井庭研B2シラバス(2012春) 創造社会の理論・方法・実践
創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society
【重要な日程】
2011年12月19日:井庭研説明会(6限 @ ε11教室)
2012年 1月21日:エントリー〆切
2012年 2月2・3日:面接(予定)
【目的・内容】
自分たちで自分たちの未来をデザインする ── 社会が複雑化し多様化するなかで、いかにしてそれを実現するのか。これは現代のコミュニティや個人が抱えている根本的な課題です。創造的な社会においては、自らヴィジョンを生み出し、それを具現化する道具・仕組みをデザインし、実践することが求められます。
本プロジェクトでは、「あらゆる人々が、自分たちで自分たちの新しい認識・新しいモノ・新しい仕組み、そして未来を創造する社会」を「創造社会」(Creative Society)と呼び、現在生まれつつあるその萌芽を捉え、これからの展開を想像、実践、促進させていきます。
本プロジェクトでは、基本的に各人の問題意識に基づいた個人(またはグループ)研究を柱に進めます。研究の具体例としては、Wikipediaなどのオープン・コラボレーションの分析や、ソーシャル・メディアの研究、創造的なワークショップの実践、まちづくりの新しい方法の開発、創造プロセスの分析、発想支援の道具づくり、新しいコミュニケーション・メディアや創造メディアの構築などがあるでしょう(もちろん、これ以外のテーマも歓迎です)。
研究の際には、既存の学問的方法論にとらわれることなく、さまざまな学問分野に固定化されている「知」と「方法」を一度解放し、新しい時代の新しい方法として再構成して取り組みます。生成的な変化を捉えるための可視化や、全体性を捉えるための地図の作成など、新しい方法論や道具づくりも行います。そのような活動の補助となる文献を、みんなで読み議論する時間も設けます。
創造性をテーマとする以上、本プロジェクトのアプローチも創造的でありたいと考えています。理論構築、方法・道具の開発、実践をくり返しながら、創造的に未来へコミットしていく「やる気」のある人を募集します!
【授業スケジュール】
毎週のゼミでは、個人研究/グループ研究の進捗報告のほか、文献輪読や、スキルアップのための演習などを行います。ゼミは、火曜5限を予定しています。
個人研究/グループ研究は、ゼミの時間以外に各自進めてください。
井庭研では、女性の美のデザインに関する産学共同研究プロジェクトを行っており、そのミーティング・作業を金曜日の昼前から夕方まで行う予定です(このプロジェクトへの参加は任意)。
【評価方法】
個人研究のプロセスと成果、日頃の研究関連活動における積極性・貢献度等から総合的に評価します。
【履修条件】
研究に関連する概念・知識・スキルは授業でも伝えるので、井庭担当科目も履修するようにしてください。
【その他の留意点】
研究会に参加するメンバーは、具体的にはそれぞれ異なる対象領域をもつことになるので、各自の研究テーマに関する知識は自分で身につけてもらいます。
ゼミの時間は毎回延長します。また、ゼミ後に議論・交流のための食事会を開催するので、ゼミの時間の後には他の予定を入れないようにしてください。
井庭研究会B1との同時履修や、他の研究会との同時履修も歓迎します。
履修希望者は、2012年1月28日(土)に開催される「井庭研 最終発表会」に参加してください。
国際学会での研究発表やワークショップ実施のため、研究会メンバーと海外に行く機会が何度かあります。ぜひ参加してください(2012年度は、ドイツと、アメリカ2回を予定しています)。
【エントリー課題】
本シラバスをしっかりと読んで内容を理解した上で、以下のエントリー情報を1月21日(土)までにメールで提出してください。
エントリーメールの提出先: ilab-entry2012 [at] sfc.keio.ac.jp
メールのサブジェクト(件名): 井庭研究会B2 履修希望
以下の内容を書いた文書ファイル(WordもしくはPDFファイル)を、メールに添付してください。
井庭研究会B2 履修希望
(1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名
(2) 取り組みたい研究テーマとその説明 ※
(3) 来学期、並行して所属する予定の研究会
(4) これまでに所属した研究会
(5) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
(6) これまでに履修した担当教員(井庭)の授業
(7) その他の自己紹介(やっていること、興味があること、将来の方向性、自己アピールなど)
※ (2)は、A4用紙で1枚程度でまとめてください。
※ (2)と(7)では、図や写真を用いて構いません。
以上のエントリー情報にもとづき、面接を行ないます。面接は、2月2日・3日を予定しています。
【来期の研究プロジェクトのテーマ予定】
創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society
【関連プロジェクト】
パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)
【参考文献】
『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号)
"An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625)
「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
『ハイコンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006) [ D. H. Pink, A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future, Riverhead Trade, 2006 ]
『ウィキノミクス:マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(ドン・タプスコット, アンソニー・D・ウィリアムズ, 日経BP社, 2007)[ Don Tapscott, Anthony D. Williams, Wikinomics: How Mass Collaboration Changes Everything, Portfolio Trade, Expanded ed., 2010 ]
Coolfarming: Turn Your Great Idea into the Next Big Thing (Peter Gloor, AMACOM, 2010)
『出現する未来』(ピーター・センゲ ほか, 講談社, 2006) [ Peter M. Senge, et. al., Presence: Human Purpose and the Field of the Future, Crown Business, Reprint ed., 2008]
『U理論:過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー, 英治出版, 2010)[ C. Otto Scharmer, Theory U: Leading from the Future as It Emerges : The Social Technology of Presencing, Berrett-Koehler Pub, 2009 ]
『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)[ N. Luhmann, Ecological Communication, University Of Chicago Press, 1989 ]
『信頼:社会的な複雑性の縮減メカニズム』(ニクラス ルーマン, 勁草書房, 1990) [ N. Luhmann, Trust and Power, Wiley, 1979 ]
『社会システム理論』〈上〉 〈下〉(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1995) [ N. Luhmann, Social Systems, Stanford University Press, 1996 ]
Maps of the Imagination: The Writer as Cartographer (Peter Turchi, Trinity University Press. 2007)
Atlas of Science: Visualizing What We Know (Katy Börner, The MIT Press, 2010)
Networks: An Introduction (Mark E. J. Newman, Oxford University Press, 2010)
The Atlas of Economic Complexity: Mapping Paths To Prosperity (Hausmann, Hidalgo et al., 2011)
『Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning』(学習パターン プロジェクト, 2009)
『Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations』(プレゼンテーション・パターン プロジェクト, 2011)
「学びのコツ集めた冊子 好評」(2011年12月15日(木)読売新聞 朝刊(全国版)22面(教育), 2011)
『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
『「超」文章法:伝えたいことをどう書くか』(野口悠紀夫, 中公新書1662, 2002)
『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, 新版, ダイヤモンド社, 1999) [ B. Minto, The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008 ]
【重要な日程】
2011年12月19日:井庭研説明会(6限 @ ε11教室)
2012年 1月21日:エントリー〆切
2012年 2月2・3日:面接(予定)
【目的・内容】
自分たちで自分たちの未来をデザインする ── 社会が複雑化し多様化するなかで、いかにしてそれを実現するのか。これは現代のコミュニティや個人が抱えている根本的な課題です。創造的な社会においては、自らヴィジョンを生み出し、それを具現化する道具・仕組みをデザインし、実践することが求められます。
本プロジェクトでは、「あらゆる人々が、自分たちで自分たちの新しい認識・新しいモノ・新しい仕組み、そして未来を創造する社会」を「創造社会」(Creative Society)と呼び、現在生まれつつあるその萌芽を捉え、これからの展開を想像、実践、促進させていきます。
本プロジェクトでは、基本的に各人の問題意識に基づいた個人(またはグループ)研究を柱に進めます。研究の具体例としては、Wikipediaなどのオープン・コラボレーションの分析や、ソーシャル・メディアの研究、創造的なワークショップの実践、まちづくりの新しい方法の開発、創造プロセスの分析、発想支援の道具づくり、新しいコミュニケーション・メディアや創造メディアの構築などがあるでしょう(もちろん、これ以外のテーマも歓迎です)。
研究の際には、既存の学問的方法論にとらわれることなく、さまざまな学問分野に固定化されている「知」と「方法」を一度解放し、新しい時代の新しい方法として再構成して取り組みます。生成的な変化を捉えるための可視化や、全体性を捉えるための地図の作成など、新しい方法論や道具づくりも行います。そのような活動の補助となる文献を、みんなで読み議論する時間も設けます。
創造性をテーマとする以上、本プロジェクトのアプローチも創造的でありたいと考えています。理論構築、方法・道具の開発、実践をくり返しながら、創造的に未来へコミットしていく「やる気」のある人を募集します!
【授業スケジュール】
【評価方法】
個人研究のプロセスと成果、日頃の研究関連活動における積極性・貢献度等から総合的に評価します。
【履修条件】
【その他の留意点】
【エントリー課題】
本シラバスをしっかりと読んで内容を理解した上で、以下のエントリー情報を1月21日(土)までにメールで提出してください。
エントリーメールの提出先: ilab-entry2012 [at] sfc.keio.ac.jp
メールのサブジェクト(件名): 井庭研究会B2 履修希望
以下の内容を書いた文書ファイル(WordもしくはPDFファイル)を、メールに添付してください。
井庭研究会B2 履修希望
(1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名
(2) 取り組みたい研究テーマとその説明 ※
(3) 来学期、並行して所属する予定の研究会
(4) これまでに所属した研究会
(5) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
(6) これまでに履修した担当教員(井庭)の授業
(7) その他の自己紹介(やっていること、興味があること、将来の方向性、自己アピールなど)
※ (2)は、A4用紙で1枚程度でまとめてください。
※ (2)と(7)では、図や写真を用いて構いません。
以上のエントリー情報にもとづき、面接を行ないます。面接は、2月2日・3日を予定しています。
【来期の研究プロジェクトのテーマ予定】
創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society
【関連プロジェクト】
パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)
【参考文献】
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