井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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授業シラバス「複雑系の数理」(2013年度秋学期@SFC)

今年の「複雑系の数理」の授業では、生命のシステム理論として生まれた「オートポイエーシス」の理論と、新しさをもたらす「カオス」現象について学び、生命と創造性について考えます。授業後半には、ドミニク・チェンさんをゲストスピーカーとしてお迎えし、創造のシステムについて熱く語り合う予定です。

「複雑系の数理」(創造技法科目-ナレッジスキル)
2013年度 秋学期 木曜日2時限(2単位)
担当教員 井庭 崇

【主題と目標/授業の手法など】

本講義では、「生きている」とはどういうことか、また「クリエイティブである」とはどういうことかについて、新しいシステム理論によって考えます。具体的には、「複雑系」(complex systems) や「オートポイエーシス」(autopoiesis)のシステム理論をベースとして、「生命」(life)と「創造性」(creativity)について考えます。授業ではシステム理論の変遷を理解した上で、最も新しい世代のオートポイエーシスの理論について学びます。また、新しさを生み出す仕組みとして「カオス」(chaos)現象に注目します。学期の前半は文献読解を中心に進め、後半では各自のノート型パソコンを用いたシミュレーション演習を行います。技術的な知識や専門的な知識は前提としていません。「生きている」とはどういうことか、あるいは「クリエイティブである」とはどういうことかに興味がある人はぜひ来てください。


【授業計画】

第1回 イントロダクション
この授業のテーマと進め方について説明します。

第2回 第一世代のシステム理論

第一世代のシステム理論と言われる「動的平衡系」について概観します。

第3回 第二世代のシステム理論
第二世代のシステム理論と言われる「自己組織化」について学概観します。

第4回 第三世代のシステム理論
第三世代のシステム理論と言われる「オートポイエーシス」について概観します。

第5回 オートポイエーシス (1)
オートポイエーシス(自己創出)の理論について、さらに深く学びます。

第6回 オートポイエーシス (2)
オートポイエーシス(自己創出)の理論について、さらに深く学びます。

第7回 生命のシステム、創造のシステム
これまで学んできたことを振り返り、生命のシステム、および創造のシステムについて考えます。

第8回 力学系
「力学系」の考え方について学びます。

第9回 「新しさ」はどうやって生まれるのか?(1)
決定論的な力学系において、新しさをもたらすカオス(chaos)現象について学びます。

第10回 「新しさ」はどうやって生まれるのか?(2)
決定論的な力学系において、新しさをもたらすカオス(chaos)現象について学びます。

第11回 規則と不規則のあいだ
カオスを用いた描画ソフト「ChaoticWalker」を用いて、規則と不規則のあいだの領域を探索します。

第12回 対談「創造のシステム(仮)」(1)
ゲストスピーカーに、ドミニク・チェンさんをお呼びし、システム理論の観点から生命と創造性について考えます。 ※補講:12月14日(土)3・4限にて行います

第13回 対談「創造のシステム(仮)」(2)
ゲストスピーカーに、ドミニク・チェンさんをお呼びし、システム理論の観点から生命と創造性について考えます。 ※補講:12月14日(土)3・4限にて行います

第14回 総括
これまでの授業を振り返り、総括を行います。

第15回 質疑応答
授業に関する質疑応答を行います。


【教材・参考文献】

■教科書
  • 『オートポイエーシス:第三世代システム』(河本 英夫, 青土社, 1995年)
  • 『オートポイエーシス:生命システムとはなにか』(H.R. マトゥラーナ, F.J. ヴァレラ, 国文社, 1991年)
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)

    ■参考書
  • 『動きが生命をつくる:生命と意識への構成論的アプローチ』(池上 高志, 青土社, 2007年)
  • 『生命とは何か:複雑系生命科学へ』(金子 邦彦, 第2版, 東京大学出版会, 2009 年)
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
  • 『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』(ドミニク・チェン, 青土社, 2013年)


    【履修上の注意】

  • 授業と並行して、文献を読んでくる宿題が出ます。
  • 学期後半では、各自のノート型パソコンでシミュレーションを実行する演習を行います(プログラミング等は行わないため、技術的知識は必要ありません)。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    授業の参加、宿題、最終レポート等によって総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 60 人
    選抜方法と時期:初回授業時に選抜を行います。
  • 授業関連 | - | -

    授業シラバス「パターンランゲージ」(2013年度秋学期@SFC)

    今年の「パターンランゲージ」の授業では、パターン・ランゲージの制作に取り組むグループワークをがっつりやります(学期の最初から最後までの本格的なグループワークです)。

    「パターンランゲージ」(創造技法科目-デザインと情報スキル)
    2013年度 秋学期 木曜日3時限(2単位)
    担当教員 井庭 崇


    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、創造的な未来をつくるための言語「パターンランゲージ」について、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージでは、創造・実践の経験則 を「パターン」という小さな単位にまとめ、それを体系化します。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、いきいきとした町や建物に繰り返し現れる関係性をパターンとして定義し、253個のパターンを抽出・記述しました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、現在でも広く活用されています。SFCでは、創造的な学びのための「ラーニング・パターン」や、創造的プレゼンテーションのための「プレゼンテーション・パターン」、創造的コラボレーションのための「コラボレーション・パターン」などが制作されてきました。この授業では、パターンランゲージの考え方を学びながら、新しい分野において自らパターン・ランゲージをつくることができるようになることを目指します。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    この授業の内容と進め方と、パターンランゲージの背景にある考え方を説明します。

    第2回 「コラボレーション・パターン」を用いた対話ワークショップ
    創造的コラボレーションのパターン・ランゲージである「コラボレーション・パターン」を用いて、これまでのコラボレーションの経験について語り合う対話ワークショップを行います。

    第3回 パターン・マイニング
    パターン・ランゲージのつくり方について学びます。まずは、自分たちの経験からパターンを抽出する方法について体験的に理解します。

    第4回 「コラボレーション・パターン」を用いたプロジェクト・デザイン
    「コラボレーション・パターン」を用いて、学期を通じて取り組むプロジェクト(グループワーク)の構想を立てます。

    第5回 パターン・プロトタイピング
    マイニングよって得られた結果を、状況・問題・解決というパターン形式で書き始めます。このとき書いたものを「パターンの種」と呼びます。

    第6回 パターン・ライティング (1)
    「パターンの種」を育てて、本格的なパターンの形式で書いていきます。

    第7回 パターン・ライティング (2)
    各プロジェクトでつくってきたパターンをもとに、さらによい内容・表現にするための秘訣を伝授します。また、パターンのイラスト制作についても紹介します。

    第8回 クリエイティブ・ラーニング 対談 (1)
    ゲストスピーカーをお呼びして、「つくることによる学び」である「クリエイティブ・ラーニング」について語り合います。また、そのような学びを支援するパターン・ランゲージについても考えます。※補講日 11月9日(土)3・4限に行います。

    第9回 クリエイティブ・ラーニング 対談 (2)
    ゲストスピーカーをお呼びして、「つくることによる学び」である「クリエイティブ・ラーニング」について語り合います。また、そのような学びを支援するパターン・ランゲージについても考えます。※補講日 11月9日(土)3・4限に行います。

    第10回 ライターズ・ワークショップ (1)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第11回 ライターズ・ワークショップ (2)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第12回 パターン・ライティング (3)
    パターンのクオリティを上げるための秘訣を伝授します。

    第13回 ライターズ・ワークショップ (3)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第14回 ファイナル・プレゼンテーション
    この授業を通じて作成したパターン・ランゲージの発表を行います。

    第15回 総括
    授業の総括をします。


    【教材・参考文献】

    ■教科書
  • 『【リアリティ・プラス】 パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年10月出版予定)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

    ■参考書
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984年)
  • 『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013年9月出版予定)
  • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989年)
  • 『生命の現象(ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質)』(クリストファー・アレグザンダー, 2013年9月出版予定)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009年)
  • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(工作舎, 1989年)
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)


    【履修上の注意】

  • 学期を通じて、パターン・ランゲージを制作するプロジェクト(グループワーク)を行います。チームメンバーの迷惑になるので、最後まできちんと取り組むようにしてください。
  • 毎週授業と並行して、関連文献を読む宿題を出します。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績は、授業中の演習、宿題、最終発表/レポートから総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法と時期:初回授業時に選抜を行います。
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    「起業と経営」課題:ひとつめの問題解決

    2013年度春学期開講の「起業と経営」(竹中平蔵、井庭崇)の第1回に、佐野陽光さんから「1週間以内に、何でもよいので、ひとつ問題解決をする」という課題が出されました。

    先週から今週にかけて履修申告の時期ということもあるので、初回授業から1週間ではなく、2週間とり、4月25日(木)23:00までに、その結果を報告してもらうことにしたいと思います。

    初回からの2週間の間に、自分が「何の問題」を「どのように解決」したのか、そして「その結果どうなったのか」を書いたレポートを提出してください。

    ここでいう「解決」というのは、単に「解決策を考えた」ということではなく、実践し、その問題が実際に解決された・解消されたということを意味しています。

    単に「○○するということを提案する」「○○というアイデアを考えた」ということでは、解決ではありません。

    短い期間で解決できる小さな問題で構いませんので、考えた解決策の実践までを含めてコンプリートしてください。

    それでは、報告、楽しみにしています。

    提出先:SFC-SFS
    期限:2013年4月25日(木)23:00
    形式:A4用紙1枚
    ファイル:doc、docx、pdf
    レポートタイトル:※解決した問題を書いてください。
    情報:学部、学年、学籍番号、名前を明記してください。
    授業関連 | - | -

    2013年度春学期「起業と経営」の履修申告方法について

    2013年度春学期開講の「起業と経営」(竹中平蔵、井庭崇)は、「グローバルセキュリティ研究所設置科目」になります。

    そのため、履修申告の際には、通常のSFC科目とは異なる見つけ方をしなければなりません。

    設置学部で「グローバルセキュリティ研究所」を選び、「[B欄:21] 他学部等設置科目」として履修申告してください。

    履修申告のメイン画面にて、上部「設置学部(研究科)・諸研究所・学科(専攻):」の欄で、「グローバルセキュリティ研究所」を選択し、金曜日で検索をかけてみてください。5限に「起業と経営」が表示されるはずです。

    また、他学部設置科目としての履修になるので、分野の欄を変更する必要があります。
    そのときの履修申告に関する注意が http://www.gakuji.keio.ac.jp/sfc/3946mc00000286sv.html にも掲載されていますので、併せて確認したうえで、履修申告をしてください。
    授業関連 | - | -

    SFC「起業と経営」(2013春)初回授業より前に提出してもらうもの

    2013年度春学期の「起業と経営」の授業では、初回授業より前に提出してもらうものがあります。


    第1回 に向けて:佐野陽光さんへの質問

    「起業と経営」の授業第1回のゲストである佐野陽光さん(クックパッド株式会社 Founder & 取締役)のことを簡単にリサーチした上で、佐野さんへの質問を提出してください。
    (この質問にもとづいて、第1回目の講演をしていただきます。)

    〆切:2013年4月9日(火)23:59

    提出先:SFC-SFS上の授業ページの課題提出コーナー

    ※ My時間割にこの科目を登録してください。
    ※ 他学部からの履修でSFC-SFSにアクセスできない人は、 entre-staff[at]sfc.keio.ac.jp (授業SA)までメールで提出してください(アドレスの[at]を@に換えてください。)


    なお、リサーチしたものをレポート等に書いて提出する必要はありません。提出してほしいのは、佐野さんへの質問文のみです。
    授業関連 | - | -

    授業シラバス「起業と経営」(2013年度春学期@SFC)

    今年の「起業と経営」(Entrepreneuship and Management)の授業では、SFCの卒業生たちの話を聞きながら、自分が「心からやりたいこと」を見つけることに取り組みます。

    「起業と経営」(SFC設置の諸研究所科目)
    2013年度 春学期 金曜日5時限(2単位)
    担当教員 竹中 平蔵, 井庭 崇


    【主題と目標/授業の手法など】

    この講座を通じて考えてほしいのは、「心からやりたいこと」をやり抜く人生、そして「心からやりたいこと」を実現する手段としての「起業」ということについてです。そして皆さんには、この講座を受けているあいだに、自分が「心からやりたいこと」を見つけてほしいと思います。

    この目的のために、本講座では、自分の事業を起業して第一線で活躍しているSFC の卒業生を、毎週ゲストとしてお迎えします。自分たちと同じ環境で学び、人生を切り拓いていった先輩たちの話を聞くことで、自分自身のことを考えるきっかけにしてください。

    授業では、いわゆる講演のスタイルはとりません。履修者は、毎週必ず次回のゲストについてリサーチをして、事前に質問を提出してもらいます。ゲストスピーカーの方には、当日、その質問に答えるかたちでお話をしていただきます。単に、受動的に話を聞くのではなく、自らの生き方をデザインするために必要な考えを集めるつもりで参加してほしいと思います。

    先輩たちの話を受け、自分が「心からやりたいこと」を見つけることが、この講座で学ぶ側の責任です。

    自分が「心からやりたいこと」は何でしょうか? そして、それを実現するためには、どうしたらよいのでしょうか?仲間と一緒に考えていきましょう。

    (本講座は、今年度が開講最終年度となります。)


    【授業計画】

    第1回 オリエンテーション+ 佐野 陽光さんの挑戦
    ゲスト:佐野 陽光さん(クックパッド株式会社 Founder & 取締役)
    担当:竹中 平蔵, 井庭 崇

    第2回 「心からやりたいこと」をみつけるということ
    担当:竹中 平蔵, 井庭 崇

    第3回 対話ワークショップ
    起業に関するパターン・ランゲージを用いた対話ワークショップを行います。
    担当:井庭 崇

    第4回 宮治 勇輔さんの挑戦
    ゲスト:宮治 勇輔さん(株式会社みやじ豚 代表取締役社長、NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事CEO)
    担当:竹中 平蔵, 井庭 崇

    第5回 山田 貴子さんの挑戦
    ゲスト:山田 貴子さん(株式会社ワクワーク・イングリッシュ 代表取締役)
    担当:井庭崇

    第6回 今村 久美さんの挑戦
    ゲスト:今村 久美さん(NPO カタリバ代表理事)
    担当:井庭 崇

    第7回 青柳 直樹さんの挑戦
    ゲスト:青柳 直樹さん(グリー株式会社 取締役執行役員常務北米事業本部長)
    担当:井庭 崇

    第8回 山口 絵理子さん・山崎 大祐さんの挑戦
    ゲスト:山口 絵理子さん(株式会社マザーハウス 代表取締役 兼 デザイナー) & 山崎 大祐さん(株式会社マザーハウス 取締役副社長)
    担当:井庭 崇

    第9回 佐藤 輝英さんの挑戦
    ゲスト:佐藤 輝英さん(株式会社ネットプライス・ドットコム 代表取締役社長 兼 グループCEO)
    担当:井庭 崇

    第10回 対話ワークショップ
    自らの「心からやりたいこと」について語り合います。
    担当:竹中 平蔵、井庭 崇

    第11回 柳澤 大輔さんの挑戦
    ゲスト:柳澤 大輔さん(株式会社カヤック 代表取締役CEO)
    担当:井庭 崇

    第12回 小林 正忠さんの挑戦
    ゲスト:小林 正忠さん(楽天株式会社 取締役常務執行役員)
    担当:井庭 崇

    第13回 対話ワークショップ
    自らの「心からやりたいこと」について語り合います。
    担当:竹中 平蔵

    第14回 総括
    授業を振り返り、総括します。
    担当:竹中 平蔵, 井庭 崇

    第15回 質疑応答
    授業に関する質問や相談を受けます。
    担当:井庭 崇

    【教材・参考文献】

  • 『湘南の風に吹かれて豚を売る』(宮治 勇輔, かんき出版, 2009)
  • 『「カタリバ」という授業:社会起業家と学生が生み出す“つながりづくり” の場としくみ』(上阪 徹, 英治出版, 2010)
  • 『裸でも生きる:25歳女性起業家の号泣戦記』(山口 絵理子, 講談社, 2007)
  • 『裸でも生きる2:私は歩き続ける』(山口 絵理子, 講談社, 2009)
  • 『自分思考』(山口 絵理子, 講談社, 2011)
  • 『面白法人カヤック会社案内』(柳澤 大輔, プレジデント社, 2008)
  • 『この「社則」、効果あり。』(柳澤 大輔, 祥伝社, 2008)
  • 『アイデアは考えるな。』(柳澤 大輔, 日経BP 社, 2009)
  • 『空飛ぶ思考法』(柳澤 大輔, サンマーク出版, 2010)
  • 『600 万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス』(上阪 徹, 角川SS コミュニケーションズ, 2009)
  • 『未来を創る大学:慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)挑戦の軌跡』(孫福 弘, 小島 朋之, 熊坂 賢次編著, 慶應義塾大学出版会, 2004)


    【履修上の注意】

    ●毎週、期日までに次回のゲストについてのリサーチをして、質問を提出してもらいます。
    ●学期中に、自分が「心からやりたいこと」を見つけてもらいます。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    出席状況、宿題(ゲストへの質問等)、授業への貢献、期末レポート

    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 370 人
    初回授業において志望理由・決意表明を書いてもらいます。
  • 授業関連 | - | -

    授業シラバス「社会システム理論」(2013年度春学期@SFC)

    今年の「社会システム理論」の授業では、ニクラス・ルーマンの『社会システム理論』を日本語でじっくり読み込みます。

    「社会システム理論」(先端導入科目-総合政策-社会イノベーション)
    2013年度 春学期 木曜日2時限(2単位)
    担当教員 井庭 崇, 古川園 智樹


    【主題と目標/授業の手法など】

    本講義では、物事を「システム」として捉える視点を身につけることを目指します。

     本講義で取り上げるのは、「社会システム理論」(オートポイエーシスの社会システム理論)です。その理論では、社会はコミュニケーションがコミュニケーションを連鎖的に引き起こすことで成り立つシステムであると捉えます。このような捉え方で、社会学者ニクラス・ルーマンは、次のような問題に答えようとしました。「社会的な秩序はいかにして可能なのだろうか?」と。個々人は別々の意識をもち、自由に振る舞っているにもかかわらず、社会が成り立つ(現に動いている)、この不思議に取り組むのが、社会システム理論です。

     社会システム理論の捉え方によって、既存の社会諸科学では分析できない社会のダイナミックな側面を理解することができるようになります。また、個別の学問分野を超えた視点で社会を捉えることができるようになります。この理論を考案した社会学者ニクラス・ルーマンは、この社会システム理論を用いて、経済、政治、法、学術、教育、宗教、家族、愛などの幅広い対象を分析しました。この授業では、さらに、創造のシステム理論やパターン・ランゲージなど、新しい領域への展開方法についても取り上げたいと思います。

    社会システム理論は非常に難解な理論ですが、授業ではできる限り噛み砕いてわかりやすく説明します。また、話し合いや演習の時間も設け、コミュニケーションの連鎖によって学ぶ場にしたいと思っています。前提知識等は必要ありません。学年も問いません。社会や物事のダイナミックな側面を捉えたいと思っている人は、ぜひ一緒に学びましょう。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    ニクラス・ルーマンの提唱した「社会システム理論」の魅力はどこにあるのでしょうか? また、この理論はどのような可能性を秘めているのでしょうか? 授業では、ルーマンの社会システム理論について概観し、社会科学における「超領域的」(トランスディシプリナリ)なアプローチの基礎論としての可能性について考えていきます。

    第2回 コラボレーションについての対話
    コラボレーションとは、複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協働作業のことです。創造的なコラボレーションが行われている組織やチームでは、そのコミュニケーションの流れに「勢い」が生まれ、連鎖的に共鳴・増幅していきます。このような流れに身を委ね、コミュニケーションのパスをつないでいくと、思いもかけない飛躍的なアイデアやイノベーションが生まれることがあります。自分たちのこれまでのコラボレーションの経験について、「コラボレーション・パターン」を用いて語り合います。

    第3回 ダブル・コンティンジェンシーと社会形成
    人は自由な意志にもとづいて考え、行動しています。それにもかかわらず、社会はある秩序をもって成り立っています。このようなことはいかにして可能なのでしょうか? 授業では、出来事や選択が「別様でもあり得る」(コンティンジェントである)ということ、そして、複数の人が集ると、お互いに相手を予測できないために自分の行為を決定できないという「ダブル・コンティンジェンシー」の問題が発生することを理解します。そして、「ノイズからの秩序」という考え方を用いて、社会形成の仕組みについて考えます。

    第4回 行為とコミュニケーション
    社会システム理論では、「コミュニケーション」は、従来の社会学でいう「行為」の延長線上にあるものではないと捉えます(つまり、単なる社会的行為や言語的行為ではないと捉えます)。それでは、いったいコミュニケーションとはどのような出来事なのでしょうか? 授業では、従来のような「情報の移転」という捉え方ではない新しい「コミュニケーション」の捉え方について理解します。そのうえで、「コミュニケーション」が「行為」とはどのように異なるのかについて考えていきます。


    第5回 コミュニケーションの不確実性とメディア
    コミュニケーションにはいろいろな不確実性が伴うため、本来は成立が困難なものです。それにもかかわらず、日常生活ではふつうにコミュニケーションが成り立っています。いったいどのような仕組みでコミュニケーションが実現できているのでしょうか? 授業では、コミュニケーションにまつわる三つの不確実性(他者理解の不確実性、到達の不確実性、コミュニケーション成果の不確実性)と、それらの不確実性を確実性へと変換するメディア(言語、拡充メディア、コミュニケーション・メディア)について理解します。

    第6回 コミュニケーションの生成・連鎖としての社会システム
    社会システム理論では、社会の構成要素は人ではなく「コミュニケーション」であるといいます。ここに、社会の捉え方に関する理論的革新があります。それでは、コミュニケーションを中心として社会を捉えると、どのように捉えることができるのでしょうか? 授業では、社会をコミュニケーションの生成・連鎖として捉える視点を身につけます。また、自分で自分を生み出し続けるシステムを理解するうえで重要な「自己言及」(自己準拠)や「オートポイエーシス」(自己生成)の概念についても学びます。

    第7回 社会システムの閉鎖性/開放性と環境
    自分で自分を生み出すオートポイエーシス(自己生成)のシステムは、ある種の閉鎖性と、ある種の開放性を併せ持っています。システムの閉鎖性と開放性は本来、対をなす概念でしたが、その両方をもつとはどういうことなのでしょうか? 授業では、システムの作動上の閉鎖性と、そのうえでの開放性について理解します。また、「環境」の概念や、システムと環境の関係についても理解します。

    第8回 意識の連鎖としての心的システム
    社会システム理論では、人間の思考も、オートポイエーシス(自己生成)のシステムとして捉えられます。それはどのようなシステムなのでしょうか? また、社会システムとの関係はどうなっているのでしょうか? 授業では、意識が意識を生み出し連鎖することで成り立つ「心的システム」について考えます。そして、複数の心的システムはお互いに到達することができないことから、コミュニケーションが不可欠となるということを理解します。また、心的システムと社会システムとの関係についても考えていきます。

    第9回 近代社会の機能システム
    社会システム理論では、近代社会は、経済、法、学問、宗教など、機能的な分化が起こったと捉えます。つまり近代社会では、経済システム、法システム、学問システム、宗教システムなどがそれぞれ自律的に動いているということです。それぞれの機能システムは、どのようなコードで動いているのか、そして、近代社会とはいかなる時代なのかについて考えます。

    第10回 システム間の構造的カップリング
    それでは、機能分化したシステムは、お互いにどのような関係性にあるのでしょうか? 授業では、全体と機能分化したシステムの関係を理解し、さらに、機能分化したシステム同士の関係性を捉えるための「構造的カップリング」の概念を学びます。

    第11回 オートポイエーシス
    ルーマンは社会を、自分で自分自身を生み出す「オートポイエーシス」の特徴をもつシステムだと捉えましたが、その「オートポイエーシス」の概念は、もともとは生命システムの理論として提唱されました。この回では、システム理論の観点から、オートポイエーシスの概念についてさらに深く理解します。

    第12回 創造システム
    ルーマンのシステム理論を参考につくられた「創造システム理論」(井庭 崇)について取り上げます。その理論の内容とともに、その理論がどのようなプロセスによって構築されてきたのかについてもお話しします。

    第13回 パターン・ランゲージはいかなるメディアか
    「いきいきとした質」を生み出すための言語「パターン・ランゲージ」が、社会システム理論/創造システム理論では、どのようなメディアとして捉えられるのかについて考えます。

    第14回 総括
    これまでの授業を振り返り、総括をします。

    第15回 質疑応答
    授業に関する質疑応答を受けます。


    【教材・参考文献】

    教科書として以下の3冊の書籍を指定します。履修者は各自購入し、授業進行にあわせて読んでもらいます(サマリーを宿題として提出)。輪読の際に線を引きながら読むので、借りるのではなく購入するようにしてください。

  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
  • 『社会システム理論〈上〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993)
  • 『GLU:ニクラス・ルーマン社会システム理論用語集』(クラウディオ・バラルディ, ジャンカルロ・コルシ, エレーナ・エスポジト, 国文社, 2013)


    以下は、授業に関連する参考文献です。
  • 「コラボレーション・パターン」(井庭研究室 コラボレーション・パターン プロジェクト) http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jp
  • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号) http://10plus1.jp/monthly/2009/09/post-2.php
  • "An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625) http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1877042810011298
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)

    【履修上の注意】

    ●毎週、文献を読み、そのサマリーを提出するという宿題を出します。
    ●この授業で読む文献は、とても難解な文章・理論です。それに食らいついて理解しようというガッツがある人だけ履修してください。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。

    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 150 人
    選抜方法と時期:初回に履修志望を書いてもらいます。
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    授業シラバス「シミュレーションデザイン」(2013年度春学期@SFC)

    今年の「シミュレーションデザイン」の授業では、アレグザンダーの『The Nature of Order』を読み込み、複雑系科学の概念・理論との関係を考えます。パターン・ランゲージの背後にある思想について一緒に学びましょう。


    「シミュレーションデザイン」(創造技法科目-ナレッジスキル)
    2013年度 春学期 金曜日2・3時限(4単位)
    担当教員 井庭 崇, 古川園 智樹

    【主題と目標/授業の手法など】

    複雑で動的に変化するシステムを理解し、生み出すためには、それに見合う概念と方法が必要になります。本授業で取り上げるのは、複雑系科学と、クリストファー・アレグザンダーの秩序形成の理論です。複雑系科学は、生命、知能、社会をシステムとして理解するための概念と方法を生み出している分野です。他方、クリストファー・アレグザンダーは、パターン・ランゲージという知識共有の方法を生み出した建築家ですが、生成的な秩序形成の理論化にも取り組んでいます。それぞれの理論・方法についての理解を深めながら、その関係性について考えます。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    授業の内容、進め方について説明します。

    第2回 複雑系、シミュレーション、パターン・ランゲージ
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第1章(『複雑系』とは何か?)、第2章(『複雑系』科学の位置)、第3章(『複雑系』科学の方法論)

    第3回 時を超えた建設の道(1)
    『時を超えた建設の道』第1章~第13章
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第4章(フラクタル)

    第4回 時を超えた建設の道(2)
    『時を超えた建設の道』第14章~第27章
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第6章(カオス)

    第5回 新しいまちづくりの理論
    『新しいまちづくりの理論』
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第7章(カオスの縁)

    第6回 The Nature of Order(1)+人工生命
    『The Nature of Order, BOOK ONE』
    Prologue: The Art of Building and the Nature of The Universe
    Preface
    Chap.1: The Phenomenon of Life
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第13章(人工生命)

    第7回 The Nature of Order(2)+並列処理
    『The Nature of Order, BOOK ONE』
    Chap.2: Degrees of Life
    Chap.3: Wholeness and the Theory of Centers
    並列処理(N-Queen問題)

    第8回 The Nature of Order(3)+学習
    『The Nature of Order, BOOK ONE』
    Chap.4: How Life comes from Wholeness
    『The Nature of Order, BOOK TWO』
    Chap.14: Deep Feeling
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第11章(ニューラルネットワーク)

    第9回 The Nature of Order(4)+進化
    『The Nature of Order, BOOK ONE』
    Chap.5: Fifteen Fundamental Properties
    Chap.6: The Fifteen Properties in Nature
    『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』第9章(進化と遺伝的アルゴリズム)

    第10回 The Nature of Order(5)+カオスの足あと
    『The Nature of Order, BOOK TWO』
    Chap.13: Patterns: Generic Rules for Making Centers
    カオスの足あと(ChaoticWalk)

    第11回 The Nature of Order(6)+ネットワーク科学
    『The Nature of Order, BOOK ONE』
    Chap.5: Fifteen Fundamental Properties
    Chap.6: The Fifteen Properties in Nature
    ネットワーク科学(スモールワールドネットワーク、スケールフリーネットワーク)

    第12回 The Nature of Order(7)+復習
    『The Nature of Order, BOOK TWO』
    Author's Note: The Concept of Living Structure
    Preface: On Process
    Chap.2: Structure-Preserving Transformations
    これまでの復習

    第13回 The Nature of Order(8)+復習
    『The Nature of Order, BOOK TWO』
    Chap.3: Structure-Preserving Transformations in Traditional Society
    Chap.4: Structure-Destroying Transformations in Modern Society
    これまでの復習

    第14回 総括
    これまでの授業を振り返り、総括をします。

    第15回 質疑応答
    授業に関する質疑応答を受けます。


    【教材・参考文献】

    教科書として以下の5冊の書籍を指定します。履修者は各自購入し、授業進行にあわせて読んでもらいます(サマリーを宿題として提出)。輪読の際に線を引きながら読むので、借りるのではなく購入するようにしてください。

  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998)
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
  • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989)
  • 『The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2002)
  • 『The Nature of Order, BOOK TWO: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2003)


    【履修上の注意】

    ●毎回、かなりの分量の文献を読み込んでいきます。きちんと読んできてください。
    ●文献を読み、サマリーを提出するという宿題を毎出提出してもらいます。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 60 人
    選抜方法と時期:初回に履修志望を書いてもらいます。
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    授業シラバス「複雑系の数理(GIGA)」(2012年度秋学期@SFC)

    今年の「複雑系の数理」(COMPLEX SYSTEM THEORY)の授業は、英語での開講となります。主な内容は、非線形科学、創造システム、パターン・ランゲージ、ネットワーク科学です。

    授業では、演習やワークショップを多く行います。英語でブレインストーミングやKJ法をやってみたり、パターン・ランゲージを書いたり、それをブラッシュアップするライターズ・ワークショップを英語で挑戦します。また、『The Nature of Order』の回もあります。

    この手の分野に興味がある人は、この分野の英語を知るという気持ちでどうぞ。


    COMPLEX SYSTEM THEORY
    複雑系の数理(GIGA)
    (Creative Courses (Skill) - Knowledge Skill)
    2012 Fall Tuesday 4th Period: 火曜4限

    [ Course Summary ]

    In order to understand the complex, dynamic world around us, such as life and society, we must not limit ourselves in a single intelectual field. When we are able to connect different intellectual fields, we reveal insights and ideas that have never been explored before. In this course, you will study how the different fields: (1) nonlinear science, (2) creative systems, (3) pattern languages, and (4) network science is actually related, and hold the key to understand the reality of the world around us. In the classes, there will be many activities to help deeply understand the subjects and topics of the complex, dynamic world. (This course will be offered in English.)


    [ Class Schedule ]

    #1 - Introduction
    The overview and requirements for this course will be provided.

    #2 - Nonlinear Science: Chaos
    Subject: Chaos, which is amazing phenomenon where irregular behavior is generated from a simple regular rule.
    Activity: Simulate chaos with spreadsheet software, such as Excel or Numbers, in you computer.

    #3 - Nonlinear Science: Fractal
    Subject: Fractal, which has an interesting feature of self-similarity at different scales.
    Activity: Watch the video concerning fractal geometry, think of examples in the world around us, and discuss the implication.

    #4 - Nonlinear Science: Chaotic walk workshop
    Subject: Patterns hidden in chaos
    Activity: Explore the patterns hidden in chaos with using "ChaoticWalker," which is software for generating patterns on a two-dimensional plane with a chaotic map function.

    #5 - Creative Systems: Autopoieis Theory
    Subject: Creative process as an autopoietic system, which is the latest systems theory.
    Activity: Discuss and write a series of discoveries in a creative process based on the Creative Systems Theory.

    #6 - Creative Systems: Brainstorming method
    Subject: Divergent thinking in a part of creative process.
    Activity: Practice divergent thinking in a brainstorming session.

    #7 - Creative Systems: KJ method
    Subject: Convergent thinking in a part of creative process.
    Activity: Practice convergent thinking in a session with the KJ method.

    #8 - Presentation Patterns workshop
    Subject: Fundamental idea and applied cases of pattern language, which is a documented wisdom about the rules, methods, tips, and customs of a certain area of expertise.
    Activity: Watch the video, and discuss how to make great presentations with using the Presentation Patterns.

    #9 - Pattern Language: Pattern writing
    Subject: The format of patterns in pattern languages.
    Activity: Write a pattern that describes the rules, methods, tips, and customs of a certain area of expertise.

    #10 - Pattern Language: Writer's workshop
    Subject: The making process of a pattern language.
    Activity: Conduct a writer's workshop to improve the patterns you have write.

    #11 - Pattern Language: The Nature of Order
    Subject: The latest theory by Christopher Alexander, who proposed the idea of pattern languages.
    Activity: Discuss the meaning and implication of the concepts proposed in the book, The Nature of Order.

    #12 - Network Science: Small-World & Scale-Free Networks
    Subject: Network analysis of how the things connect one another in natural, social, and technological worlds.
    Activity: Watch the video concerning the network science, and run network simulations in your computer.

    #13 - Final Project Presentation
    Give a presentation about your final project.

    #14 - Final Project Presentation
    Give a presentation about your final project.


    [ Materials and Reading List ]

    All materials that are required for the class will be handed out in the class.

    Recommended Reference

  • Nonlinear Science

    • M. Mitchell Waldrop, Complexity: The Emerging Science At The Edge Of Order And Chaos, Simon & Schuster, 1993
    • James Gleick, Chaos: Making a New Science, Penguin Books; Revised edition, 2008
    • Benoit B. Mandelbrot, The Fractal Geometry of Nature, W. H. Freeman and Company, 1982
    • Stuart Kauffman, At Home in the Universe: The Search for the Laws of Self-Organization and Complexity, Oxford University Press, 1996
    • Takashi Iba & Kazeto Shimonishi, "The Origin of Diversity: Thinking with Chaotic Walk", Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, Jun., 2011, pp.447-461.

  • Creative Systems

    • N. Luhmann, Social Systems, Stanford University Press, 1996
    • Takashi Iba, "An Autopoietic Systems Theory for Creativity", Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625
    • Keith Sawyer, Group Genius: The Creative Power of CollaborationBasic Books, 2008
    • Alex Osborn, Your Creative Power, Charles Scribner's Sons, 1948
    • Thomas Kelley, Jonathan Littman, The Art of Innovation: Success Through Innovation the IDEO Way, Profile Business, 2002

  • Pattern Languages

    • Christopher Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979
    • Christopher Alexander, The Production of Houses, Oxford University Press, 1985
    • Christopher Alexander, The Nature of Order, Book One, Center for Environmental Structure, 2002
    • Stephen Grabow, Christopher Alexander: The Search for a New Paradigm in Architecture, Routledge Kegan & Paul, 1983
    • Takashi Iba, "Pattern Language 3.0 Methodological Advances in Sharing Design Knowledge," International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011

  • Network Science

    • Albert-Laszlo Barabasi, Linked: How Everything is Connected to Everything Else and What It Means for Business, Science, and Everyday Life, Plume, 2003
    • Duncan J. Watts, Six Degrees: The Science of Connected Age, W. W. Norton & Company, 2004
    • Takashi Iba, Ko Matsuzuka, Daiki Muramatsu, "Editorial Collaboration Networks of Wikipedia Articles in Various Languages," International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011
    • Takashi Iba, "Hidden Order in Chaos: The Network-Analysis Approach To Dynamical Systems", Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, Jun., 2011, pp.769-783


    [ Assignments, Examination and Grade Evaluation ]

    Grading will be based on class participation, homework, and final project (presentation and report).


    [ Student Selection ]

    Only the selected students can take this course.
    Number of students in the class (scheduled): About 60
    Method and timing of the selection : writing an essay concerning the topics of this course in the first class.
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    授業シラバス「パターンランゲージ」(2012年度秋学期@SFC)

    今年のパターンランゲージの授業は、アレグザンダーの『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』を教科書にして、しっかり読み込みながら、「生き生きした全体」をつくる要素(center)について考えます。


    「パターンランゲージ」(創造技法科目-デザインと情報スキル)
    2012年度 秋学期 月曜日3時限
    担当教員 井庭 崇

    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、「生き生きとした全体」を実現するための共通言語である「パターンランゲージ」について、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージは、創造・実践の経験則 を「パターン」という単位にまとめ、それを体系化したものです。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、生き生きとした町や建物に繰り返し現れる関係性をパターンとしてまとめました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、成功を収めました。SFCでも、創造的な学びのパターン・ランゲージとして、「ラーニング・パターン」(Learning Patterns)や、創造的なプレゼンテーションのパターン・ランゲージである「プレゼンテーション・パターン」(Presentation Patterns)が制作されてきました。この授業では、パターンランゲージの考え方を学びながら、新しい分野において、自らパターン・ライティングできるようになることを目指します。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    この授業の内容と進め方と、パターンランゲージの背景にある考え方を説明します。

    第2回 生き生きとした全体について語り合う
    自分たちの身の回りにある「生き生きとしている」もの・ことは、どのような要素で成り立っているのかを語り合います。

    第3回 建築におけるパターン・ランゲージ (1)
    クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ:環境設計の手引き』を読み込み、生き生きとした町や建物がどのような要素(パターン)で成り立っているのかを考えます。

    第4回 建築におけるパターン・ランゲージ (2)
    クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ:環境設計の手引き』を読み込み、生き生きとした町や建物がどのような要素(パターン)で成り立っているのかを考えます。

    第5回 建築におけるパターン・ランゲージ (3)
    クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ:環境設計の手引き』を読み込み、生き生きとした町や建物がどのような要素(パターン)で成り立っているのかを考えます。

    第6回 パターン・マイニング
    「生き生きとした全体」を支えるパターンについて、自分たちの経験や観察・インタビューによって掘り起こします(マイニングします)。

    第7回 パターン・ライティング (1)
    掘り起こして把握したパターンを、状況・問題・解決のパターン形式で書いていきます。

    第8回 The Nature of Order 鼎談
    クリストファー・アレグザンダーの最新著作『The Nature of Order』について、中埜博さんと羽生田栄一さんをゲストにお招きして語り合います。中埜さんはアレグザンダーに師事した建築家で、パターン・ランゲージやセンタリングの考え方を実践している方です。羽生田さんはソフトウェア分野において、パターン・ランゲージなどの利用の推進をしている方です。

    第9回 The Nature of Order 鼎談
    クリストファー・アレグザンダーの最新著作『The Nature of Order』について、中埜博さんと羽生田栄一さんをゲストにお招きして語り合います。中埜さんはアレグザンダーに師事した建築家で、パターン・ランゲージやセンタリングの考え方を実践している方です。羽生田さんはソフトウェア分野において、パターン・ランゲージなどの利用の推進をしている方です。

    第10回 パターン・ライティング (2)
    掘り起こして把握したパターンを、状況・問題・解決のパターン形式で書いていきます。

    第11回 魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばをつくる
    魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばは、どのようにつくるのでしょうか。パターン・ランゲージがもつ「ことば」の側面(現実をみるためのコンセプトであり、共通言語であるということ)について、考えます。

    第12回 ライターズ・ワークショップ (1)
    書いたパターンをよりよいものにするための「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第13回 ライターズ・ワークショップ (2)
    書いたパターンをよりよいものにするための「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第14回 プレゼンテーション+総括
    この授業を通じて作成したパターン・ランゲージの発表を行います。


    【教材・参考文献】

    □ 教科書
    • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984)
    • 『【リアリティ・プラス】 パターン・ランゲージ』(仮)(井庭崇 編著, 慶應義塾大学出版会, 2012年秋出版予定)

    □ 参考書

    • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
    • 『パタン・ランゲージによる住宅の建設』(C.アレグザンダー, 鹿島出版会, 1991)
    • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989)
    • 『Notes on the Synthesis of Form』(Christopher Alexander, Harvard University Press, 1964)
    • 『The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2002)
    • 『The Nature of Order, BOOK TWO: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2002)
    • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(工作舎, 1989)
    • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
    • 『表現の技術:グッとくる映像にはルールがある』(高崎 卓馬, 電通, 2012)
    • 『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木 康之, 日経ビジネス文庫, 日本経済新聞出版社, 2008)
    • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績は、授業中の演習、宿題、最終発表/レポートから総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 80 人
    選抜方法と時期:初回に志望理由を書いてもらいます。
    授業関連 | - | -
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