井庭研(2008年度春学期)スタート!
2008年度春学期の井庭研究会がスタートした。今学期から、ゼミ生全員が火曜と金曜の両方のゼミに参加するという形式に変わった。火曜日は輪読、金曜日は研究レビューの日として、週2回集まる。以前からこの形式にしたかったので、ようやく実現したという感じだ。新規生は3人。全体としては、学部生が15人、修士が2人という構成だ。今学期輪読する文献は、以下のとおり。これらの文献を読んで、「現代社会の捉え方」について学び、自らの研究の位置づけ・意義を魅力的に語れるようになることを目指す。また、井庭研の重要概念のひとつである「コミュニケーションの連鎖」とその支援について理解を深めるために、広義の「メディア」論を学んでいく。どれも井庭研のテーマにとってとても重要な本ばかり。来週から、週1冊ペースの「春の輪読マラソン」がスタートする。
【井庭研 2008年度春学期 輪読文献リスト】
● 「『創発社会』の到来とビジネス・パラダイムの転換」(井関 利明, 『創発するマーケティング』
● 「ディジタル・メディア時代における「知の原理」を探る: 知のStrategic Obscurantism」(井関 利明, 『メディアが変わる知が変わる』
● 『ハイコンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』
● 『シュンペーターの経済観:レトリックの経済学』
● 『リキッド・モダニティ:液状化する社会』
● 『社会学的想像力のために:歴史的特殊性の視点から』
● 『声の文化と文字の文化』
● 『想像の共同体:ナショナリズムの起源と流行』
● 『〈メディア〉の哲学:ルーマン社会システム論の射程と限界』
● 『動きが生命をつくる:生命と意識への構成論的アプローチ』
● 『世界が変わる現代物理学』
● 「経済学から歴史学中心の社会科学へ」(金子邦彦, 安冨歩, 『経済学の現在2』
● 『社会を越える社会学:移動・環境・シチズンシップ』













井庭研だより | - | -


『2007 Concept Book』制作は、編集係の学部生3人を中心として、研究会メンバー全員でコンテンツを作成した。編集デザインは今年は、Adobe InDesignを使用した。今年はとてもかわいいデザインで、とても気に入っている。
トークセッション

「SFCブックカフェ」には、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の教員・学生・卒業生が書いた「本」を一堂に集めて展示してあります。まずは、書架を辿りながら、SFCで取り扱っている研究分野の広がりと深さを味わってください。さらにこの空間には、「本」というメディアをキーとして、「知」の関係性と広がりを感じることができるシステムが組み込まれています。
これらは、既存の分類上は一見バラバラに見えるSFCの研究領域が、どのように「つながっているのか/つながる可能性があるのか」を発見するとともに、本やブース展示などの見えない関係性を「知の生態系」としてとらえなおし、参加者が本を手に取りテーブルへ置くことで、その生態系がダイナミックに育っていくことを実感するためのものです。システムはすべて、ICタグの技術、メディアデザインの技術、関係性を解析する技術など、SFCで日頃から研究されている技術と知恵の組み合わせで実現されています。
展示場所:40カフェ内の「ブックカフェ」スペース
「新しい社会の捉え方 ―コミュニケーションの連鎖とそのメディア―」
「パターン・ランゲージによる暗黙知・ノウハウの言語化」
「複雑系科学にもとづく新しい市場分析手法」
「3次元ヴァーチャル世界への冒険」
近年さまざまな分野で、現象の背後に潜む「隠れた関係性の可視化」とその解析が行われています。物事の関係性を「ネットワーク」として捉え、その全体像を把握したり、関係性の特徴を理解したりするわけです。対象となる現象の詳細を省き、「ノード」(点)と「リンク」(線)に抽象化して捉えることで、関係性そのものに注目した分析が可能になります。現在SFCにおいても、先端生命科学、情報社会学、国際関係論などのさまざまな分野において、このような「隠れた関係性の可視化」と解析が行われています。ORF2007では、その取り組みについて、展示・デモンストレーションを行います。「組織化」や「秩序形成」に関する、分野を超えた議論・研究のきっかけとなれば幸いです。


