲージ ―― 創造的な未来をつくるための言語』の著者である井庭崇と中埜博が語り合う。デザイン(設計)の本質、これからの町づくりの方法論、いきいきとした生き方のデザイン、創造社会(クリエイティブ・ソサエティ)へのヴィジョンなど、これからの社会のあり方と生き方について考えるためのヒントが盛りだくさん。お楽しみに!

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    井庭 崇(いば・たかし)
    1974年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部准教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。千葉商科大学政策情報学部専任教員(助手)、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、現職。編著書・共著書に、『複雑系入門――知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論――不透明な社会を捉える知の技法』(慶應義塾大学出版会[リアリティ・プラス]、2011年)、『プレゼンテーション・パターン――創造を誘発する表現のヒント』(慶應義塾大学出版会[パターン・ランゲージ・ブックス]、2013年)、『パターン・ランゲージ――創造的な未来をつくるための言語』(慶應義塾大学出版会[リアリティ・プラス]、2013年)など。

    中埜 博(なかの・ひろし)
    1948年生まれ。合同会社CEST代表。コミュニティ・アーキテクト。早稲田大学理工学部建築学科卒業。カリフォルニア大学バークレー校環境設計学部建築学科大学院修了。環境構造センター在日代表として、クリストファー・アレグザンダーの日本での建設プロジェクト「盈進学園プロジェクト」に参加(1982~1986年)。他にも、東京都台東区の谷中銀座商店街でのプロジェクト(1997~1999年)など、アレグザンダーの考え方にもとづく町づくりを手がけている。著書に 『パタンランゲージによる住まいづくり』(井上書院、1988年)、監訳書に クリストファー・アレグザンダー『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(鹿島出版会、2013年)。電子ブックレットに 『やわらかいパタンランゲージ』シリーズ(2009年)。建築作品多数。

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