井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)

井庭研 必読文献リストを若干変更・加筆し、2014年1月更新版のリストをつくりました。

修正点は、以下の通りです。

  • 書籍『形の合成に関するノート』と論文「都市はツリーではない」が合本として出版されたので、それらを合わせて1冊としました。

  • それによって減った1冊分として、新たに『言葉の箱:小説を書くということ』(辻邦生)を追加しました。

  • 『Fearless Change』の翻訳が出版されるので、その情報を追加しました。

  • 翻訳本には原著の情報を追加しました。


  • 井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)

    「創造社会を支える方法・道具をつくる」研究活動を行う井庭研の必読文献50冊を選びました。井庭研の研究活動は、これらの文献で論じられていることや提唱されている概念をベースに行われています。よりよい成果を生み出すために、井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献を読み進め、知識を身につけ、考えを深め、感覚を磨いてください。

    遅くとも3年生の終わりまでに、すべての文献を読み終わることが、4年生の「卒業プロジェクト」開始の前提条件となります。また学年に関わらず、1年以上在籍して「自主プロジェクト」を立ち上げる場合にも、これらの文献を読んでいることが求められます。



    以下のリストでは、【井庭研の基本の基本】、【パターン・ランゲージ】、【創造の理論と方法】、【知・芸術・社会】というカテゴリに分けて示してあります。また、文献ごとに、どのような観点で井庭研メンバーにとって重要なのかのポイントを書いておきました。読む時の参考にしてください。なお、邦訳が出ているものは訳書の情報を書いておきましたが、原著を英語で読むのでも構いません(歓迎します)。


    井庭研の基本の基本】

    1.『【リアリティ・プラス】パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    ※深いところまで語っているので、何度も読み返してほしい。

    2.『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
    ※特に序章と第2章(熊坂×井庭対談)はしっかり理解してほしい。

    3.「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号: http://10plus1.jp/monthly/2009/09/post-2.php
    ※創造システムとパターン・ランゲージの関係について理解する。

    4.『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
    ※創造においては、つくるもの(客体)だけでなく、つくる側(主体)も変化するということを理解する。


    【パターン・ランゲージ】

    (アレグザンダーの重要著作)

    5.『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)C. Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979
    ※この本のもつ質感を味わいながら読んでほしい。時間をあけて何度か読み直すとよい。

    6.『オレゴン大学の実験』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1977)C. Alexander, The Oregon Experiment, Oxford University Press, 1975
    ※「6つの原理」について理解し、自分の分野に引き寄せて考えてほしい。

    7.『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 2013)C. Alexander, The Production of Houses, Oxford University Press, 1985
    ※特に「アーキテクト・ビルダー」について理解し、自分の分野に引き寄せて考えてほしい。

    8.『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1984)C. Alexander, S. Ishikawa, and M. Silverstein, A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977
    ※建築の話だけれども、内容的に面白いので楽しく読める。町や建物を見る「認識のメガネ」を獲得するとともに、パターン・ランゲージの原典として記述や表現を学んでほしい。

    9.『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1989)C. Alexander, A New Theory of Urban Design, Oxford University Press, 1987
    ※「成長する全体」をどう育てるのかについて、つかんでほしい。

    10.『形の合成に関するノート/都市はツリーではない』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)Christopher Alexander, Notes on the Synthesis of Form, Harvard University Press, 1964 / Christopher Alexander, "A city is not tree," Architectural Forum 122, April, 1965
    ※難しいかもしれないが、「デザイン」とは何かや、「自覚的な文化」「無自覚な文化」などの考え方を理解してほしい。ダイアグラムをパターンと読み替えて読むとよいだろう。また後半の論文では、「ツリー」と「セミラティス」の概念は理解しておきたい。


    (パターン・ランゲージの歴史)

    11.『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
    ※前半はアレグザンダーの考え方の変遷についての素晴らしいまとめになっている。後半のWikiやXPとのつながりも知ってほしい。

    12.『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989) S. Grabow, Christopher Alexander: The Search for a New Paradigm in Architecture, Routledge & Kegan Paul, 1983
    ※アレグザンダーの探究をパラダイム・シフトとして捉えた好著。この本にしか書かれていない話なども多いので、何度も読み直してほしい。

    13.「パターンの可能性:人文知とサイエンスの交差点」(井庭崇+江渡浩一郎+増田直紀+東浩紀+李明喜, 『思想地図β vol.1』, 東浩紀 編, 合同会社コンテクチュアズ, 2010)
    ※ビッグデータと質の関係について、この鼎談を読んで、自分なりに考えてみてほしい。


    (人間行為のパターン・ランゲージ)

    14.『【パターン・ランゲージ・ブックス】プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    ※井庭研3部作パターンの最初の出版物。つくり込み方を見てほしい。

    15. 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014) Mary Lynn Manns, Linda Rising, Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas, Addison-Wesley, 2004
    ※組織変革のパターン・ランゲージ。アイデアを組織にどのように導入すればよいのか。文章や構成についても参考にしてほしい。

    16.『Pedagogical Patterns: Advice for Educators』(Pedagogical Patterns Editorial Board, CreateSpace Independent Publishing Platform, 2012)
    ※教え方についてのパターン・ランゲージ。英語でパターンをどのように書くのかについて、文章や構成を参考にしてほしい。


    (アレグザンダーの最新著作)

    17.『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質 ― 生命の現象』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)Christopher Alexander, The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life, The Center for Environmental Structure, 2002
    ※「いきいきとしている」という全体をどのように捉えればよいのか。センターの概念と、それらが互いに強め合うやり方(15の基本特性)について理解する。

    18.『The Nature of Order, Book 2: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2003)
    ※現在の構造を保全しながら変容していくシステムをイメージできるようになりたい。また、センターとパターンの関係についても理解したい。

    19.『The Battle for the Life and Beauty of the Earth: A Struggle Between Two World-Systems』(Christopher Alexander, Oxford University Press, 2012)
    ※現代の資本主義的な「Bシステム」と、目指すべき「Aシステム」とは何かを理解する。


    【創造の理論と方法】

    (創造についての探究)

    20.『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
    ※チャールズ・サンダー・パースの「アブダクション」の概念を理解する。アブダクションとは、「演繹」(deduction)と「帰納」(induction)に並ぶ「発想」(abduction)の論理である。

    21.『暗黙知の次元』(マイケル・ポランニー, ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2003) M. Polanyi, The Tacit Dimension, Reissue edition, University Of Chicago Press, 1966, 2009
    ※創造の背後にある暗黙知について理解する。ただし、表面的なレベルの理解で終わらないために、「松岡正剛の千夜千冊:1042夜」( http://1000ya.isis.ne.jp/1042.html )を参照して再読してほしい。

    22.『源泉:知を創造するリーダーシップ』(ジョセフ・ジャウォースキー, 英治出版, 2013)Joseph Jaworski, Source: The Inner Path of Knowledge Creation, Berrett-Koehler Publishers, 2011
    ※創造の際に、すべてが自ずと明らかになり「意思決定」はいらなくなる、とはどういうことかを知る。これは、「物語が自律的に育つ」ということや「つくっているものの要素(ピース)が然るべきところにはまる」という感覚と同義だと思われる。


    (創造の現場)

    23.『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』(村上春樹, 文春文庫, 文藝春秋, 2011)
    ※一人の作家がどのように創作を行っているのかを垣間みることができる。語られている作品についてではなく、創造に対する考えや感覚、方法に注目して読んでほしい。

    24.『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹, 文春文庫, 2010)Haruki Murakami, What I Talk about When I Talk about Running: A Memoir, Vintage Books, 2009
    ※創造のためのタフネス。「つくり続ける強さ」をどう身につけるか。

    25.『感動をつくれますか?』(久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006)
    ※継続して創造的な仕事をするためには何が必要かを学んでほしい。

    26.『決断力』(羽生善治, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2005)
    ※「棋士は指し手に自分を表現する」という将棋の話から、創造性について学ぶ。


    (言葉による表現)

    27. 『言葉の箱:小説を書くということ』(辻 邦生, 中公文庫, 中央公論新社, 2004)
    ※「生命のシンボルを書く」ということはどういうことか。パターン・ランゲージを書く意味を考える。

    28.『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂 和志, 中央公論新社, 2008)
    ※小説を書くとはどういうことかの話を通じて、パターン・ランゲージの質と表現を考える。

    29.『言葉で世界を変えよう:万葉集から現代俳句へ』(茂木 健一郎, 黛 まどか, 東京書籍, 2010)
    ※俳句の世界を知ることで、パターン・ランゲージの質と表現を考える。

    30.『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木 康之, 日経ビジネス文庫, 日本経済新聞出版社, 2008)
    ※人の心に響く言葉をどうつくるのか。


    (創造の技法)

    31.『発想法:創造性開発のために』(川喜田 二郎, 中公新書, 中央公論社, 1967)
    ※井庭研でも多用している「KJ法」について、その考え方と方法についてきちんと理解する。

    32.『シナリオ・プランニングの技法』(ピーター・シュワルツ, 東洋経済新報社, 2000, 絶版)Peter Schwartz, The Art of the Long View: Planning for the Future in an Uncertain World, Crown Business, 1996
    ※みんなで未来のヴィジョンをつくるということと、それによる組織学習について学ぶことで、パターン・ランゲージをつくる意義や可能性を考える。


    (創造の支援)

    33.『人を賢くする道具:ソフト・テクノロジーの心理学』(D.A.ノーマン, 新曜社, 1996)Don Norman, Things That Make Us Smart: Defending Human Attributes In The Age Of The Machine, Basic Books, 1994
    ※パターン・ランゲージのような「内省」を促す道具をどうつくるのかを考えてほしい。

    34.『新・コンピュータと教育』(佐伯 胖, 岩波新書, 2000, 絶版)
    ※パターン・ランゲージやシステムによって、学びを支援するとはどういうことかについて理解する。

    35.『マインドストーム:子供、コンピューター、そして強力なアイデア』 (シーモア・パパート, 未来社, 1982)S. Papert, Mindstorms: Children, Computers, and Powerful Ideas, 2nd edition, Perseus Publishing, 1993
    ※つくることによる学びと、デバッグの思想を知る。自分たちがつくっているパターン・ランゲージは、思考の「歯車」になることができるだろうか?


    (文章の書き方)

    36.『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
    ※研究とは何か、論文をどう書くのかについて書かれている。何度も読み直したい。

    37.『「超」文章法』(野口悠紀夫, 中公新書, 2002)
    ※何がメッセージ足りうるかについて書かれている。特に第1章は、文章を書くたびに読み直したい。

    38.『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, ダイヤモンド社, 1999)B. Minto, The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008
    ※論理的に構成された文章はどう書くのかについて書かれている。論文を書くために必読。


    【知・芸術・社会】

    (自分の立ち位置を知る)

    39.『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)
    ※SFCが創設された背景と、そこに込められた思いを知る。

    40.「ディジタル・メディア時代における「知の原理」を探る: 知のStrategic Obscurantism」(井関 利明, 『メディアが変わる知が変わる:ネットワーク環境と知のコラボレーション』, 井上輝夫, 梅垣理郎 編, 有斐閣, 1998, p.3~p.40)


    41.『社会科学をひらく』(イマニュエル・ウォーラーステイン+グルベンキアン委員会, 藤原書店, 1996, 絶版)Immanuel Wallerstein, Open the Social Sciences, Stanford University Press, 1996
    ※社会をめぐる学問が個別分野(ディシプリン)へ分化した歴史と、学際・超領域への流れを知る。


    (歴史的変化)

    42.『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J.オング,藤原書店,1991)Walter J. Ong, Orality and Literacy, 2nd Edition, Routledge, 2002
    ※文字が生まれる前の口頭の時代には、人びとはどのような力をもっていたのか。「リテラシー」に対する「オーラリティ」の考え方を理解する。

    43.『ウェブ×ソーシャル×アメリカ:〈全球時代〉の構想力』(池田純一, 講談社現代新書, 2011)
    ※パターン・ランゲージがアメリカで生まれた時代背景を知る。

    44.『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)Daniel H. Pink, A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future, Riverhead Trade, 2006
    ※この本で語られている、「情報社会」の次の「コンセプトの時代」というのは、「創造社会」と同じ方向性の未来像である。その時代に大切なことは何かを学ぶ。


    (芸術と社会変革)

    45.『虫眼とアニ眼』(養老 孟司, 宮崎 駿, 新潮文庫, 新潮社, 2008)
    ※多岐にわたる話のなかで、いろいろ刺激を受けてください。

    46.『芸術と政治をめぐる対話(エンデ全集16)』(ミヒャエル・エンデ, 岩波書店, 2002)
    ※ファンタジー作家ミヒャエル・エンデと芸術家ヨーゼフ・ボイスの対話。エンデの言葉を味わうとともに、ボイスのいう「社会という芸術」「みんなが芸術家」という考えを知ることで、「創造社会」についての理解・想像が豊かになる。

    47.『独立国家のつくりかた』(坂口 恭平, 講談社現代新書, 講談社, 2012)
    ※芸術と社会活動を重ねるとはどういうことか、実際に行動に移すことの力など、いろいろ刺激を受けてほしい。


    (新しい科学・学問へ)

    48.『科学の未来』(フリーマン・ダイソン, みすず書房, 2005)の第2章「科学」 Freeman Dyson, Imagined Worlds, Harvard University Press, 1997
    ※「道具による科学革命」(tool-driven revolution)について知る。

    49.『イメージの心理学』(河合隼雄, 青土社, 1991)
    ※「個より普遍に至る道」という話、および深層心理学における方法から学ぶ。

    50.『デカルトからベイトソンへ:世界の再魔術化』(モリス・バーマン, 国文社, 1989) Morris Berman, The Reenchantment of the World, Cornell University Press, 1984
    ※現代社会の根本の思想から問い直し、「参加」や「価値」ということについて位置づけ直している。難しい本だが、少しでもここから学びとってほしい。
    井庭研だより | - | -

    「つくることによる学び」とそのための場所

    「生きる」とは、ただ同じことを繰り返すことではなく、自分の今とこれから、ひいては自分たちの今やこれからを「つくる」ことである。

    だからこそ、「生きる」ためには、「つくる」力が不可欠なのだ。

    つくる力の育成においては、これまでの教育では、基礎となる知識やスキルを学んだのちに、その「応用」として実践するという段階的な方法がとられてきた。

    しかし、変化が速く大きな時代にあっては、また、個人の価値観が多様化し、生き方の変更が自由な時代においては、基礎の習得ののちに応用という段階的方法が必ずしも適しているとは言えないだろう。

    そこで僕は、段階的方法とは異なる考え方に基づく方法として、最初から「つくる」実践に取り組む「なか」で、知識やスキルを身につけていく、という方法に注目してきた。そしてそれを「つくることによる学び」(learning by creating)と呼び、それこそが「創造的な学び」(creative learning)だと考えた。

    このような方法は、僕のいるSFCや、市川力さんのTCSなど、いくつかの学校教育でもすでに行われているものと重なる。

    そして、「つくることによる学び」は、学習の理論でいうと、経験学習(learning by doing)の、「つくる」(creating)に特化したものだと言うことができる。また、正統的周辺参加のなかの、最初から創造に直接的に関わるバージョンだと捉えることもできる。

    このような「つくる」力は、日々の実践のなかでも強化されるが、そのような実践の機会が適切なタイミング / 難易度で生じるとは限らない。しかも、学びよりも成果の方が優先されることが容易に想像できる。そこで、適切な機会を生み出し、学ぶことが許容される安全な、「つくる」力の育成の場が重要となる。

    これからの学校は、そのような「つくることによる学び」の場の提供というのが、中心的な役割になるだろう。これが、MOOCsなどオンラインコースがインターネットで提供される時代における学校の姿だと思う(もちろん「つくることによる学び」も一部はオンライン上で行われることになるだろう)。
    「研究」と「学び」について | - | -

    井庭研プロジェクト 2014年度研究計画発表会(1/31)

    来週金曜日に、井庭研プロジェクトの2014年度の研究計画についての発表会を開催します。

    この会は研究計画の発表なので、対外的な発表の場としては想定していませんが、井庭研の活動に興味がある方の聴講が可能です。当日直接会場へお越し下さい。

    なお、来年度井庭研の履修を希望している人(すでにエントリーしている人&これから追加募集のエントリーを出そうと思っている人)は、各プロジェクトの具体的な進め方等が発表されるので、参加してください。


    井庭研 2014年度研究計画発表会
    於:2014年1月31日(金)@SFC τ11教室

    9:40- 開場

    10:00-10:05 【開会式】
    「2013年度井庭崇研究会 来学期研究計画発表会について」

    10:05-11:20 【各プロジェクトの発表】各15分(成果発表10分+質疑応答5分)
     10:05-10:20 Global Life Project
     10:20-10:35 Survival Language Project
     10:35-10:50 Co-Cooking Project
     10:50:11:05 Good Old Future Project
     11:05-11:20 Generative Films

    (ランチ休憩:60分)

    12:30-13:45 【各プロジェクトの発表】各15分(成果発表10分+質疑応答5分)
     12:30-12:45 Generative Beauty Project
     12:45-13:00 Pattern Illustration Project
     13:00-13:15 Creative Learning Project
     13:15-13:30 Future Language Project
     13:30-13:45 Self Design Project

    (休憩:10分)

    13:55-14:00 【閉会式】

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    井庭研だより | - | -

    2014 新規メンバー追加募集:good old future プロジェクト

    井庭研究室では、good old future プロジェクトの新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    ●good old future(日本らしい「古き良き未来」をつくることの支援)

    欧米の手法を取り入れることにより成長してきた近代日本。これまでのようにお手本を見つけそのやり方をただ真似るのではなく、自分たちで自分たちの未来を生み出せるような手法を考え、実行していくことが必要ではないでしょうか。そのために私たちは、現代まで時を超え継承されてきた日本文化の質を探り、その質に内在する合理的な理由を”ことば”にし、未来の社会をつくるための仕組みづくりにその”ことば”を活用して取り組みます。私たちはこのような未来像を「古き良き未来」(good old future)と呼び、その実現に向けた研究活動を行っています。

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    good old future patterns



    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。

    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。
    井庭研だより | - | -

    2014 新規メンバー追加募集:Creative Learning プロジェクト

    井庭研究室では、Creative Learning プロジェクトの新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    ●Creative Learning(創造的な学びを実現するためのパターン・ランゲージの制作)

    創造性を育むことができる「つくることによる学び」やそのような力を育む教育のあり方について探究します。来年度は、小学生が使える「ラーニング・パターン」をつくったり、高校生や大学生と一緒にプロジェクト型の活動を行っているNPOとの共同研究など、創造的なプロジェクト活動での学びをよりよくする方法のパターン・ランゲージを作成していきます。教育や人材育成など、年齢や場を問わず、「人が学んでいく」ということに関心があり、使命感を持って積極的に活動してくれる人を歓迎します。

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    ラーニング・パターン:創造的な学びのためのパターン・ランゲージ

    Creative Education Patterns:つくる教育のためのパターン・ランゲージ



    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。

    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。
    井庭研だより | - | -

    2014 新規メンバー追加募集:Generative Films&Magazineプロジェクト

    井庭研究室では、Generative Films & Magazine プロジェクトの新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    Generative Films & Magazine(パターン・コミュニティの創造の軌跡を辿る映像・雑誌の制作)

    パターン・ランゲージやそのコミュニティに関する「雑誌」をつくるプロジェクトです。映像連動型の月刊誌「Generative Magazine」(仮)で、4月創刊号で月刊、そして、ORFで特集号を目指します。創造社会を支援するための手段であるパターン・ランゲージの方法・分野が、いかにしてつくられてきたのかを、関係者の語り(証言・思い)によって明らかにし、それをまとめた雑誌・映像を編集・制作します。またその雑誌のなかで、井庭研のプロジェクトや、それ以外のパターン・ランゲージ関係のプロジェクトやイベントを紹介するコーナーをつくったり、エディターがおすすめのパターンを紹介というコーナーなどもやりたいと思っています。パターン・ランゲージや創造性、コミュニティ・ビルディングに興味がある人で、雑誌の執筆や編集、映像の撮影や編集で腕を発揮したい人を歓迎します。

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    Generative Films

    [プレスリリース]慶應義塾大学 井庭崇研究室 パターン・ランゲージの考え方と歴史を紹介するドキュメンタリー映像サイトを開設


    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。

    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。
    井庭研だより | - | -

    2014 新規メンバー追加募集:Future Language プロジェクト

    井庭研究室では、Future Languageプロジェクトの新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    ●Future Language(未来ヴィジョンの言語化と創造的コラボレーションを実現するための支援)

    「複数人によるコラボレーションで未来ヴィジョンをつくり、実現する方法」を探究しながら、実際に学外でも実践活動を行っていきます。探究の成果は日々パターン・ランゲージとして記述・更新し、共同研究/コラボレーターの企業・地域・学校とともに実践していきます。キーワードは、「未来共創」「コラボレーション」「パターン・ランゲージ」「フューチャー・ランゲージ」です。

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    未来ヴィジョンをブレイクダウンして言語化する「フューチャー・ランゲージ」

    コラボレーション・パターン:創造的コラボレーションのためのパターン・ランゲージ


    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。

    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。
    井庭研だより | - | -

    2014 新規メンバー追加募集:Survival Language プロジェクト

    井庭研究室では、Survival Language プロジェクトの新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    ●Survival Language(大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの制作、および新しい防災教育の実施)

    地震への備えや地震発生時のよりよい行動について考え、コミュニケーションをはかり、実践するための新しいタイプの防災支援ツールとして、「サバイバル・ランゲージ」と呼ぶパターン・ランゲージを制作しています。防災の実践的な知恵を「小さな単位」 にまとめ、それに覚えやすい名前をつけることにより、ひとつひとつの知恵を自分の生活に取り入れたり、語り合ったりしやすくなります。また、地震発生時においても、迅速な意思決定や行動ができるように、印象に残りやすい言葉やイラストにしています。なお、本プロジェクトは、井庭崇研究室・大木聖子研究室の共同研究プロジェクトです。

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    サバイバル・ランゲージ(Survival Language)

    [プレスリリース]慶應義塾大学 井庭崇研究室・大木聖子研究室 防災のパターン・ランゲージ「サバイバル・ランゲージ」を制作


    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。

    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。
    井庭研だより | - | -

    井庭研 新規メンバー 追加募集のお知らせ(エントリー〆切:1月31日)

    井庭研究室では、以下のプロジェクトで、2014年度の新規メンバーの「追加募集」をします。2014年1月31日(金)までにメールにてエントリをしてください。

    ●Survival Language
    大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの制作、および新しい防災教育の実施
    →プロジェクトの概要(Survival Language)

    ●Future Language
    未来ヴィジョンの言語化と創造的コラボレーションを実現するための支援
    →プロジェクトの概要(Future Language)

    ●Generative Films & Magazine
    パターン・コミュニティの創造の軌跡を辿る映像・雑誌の制作
    →プロジェクトの概要(Generative Films & Magazine)

    ●Creative Learning
    創造的な学びを実現するためのパターン・ランゲージの制作
    →プロジェクトの概要(Creative Learning)

    ●good old future
    日本らしい「古き良き未来」をつくることの支援
    →プロジェクトの概要(good old future)



    井庭研の【目的・内容】【履修条件】【授業スケジュール】【教材・参考文献】等については、シラバスを参照してください。


    【追加募集の選考の日程と課題】

    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)

    追加募集の応募者は、履修希望者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。


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    井庭研だより | - | -

    SFC生なら読んでおきたい10冊の本 ― 創造的であり続けるために (1)

    2013年秋に、SFC生協で「SFC生なら読んでおきたい10冊の本」というブックフェアが開催されました。教員が、あるテーマのもと、SFC生におすすめする本を10冊選ぶという企画で、その第一弾として僕が10冊選びました。僕が掲げたテーマは「創造的であり続けるために」というものです。

    こういう企画はぜひ現場で本を手に取ってほしいので、僕はネットに情報を書かない方針なのですが、フェアが終わったので、ここに選んだ本と理由を書き残しておきたいと思います。10冊のうち数冊ずつ取り上げて紹介していきます。

    興味が出た本は、ぜひ入手して読んでみてください。

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    『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)

    1980年代に慶應に新しい学部(後にSFCで開設される総合政策学部・環境情報学部のこと)をつくることを構想した当時の塾長 石川忠雄先生の本です。石川先生は、4期16年間慶應義塾の塾長を務められ、SFCやニューヨーク校の開設を含め、いろいろな変革をされました。

    本書の特に第I部「教育を語る」には、どのような社会の変化のなかでSFCがつくられ、何が期待されているのかが書かれています。例えば、こういうことが語られています。「日本は自らの進路を自分の力によって切り開いていかなければならない状態に入ってきたわけです。そういう状況に立ち至った時には、他から学ぶということは依然として大切ですが、ただ知識が豊かであるということだけでは十分ではありません。自分の頭でものを考え、その道を探さなければいけない。そういう時代に入ってきているのです。したがって、個性を引き出し、優れた創造性を養い、考える力を強化する教育に変わっていかなければなりません」。

    また、「今日、個別科学の領域からだけでものごとが理解できるという時代は過ぎていると思います。……いろいろな個別科学の最先端の成果をうまく組み合わせることによって、新しい時代に対応するのに必要な人間の能力をどうやってつくるかという角度から学部をつくってみることも必要なのではないでしょうか」と。

    この部分を読んだだけでもわかりますが、本書は、SFCの存在意義を再認識し、自分たちがどのような環境で学んでいるのか、自分が何をすればよいのかを考えるよいきっかけになると思います。


    『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 2011)

    この本を選んだのは、SFC生は「社会システム理論」を知るべきだと言いたいわけではなく、特に第2章の熊坂賢次先生との対談である第2章「新しい時代のリアリティ」を読んでほしいと思ったからです。

    この対談で僕らは「新しい時代のリアリティをとらえるためには、新しい分析装置が必要だ」ということを語っているのですが、特にSFC生には、このことをしっかり考えてほしいと思っています。

    熊坂先生はこう言います。「社会学者の多くが、若い研究者も含めて、新しい分析装置の必要性についてわかっていないというか、やりたくないというか、相変わらず昔ながらのことをやり続けている。……僕が三〇年前にしていたことをいまだにやっていると聞くと、明らかに違うぞ、と思う。これだけ時代が変化したのに、それを解析するツールに変化がないのは、素朴におかしいと思うべきです」と。そして、「新しいものだけが有効な分析装置だとは言わないけれども、そこを十分にわかったうえで、新しい時代に合うかたちの新しい分析装置を持つ必要があると思います」と言います。

    その流れで、熊坂先生はインターネット上の情報を分析するための方法・道具を構築した話、僕が創造を支援するメディアとしてパターン・ランゲージに取り組んでいる話へとつながっていきます。これらはあくまでも僕らの時代ですが、みんなにとっての「新しい時代のリアリティをとらえるための新しい分析装置」とは何かを考えてほしい。そして、おそらくそれは未だない新しいものであるだろうから、そのような「新しい分析装置」を自分たちでつくっていってほしい。SFCはそれができるキャンパスであり、歓迎されるカルチャーだと思います。

    なお、第2章のほかにも第1章「社会を変える知と方法」(宮台真司×井庭崇 対談)も読んでみてほしい。インターディシプリナリ(分野横断的)トランスディシプリナリ(超領域的)な研究の意義と難しさの両面が語られています。また第3章「情報社会のゆくえ」(公文俊平×井庭崇 対談)では、情報社会のこれまでとこれからについて語られているので、この章も学ぶことが多いのではないかと思います。


    以上、今回は、選んだ10冊のなかから2冊だけ紹介しました。
    残りの8冊についても、順次紹介していきます。お楽しみに!
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