ORF2007における井庭研ポスター発表
2007年11月22日(木)・23日(金・祝)に六本木ヒルズで開催されるOpen Research Forum 2007 (ORF2007)において、井庭研では、以下の4つのポスター発表を行います。両日とも研究会メンバーが常駐し、説明いたします。ぜひお越しください。
「新しい社会の捉え方 ―コミュニケーションの連鎖とそのメディア―」
最新の社会システム理論にもとづいて、「コミュニケーションの連鎖」という新しい社会の捉え方を提案します。その捉え方によって、不特定多数の人 が自由に出入りしながら協調的に創造活動を行う「オープン・コラボレーション」のメカニズムなどについて考えていきます。
「パターン・ランゲージによる暗黙知・ノウハウの言語化」
組織内やオープンなコラボレーションの場において、創造や実践のノウハウを共有・継承していくための手法「パターン・ランゲージ」の考え方を説明し、私たちの具体的な実践について紹介します。
「複雑系科学にもとづく新しい市場分析手法」
「複雑系科学」のフロンティア領域である「ネットワーク科学」と「経済物理学」の知見を活かした「新しい市場分析手法」について提案します。また、モデリング・シミュレーションのためのツールと方法論についても紹介します。
「3次元ヴァーチャル世界への冒険」
3次元ヴァーチャル世界「Second Life」での私たちの実験的試み―――Second Life上での授業や研究会、ヴァーチャル・ミュージアムの構築―――を紹介します。
「新しい社会の捉え方 ―コミュニケーションの連鎖とそのメディア―」最新の社会システム理論にもとづいて、「コミュニケーションの連鎖」という新しい社会の捉え方を提案します。その捉え方によって、不特定多数の人 が自由に出入りしながら協調的に創造活動を行う「オープン・コラボレーション」のメカニズムなどについて考えていきます。
「パターン・ランゲージによる暗黙知・ノウハウの言語化」組織内やオープンなコラボレーションの場において、創造や実践のノウハウを共有・継承していくための手法「パターン・ランゲージ」の考え方を説明し、私たちの具体的な実践について紹介します。
「複雑系科学にもとづく新しい市場分析手法」「複雑系科学」のフロンティア領域である「ネットワーク科学」と「経済物理学」の知見を活かした「新しい市場分析手法」について提案します。また、モデリング・シミュレーションのためのツールと方法論についても紹介します。
「3次元ヴァーチャル世界への冒険」3次元ヴァーチャル世界「Second Life」での私たちの実験的試み―――Second Life上での授業や研究会、ヴァーチャル・ミュージアムの構築―――を紹介します。
SFC Open Research Forum 2007
「toward eXtremes: 未来創造塾の挑戦」
日時:2007年11月22日(木) 10:00~21:00
2007年11月23日(金・祝)10:00~19:00
会場:六本木アカデミーヒルズ40(六本木ヒルズ森タワー40階)
入場無料(お名刺をご持参ください)
主催:慶應義塾大学SFC研究所
HP:http://orf.sfc.keio.ac.jp/
イベント・出版の告知と報告 | - | -
近年さまざまな分野で、現象の背後に潜む「隠れた関係性の可視化」とその解析が行われています。物事の関係性を「ネットワーク」として捉え、その全体像を把握したり、関係性の特徴を理解したりするわけです。対象となる現象の詳細を省き、「ノード」(点)と「リンク」(線)に抽象化して捉えることで、関係性そのものに注目した分析が可能になります。現在SFCにおいても、先端生命科学、情報社会学、国際関係論などのさまざまな分野において、このような「隠れた関係性の可視化」と解析が行われています。ORF2007では、その取り組みについて、展示・デモンストレーションを行います。「組織化」や「秩序形成」に関する、分野を超えた議論・研究のきっかけとなれば幸いです。

最近出た
石井裕さんは、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボ教授で、メディアラボ初の日本人ファカルティ・メンバーだ。現在51歳。「タンジブル」(触れることができる、実体がある)というキーワードで、新しいコンピュータをつくっている(⇒ 




さらに、フォーマルな会話とインフォーマルの会話が、リアルとヴァーチャルで入れ替わったという点も面白かった。どういうことかというと、通常のゼミでは、現実世界での会話がフォーマルで、PC上のチャットはインフォーマルな会話となる(井庭研は以前から、学生の提案により、ゼミ中のPC使用は禁止なので、そういうことはないけれど)。しかし、セカンドライフ上のゼミでは、PC上のチャットがフォーマルで、現実世界での会話がインフォーマルとなる。今回、研究室では僕を含め3人いたので、チャットでの発言に対し、口頭で突っ込みを入れたり、笑いあったりしていた。この入れ替えは、なかなか面白い感覚だった。







輪読する文献やレジュメについても、形だけだが、セカンドライフ上にも作成しておいた。残念ながら、この本は開いて読むことはできない。参加者は、現実世界で手元にある本物の書籍をめくることになる。輪読レジュメについても、本物のレジュメがテクスチャとして貼られているが、読みづらいので、すでにメールで送られていたレジュメを読むことになる。
しかし、セカンドライフでゼミを行うことの最も重要な点は、単なるチャットと違って、同じ場に「いる」という感覚があるということだ。チャットの場合は、しばらく文字を打っていない人の存在感はどんどん薄れていってしまうが、セカンドライフでは黙っているアバターの姿が見える。しばらく何も操作しないと、アバターはウトウトしだすので、メンバー間で「起きろ~」なんて発言があったりする。このようなヴァーチャルな存在感については、参加者の感想でも指摘されている。