井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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「井庭研に入ったきっかけは何ですか?」 現役メンバーに聞いてみた。

SFC生にとって、研究会はひとつのhomeのような存在。その研究会にみんなどうやって巡り会うのだろう。井庭研の現役メンバーがそれぞれどういうきっかけで井庭研に入ることになったのかを、メンバーが聞いてまとめてくれた。

「井庭研に入ったきっかけは何ですか?」

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まず最も多いのが、僕の授業を受けて井庭研に興味をもった人である。1年生のはじめに、総合政策学部と環境情報学部の全員必修の科目で、ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップを経験するので、そこでパターン・ランゲージや井庭研のことを知ることになる人が多い。

環境情報学の授業での対話ワークショップを通じて、パターン・ランゲージに興味を持ち始めました。パターン・ランゲージは一つの分野ではなく、様々な分野で使用できることを知り、自分も有用なパターン・ランゲージを作ってみたいと思って井庭研に入りました。

入学してすぐに「総合政策学」の授業で、ラーニング・パターンを使った対話ワークショップを経験したのがきっかけでした。そこからパターンをつくってみたいと思い、1年生の秋学期に「パターン・ランゲージ」の講義でパターンをつくり、もっと本格的につくってみたいと思い井庭研のコラボレーション・パターンプロジェクトに参加しました。

「総合政策学の創造」という授業で、社会起業家精神育成のためのパターン・ランゲージ作成を計画していた井庭研OG のえりーさんとお話をしたことがきっかけでした。入学当時の私は社会起業家の研究を希望していたので、自分の研究をスタートさせるためにも、井庭研究室に入りたいと思いました。


僕の「パターンランゲージ」の授業で一度パターン・ランゲージづくりを経験した上で、もっと本格的にやりたいと思う人もいました。

井庭研に入ったきっかけは、「パターンランゲージ」の授業を履修したことです。授業を通して、大好きなファッションをテーマに、コーディネートの入門パターンを作成しました。そこで経験した「つくることによる学び」に感銘を受け、人のためになるモノをつくるだけでなく、私自身も研究活動を通してより素敵な人間になりたいと思い、所属を決めました。

2年生の時に「パターンランゲージ」の授業を履修していて、デザインの領域をソフトな面から支えられるところに魅力を感じました。また井庭研にいた友人の話を聞き、研究会外でのつながりを大切にしている姿勢などにも惹かれ、面接を受けることを決めました。

授業でパターン・ランゲージを作ってはみたものの、満足できずにもっと本格的に作りたいと思うようになりました。決定打は研究計画発表会での先生の「Generative Beauty Projectの活動を日本、アメリカ、韓国に広げたい」というお話。アメリカと韓国に関わってはいたのですが、なかなか点と点が繋がらなくて。それが線になると直感し、「やるしかない!」と思いました。

たくさんの人が知っほうがいいはずなのに、上手く言葉にできないことで伝えられないモヤモヤしたものが社会にはたくさんあると感じていた 1年生の頃、「パターンランゲージ」の授業を履修して「これは使えるかも!」とピンときました。そこで、研究会に入ってより深く学ぶことに決めました。


ほかにも、一昨年まで担当していた「社会システム理論」や「シミュレーションデザイン」という授業をきっかけに来たメンバーもいます。

一つに絞れないくらい、実はいろんな偶然が重なっています。浪人時代にシステム理論の考え方に出会ったこと、1年春で受けた先生の「社会システム理論」の授業で隣になった子(のちの井庭研同期)と仲良くなったこと、ラーニング・パターンのイラストに惹かれたこと、先生と出身高校が同じだったこと、、挙げたらきりがありません!

貧困や差別などの社会問題に興味があったので、社会がひとつの全体として回っていくその仕組みに興味を持ちました。授業(社会システム理論)でたまたま隣に座った女の子と仲良くなり、お互いに井庭研に入るつもりだったこともあって一緒に研究会を頑張れる人をみつけられたのも、きっかけの一つです。

井庭先生の授業を履修していて、ルーマンのシステム理論や複雑系の存在を知り、それらを踏まえた先生の社会学の視点に興味をもちました。それから研究会の説明会にいき、学生が先生とともに最先端を開拓して、様々な分野のパターン・ランゲージをつくっていることを知りました。そこで、ここでなら面白い研究ができそうだと感じ、以前から興味のあったWebシステムの開発をしているプロジェクトに参加しました。

きっかけは2年生の春に受講した井庭先生の「シュミレーションデザイン」の授業です。複雑系の考え方と状況に応じた問題解決について考え、とても印象に残りました。1年生の秋からベイズ統計を学ぶ研究会に入っていて、主観と客観の混じったシュミレーションや分析に興味を持っていました。2年生の秋にベイズの理論と春に受講したシュミレーションデザインで学んだことが自分の中で繋がって、3年生の春に井庭研究会に入ろうと決意しました。


また、SFCが11月に六本木で行っている研究発表のOpen Research Forum (ORF)で井庭研のブースをみたことがきっかけの人もいます。

去年のORFで、井庭研のブースにてパターンランゲージについての説明を受け、その可能性を感じたことです。個人の経験が組織に共有されたり、共通言語となりえるというところに魅力を感じました。研究会のフランクな雰囲気や、プロジェクトと個人的興味が合ったこともきっかけとなり、入ることを決めました。

当時、子どもの社会問題に関する研究がしたいと考え、社会学系の教育の研究が出来る研究会を探していました。その時、偶然、井庭研で教育のプロジェクトのメンバーの募集をしていたことと、1年の時に行ったORFで井庭研のブースでパターンランゲージの考え方が面白いと感じていたこともあり、入ることを決めました。


なんと、SFC入学前の高校生のときにORFに来て、そこから興味をもち、入学後に井庭研に来てくれた人もいます。

高校2年生の時に、友達に連れられて訪れたORFでたまたま、「パターン・ランゲージ」というものを知り、どこの研究会が研究しているのかなどを調べていくうちに興味をもちました。そして、研究会に入るに至ります。

高校生のときにORF2011で学びの対話ワークショップを体験、ORF2012で自作パターンを持ち込み、2013年春から井庭研に所属させていただいています。


そして、パターン・ランゲージと井庭研の考え方に出会ってしまい、他の大学を辞めてSFCに来た人も。

以前通っていた大学でパターン・ランゲージを知り、自分が研究しようと思っていた介護学や超々高齢社会とうまくコラボレーションをして問題解決できるかもしれない、と考えたことがきっかけです。その後SFCに入学し、旅のことばプロジェクト(認知症プロジェクト)に参加して、井庭研に所属させていただきました。


パターン・ランゲージに興味をもっていたというよりも、井庭研が取り組んでいるテーマに興味をもって来た人も多くいます。

教育に関心があったため、教育に関するプロジェクトが立ち上がるということを聞いて2年前に井庭研に入りました。井庭研で活動する中で、人がより良く生きるためにはどのようにすれば良いかを考えるようになり、教育という分野にかぎらず、興味・関心領域は広がっていきました。

今まで、私は、フォトグラファーとして被写体、スタートアップをしてる時は優秀なエンジニアたちと、そしてラジオ番組をやっているときは様々な業種のゲストと関わらせて頂きました。今後も、私は多角的な知識を持った人と仕事をすることになっていくと強く確信しています。特に、起業してから、シリコンバレーに行ったとき、世界を変える法則がマニュアル化されていて、それを惜しみなく次世代にシェアされるスピードが加速する仕組みが出来ていたことに驚きました。世界中の優秀な人材が集まるところには、皆が目の前の利益をもとめず、未来をみて産業拡大と世界を変えることを視野に動いている所でした。
 これは、IT業界だけでなく、様々な場所にも応用できるのではないかなと考えていたところ、井庭崇先生が提唱する、日常生活におけるパターン・ランゲージというもの出会いました。井庭先生が多くの分野の専門家や、様々な立場と、対話をするように、パタンランゲージを通して、新しい世界が見えてくるのかと思い、今期から、入らせていただきました。

わたしは正規履修しているのが飯盛研なので、井庭研では聴講生です。飯盛研で、「住民主体の地域活性化」について研究しています。井庭研で研究している方法論が飯盛研での自分の研究に活かせると思い、入りました!

元は人間の創造性とか、組織の創造性を高めるということに興味があり、そういった研究を行っている井庭研、組織プロジェクトを志望し ました。あと、SFCならではの研究会だと思い、真剣に研究に取り組みたいと思ったのも入ったきっかっけです。

当時の僕は経営コンサルタントに興味がありました。そして井庭研究室では、パターン・ランゲージによって組織のコラボレーションの活性化を試みているプロジェクトがありました。その時はパターン・ランゲージのことはあまりわからなかったのですが、自分の興味分野との一致、そして井庭先生が創造社会について熱く語っている姿から、パターン・ランゲージの可能性を目の当たりにすることで、井庭研究室に入る決意をしました。


また、ホームページやポスターを見て、説明会に来たことがきっかけの人もいます。やはり、ポスターなども出してみるものです。

SFCのHPでたまたま見つけた「ラーニング・パターン」でパターン・ランゲージというものを知り興味を持ちました。1年の春学期に履修していた建築の授業の参考の為にクリストファー・アレグザンダーの本を読み、その考え方や方法をもっと学んでみたいと思いました。

井庭研のマスコットキャラクター、まなぶくんが新規生説明会を宣伝してるポスターを見つけたのが一番のきっかけですね。1年生の初めのときに先生の学びのワークショップを経験して、当時からこの試みは面白いなあと思っていたのですが、まなぶくんを見た瞬間にその感情が呼び覚まされました。

井庭研の説明会で「グローバルライフプロジェクト」に惹かれて入りました。もともと文章を考えることが好きだったので、暗黙知やコツを言語化していく、というプロセスにも興味がありました。


ということで、みんなそれぞれに井庭研との出会いがあることがわかりました。

ちょっと興味が出て来たという人、まずは井庭研説明会に来てみてください。
2015年 1月7日(水)5限に行います(ε21教室)。少しでも興味をもったら、来てみてください(もしこの5限に授業があるという人は、授業後すぐに来てくれれば追加の説明をします)。

そして、シラバスは、こちら。
井庭崇研究室 Creative Media Studio
創造社会をつくるチェンジ・メイカーになる

[創造的な生き方,子育て,料理,ファッション,ビューティー,文化,認知症,防災,農業,ワークショップ,コミュニティ,場づくり,ものづくり]
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Iba Lab: How to Entry (2015) for GIGA Students

Here is an information about how to entry into Iba Lab for GIGA students who does not read Japanese book. If you can read Japanese, please see our complete syllabus written in Japanese.

We basically use Japanese in our lab, but we don't want to close our door to GIGA students. Let's think and talk how to collaborate with you.


Creative Media Studio - Change Makers Toward the Creative Society

[Requirement for Reading]
Before sending the entry e-mail, it is required to read the following papers. These papers are selected for students who does not read Japanese book. *

*日本語が読める人は、ぜひとも『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)の方を読んでください。

You can get the PDF files of the following papers from here.


  • Takashi Iba, "Using pattern languages as media for mining, analysing, and visualizing experiences", International Journal of Organisational Design and Engineering (IJODE), 2014 Vol. 3 No. 3/4, 2014, pp.278-301

  • Takashi Iba, “Pattern Languages as Media for Creative Dialogue: Functional Analysis of Dialogue Workshops,” Pursuit of Pattern Languages for Societal Change (PURPLSOC) Workshop, Krems, Austria, Nov., 2014

  • Takashi Iba, “A Journey on the Way to Pattern Writing: Designing the Pattern Writing Sheet,“ Conference on Pattern Languages of Programs, IL, USA, Sep., 2014

  • Takashi Iba, et al., Future Language papers, including "Future Language as a Collaborative Design Method" and other 4 papers.


    [How to Entry]

    Deadline: Jan. 18th, Sun, 2015
    Submitting address: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    Set the title as follows: IbaLab2015 Spring Entry
    To the mail, please attach the file (PDF or Word format) including the following information.

    IbaLab2015 Spring Entry

    (1) Your name, faculty, grade, student ID number, login ID, photo of your face*
     *Snap shots allowed. We just want to make sure that we remember you from any information session or classes.
    (2) Self introduction (please use photos and pictures if needed)
    (3) Reason for the entry & your enthusiasm to join Iba Lab
    (4) What part of Pattern Language you’re attracted in (please answer based on the papers that was assigned for reading. )
    (5) Special skills/what you are good at (graphic design, film editing, foreign language, programming, music, sports, etc.)
    (6) Prof. Iba's classes you have taken (if any)
    (7) Favorite classes you have taken at SFC
    (8) Laboratories the you have joined before at SFC (if any)
    (9) Other laboratories you are considering to join next semester (if any)


    Based on your submission, we'll have interview session on Jan. 26th and 27th.
    Also, attend the presentation day of Iba Lab at SFC on Jan. 31st, Sat, 2015.

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    井庭研究室シラバス(2015年度春学期)

    井庭崇研究室

    Creative Media Studio


    創造社会をつくるチェンジ・メイカーになる

    [創造的な生き方,子育て,料理,ファッション,ビューティー,文化,
     認知症,防災,農業,ワークショップ,コミュニティ,場づくり,ものづくり]



    2015年 1月7日(水)井庭研説明会(5限+α)@ ε21教室
         ※新規履修希望者は、参加してください。
         ※5限に授業がある人は5限が終わり次第すぐに来てください
    2015年 1月18日(日):エントリー〆切
    2015年 1月26日(月)・27日(火):面接
    2015年 1月31日(土):井庭研発表会
         ※来年度のプロジェクト計画が発表されるので必ず参加してください。

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    【目的・内容】
    井庭研 Creative Media Studio は、「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」の活動・育成の場です。

    創造社会(Creative Society)とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みをつくる社会」のこと。そのような創造社会の実現のためには、ガチガチに固まってしまっている現状の制度・慣習にゆらぎを起こし、閉塞的な状況・空気を打ち破ることが不可欠です。

    井庭研 Creative Media Studio では、創造社会の実現のために重要なテーマや、先進的な企業との共同研究など、実践的な研究プロジェクトに取り組みます。

    具体的には、創造・実践活動の秘訣を言語化する「パターン・ランゲージ」や、未来ヴィジョンを言語化する「フューチャー・ランゲージ」の作成を行い、組織・社会変革の支援と実践に取り組みます。

    井庭研流の「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」は、トップダウン的に大きく仕組みを変えるような「革命家」「改革屋」ではなく、認識や思考、コミュニケーションのあり方が変わる「新しいメディア」をつくり、それを組織・社会に導入・活用することで変化を引き起こすことを目指します。

    井庭研 Creative Media Studio では、実践的な研究活動のなかで「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」としての力を身につけます。最終的には以下のすべての力を身につけ、実践できる人を育成します。

    • どのような分野・テーマでも質の高いパターン・ランゲージを作成することができる。
    • 組織やコミュニティにパターン・ランゲージを効果的に導入・活用することができる。
    • パターン・ランゲージをつくる人を支援することができる。
    • パターン・ランゲージの思想と歴史、そしてこれからの展開について語ることができる。
    • フューチャー・ランゲージをつくることを支援することができる。

    以上の力を身につけるために、井庭が主導する実践的なプロジェクトに取り組みます。また、対外的なワークショップ/セミナーでの活動や、国際学会での論文発表なども行います。

    RP2PL-PR-200.jpg「創造社会」や「パターン・ランゲージ」については、書籍『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)をよく読んでください。井庭研への参加の前提となります。

    また、パターン・ランゲージについては、「経験を持ち寄り、創造につなげるパターン・ランゲージ」も参照してください。

    そして、パターン・ランゲージの具体的な事例としては、『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭 崇 + 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013: 2013年度グッドデザイン賞受賞)を見てみてください。

    さらに、「フューチャー・ランゲージ」については、「未来を語る、未来の言葉『フューチャー・ランゲージ』」に紹介があります。

    最後に、「創造社会」については、「創造社会論」の授業映像が全7回分公開されています。この授業での対談を見れば、創造社会のイメージをつかむことができるはずです。→ SFC「創造社会論2014」対談まとめ


    【受入予定人数】
    新規募集は、1・2年生を中心に5〜8 名程度


    【履修条件】
  • 井庭研をファースト・プライオリティにおいて活動できること。
  • 井庭研でのいろいろな活動に主体的、積極的、かつ、徹底的に取り組む覚悟があること。
  • 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会, 2013)を読んでいること。ただし、GIGA生で日本語の読解が難しい場合には、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp まで事前に連絡をください。英語文献に変更します。


    【その他・留意事項】
  • 担当教員(井庭)と他の学生メンバーと一緒に「プロジェクト」に取り組みます。いわゆる「個人研究」はありません。
  • プロジェクトのテーマは、重要度や社会的ニーズなどに応じて担当教員(井庭)が判断して設定します。
  • 1月31日(土)に、井庭研発表会を行います。ここで、来年度の全プロジェクトの計画が発表されるので、履修希望者は必ず参加してください。


    【選考の日程】
    2015年 1月18日(日):エントリー〆切
    2015年 1月26日(月)・27日(火):面接


    【エントリー方法】
    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2015春 履修希望
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2015春 履修希望
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 志望理由・問題意識・意気込み
    (4) パターン・ランゲージの特にどの部分に惹かれるのか(『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』を読んだ上で答えてください)
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    【授業スケジュール】
  • プロジェクトの研究活動は、水曜3~6限、木曜4~6限に行います。
  • この他にもプロジェクトの遂行のために多くの時間を活動に当てるため、個人的な予定の調整をお願いすることがあります。


    【評価方法】
    プロジェクトへの貢献度、および研究室に関する諸活動から総合的に評価します。


    【教材・参考文献】
    『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)は、エントリー前に読んでください。


    【関連科目】
    前提科目(推奨):「創造社会論」「パターンランゲージ」
    関連科目:「ワークショップデザイン」


    【問い合わせ】
    井庭研究室についての質問・連絡は、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp までお願いします。


    Creative Media Studio - Change Makers Toward the Creative Society
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    最近の井庭研の指導方針:プロジェクト × 実践 × 学会発表

    井庭研では、基本的に複数人のプロジェクトで研究を進めている。個人の問題意識にもとづいてそれに近いプロジェクトに所属したり、長くいるメンバーは自分の問題意識が後に井庭研のなかでプロジェクト化されたりする。なので、いわゆる「個人研究」はやっていない。

    僕は、個人の問題意識=個人研究、が適しているとは必ずしも考えないからだ。もちろん、そういう場合もある。でも、本当に力強いインパクトのある成果を出そうとするならば、他の人と一緒にプロジェクトとして取り組むことで「自分を超える」ことが重要だと考える。だから、井庭研では、各人の問題意識は大切にしながら、それを個人研究ではなく、プロジェクトというかたちでどう実現できるのかを考えていく(だから、例えば12月上旬にご飯にいきながら、各人とじっくり話すことが大切となる)。

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    そして、4年生で書く卒論も、僕はがっつり手をいれたり、細かく指導したりはしない。そこで求められる力はそれまでに身につけるという方針。もっている力を発揮して、自分なりに自由に書いてもらう。卒業プロジェクトも、基本的にプロジェクトとして取り組んでいて、それを最後、自分なりに論文にまとめる。

    卒論も、学期末論文も、それらは結局、書いて(闇に消えて)終わりになりやすく、各自の単位(成績)に変換されるだけになってしまう。そこに教員が多くの時間を割くのは、研究会のやるべきこと全体を考えたときによい戦略とは言えない、というのが僕の考え。

    そのかわり、学生(学部生)と一緒に学会論文を書く。学生がファースト・オーサーになることが多いが、僕がファースト・オーサーになりセカンド以下に入ってもらうこともある。それは、テーマと実力・経験による。

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    学会論文を書くということは、外に出すものだということで、しっかりとしたクオリティが求められるし、取り組みへの真剣度も増す。そして、完成した論文は(学校に提出して終わり)ではなく、実際に世の中に出ていく。そして、そのクオリティを出すためには、学生がもともと持っていたスキルや経験では圧倒的に足りないので、ここで僕は徹底的に指導する。そして、そこに「学び」が生じる。これが、教育と研究を重ねるということだと思う。

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    SFCにも、学期末論文や卒論にしっかり赤入れをしてアドバイスをしている先生もいる。例えば、清水唯一朗さんなんかは本当によく学生のやりたいことを聞き、問いかけ、細かく相談に乗って(指導をして)いる。学生から話を聞くたびにいつも関心する。他にも、とても丁寧に指導している先生たちはいる。でも、僕は学校内での提出物でそれをするのではなく、外向きの論文でそれを行う。どこで指導するのかという違いだ。
    

    研究会を選ぶ際には、テーマだけでなく、そういう指導方針のようなものも参考にした方がよいだろう。説明会でも説明があるだろうし、先輩たちからも聞くことができる。物事は、完成されたものだけでなく、それがつくられるプロセスも大切だから。

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    2014年春学期 井庭研 学期末発表会

    7月26日(土)に、今学期の井庭研 学期末発表会を行います。

    どなたでも聴講可能ですので、直接会場をお越し下さい。
    (お昼ご飯を持参でお願いします。お昼休みの時間が短いのと、土曜日であまり売っていないと思われるので。)

    2014年春学期 井庭崇研究室 学期末発表会

    《日時》
    2014年7月26日(土) 11:00〜17:30 (※10:30開場)

    《会場》
    慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス 大学院棟 τ11教室
    [ キャンパスマップ ]

    《タイムライン》

    10:30 開場
    11:00 開会式
    11:10 プロジェクト成果報告1
     ◇ 11:10-11:25 Future Language Project
     ◇ 11:25-11:40 Self Design Project
     ◇ 11:40-11:55 Generative Films & Magazines

     (ランチ休憩50分)

    12:45 プロジェクト成果報告2
     ◇ 12:45-13:05 Pattern Illustration Project
     ◇ 13:05-13:25 Creative Learning Project
     ◇ 13:25-13:45 認知症プロジェクト

     (休憩 10分)

    13:55 プロジェクト成果報告3
     ◇ 13:55-14:30 Generative Beauty Project
     ◇ 14:30-14:50 Co-Cooking Project

     (休憩10分)

    15:00 プロジェクト個人論文・夏論・卒 業プロジェクト発表
     ◇ 15:00-15:15 木村 紀彦
     ◇ 15:15-15:30 伊作 太一
     ◇ 15:30-15:45 原澤 香織
     ◇ 15:45-16:00 鎌田 安里紗

     (休憩10分)

     ◇ 16:10-16:25 櫻井 理央
     ◇ 16:25-16:40 本田 卓也
     ◇ 16:40-16:55 木根渕 涼介

     (休憩10分)

    17:05 来期の井庭研の体制について
    17:25 閉会式
    17:30 終了
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    井庭研究室シラバス(2014年度秋学期)

    井庭崇研究室

    Creative Media Studio


    創造社会をつくるチェンジ・メイカーになる



    2014年 7月10日(木)井庭研説明会(6限)@ κ11教室
    2014年 7月16日(水)井庭研説明会(6限)@ κ12教室
               ※新規履修希望者は、必ずどちらかに参加してください。
    2014年 7月20日(日):エントリー〆切
    2014年 7月25日(金)・28日(月):面接

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    【目的・内容】
    井庭研 Creative Media Studio は、「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」の活動・育成の場です。

    創造社会(Creative Society)とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みをつくる社会」のこと。そのような創造社会の実現のためには、ガチガチに固まってしまっている現状の制度・慣習にゆらぎを起こし、閉塞的な状況・空気を打ち破ることが不可欠です。

    井庭研 Creative Media Studio では、創造社会の実現のために重要なテーマや、先進的な企業との共同研究など、実践的な研究プロジェクトに取り組みます。

    具体的には、創造・実践活動の秘訣を言語化する「パターン・ランゲージ」や、未来ヴィジョンを言語化する「フューチャー・ランゲージ」の作成を行い、組織・社会変革の支援と実践に取り組みます。

    井庭研流の「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」は、トップダウン的に大きく仕組みを変えるような「革命家」「改革屋」ではなく、認識や思考、コミュニケーションのあり方が変わる「新しいメディア」をつくり、それを組織・社会に導入・活用することで変化を引き起こすことを目指します。

    井庭研 Creative Media Studio では、実践的な研究活動のなかで「創造社会をつくるチェンジ・メイカー」としての力を身につけます。最終的には以下のすべての力を身につけ、実践できる人を育成します。

    • どのような分野・テーマでも質の高いパターン・ランゲージを作成することができる。
    • 組織やコミュニティにパターン・ランゲージを効果的に導入・活用することができる。
    • パターン・ランゲージをつくる人を支援することができる。
    • パターン・ランゲージの思想と歴史、そしてこれからの展開について語ることができる。
    • フューチャー・ランゲージをつくることを支援することができる。

    以上の力を身につけるために、井庭が主導する実践的なプロジェクトに取り組みます。また、対外的なワークショップ/セミナーでの活動や、国際学会での論文発表なども行います。

    RP2PL-PR-200.jpg「創造社会」や「パターン・ランゲージ」については、書籍『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)をよく読んでください。井庭研への参加の前提となります。

    また、具体的な事例としては、『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭 崇 + 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013: 2013年度グッドデザイン賞受賞)を見てみてください。

    「創造社会」については、「創造社会論」の授業映像が全7回分公開されています。この授業での対談を見れば、創造社会のイメージをつかむことができるはずです。→ SFC「創造社会論2014」対談まとめ


    【受入予定人数】
    新規募集は、1年生を中心に、2年生と合わせて5〜8 名程度


    【履修条件】
  • 井庭研をファースト・プライオリティにおいて活動できること。
  • 井庭研でのいろいろな活動に主体的、積極的、かつ、徹底的に取り組む覚悟があること。
  • 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)を読んでいること。
  • 2014年 7月10日(木)6限、もしくは 2014年7月16日(水)6限に行われる井庭研説明会に必ず参加し、詳しい話を聞き、現役メンバーと話すこと。


    【その他・留意事項】
  • 担当教員(井庭)と他の学生メンバーと一緒に「プロジェクト」に取り組みます。いわゆる「個人研究」はありません。
  • プロジェクトのテーマは、重要度や社会的ニーズなどに応じて担当教員(井庭)が判断して設定します。


    【選考の日程】
    2014年 7月10日(木)井庭研説明会(6限)@ κ11教室
    2014年 7月16日(水)井庭研説明会(6限)@ κ12教室
               ※新規履修希望者は、必ずどちらかに参加してください。
    2014年 7月20日(日):エントリー〆切
    2014年 7月25日(金)・28日(月):面接


    【エントリー方法】
    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014秋 履修希望
    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014秋 履修希望
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 志望理由・問題意識・意気込み
    (4) パターン・ランゲージの特にどの部分に惹かれるのか(『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』を読んだ上で答えてください)
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    【授業スケジュール】
  • 毎週のゼミを、木曜日4・5限に行います(研究会タイプA型:4単位)
  • この他にもプロジェクトの遂行のために多くの時間を活動に当てるため、個人的な予定の調整をお願いすることがあります。


    【評価方法】
    プロジェクトへの貢献度、および研究室に関する諸活動から総合的に評価します。


    【教材・参考文献】
    『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)は、エントリー前に読んでください。

    井庭研における重要文献の一覧は、こちら(井庭研 必読文献一覧) を見てください。井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献をすべて読み、知識を身につけ、考えを深めてください。これらの文献を読んでいることが、「卒業プロジェクト」の受け入れ(3年生の終わり)に求められます。


    【関連科目】
    前提科目(推奨):「創造社会論」「パターンランゲージ」
    関連科目:「ワークショップデザイン」


    【問い合わせ】
    井庭研究室についての質問・連絡は、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp までお願いします。
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    井庭研 必読文献の読破状況の調査・分析(2014年1月時点)

    井庭研では、井庭研での研究活動に関係が深い書籍を50冊選び、在学中に読んでもらうことにしています(その50冊のリストは、「井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)」にあります)。

    2014年1月時点での39名の読破状況を調べ、まとめてみました。


    グラフ:各人の読破冊数[クリックで拡大]
    TheNumberOfReadBooks430.jpg


    これを見るとわかるように、50冊を読破した人は3人だけでした。40冊台が5人なので、間もなく50冊完了するでしょう。

    これを学年別に見ると、以下のようになります。全体的としては、学年が上であるほど読んでいる冊数は多い傾向にありますが、個々に見ると、学年が下でも上の学年の人よりも多く読んでいる人もいます。学年内でみると、どの学年でも最高と最低の差が20冊ほどあります。これはひとえに、日々自分で読み進めているかどうかの違いでしょう。(約1年前にアナウンスをしたため、まだ移行期の段階なので、4年生でも50冊読破できていない人が多くいます。)


    グラフ:学年別 読破状況[クリックで拡大]
    ByGrade430.jpg


    SFCでは1年生から4年生まで好きなタイミングで研究会に入ることができます(学期ごとに研究会を変えることもできます)。そのため、学年が上であることが、そのまま井庭研歴が長いということにはなりません。井庭研に所属する年数が長いほど必読文献を読む機会・時間も増えるので、所属年数別にも出してみました。


    グラフ:井庭研 所属年数別 読破状況[クリックで拡大]
    ByYears430.jpg


    こちらも全体的な傾向としては、やはり所属年数が多い方が読んでいる冊数も多くなっています。注目すべきは、ここ半年しか在籍していない人が20冊程度は読み進めていることです。このペースでいけば1年半で50冊を達成できるでしょう。

    最後に、どの本がどのくらい読まれているのかをまとめてみました。やはり上位に来るのは、研究会の輪読や僕の授業の教科書が多いという印象です。


    グラフ:文献別 読破人数[クリックで拡大]
    ReadBooks430.jpg


    文献を読むことだけが重要なのではありませんが、これらの本と対話し、そのなかで考えることは、これからの研究活動の基盤となります。ぜひ各自がんばって、読み進めてほしいと思います。
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    井庭研究会シラバス(2014年度春学期)※追加募集版

    Creative Media Lab:創造社会を支える方法・道具をつくる
    Creative Media Lab: Designing Novel Methods and Tools for Creative Society
    井庭 崇: A型(木曜4・5限を予定)

    【重要な日程】
    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日(火・木):面接

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    【目的・内容】
    本研究会では、「創造社会」(Creative Society)の実現を支える方法・道具(Creative Media)をつくり、新しい時代の基盤をつくることを目指します。創造社会とは、「人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みを創造する社会」のことです。創造社会の支援という大きなヴィジョンのもと、本研究会では、個別テーマごとにプロジェクトを組み、学生主導で研究活動を進めていきます。具体的には、創造を支援するための共通言語として「パターン・ランゲージ」を制作し、それを活用する実践活動を行うプロジェクトなどに取り組みます。

    「創造社会」のイメージと、それを実現・支援するための方法である「パターン・ランゲージ」については、論文「創造社会を支えるメディアとしての パターン・ランゲージ」(PDF)、および書籍『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)を参照してください。

    また、パターン・ランゲージの具体例については、「パターン・ランゲージの考え方」、および、これまでに井庭研で制作してきた「ラーニング・パターン」「プレゼンテーション・パターン」「コラボレーション・パターン」を見てみてください。プレゼンテーション・パターンは、『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭 崇 + 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013: 2013年度グッドデザイン賞受賞)として出版もされています。

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    井庭研究室では、以下の5つのプロジェクトで、2014年度の新規メンバーの追加募集をします(各プロジェクトの概要は後述します)。

    ● Survival Language
    大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの制作、および新しい防災教育の実施

    ● Future Language
    未来ヴィジョンの言語化と創造的コラボレーションを実現するための支援

    ● Generative Films & Magazine
    パターン・コミュニティの創造の軌跡を辿る映像・雑誌の制作

    ● Creative Learning
    創造的な学びを実現するためのパターン・ランゲージの制作

    ● good old future
    日本らしい「古き良き未来」をつくることの支援


    Ilab2013-420.jpg


    プロジェクトの概要は、以下のとおりです。

    ● Survival Language(大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの制作、および新しい防災教育の実施)
    地震への備えや地震発生時のよりよい行動について考え、コミュニケーションをはかり、実践するための新しいタイプの防災支援ツールとして、「サバイバル・ランゲージ」と呼ぶパターン・ランゲージを制作しています。防災の実践的な知恵を「小さな単位」 にまとめ、それに覚えやすい名前をつけることにより、ひとつひとつの知恵を自分の生活に取り入れたり、語り合ったりしやすくなります。また、地震発生時においても、迅速な意思決定や行動ができるように、印象に残りやすい言葉やイラストにしています。なお、本プロジェクトは、井庭崇研究室・大木聖子研究室の共同研究プロジェクトです。
    プロジェクトの概要(Survival Language)
    サバイバル・ランゲージ(Survival Language)
    [プレスリリース]慶應義塾大学 井庭崇研究室・大木聖子研究室 防災のパターン・ランゲージ「サバイバル・ランゲージ」を制作

    ● Future Language(未来ヴィジョンの言語化と創造的コラボレーションを実現するための支援)
    「複数人によるコラボレーションで未来ヴィジョンをつくり、実現する方法」を探究しながら、実際に学外でも実践活動を行っていきます。探究の成果は日々パターン・ランゲージとして記述・更新し、共同研究/コラボレーターの企業・地域・学校とともに実践していきます。キーワードは、「未来共創」「コラボレーション」「パターン・ランゲージ」「フューチャー・ランゲージ」です。
    プロジェクトの概要(Future Language)
    未来ヴィジョンをブレイクダウンして言語化する「フューチャー・ランゲージ」
    コラボレーション・パターン:創造的コラボレーションのためのパターン・ランゲージ

    ● Generative Films & Magazine(パターン・コミュニティの創造の軌跡を辿る映像・雑誌の制作)
    パターン・ランゲージやそのコミュニティに関する「雑誌」をつくるプロジェクトです。映像連動型の月刊誌「Generative Magazine」(仮)で、4月創刊号で月刊、そして、ORFで特集号を目指します。創造社会を支援するための手段であるパターン・ランゲージの方法・分野が、いかにしてつくられてきたのかを、関係者の語り(証言・思い)によって明らかにし、それをまとめた雑誌・映像を編集・制作します。またその雑誌のなかで、井庭研のプロジェクトや、それ以外のパターン・ランゲージ関係のプロジェクトやイベントを紹介するコーナーをつくったり、エディターがおすすめのパターンを紹介というコーナーなどもやりたいと思っています。パターン・ランゲージや創造性、コミュニティ・ビルディングに興味がある人で、雑誌の執筆や編集、映像の撮影や編集で腕を発揮したい人を歓迎します。
    プロジェクトの概要(Generative Films & Magazine)
    Generative Films
    [プレスリリース]慶應義塾大学 井庭崇研究室 パターン・ランゲージの考え方と歴史を紹介するドキュメンタリー映像サイトを開設

    ● Creative Learning(創造的な学びを実現するためのパターン・ランゲージの制作)
    創造性を育むことができる「つくることによる学び」やそのような力を育む教育のあり方について探究します。来年度は、小学生が使える「ラーニング・パターン」をつくったり、高校生や大学生と一緒にプロジェクト型の活動を行っているNPOとの共同研究など、創造的なプロジェクト活動での学びをよりよくする方法のパターン・ランゲージを作成していきます。教育や人材育成など、年齢や場を問わず、「人が学んでいく」ということに関心があり、使命感を持って積極的に活動してくれる人を歓迎します。
    プロジェクトの概要(Creative Learning)
    ラーニング・パターン:創造的な学びのためのパターン・ランゲージ
    Creative Education Patterns:つくる教育のためのパターン・ランゲージ

    ● good old future(日本らしい「古き良き未来」をつくることの支援)
    欧米の手法を取り入れることにより成長してきた近代日本。これまでのようにお手本を見つけそのやり方をただ真似るのではなく、自分たちで自分たちの未来を生み出せるような手法を考え、実行していくことが必要ではないでしょうか。そのために私たちは、現代まで時を超え継承されてきた日本文化の質を探り、その質に内在する合理的な理由を”ことば”にし、未来の社会をつくるための仕組みづくりにその”ことば”を活用して取り組みます。私たちはこのような未来像を「古き良き未来」(good old future)と呼び、その実現に向けた研究活動を行っています。
    プロジェクトの概要(good old future)
    good old future patterns


    【受入予定人数】
    新規 8〜10名程度


    【履修条件】
  • 追加募集の応募者は、2014年1月31日(金)に行われる「次年度 研究計画発表会」(τ11教室)に参加し、プロジェクト内容を確認するとともに、プロジェクトメンバーと話すようにしてください。

  • 面接を2014年2月4・6日(火・木)に行う予定です。


    【選考の日程と課題】
    2014年1月31日(金):次年度 研究計画発表会
             ※新規履修希望者(追加募集者を含む)は参加してください。
    2014年1月31日(金):追加募集エントリー〆切
    2014年2月4・6日:面接


    エントリーメールの提出先: ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研2014春 履修希望(追加募集)

    以下の内容を書いたファイル(PDFもしくはWord)を、メールに添付してください。

    井庭研2014春 履修希望(追加募集)
    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名, 顔写真*
     *写真はスナップ写真等で構いません。説明会で個別に話した内容など、本人を特定する必要がある場合があります。
    (2) 自己紹介(適宜、写真や図などを入れてください)
    (3) 参加希望プロジェクト名
    (4) 志望理由、意気込み、自分が貢献できそうなこと・領域
    (5) 持っているスキル/得意なこと(グラフィックス・デザイン, 映像編集, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツなど, その他)
    (6) これまでに履修した井庭担当の授業(あれば)
    (7) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (8) これまでに所属した研究会(あれば)
    (9) 来学期、並行して所属することを考えている研究会(あれば)


    【授業スケジュール】
  • 毎週のゼミ(木曜4・5限)では、重要文献の輪読のほか、プロジェクトの進捗報告等を行います。
  • プロジェクトは、それぞれ、ゼミの時間以外に最低週2回以上集まって活動をします。


    【教材・参考文献】
    井庭研における重要文献の一覧は、こちら(井庭研 必読文献一覧) を見てください。井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献をすべて読み、知識を身につけ、考えを深めてください。これらの文献を読んでいることが、「卒業プロジェクト」の受け入れ(3年生の終わり)に求められます。


    【評価方法】
    プロジェクトの成果と積極性、貢献度、および輪読での活躍等から総合的に評価します。


    【問い合わせ】
    来学期の井庭研究会についての質問・連絡は、 ilab-entry [at] sfc.keio.ac.jp までお願いします。


    【ホームページ】
    http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
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    井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)

    井庭研 必読文献リストを若干変更・加筆し、2014年1月更新版のリストをつくりました。

    修正点は、以下の通りです。

  • 書籍『形の合成に関するノート』と論文「都市はツリーではない」が合本として出版されたので、それらを合わせて1冊としました。

  • それによって減った1冊分として、新たに『言葉の箱:小説を書くということ』(辻邦生)を追加しました。

  • 『Fearless Change』の翻訳が出版されるので、その情報を追加しました。

  • 翻訳本には原著の情報を追加しました。


  • 井庭研 必読文献リスト(2014年1月更新版)

    「創造社会を支える方法・道具をつくる」研究活動を行う井庭研の必読文献50冊を選びました。井庭研の研究活動は、これらの文献で論じられていることや提唱されている概念をベースに行われています。よりよい成果を生み出すために、井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献を読み進め、知識を身につけ、考えを深め、感覚を磨いてください。

    遅くとも3年生の終わりまでに、すべての文献を読み終わることが、4年生の「卒業プロジェクト」開始の前提条件となります。また学年に関わらず、1年以上在籍して「自主プロジェクト」を立ち上げる場合にも、これらの文献を読んでいることが求められます。



    以下のリストでは、【井庭研の基本の基本】、【パターン・ランゲージ】、【創造の理論と方法】、【知・芸術・社会】というカテゴリに分けて示してあります。また、文献ごとに、どのような観点で井庭研メンバーにとって重要なのかのポイントを書いておきました。読む時の参考にしてください。なお、邦訳が出ているものは訳書の情報を書いておきましたが、原著を英語で読むのでも構いません(歓迎します)。


    井庭研の基本の基本】

    1.『【リアリティ・プラス】パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    ※深いところまで語っているので、何度も読み返してほしい。

    2.『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
    ※特に序章と第2章(熊坂×井庭対談)はしっかり理解してほしい。

    3.「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号: http://10plus1.jp/monthly/2009/09/post-2.php
    ※創造システムとパターン・ランゲージの関係について理解する。

    4.『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
    ※創造においては、つくるもの(客体)だけでなく、つくる側(主体)も変化するということを理解する。


    【パターン・ランゲージ】

    (アレグザンダーの重要著作)

    5.『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)C. Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979
    ※この本のもつ質感を味わいながら読んでほしい。時間をあけて何度か読み直すとよい。

    6.『オレゴン大学の実験』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1977)C. Alexander, The Oregon Experiment, Oxford University Press, 1975
    ※「6つの原理」について理解し、自分の分野に引き寄せて考えてほしい。

    7.『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 2013)C. Alexander, The Production of Houses, Oxford University Press, 1985
    ※特に「アーキテクト・ビルダー」について理解し、自分の分野に引き寄せて考えてほしい。

    8.『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1984)C. Alexander, S. Ishikawa, and M. Silverstein, A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977
    ※建築の話だけれども、内容的に面白いので楽しく読める。町や建物を見る「認識のメガネ」を獲得するとともに、パターン・ランゲージの原典として記述や表現を学んでほしい。

    9.『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 1989)C. Alexander, A New Theory of Urban Design, Oxford University Press, 1987
    ※「成長する全体」をどう育てるのかについて、つかんでほしい。

    10.『形の合成に関するノート/都市はツリーではない』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)Christopher Alexander, Notes on the Synthesis of Form, Harvard University Press, 1964 / Christopher Alexander, "A city is not tree," Architectural Forum 122, April, 1965
    ※難しいかもしれないが、「デザイン」とは何かや、「自覚的な文化」「無自覚な文化」などの考え方を理解してほしい。ダイアグラムをパターンと読み替えて読むとよいだろう。また後半の論文では、「ツリー」と「セミラティス」の概念は理解しておきたい。


    (パターン・ランゲージの歴史)

    11.『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
    ※前半はアレグザンダーの考え方の変遷についての素晴らしいまとめになっている。後半のWikiやXPとのつながりも知ってほしい。

    12.『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989) S. Grabow, Christopher Alexander: The Search for a New Paradigm in Architecture, Routledge & Kegan Paul, 1983
    ※アレグザンダーの探究をパラダイム・シフトとして捉えた好著。この本にしか書かれていない話なども多いので、何度も読み直してほしい。

    13.「パターンの可能性:人文知とサイエンスの交差点」(井庭崇+江渡浩一郎+増田直紀+東浩紀+李明喜, 『思想地図β vol.1』, 東浩紀 編, 合同会社コンテクチュアズ, 2010)
    ※ビッグデータと質の関係について、この鼎談を読んで、自分なりに考えてみてほしい。


    (人間行為のパターン・ランゲージ)

    14.『【パターン・ランゲージ・ブックス】プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    ※井庭研3部作パターンの最初の出版物。つくり込み方を見てほしい。

    15. 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014) Mary Lynn Manns, Linda Rising, Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas, Addison-Wesley, 2004
    ※組織変革のパターン・ランゲージ。アイデアを組織にどのように導入すればよいのか。文章や構成についても参考にしてほしい。

    16.『Pedagogical Patterns: Advice for Educators』(Pedagogical Patterns Editorial Board, CreateSpace Independent Publishing Platform, 2012)
    ※教え方についてのパターン・ランゲージ。英語でパターンをどのように書くのかについて、文章や構成を参考にしてほしい。


    (アレグザンダーの最新著作)

    17.『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質 ― 生命の現象』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)Christopher Alexander, The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life, The Center for Environmental Structure, 2002
    ※「いきいきとしている」という全体をどのように捉えればよいのか。センターの概念と、それらが互いに強め合うやり方(15の基本特性)について理解する。

    18.『The Nature of Order, Book 2: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2003)
    ※現在の構造を保全しながら変容していくシステムをイメージできるようになりたい。また、センターとパターンの関係についても理解したい。

    19.『The Battle for the Life and Beauty of the Earth: A Struggle Between Two World-Systems』(Christopher Alexander, Oxford University Press, 2012)
    ※現代の資本主義的な「Bシステム」と、目指すべき「Aシステム」とは何かを理解する。


    【創造の理論と方法】

    (創造についての探究)

    20.『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
    ※チャールズ・サンダー・パースの「アブダクション」の概念を理解する。アブダクションとは、「演繹」(deduction)と「帰納」(induction)に並ぶ「発想」(abduction)の論理である。

    21.『暗黙知の次元』(マイケル・ポランニー, ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2003) M. Polanyi, The Tacit Dimension, Reissue edition, University Of Chicago Press, 1966, 2009
    ※創造の背後にある暗黙知について理解する。ただし、表面的なレベルの理解で終わらないために、「松岡正剛の千夜千冊:1042夜」( http://1000ya.isis.ne.jp/1042.html )を参照して再読してほしい。

    22.『源泉:知を創造するリーダーシップ』(ジョセフ・ジャウォースキー, 英治出版, 2013)Joseph Jaworski, Source: The Inner Path of Knowledge Creation, Berrett-Koehler Publishers, 2011
    ※創造の際に、すべてが自ずと明らかになり「意思決定」はいらなくなる、とはどういうことかを知る。これは、「物語が自律的に育つ」ということや「つくっているものの要素(ピース)が然るべきところにはまる」という感覚と同義だと思われる。


    (創造の現場)

    23.『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』(村上春樹, 文春文庫, 文藝春秋, 2011)
    ※一人の作家がどのように創作を行っているのかを垣間みることができる。語られている作品についてではなく、創造に対する考えや感覚、方法に注目して読んでほしい。

    24.『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹, 文春文庫, 2010)Haruki Murakami, What I Talk about When I Talk about Running: A Memoir, Vintage Books, 2009
    ※創造のためのタフネス。「つくり続ける強さ」をどう身につけるか。

    25.『感動をつくれますか?』(久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006)
    ※継続して創造的な仕事をするためには何が必要かを学んでほしい。

    26.『決断力』(羽生善治, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2005)
    ※「棋士は指し手に自分を表現する」という将棋の話から、創造性について学ぶ。


    (言葉による表現)

    27. 『言葉の箱:小説を書くということ』(辻 邦生, 中公文庫, 中央公論新社, 2004)
    ※「生命のシンボルを書く」ということはどういうことか。パターン・ランゲージを書く意味を考える。

    28.『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂 和志, 中央公論新社, 2008)
    ※小説を書くとはどういうことかの話を通じて、パターン・ランゲージの質と表現を考える。

    29.『言葉で世界を変えよう:万葉集から現代俳句へ』(茂木 健一郎, 黛 まどか, 東京書籍, 2010)
    ※俳句の世界を知ることで、パターン・ランゲージの質と表現を考える。

    30.『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木 康之, 日経ビジネス文庫, 日本経済新聞出版社, 2008)
    ※人の心に響く言葉をどうつくるのか。


    (創造の技法)

    31.『発想法:創造性開発のために』(川喜田 二郎, 中公新書, 中央公論社, 1967)
    ※井庭研でも多用している「KJ法」について、その考え方と方法についてきちんと理解する。

    32.『シナリオ・プランニングの技法』(ピーター・シュワルツ, 東洋経済新報社, 2000, 絶版)Peter Schwartz, The Art of the Long View: Planning for the Future in an Uncertain World, Crown Business, 1996
    ※みんなで未来のヴィジョンをつくるということと、それによる組織学習について学ぶことで、パターン・ランゲージをつくる意義や可能性を考える。


    (創造の支援)

    33.『人を賢くする道具:ソフト・テクノロジーの心理学』(D.A.ノーマン, 新曜社, 1996)Don Norman, Things That Make Us Smart: Defending Human Attributes In The Age Of The Machine, Basic Books, 1994
    ※パターン・ランゲージのような「内省」を促す道具をどうつくるのかを考えてほしい。

    34.『新・コンピュータと教育』(佐伯 胖, 岩波新書, 2000, 絶版)
    ※パターン・ランゲージやシステムによって、学びを支援するとはどういうことかについて理解する。

    35.『マインドストーム:子供、コンピューター、そして強力なアイデア』 (シーモア・パパート, 未来社, 1982)S. Papert, Mindstorms: Children, Computers, and Powerful Ideas, 2nd edition, Perseus Publishing, 1993
    ※つくることによる学びと、デバッグの思想を知る。自分たちがつくっているパターン・ランゲージは、思考の「歯車」になることができるだろうか?


    (文章の書き方)

    36.『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
    ※研究とは何か、論文をどう書くのかについて書かれている。何度も読み直したい。

    37.『「超」文章法』(野口悠紀夫, 中公新書, 2002)
    ※何がメッセージ足りうるかについて書かれている。特に第1章は、文章を書くたびに読み直したい。

    38.『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, ダイヤモンド社, 1999)B. Minto, The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008
    ※論理的に構成された文章はどう書くのかについて書かれている。論文を書くために必読。


    【知・芸術・社会】

    (自分の立ち位置を知る)

    39.『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)
    ※SFCが創設された背景と、そこに込められた思いを知る。

    40.「ディジタル・メディア時代における「知の原理」を探る: 知のStrategic Obscurantism」(井関 利明, 『メディアが変わる知が変わる:ネットワーク環境と知のコラボレーション』, 井上輝夫, 梅垣理郎 編, 有斐閣, 1998, p.3~p.40)


    41.『社会科学をひらく』(イマニュエル・ウォーラーステイン+グルベンキアン委員会, 藤原書店, 1996, 絶版)Immanuel Wallerstein, Open the Social Sciences, Stanford University Press, 1996
    ※社会をめぐる学問が個別分野(ディシプリン)へ分化した歴史と、学際・超領域への流れを知る。


    (歴史的変化)

    42.『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J.オング,藤原書店,1991)Walter J. Ong, Orality and Literacy, 2nd Edition, Routledge, 2002
    ※文字が生まれる前の口頭の時代には、人びとはどのような力をもっていたのか。「リテラシー」に対する「オーラリティ」の考え方を理解する。

    43.『ウェブ×ソーシャル×アメリカ:〈全球時代〉の構想力』(池田純一, 講談社現代新書, 2011)
    ※パターン・ランゲージがアメリカで生まれた時代背景を知る。

    44.『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)Daniel H. Pink, A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future, Riverhead Trade, 2006
    ※この本で語られている、「情報社会」の次の「コンセプトの時代」というのは、「創造社会」と同じ方向性の未来像である。その時代に大切なことは何かを学ぶ。


    (芸術と社会変革)

    45.『虫眼とアニ眼』(養老 孟司, 宮崎 駿, 新潮文庫, 新潮社, 2008)
    ※多岐にわたる話のなかで、いろいろ刺激を受けてください。

    46.『芸術と政治をめぐる対話(エンデ全集16)』(ミヒャエル・エンデ, 岩波書店, 2002)
    ※ファンタジー作家ミヒャエル・エンデと芸術家ヨーゼフ・ボイスの対話。エンデの言葉を味わうとともに、ボイスのいう「社会という芸術」「みんなが芸術家」という考えを知ることで、「創造社会」についての理解・想像が豊かになる。

    47.『独立国家のつくりかた』(坂口 恭平, 講談社現代新書, 講談社, 2012)
    ※芸術と社会活動を重ねるとはどういうことか、実際に行動に移すことの力など、いろいろ刺激を受けてほしい。


    (新しい科学・学問へ)

    48.『科学の未来』(フリーマン・ダイソン, みすず書房, 2005)の第2章「科学」 Freeman Dyson, Imagined Worlds, Harvard University Press, 1997
    ※「道具による科学革命」(tool-driven revolution)について知る。

    49.『イメージの心理学』(河合隼雄, 青土社, 1991)
    ※「個より普遍に至る道」という話、および深層心理学における方法から学ぶ。

    50.『デカルトからベイトソンへ:世界の再魔術化』(モリス・バーマン, 国文社, 1989) Morris Berman, The Reenchantment of the World, Cornell University Press, 1984
    ※現代社会の根本の思想から問い直し、「参加」や「価値」ということについて位置づけ直している。難しい本だが、少しでもここから学びとってほしい。
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    井庭研プロジェクト 2014年度研究計画発表会(1/31)

    来週金曜日に、井庭研プロジェクトの2014年度の研究計画についての発表会を開催します。

    この会は研究計画の発表なので、対外的な発表の場としては想定していませんが、井庭研の活動に興味がある方の聴講が可能です。当日直接会場へお越し下さい。

    なお、来年度井庭研の履修を希望している人(すでにエントリーしている人&これから追加募集のエントリーを出そうと思っている人)は、各プロジェクトの具体的な進め方等が発表されるので、参加してください。


    井庭研 2014年度研究計画発表会
    於:2014年1月31日(金)@SFC τ11教室

    9:40- 開場

    10:00-10:05 【開会式】
    「2013年度井庭崇研究会 来学期研究計画発表会について」

    10:05-11:20 【各プロジェクトの発表】各15分(成果発表10分+質疑応答5分)
     10:05-10:20 Global Life Project
     10:20-10:35 Survival Language Project
     10:35-10:50 Co-Cooking Project
     10:50:11:05 Good Old Future Project
     11:05-11:20 Generative Films

    (ランチ休憩:60分)

    12:30-13:45 【各プロジェクトの発表】各15分(成果発表10分+質疑応答5分)
     12:30-12:45 Generative Beauty Project
     12:45-13:00 Pattern Illustration Project
     13:00-13:15 Creative Learning Project
     13:15-13:30 Future Language Project
     13:30-13:45 Self Design Project

    (休憩:10分)

    13:55-14:00 【閉会式】

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