井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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井庭研卒業合宿2011(スキー/卒業式/人生プレゼン/サファリパーク)

先日、井庭研の卒業合宿に行ってきた。

井庭研の卒業合宿というのは、卒業する4年生を送り出す「追いコン」合宿のことで、井庭研恒例の行事。毎年春休みに、お世話になった4年生にプレゼントするつもりで、在校生と僕で(密かに)準備をする。

井庭研では普段から相当な時間を研究につぎ込んでいる分、こういう遊びの時間も大切にしていて、存分に楽しみたい。そう思っている。そうしないとバランスがとれないものね。

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今年の卒業合宿の1日目は、Yetiでスキー&スノボ。Yetiはゲレンデの数は少ないけれども、半日くらい楽しむのにはちょうどよい規模だった。

僕はショートスキー。ショートスキーというのは、かなり短いスキー板のことで、ストック無しで滑る。足の取り回しが楽だし、両手が自由になるのでいろいろなことができる。今回は、滑りながら、みんなが滑っている映像を撮影したり、一眼レフで写真を撮りまくったりした。

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こういうときって、結構性格がでるもので、お昼も食べずにずっと滑っている人もいれば、早々に休憩に入って、お昼やおやつを食べてくつろぐ人もいる(僕は前者のタイプ)。こういう遊び企画は、そういうのがわかるから面白いよね。

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そして、合宿の1日目の夜は、「井庭研卒業式」と「人生プレゼン」。

井庭研卒業式では、まず、井庭研卒業証書の授与。これは、在校生たちが、卒業する4年生ひとりひとりに個別に文面を考え、きちんとした賞状の紙に印刷してつくる。この文面が結構面白くて、素敵。それを僕が読み上げ、井庭研を卒業する卒業証書の授与する。そして、4年生へのプレゼントも、それぞれの人に合わせて考えて用意する。これがまた、いい。

僕は、この数年間かなりの時間をともに過ごし、活動してきたメンバーへの思いを込めて、「思い出ビデオ」映像を制作して上映する。そんな感じで、笑いあり、(ちょこっと)涙ありの卒業式となる。

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「人生プレゼン」は、卒業する4年生が、各自のこれまでの人生を振り返り、今後を語るというものだ。みんな写真をたくさん載せた、魅力的なスライドをつくってくる。それを、研究室から持って来たプロジェクターでスクリーンに映して、人生についてのプレゼンをする。

子どものときからどんなことをしてきたのかや、研究室で見る姿とはまた異なる一面を見ることができ、その人の理解が深まる。そして、今後、どのような人生を歩んでいきたいかなど、なかなか普段は聞くことができない深い話も出てくる。いつものとおり、質疑応答やコメントの時間もしっかりある。真面目な内容だけでなく、みんないろんな手を使って笑わせてくるので、楽しくて、あっという間に時間が流れていく。

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合宿2日目は、富士サファリパークへ行った。みんなで動物をみながら、「うぉー、ライオンだ!」とか「あれ、かわいい!」とかいいながら、車でワイワイ。大人になっても楽しいものだね。

こんなふうにして、卒業する4年生との最後の時間を過ごした。

今年井庭研を卒業した4年生は3人。

それぞれの道を、しっかりと歩いていってほしい。

卒業おめでとう。
井庭研だより | - | -

井庭研B2メンバー追加募集!(2012年度春学期)☆最新情報☆

井庭研究室では、2012年度春学期の新規メンバーの追加募集を行ないます。

井庭研究会B2
2012年4月3日(火):追加エントリー〆切
2012年 4月5日(木):面接予定

今回、追加募集を行なうのは、井庭研B2(火曜5限)です。井庭研B2「創造社会の理論・方法・実践プロジェクト」についての詳細は、研究会シラバスをご覧ください。


今回の追加募集では、「EC(ネットショップ)」、「政策」、「教育」のそれぞれの領域におけるパターン・ランゲージの制作に興味がある人を募集します。


1. [EC] ネットショップのパターン・ランゲージ制作

2012年度春学期から1年間かけて、インターネットサービス(ECサイト、ネットショップ)のパターン・ランゲージの制作にとりくむプロジェクトを開始します。ビジネスのデザイン、サイトのデザイン、ヴィジュアルのデザイン、マーケティングのデザイン等に興味がある人、または、パターン・ランゲージの制作に興味がある人のエントリーをお待ちしています。

参考資料 ●「Patterns: Design Insights Emerging and Converging」(IDEO)
参考資料 ●「Yahoo! Design Pattern Library」(Yahoo!)


2. [政策] 政策のパターン・ランゲージ(政策言語)の制作

政策をデザインするときの問題発見・解決の知を言語化した「政策言語」(PolicyLanguage)を作成します。政策言語をつくるひとつの目的は、政策をデザインする際の思考の要素を言語化し、明示化することです。もうひとつの目的は、政策のデザインに必要な考え方のビルディング・ブロックを明示することで、政策をつくるプロセスをひらくということです。これまでのように多くの人が政策を消費(Consumption)するのでなく、また政策について単にコミュニケート(Communication)するだけでもなく、政策の創造(Creation)に参加するための方法・道具を、パターン・ランゲージの考え方を応用して構築したいと思います。

参考資料 ●「竹中平蔵×井庭崇 対談:「政策言語」の提案とプロトタイピング」
参考資料 ●「政策言語:政策デザインのパターン・ランゲージ向けて」


3. [教育] 創造的な学びのための教育のパターン・ランゲージの制作

変化が激しい現代社会では、あらゆる年代・立場の人にとって「学び」が重要になっています。そしてそこで求められている「学び」は、単なる詰め込み型ではなく、新しい関係性を発見し、自ら意味を編集・構成していくような「創造的な学び」です。しかしながら、教育の現場ではこれまで知識伝授型の教育が主に行なわれてきたため、「創造的な学び」の教育方法はまだまだ蓄積が少ないというのが現状です。そこで本研究では、創造的な学びを実現している先駆的な教員たちの発想や方法を、パターン・ランゲージと記述・共有することに取り組みます。

参考資料 ●「探究型学習のためのパターン・ランゲージの制作」
参考資料 ●「Learning 3.0: The Age of Creative Learning」
参考資料 ●「Design Thinking for Educators」(IDEO)



【追加エントリー課題】

井庭研B2シラバスをしっかりと読んで内容を理解した上で、以下のエントリー情報を4月3日(火)までにメールで提出してください。

エントリーメールの提出先: ilab-entry2012 [at] sfc.keio.ac.jp
メールのサブジェクト(件名): 井庭研究会B2 履修希望
以下の内容を書いた文書ファイル(WordもしくはPDFファイル)を、メールに添付してください。

井庭研究会B2 履修希望

(1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名
(2) 「EC」「政策」「教育」のどのテーマに参加したいか、およびその志望理由
(3) 来学期、並行して所属する予定の研究会
(4) これまでに所属した研究会
(5) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
(6) これまでに履修した担当教員(井庭)の授業
(7) その他の自己紹介(やっていること、興味があること、将来の方向性、自己アピールなど)


※なお、井庭研では、研究会メンバーには全員、春学期に 「社会システム理論」(月曜3限)と「シミュレーションデザイン」(火曜3・4限)も同時に履修してもらうことになっています。
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井庭研 2012年春休みの課題(B1・B2 新規生&継続生)

井庭研 2012年春休みの課題(来学期から新しく井庭研に加わるメンバーと、今学期からの継続メンバー全員(井庭研B1&B2)に共通の課題)について書きます。

【やること】
コラボレーションに関するK. Sawyerの本『Group Genius』を原著で読むのと、そのオーディオブックで音声でも聴くという二つのことに取り組み、キーポイントをレポートにまとめます。

(1) Reading

Group_Genius210.jpg『Group Genius: The Creative Power of Collaboration』(Keith Sawyer, Basic Books, 2008)


『Group Genius』@Amazon.co.jp
『Group Genius』@Amazon.com


この本は英語で書かれてはいますが、専門書ではなく、一般の人向けに書かれているので、比較的読みやすいと思います。

● まず、この本を早めに入手してください。洋書なので、購入手配をしてから届くまでにかなり時間がかかるので、これを読んだら、すぐに購入手配をしてください(Amazon.co.jpの在庫は現在少ないようなので、多少高くつきますがAmazon.comの方から急ぎの便で入手することをおすすめします)。

● 手元に届いたら早めに、最初から最後までをざっと読んでいきましょう。重要だと思う箇所に線を引きながら読んでください。また、「英語でこういう言い回しをするのか」と発見した箇所があれば、そこにも線を引いてください(後に、まとめるときに、この線が重要となります)。どうしてもわからない箇所などは、飛ばしながら読み進めて構いません。


(2) Listening

この本のオーディオブック版も入手してください。入手には、次の2つの方法があります。

group_genius_audio210.jpg(1) Audible.com
Amazon.com系列のオーディオブックの専門店です。オーディオファイルをダウンロードして、PCやiPod等に入れて聴くことができます。
『Group Genius』@Audible

(2) Audio CD
物理的なCDメディアで購入することもできます。
『Group Genius』(Audio CD)


このオーディオブックを最初から最後まで聴いてください。全部で8時間あるので、歩いているときや部屋で過ごしているときなどに"言語のシャワー"を浴びるように流して聴いてください。


(3) Writing

そして、これらの読解・リスニングをやった後に、線を引いた箇所をもう一度振り返り、この本のキーポイントを1ページのレポートにまとめます。まとめるときには、なるべくこの本で書かれていた書き方を「真似て」、著者自身がまとめを書くような気持ちで書いてみてください。まずは、"「まねぶ」ことから"です。


【補足】
本とオーディオブックのどちらを先にやるかは、問いません。ただし、どちらかを先に終らせる、というような感じではやらない方がよいと思います。本とオーディオは、次のような二つの相互作用のどちらか好きな方を狙うといいでしょう。

◎ 先に本の一部を読み、内容を理解した上で、その部分のオーディオを聴く。

または、

◎ 先にオーディオの一部を聴き、耳で聴いてわかった程度の事前理解をした後、本でその部分をしっかり読む。

好きな方で構いませんし、部分によって変わって構いません。


【狙い】
今回の課題は、次の3つのことを狙った課題にしました。

・コラボレーションについての理解を深める。
・英語での読解力、語彙力、表現力(言い回し)を向上させる。
・英語のリスニング能力を向上させる。

これらは、今後、卒論や学会発表論文など、英語で論文を書くための基礎力になるとともに、国際学会に参加するときにも、そこでのコミュニケーション能力として発揮されると思います。

英語での読解やリスニングに慣れない人が多いと思うので、大変だと思うけれども、この春のチャレンジとしてがんばってみてください。英語力も結構上がると思います。


【レポート提出】
提出はメールで、以下のとおりお願いします。

使用言語:英語
分量  :1ページ
ファイル:Wordファイル、もしくは、PDFファイル
    (ファイル名に半角アルファベットで名前を入れる)
提出〆切:2012年3月31日(土)
提出先 :井庭研 課題提出用ML( ilab-submit )
メール件名:春休みの課題2012( 自分の名前 )


『Group Genius: The Creative Power of Collaboration』
(Keith Sawyer, Basic Books, 2008)

INTRODUCTION: BEYOND THE LONE GENIUS

Part I: The Collaborative Team
 1. The Power of Collaboration
 2. Improvising Innovation
 3. Group Flow
 4. From Groupthink to Group Genius

Part II: The Collaborative Mind
 5. Small Sparks
 6. Collaboration over Time
 7. Conversation and the Mind

Part III: The Collaborative Organization
 8. Organizing for Improvisation
 9. The Collaborative Web
 10. Collaborating with Customers
 11. Creating the Collaborative Economy
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井庭研究会 2011年度最終発表会(1月28日)のご案内

2012年1月28日(土)に、井庭研究会 2011年度最終発表会を開催します。

井庭研の学部生と大学院生による研究成果の発表です。今年は、各人の問題意識にもとづく個人研究のほか、『プレゼンテーション・パターン』の制作プロセスを振り返る大変興味深い発表が多数あります。僕も、基調講演として最近考えていること(創造社会の思想と方法)について話します。

学内外の方で興味がある方は、ぜひお越し下さい。井庭研の研究活動・内容を知っていただくとともに、発表者への質問・アドバイスをいただければと思います。
  • 学内の方は、当日、直接会場へお越し下さい。
  • 学外の方は、準備・事前連絡等の都合で、事前に ilab [atmark] sfc.keio.ac.jp まで、メールでご連絡いただければと思います。

なお、当日はランチタイムが短いため、ランチをご持参ください(会場やその周辺で食べることができます)。


✤✤ 井庭崇研究会 2011年度最終発表会 ✤✤✤

日時:2012年1月28日(土)
時間:9:45開場、10:00開始~18:00終了予定
会場:慶應義塾大学SFC 大学院棟 τ 11(タウ11)



✤ 開場 [9:45]

✤ 開会式 & 基調講演 [10:00-10:30]

・「創造社会の思想と方法」(井庭 崇)


✤ キャンパスライフ&キャリアデザイン[10:35-11:05]

・「SFCの研究会の生態系:ビジュアライジングSFC」(藤吉 賢)
・「『生き方の創造』のためのキャリアデザイン・パターン試論」(小原 和也)


✤ 卒論・修論発表[11:15-12:40]

・「名刺から見る現代社会のコミュニケーション:出会いの規範」(松村 佳奈)
・「モジュール化によるプラットフォーム上の集合知活用促進:東日本大震災の復興事例分析」(清水 たくみ)
・「Archi-Commonsによる建築デザインの共有資源化:木造賃貸アパートの再生プロジェクトを事例として」(連 勇太朗)

— ランチ休憩 —

✤ プレゼンテーション・パターンの制作プロセス (1) 《ペア・ライティング》[13:30-14:10]

・「プレゼンテーション・パターン:イントロダクション」(井庭 崇)
・「プレゼンテーション・パターン制作におけるペア・ライティング:インタビューから見えてきたペアの効果」(中野 えみり・安浦 沙絢)
・「二人の中で何が起こったのか:プレゼンテーション・パターン制作におけるペア・ライティングの軌跡」(仁科 里志)


✤ 卒論発表(英語セッション)[14:20-15:10]

・"Fashion as a Social System: A Theory for Understanding the Diversification of Fashion" (Shunsuke Fuji)
・"The Art of Writing Design Knowledge: Lessons from the Project of Making Presentation Patterns" (Mami Sakamoto)


✤ プレゼンテーション・パターンの制作プロセス (2)《発見の連鎖の分析》[15:15-16:00]

・「プレゼンテーション・パターン名をめぐる発見の連鎖の分析」(山口 祐加)
・「プレゼンテーション・パターンにおける全体像の進化」(濱田 正大・柳尾 庸介)
・「プレゼンテーション・パターンのイラスト制作の分析」(荒尾 林子・原澤 香織)


✤ New Pattern Languages & Understanding Hidden Social Order (英語セッション)[16:10-16:55]

・"Presentation Patterns Ⅰ: A Pattern Language for Creative Presentations" (Aya Matsumoto)
・"Social Entrepreneurship Patterns: A Pattern Language for Change-Making on Social Issues" (Eri Shimomukai)
・"Relation of Vote Shares and Electoral Systems in Japan, 1890-2009" (Ko Matsuzuka & Tomoki Furukawazono)


✤ パターン・ランゲージの新しい方法論 [17:00-17:30]

・「プレゼンテーションの構造の探究ワークショップ:パターンの新たな関係性の発見」(村松 大輝)
・「パターン・ランゲージ制作における段階的マイニング」(野村 愛・門谷 めぐみ)


✤ 講評 & 閉会式 [17:35-18:00]


※以上の発表順番・タイトル等は、変更される場合があります。ご了承ください。
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井庭研説明会(2012年度履修希望者向け):1月16日(月)6限に開催します

2012年1月16日(月)6限ε11教室にて、「井庭研説明会」(2012年度新規履修希望者向け)を行います。井庭研に参加したいと思っている人、どんなことをやっているのか興味がある人は、ぜひ来てください。

今回の説明会は、昨年12月に行った説明会と同じ内容のものです。前回参加できなかったという声を聞いたので、再度開催することにしました。

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● 井庭研B1「パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト」(魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)【月5〜】
  • 来年度は「コラボレーション」のパターン・ランゲージをつくる予定です。女性の美のデザインに関する共同研究もやっています。


● 井庭研B2「創造社会の理論・方法・実践プロジェクト」 【火5〜】
  • 社会学的な分析、新しいメディア構築、社会変革の実践的活動など、これからの創造的な社会に関する個人/グループ研究に取り組みます。
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井庭研のパターン・ランゲージの成果と活動が新聞で紹介されました!

井庭研が制作してきたパターンランゲージである「学習パターン」(ラーニング・パターン)「プレゼンテーション・パターン」、そして、それを用いたワークショップが、新聞で紹介されました。

読売新聞 2011年12月15日(木)朝刊〈全国版〉 22面(くらし・教育)
「学びのコツ集めた冊子 好評」


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井庭研B1シラバス(2012春) パターン・ランゲージによる実践知の言語化

パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)

【重要な日程】
2011年12月19日:井庭研説明会(6限 @ ε11教室)
2012年 1月21日:エントリー〆切
2012年 2月2・3日:面接(予定)


【目的・内容】
魅力があり、想像力をかきたて、人を動かす「ことば」を生み出すには、どうすればよいのでしょうか? 本研究会では、そのような「ことばの力」を探究し、実践知を「パターン・ランゲージ」として言語化することを目指します。

パターン・ランゲージとは、広義の意味での「デザイン」の実践知(問題発見+問題解決の知)を記述するための方法です。パターン・ランゲージの要素である「パターン」には、どのような状況(Context)のときに、どのような問題(Problem)が生じやすく、それをどのように解決すればよいのか(Solution)が記述されます。このようなパターンには、対象となるデザイン領域における「よりよいカタチ」についての想像力をかきたて、人を動かす機能があります。

パターン・ランゲージを記述・共有する意義は、大きく分けて三つあります。まず、 熟達者がもつ経験則を明文化しているので、初心者であってもその問題発見・問題解決の発想や視点を知ることができるようになります。また、デザインに関する共通の語彙(ボキャブラリー)を提供するので、これまで指し示すことができなかった複雑な関係性について言及できるようになります。さらに、パターンを媒介として、お互いの経験を語り合うことができるようになります。

パターン・ランゲージの方法は、もともとは建築デザインの分野で提唱されたのですが、その後ソフトウェア・デザインの分野に応用され、成功を収めました。さらに、組織デザインなど、新しいデザイン領域にも応用され始めています。本研究会では、このパターン・ランゲージの方法にもとづいて、新しい領域の実践知の記述に取り組みます。

井庭研ではこれまで、「創造的な学び」のパターン・ランゲージ(ラーニング・パターン:Learning Patterns)や「創造的プレゼンテーション」のパターン・ランゲージ(プレゼンテーション・パターン:Presentation Patterns)を制作し、学内外で注目を集めてきました。

2012年度は、「創造的コラボレーション」のパターン・ランゲージ(コラボレーション・パターン:Collaboration Patterns)を作成します。ここでいうコラボレーションとは、複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協働作業のことです。商品開発、学術研究、映画製作、まちづくり、音楽演奏、スポーツなど、あらゆる分野・領域でコラボレーションが注目されています。

そのような創造的コラボレーションの秘訣をパターン・ランゲージとして記述するというプロジェクトに、メンバー全員で1年間取り組みます。また、パターン・ランゲージを用いたワークショップなども国内外で実施していきます。

パターン・ランゲージをつくるということ、そして、それを用いたアクティビティを仕掛けることは、「ことばの力」によるエンパワーメントを通じて、社会へコミットすること、未来へコミットすることを意味します。そのような新しい方法の開発・実践に挑戦する、「やる気」のある人を募集します!

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【授業スケジュール】
  • 毎週のゼミでは、メンバー全員でパターン・ランゲージの制作作業・レビュー等を行ないます。ゼミは月曜5限を予定しています。そのまま夜まで作業が続き、その後全員で食事をするので、5限以降も予定を入れないようにしてください(そのため、月曜5限の授業は履修できません)。
  • 1年間の流れとしては、4月から11月まではパターン・ランゲージの作成に取り組み、11月のOpen Research Forum(ORF: SFCの対外的な研究発表イベント)で公開します。それ以降1月までは、その作成プロセスを振り返る研究に取り組みます。
  • パターン執筆の段階(5月以降)になると、ゼミの時間以外に、2、3人のチームでパターン執筆を行うことになります。
  • 夏休み期間中にも、「特別研究プロジェクト」として研究活動を継続して行う予定です。
  • 井庭研では、女性の美のデザインに関する産学共同研究プロジェクトを行っており、そのミーティング・作業を金曜日の昼前から夕方まで行う予定です(このプロジェクトへの参加は任意)。

    【評価方法】
    日頃のプロジェクト活動における積極性・貢献度、および研究会関連の諸活動から総合的に評価します。

    【履修条件】
  • 1年間かけて取り組むプロジェクトなので、2012年度秋学期も本研究会を履修してください。
  • 研究に関連する概念・知識・スキルは授業でも伝えるので、井庭担当科目も履修するようにしてください。

    【その他の留意点】
  • ゼミは毎回延長して活動します。また、ゼミ後に議論・交流のための食事会を開催するので、ゼミの時間の後には他の予定を入れないようにしてください。
  • 国際学会での研究発表やワークショップ実施のため、研究会メンバーと海外に行く機会が何度かあります。ぜひ参加してください(2012年度は、ドイツと、アメリカ2回を予定しています)。
  • 井庭研究会B2との同時履修を歓迎します。
  • 履修希望者は、2012年1月28日(土)に開催される「井庭研 最終発表会」に参加してください。

    【エントリー課題】
    本シラバスをしっかりと読んで内容を理解した上で、以下のエントリー情報を1月21日(土)までにメールで提出してください。

    エントリーメールの提出先: ilab-entry2012 [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研究会B1 履修希望
    以下の内容を書いた文書ファイル(WordもしくはPDFファイル)を、メールに添付してください。

    井庭研究会B1 履修希望

    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名
    (2) 本プロジェクトに参加する動機・意気込み・期待
    (3) これまでに経験した「コラボレーション」(グループワーク、プロジェクト、サークル等の経験)について ※
    (4) 自分がこだわりをもって取り組んだ/取り組んでいることと、そのこだわりについて(どんな分野・領域のことでも構いません) ※
    (5) 持っているスキル/得意なこと(文章執筆・編集, 画像・映像編集, グラフィックス・デザイン, 外国語, プログラミング, 音楽, スポーツ, その他) ※
    (6) 来学期、並行して所属する予定の研究会
    (7) これまでに所属した研究会
    (8) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (9) これまでに履修した担当教員(井庭)の授業
    (10) その他の自己紹介(やっていること、興味があること、将来の方向性、自己アピールなど) ※

    ※ (3)~(5)や(10)では、図や写真を用いて構いません。

    以上のエントリー情報にもとづき、面接を行ないます。面接は、2月2日・3日を予定しています。

    【来期の研究プロジェクトのテーマ予定】
    パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)

    【関連プロジェクト】
    井庭研究会B2:創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society

    【参考文献】
  • 『Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning』(学習パターン プロジェクト, 2009)
  • 『Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations』(プレゼンテーション・パターン プロジェクト, 2011)
  • 「学びのコツ集めた冊子 好評」(2011年12月15日(木)読売新聞 朝刊(全国版)22面(教育), 2011)

  • 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
  • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号)
  • 「『コラボレーションによる学び』の場づくり:実践知の言語化による活動と学びの支援」(井庭 崇, 人工知能学会誌 24(1), 70-77, 2009)
  • 「コラボでつくる! ──コミュニケーションの連鎖による創発」(井庭 崇,『創発する社会』,國領 二郎(編著),日経BP企画,2006,p.68-85)
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)

  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)[ C. Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 ]
  • 『パタンランゲージによる住宅の建設』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1991)[ C. Alexander, The Production of Houses, Oxford University Press, 1985 ]
  • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989) [ S. Grabow, Christopher Alexander: The Search for a New Paradigm in Architecture, Routledge & Kegan Paul, 1983 ]
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡 浩一郎, 技術評論社, 2009)
  • M. Lynn Manns, L. Rising, Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas, Addison-Wesley, 2004

  • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
  • 『ハイコンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006) [ D. H. Pink, A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future, Riverhead Trade, 2006 ]
  • 『発想する会社!:世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』(トム・ケリー, ジョナサン・リットマン, 早川書房, 2002)[ Thomas Kelley, Jonathan Littman, The Art of Innovation: Success Through Innovation the IDEO Way, Profile Business, 2002 ]

  • 『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
  • 『「超」文章法:伝えたいことをどう書くか』(野口悠紀夫, 中公新書1662, 2002)
  • 『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, 新版, ダイヤモンド社, 1999) [ B. Minto, The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008 ]

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    井庭研B2シラバス(2012春) 創造社会の理論・方法・実践

    創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society

    【重要な日程】
    2011年12月19日:井庭研説明会(6限 @ ε11教室)
    2012年 1月21日:エントリー〆切
    2012年 2月2・3日:面接(予定)


    【目的・内容】
    自分たちで自分たちの未来をデザインする ── 社会が複雑化し多様化するなかで、いかにしてそれを実現するのか。これは現代のコミュニティや個人が抱えている根本的な課題です。創造的な社会においては、自らヴィジョンを生み出し、それを具現化する道具・仕組みをデザインし、実践することが求められます。

    本プロジェクトでは、「あらゆる人々が、自分たちで自分たちの新しい認識・新しいモノ・新しい仕組み、そして未来を創造する社会」を「創造社会」(Creative Society)と呼び、現在生まれつつあるその萌芽を捉え、これからの展開を想像、実践、促進させていきます。

    本プロジェクトでは、基本的に各人の問題意識に基づいた個人(またはグループ)研究を柱に進めます。研究の具体例としては、Wikipediaなどのオープン・コラボレーションの分析や、ソーシャル・メディアの研究、創造的なワークショップの実践、まちづくりの新しい方法の開発、創造プロセスの分析、発想支援の道具づくり、新しいコミュニケーション・メディアや創造メディアの構築などがあるでしょう(もちろん、これ以外のテーマも歓迎です)。

    研究の際には、既存の学問的方法論にとらわれることなく、さまざまな学問分野に固定化されている「知」と「方法」を一度解放し、新しい時代の新しい方法として再構成して取り組みます。生成的な変化を捉えるための可視化や、全体性を捉えるための地図の作成など、新しい方法論や道具づくりも行います。そのような活動の補助となる文献を、みんなで読み議論する時間も設けます。

    創造性をテーマとする以上、本プロジェクトのアプローチも創造的でありたいと考えています。理論構築、方法・道具の開発、実践をくり返しながら、創造的に未来へコミットしていく「やる気」のある人を募集します!

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    【授業スケジュール】
  • 毎週のゼミでは、個人研究/グループ研究の進捗報告のほか、文献輪読や、スキルアップのための演習などを行います。ゼミは、火曜5限を予定しています。
  • 個人研究/グループ研究は、ゼミの時間以外に各自進めてください。
  • 井庭研では、女性の美のデザインに関する産学共同研究プロジェクトを行っており、そのミーティング・作業を金曜日の昼前から夕方まで行う予定です(このプロジェクトへの参加は任意)。

    【評価方法】
    個人研究のプロセスと成果、日頃の研究関連活動における積極性・貢献度等から総合的に評価します。

    【履修条件】
  • 研究に関連する概念・知識・スキルは授業でも伝えるので、井庭担当科目も履修するようにしてください。

    【その他の留意点】
  • 研究会に参加するメンバーは、具体的にはそれぞれ異なる対象領域をもつことになるので、各自の研究テーマに関する知識は自分で身につけてもらいます。
  • ゼミの時間は毎回延長します。また、ゼミ後に議論・交流のための食事会を開催するので、ゼミの時間の後には他の予定を入れないようにしてください。
  • 井庭研究会B1との同時履修や、他の研究会との同時履修も歓迎します。
  • 履修希望者は、2012年1月28日(土)に開催される「井庭研 最終発表会」に参加してください。
  • 国際学会での研究発表やワークショップ実施のため、研究会メンバーと海外に行く機会が何度かあります。ぜひ参加してください(2012年度は、ドイツと、アメリカ2回を予定しています)。

    【エントリー課題】
    本シラバスをしっかりと読んで内容を理解した上で、以下のエントリー情報を1月21日(土)までにメールで提出してください。

    エントリーメールの提出先: ilab-entry2012 [at] sfc.keio.ac.jp
    メールのサブジェクト(件名): 井庭研究会B2 履修希望
    以下の内容を書いた文書ファイル(WordもしくはPDFファイル)を、メールに添付してください。

    井庭研究会B2 履修希望

    (1) 氏名(ふりがな), 学部, 学年, 学籍番号, ログイン名
    (2) 取り組みたい研究テーマとその説明 ※
    (3) 来学期、並行して所属する予定の研究会
    (4) これまでに所属した研究会
    (5) これまでに履修した授業のなかで、お気に入りのもの(複数可)
    (6) これまでに履修した担当教員(井庭)の授業
    (7) その他の自己紹介(やっていること、興味があること、将来の方向性、自己アピールなど)

    ※ (2)は、A4用紙で1枚程度でまとめてください。
    ※ (2)と(7)では、図や写真を用いて構いません。

    以上のエントリー情報にもとづき、面接を行ないます。面接は、2月2日・3日を予定しています。

    【来期の研究プロジェクトのテーマ予定】
    創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society

    【関連プロジェクト】
    パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)

    【参考文献】
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
  • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号)
  • "An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625)
  • 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)

  • 『ハイコンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006) [ D. H. Pink, A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future, Riverhead Trade, 2006 ]
  • 『ウィキノミクス:マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ』(ドン・タプスコット, アンソニー・D・ウィリアムズ, 日経BP社, 2007)[ Don Tapscott, Anthony D. Williams, Wikinomics: How Mass Collaboration Changes Everything, Portfolio Trade, Expanded ed., 2010 ]
  • Coolfarming: Turn Your Great Idea into the Next Big Thing (Peter Gloor, AMACOM, 2010)

  • 『出現する未来』(ピーター・センゲ ほか, 講談社, 2006) [ Peter M. Senge, et. al., Presence: Human Purpose and the Field of the Future, Crown Business, Reprint ed., 2008]
  • 『U理論:過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー, 英治出版, 2010)[ C. Otto Scharmer, Theory U: Leading from the Future as It Emerges : The Social Technology of Presencing, Berrett-Koehler Pub, 2009 ]
  • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)

  • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)[ N. Luhmann, Ecological Communication, University Of Chicago Press, 1989 ]
  • 『信頼:社会的な複雑性の縮減メカニズム』(ニクラス ルーマン, 勁草書房, 1990) [ N. Luhmann, Trust and Power, Wiley, 1979 ]
  • 『社会システム理論』〈上〉 〈下〉(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1995) [ N. Luhmann, Social Systems, Stanford University Press, 1996 ]

  • Maps of the Imagination: The Writer as Cartographer (Peter Turchi, Trinity University Press. 2007)
  • Atlas of Science: Visualizing What We Know (Katy Börner, The MIT Press, 2010)
  • Networks: An Introduction (Mark E. J. Newman, Oxford University Press, 2010)
  • The Atlas of Economic Complexity: Mapping Paths To Prosperity (Hausmann, Hidalgo et al., 2011)

  • 『Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning』(学習パターン プロジェクト, 2009)
  • 『Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations』(プレゼンテーション・パターン プロジェクト, 2011)
  • 「学びのコツ集めた冊子 好評」(2011年12月15日(木)読売新聞 朝刊(全国版)22面(教育), 2011)

  • 『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)
  • 『「超」文章法:伝えたいことをどう書くか』(野口悠紀夫, 中公新書1662, 2002)
  • 『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, 新版, ダイヤモンド社, 1999) [ B. Minto, The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008 ]

    IbaLabIntroductionPoster.jpg
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    井庭研 12月の公開企画の予定一覧

    今年もあと1ヶ月ですね。

    2011年12月の井庭研の公開企画は、以下のとおりです。


    12月5日(月)5限〜 井庭研B1 特別対談「建築とコミュニケーションのパターン・ランゲージ」(中埜 博 × 井庭 崇)@ ε11 教室

    12月6日(火)1限 研究会紹介 @「総合政策学の創造」(英語)

    12月6日(火)5限 井庭研B2 オープン・ゼミ 「『社会システム理論【リアリティ・プラス】』を読む! — 前半」

    12月19日(月)6限 井庭研説明会(B1&B2:2012年度新規履修希望者向け) @ ε11 教室

    12月20日(火)5限 井庭研B2 オープン・ゼミ 「『社会システム理論【リアリティ・プラス】』を読む! — 後半」 @ ι12教室
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    プレゼンテーション・パターン プロジェクト

    「プレゼンテーション・パターン」を制作した、プレゼンテーション・パターン プロジェクト(Presentation Patterns Project)を紹介したいと思います。

    プレゼンテーション・パターンは、井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部准教授)をリーダーとして、総合政策学部・環境情報学部に所属する学部1~4年生、坂本 麻美、松村 佳奈、荒尾 林子、柳尾 庸介、濱田 正大、村松 大輝、松本 彩、下向 依梨、中野 えみり、仁科 里志、野村 愛、安浦 沙絢、原澤 香織、山口 祐加によって制作されました。プレゼンテーション・パターンは、SFC井庭研の学部生14人と僕でつくりました。

    PresentationPatternsMembers420.jpg


    このプロジェクトは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の井庭崇研究室のプロジェクトとして、2011年5月より始まりました(2011年度春学期 研究会シラバス 参照)。春からのメンバーは、坂本麻美、松村佳奈、荒尾林子、柳尾庸介、濱田正大、村松大輝、松本彩と僕の計8人です。この段階で、プレゼンテーション・パターンの種ができています。

    秋(2011年度秋学期 研究会シラバス 参照)からは、春からのメンバーに加え、下向依梨、中野えみり、仁科里志、野村愛、安浦沙絢、原澤香織、山口祐加も加わりました。継続メンバーと新規メンバーで力をあわせ、パターンの内容と記述の洗練を重ね、今回のバージョンが完成しました。

    冊子のイラストも編集も、すべてプロジェクトメンバーが行っています。

    イラストは、井庭 崇、原澤 香織、荒尾 林子が担当し、手描きから始めて、最後にはAdobe Illustratorで清書しています。

    冊子の編集は、中野 えみり、門谷 めぐみ、濱田 正大、井庭 崇が担当しました(門谷は、井庭研の別プロジェクトのメンバーですが、冊子の編集に参加しました)。冊子は、Adobe InDesignで制作しています。Presentation Patternsのロゴは、村松 大輝が作成し、井庭 崇が表紙デザインをしています。

    このプロジェクトが井庭研の学部生で構成されているという話はすでにしましたが、学年構成は、1年生2人、2年生6人、3年生4人、4年生2人となっています(SFCでは学部1年生から研究会(研究室、ゼミ)に所属できるので1、2年生もメンバーにいるのです)。

    プレゼンテーション・パターンの感想やコメントを、ぜひプロジェクト・メンバーにいただければと思います。メールにて、 presentpatterns [at] sfc.keio.ac.jp までお願いいたします。

    e302prepat.jpg
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