井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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今年は、本を書く一年にしたい。

みなさん、あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

1年のスタートということで、今年の抱負を。



今年の抱負は、ずばり「本を書く」です。

書きたい=書くべき本を、どんどん書いて出します。

今年書いて出したいと思っているのは、全部で6冊。

本当はもっとあるのだけれど、現実的なチャレンジ・ラインということで。

本の執筆を中心にして、1年の仕事と生活を設計します。



そして、本を書く実践のなかで探究したいこともあります。

深くて魅力的な「ことば」について、

書くという「創造行為」について、

そして、そのための「生活の仕方と環境づくり」について。



今年もがんばります。

どうぞよろしく! (^_^)

2013年 元旦 井庭 崇
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2012年を振り返る:成果発表・活動等一覧

2012年もいよいよ終わりに近づいているので、恒例の「一年の振り返り」をしたい。

今年を振り返ると、まず思い出すのが、とにかくパターン・ランゲージを書きまくったということ。

僕が直接書くのに参加したものには、「コラボレーション・パターン」34パターン、「Generative Beauty Patterns」48パターン、「起業と経営パターン」36パターン、「パターンマイニング・パターン」11パターン、「パターンイラスト・パターン」7パターン、「パターンワークショップ・パターン」10パターンがあり、計146パターン!今年、パターンを書く力が上がったという実感があったが、これだけ書いていればやはり違うものだなぁと思う。

これに加えて、後半に書き進めた書籍版『プレゼンテーション・パターン』の34パターンもあるから、もう一年中パターン・ランゲージを書いていたことになる。パターン・ランゲージ三昧の一年だった。

パターン・ランゲージについての講演や発表、対談もたくさん行った。なかでも今年の目玉は、パターン・ランゲージの世界の中心であるPLoP国際学会(Conference on Pattern Languages of Programs)で招待講演をし、僕らがこれまでやってきたこと、考えてきたこと、そしてこれからやりたいことを語り、好評だったことだ。僕にとって「国際学会での招待講演」が初めてだったこともあり、とても印象深い経験だった。

しかし、反省点もある。今年、本を1冊も出せなかったということだ。いろいろ執筆していたにも関わらず、他の活動でなかなか執筆時間がとれず、最終的にはそれらの出版が来年に持ち越しになってしまった。出版社を始め、関係者のみなさんにご迷惑をおかけしてしまった。このことについては猛省していて、来年は本の執筆を最優先に生活と活動計画を立て直すつもりだ。

あと、今年の特徴としては、いろいろお声がけをいただいた結果、これまでになかったメディア・領域での展開があったこと。テレビのレギュラー出演や新聞書評、漫画コミックへの解説などもあれば、プレスリリース&記者会見をしたり、教職員バンドで歌ったり、ハーフマラソンに挑戦したりと、いろいろ活動の幅が広がった。そういう意味でもとても面白い一年だった。


国際学会 招待講演

  • Takashi Iba, "Pattern Language 3.0: Writing Pattern Languages for Human Actions" (Invited Talk), the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Summary, Slide, Video 1, 2, 3, 4


    国際学会 ワークショップ

  • Takashi Iba, Eri Shimomukai, Sumire Nakamura, Taichi Isaku, and Ayano Tamefusa,"Dialogue Workshop using the Learning Patterns," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Summary


    国際学会発表

  • Takashi Iba, "A Pattern Language for Designing Workshop to Introduce a Pattern Language," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012 【Paper

  • Takashi Iba, Aya Matsumoto, and Kaori Harasawa, "Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012【Paper

  • Eri Shimomukai, and Takashi Iba, "Social Entrepreneurship Patterns: A Pattern Language for Change-Making on Social Issues," the 17th European Conference on Pattern Languages of Programs (EuroPLoP2012), Germany, July, 2012【Paper

  • Takashi Iba, and Taichi Isaku, "Holistic Pattern-Mining Patterns: A Pattern Language for Pattern Mining on a Holistic Approach," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Rinko Arao, Ayano Tamefusa, Megumi Kadotani, Kaori Harasawa, Shingo Sakai, Keishi Saruwatari, and Takashi Iba, "Generative Beauty Patterns: A Pattern Language for Living Lively and Beautiful," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Kaori Harasawa, Rinko Arao, Takashi Iba, "A Pattern Language for Pattern Illustrating, " the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012 【Paper

  • Eri Shimomukai, Sumire Nakamura, and Takashi Iba, "Change Making Patterns: A Pattern Language for Fostering Social Entrepreneurship," the 19th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2012), Arizona, USA, Oct., 2012【Paper


    国内学会 招待講演

  • 井庭 崇,「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」, 電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会, 東京, 2012年5月 【Slide


    オリジナル冊子

  • 井庭 崇, 原澤 香織, 荒尾 林子, 『Presentation Patterns イラスト制作の軌跡』, Ver.α, 2012年2月 【Blog, PDF

  • Presentation Patterns Project, 『Presentation Patterns: A Pattern Language for Creative Presentations (Ver.0.60)』(英語版), 2012年7月

  • 井庭崇, 濱田正大, 松本彩, 『A Pattern Language for Entrepreneurship & Management: 「起業と経営」パターン2012』, 2012年7月 【Blog

  • Takashi Iba with Kaori Harawasa, Taichi Isaku, and Rinko Arao, 『Pattern Language 3.0: Pattern Languages for Human Actions & the Meta-Patterns』, 2012年10月


  • Generative Beauty Project, 『Generative Beauty Patterns』(英語版), 2012年10月

  • Generative Beauty Project, 『Generative Beauty Patterns』(日本語版), 2012年11月
 【Web, Blog

  • Collaboration Patterns Project, 『コラボレーション・パターン』, 2012年11月 【Web版, PDF


    講演&対談等

  • 井庭 崇, 「社会システム理論入門」, 朝日カルチャーセンター 新宿教室, 2012年1月-3月 【Web

  • 井庭 崇, 「創造社会の思想と方法」, 井庭研 2011年度最終発表会 基調講演, 2012年2月 【Slide

  • 井庭 崇, 「井庭 崇:自己紹介」, Diploma x KYOTO 2012, with 倉方俊輔, 安東陽子, 坂口恭平, 束芋, 2012年2月 【Slide

  • 井庭 崇, 「政策言語:政策デザインのパターン・ランゲージ向けて (Policy Language: A Pattern Language for Policy Design)」, RIETI Seminar2012, 経済産業研究所, 2012年3月 【Slide

  • 井庭 崇, 「創造による学び・成長 - Learning by Creation」, 第7回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング with 今井 むつみ, 市川 力, 2011年4月 【Slide

  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」, HCD-net (Human Centered Design Organization) フォーラム 基調講演+ワークショップ, 2012年5月 【Slide

  • 井庭 崇, 「人を魅力し、人を動かす「ことば」 をどう書くか」, 慶應義塾大学井庭研究室 2012年春学期研究発表会 基調講演, 2012年7月 【Slide

  • 井庭 崇, 「クリエイティブ・ラーニング:つくることによる学びとその支援」, 「慶應義塾の授業へ出かけよう!講義入門2012」, 2012年9月

  • 井庭 崇, 「幸せに楽しく働くエッセンス:いきいきとした人生/コミュニティを実現するパターン・ランゲージ」, SFC「而立の日」, 2012年9月 【Slide

  • 井庭 崇 × 増田 亨 × 市谷 聡啓, 「学び方を学ぶ 〜オブジェクト指向の設計と実装を学ぶ〜」, DevLOVE, 2012年9月

  • 井庭 崇 × 武田 隆, 「【井庭崇氏×武田隆氏対談】(前編)クリエイティブなコラボレーションの秘訣とは」, ダイヤモンド社 書籍オンライン「ソーシャルメディア進化論2012」, 2012年10月 【記事

  • 井庭 崇 × 武田 隆, 「【井庭崇氏×武田隆氏対談】(後編)”誤解”が生み出すコラボレーションの秘密」, ダイヤモンド社 書籍オンライン「ソーシャルメディア進化論2012」, 2012年10月 【記事

  • 武田 隆 × 井庭 崇, 「クリエイティブメディア進化論~ソーシャルメディアはつながる価値から新しい価値の創出へ~」, アカデミーヒルズ主催 六本木スクール, 2012年11月

  • 井庭 崇, 「プレゼンテーションデザインセミナー:創造的プレゼンテーションの秘訣」, 立命館大学 自己力向上支援プログラム, 2012年12月

  • 中埜 博 × 羽生田 栄一 × 井庭 崇 鼎談「パターン・ランゲージから The Nature of Orderへ」, 慶應義塾大学SFC, 2012年12月 【Slide, Video 1, 2

  • 井庭 崇, 「学びのパターン・ランゲージを用いた対話ワークショップ」, DevLOVE Conference 2012, 2012年12月 【Slide

  • 井庭崇 × 瀧本哲史, 「武器としてのコラボレーション」, 東京大学本郷キャンパス, 2012年12月 【Slide


    イベント展示

  • 井庭崇研究室, 「創造社会を支えるパターン・ランゲージ」, SFC Open Research Forum 2012, 六本木・東京ミッドタウン, 2012年11月

  • Generative Beauty Project, 「いきいきと美しくなるためのランゲージ - Generative Beauty Patterns」, SFC Open Research Forum 2012, 六本木・東京ミッドタウン, 2012年11月


    プレスリリース

  • 「慶應義塾大学とカネボウ化粧品の共同プロジェクトにより “いきいきと美しく生きる”ためのパターン・ランゲージを制作」, 2012年11月16日 【PDF


    記事・書籍等で紹介していただいたもの

  • Diploma x KYOTO'12 京都建築学生之会 編著, 『Diploma x KYOTO'12 京都建築学生之会合合同卒業設計展2012』, 総合資格, 2012年, pp.86-97

  • 「女性の生き方 法則化:カネボウと慶大、冊子に」, 日経産業新聞, 2012年11月19日, 18面

  • 「パターン・ランゲージ用い女性支援:カネボウ化粧品」, 化学工業, 化学工業日報, 2012年11月22日朝刊, 4面

  • 「カネボウ化粧品と慶大の共同プロジェクト:"いきいきと美しく生きる"ためのパターン・ランゲージを制作」, 『粧業界展望』, 2012年11月24日号, 10面

  • 「チームでのプロジェクトを成功させる秘訣34項目「コラボレーション・パターン」」, GIGAZINE, 2012年11月28日 【記事

  • 「The News:カネボウが慶応大学と共同で「パターン・ランゲージ」を制作」, 『WWD Japan Beauty』, Vol.1721, 12月6日号, p.5 【記事Web版

  • 「カネボウ化粧品&慶応義塾大学SFC研究所:女性が「いきいきと美しく生きる」ための支援ツールを共同開発」, 『国際商業』, 2013年1月号, Vol.46, No.536, pp.162-163

  • 『「心の時代」にモノを売る方法 変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来』(小阪 裕司, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2012)pp.212-213

  • 「「プレゼンテーションデザインセミナー」を開催」, 立命館大学 PICK UP, 2012年12月 【記事


    映像

  • Holistic Pattern Mining (Collaboration Patterns Project) 【映像


    テレビ

  • NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」(with 伊藤譲一, Kylee), 2012年4月から9月までレギュラー出演 【Blog 1, 2, 3


    書評

  • 井庭 崇, 「【読書】バースト! アルバート=ラズロ・バラバシ著 人間の行動にひそむパターン」, 日本経済新聞, 2012年9月16日朝刊 【Web版


    漫画コミック内の解説

  • 「GOLGO 13 FILE The Report of CHAOS THEORY:ブラジルでチョウが羽ばたくとアメリカで嵐を引き起こす」, 『ゴルゴ13 [PSYCHOLOGY OF CROWD]』(さいとう・たかを, さいとう・プロ, My First BIG, 小学館, 2012), p.97-102


    担当授業

  • 「社会システム理論」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus, Slide & Video

  • 「シミュレーションデザイン」(井庭 崇 & 古川園 智樹, 慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「起業と経営」(竹中平蔵 & 井庭 崇, 慶應義塾大学 G-SEC設置科目 2012年度春学期)【Blog 1, 2

  • 「概念構築(CB)」(井庭 崇 ほか, 慶應義塾大学大学院 政策メデイア研究科 2012年度春学期)

  • 「井庭研究会B1:パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト (魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B2:創造社会の理論・方法・実践プロジェクト - Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期)【Syllabus

  • 「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus, Slide & Video

  • 「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B1:パターン・ランゲージによる実践知の言語化(魅力があり、想像力をかきたて、人を動かすことばの探究:コラボレーション・パターン)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus

  • 「井庭研究会B2:創造社会の理論・方法・実践研究- Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期)【Syllabus


    大学授業内ワークショップ等

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ @「総合政策学の創造」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期), 2012年4月 ※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ @「環境情報学の創造」(慶應義塾大学SFC 2012年度春学期), 2012年6月 ※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Mami Sakamoto, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「EXPLORING POLICY MANAGEMENT(総合政策学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期), 2012年10月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「EXPLORING ENVIRONMENT AND INFORMATION STUDIES(環境情報学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期), 2012年10月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, コラボレーションについての対話ワークショップ @「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※コラボレーション・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「いきいきと美しく生きる」ことについての対話ワークショップ @「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※Generative Beauty Patterns(日本語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba,Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年11月 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Taichi Isaku, Ko Matsuzuka, Presentation Analysis Workshop with the Presentation Patterns @「Complex System Theory:複雑系の数理(GIGA)」(慶應義塾大学SFC 2012年度秋学期), 2012年12月 ※Presentation Patterns(英語版)を用いたプレゼン分析ワークショップ


    企業内ワークショップ

  • D社


    学会関係

  • 「第8回ネットワーク生態学シンポジウム」ローカル・オーガナイザー, 情報処理学会, 2012年3月


    音楽

  • 教職員バンド@SFC七夕祭(with 村井純学部長、国領二郎学部長、職員の方々), 2012年7月 【blog


    スポーツ

  • 軽井沢リゾートマラソン(一般ハーフ男子の部 21.0975km完走), 2012年10月 【Record
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    NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」の収録に行ってきました!

    今日は、NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」の収録に行ってきました。

    今回の収録からスタイルが変わり、Kyleeと僕との会話形式ではなく、それぞれが解説をすることになりました。

    Kyleeは英語の表現について振り返り、僕は「アイデアの伝え方」について解説します。


    以下では、「スーパープレゼンテーション」の撮影現場がどんな感じなのか、写真を交えて紹介しましょう。

    Shibuya1_420.jpg

    これが今回の撮影現場。木がたくさん用いられている、いい感じの空間でした。

    僕は、まずは自分の台本のチェック。事前に打ち合わせていた内容を文字に起こしてまとめていただいたものをベースに、現場でもさらに修正を加えていきます。尺の長さや映像の挿入などを考慮しながら調整していきます。

    Shibuya3_420.jpg

    これまでの解説では、1回のTEDトークにつき1つの「プレゼンテーション・パターン」を用いていましたが、今回からは2、3パターン用いて、より多面的に、深く解説します。


    今日は、Kyleeのパートを先に撮りました。

    Shibuya2_420.jpg

    撮影終了後、Kyleeと記念撮影。

    Shibuya4_420.jpg

    その後、僕の解説部分を撮影しました。

    Shibuya6_420.jpg

    いやぁ、噛みまくったり、言うこと忘れたりで、何度もNGを出しまくりました。(スタッフのみなさん、すみませんでした!)

    Shibuya7_420.jpg

    カメラが複数台周り、専用の照明に照らされて熱い熱い。頭のなかが真っ白になる条件がばっちり揃っています。

    そんな状況で、「本番行きます、5、4、3、…」と声がかかると……汗・汗・汗

    なんとも大変だったのですが、スタッフのみなさんの励ましのなかで、解説部分の収録がようやく終わりました。


    ちなみに、僕の視点からだとこういう感じです。カメラと目が合います。なかなか恐いでしょう(笑)。

    Shibuya5_420.jpg

    ほんと、テレビで話すのって、大変。テレビでスラスラしゃべっている人というのは、それだけでもうすごいことなんだな、と実感しました。


    そんなこんなで、撮影も終了。

    撮影後、スタッフのみなさんにお願いして、集合写真をとらせていただきました。プロデューサーやディレクターの方を始め、みなさんにとてもお世話になりました!ありがとうございました。

    Shibuya8_420.jpg


    これを読んでいるみなさん。ぜひ今後とも、「スーパープレゼンテーション」をよろしくお願いします!

    NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」
    毎週月曜 夜11時〜11時25分

    (再放送 毎週日曜の深夜の0時45分〜1時10分)
    CAST: 伊藤 穣一、Kylee、井庭 崇


    あと、そうだ。Kyleeの新しいシングルが出るそうです。

    Kylee 6th single 「未来」
    2012年6月13日発売!
    オフィシャルサイト http://www.kylee.jp/

    こちらも、ぜひチェックしてみてくださいね!
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    【予告】講演「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」

    2012年5月18日(金)に、電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会で招待講演を行います。


    「時間発展のネットワーク分析:Wikipedia, Music & Chaos」
    井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部 准教授)

    Wikipediaのコラボレーションのネットワーク分析や、音楽の分析、カオスの状態遷移ネットワークの研究などを事例に、時間発展の特徴を捉えるネットワーク分析のアプローチについてお話しします。



    電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会
    2012年5月18日(金) 13:30 ~ 17:30
    開催場所: 首都大学東京(秋葉原キャンパス(ダイビル))
    電子情報通信学会 第3回情報ネットワーク科学研究会
    詳細は、 http://www.ieice.org/~netsci/?p=889 を参照してください。
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    NHKスーパープレゼンテーションの初収録……緊張した!

    NHKの春からの新番組「スーパープレゼンテーション」という番組にレギュラー出演することになりました。

    NHK Eテレ 毎週月曜日 23:00〜23:25
    「スーパープレゼンテーション」
    4月2日(月)より 放送開始
    http://www.nhk.or.jp/superpresentation/


    NHKSuperPresentation.jpg


    この番組では、あの有名なTEDカンファレンスから、毎週おすすめのプレゼンテーション(talk)を、解説つきで紹介していきます。

    メインのMCは、伊藤 穣一さん(MITメディアラボ所長, Joi Ito's Web)。
    そして、英語ナビゲータ―は、 Kylee さん(アメリカ在住の女子高生シンガー, Kylee OFFICIAL WEB)。

    番組での僕の役目は、TEDトークを「プレゼンテーション・パターン」で読み解くというもの。プレゼンテーション・パターンは、創造的プレゼンテーションの秘訣を34個まとめたもの(慶應義塾大学井庭研究室 制作)。

    このプレゼンテーション・パターンを見たディレクターの方から声をかけていただき、僕がプレゼン解説をすることになったというわけです。


    そんなわけで、今日、初めての収録に行ってきました。

    初めてのこと尽くしで緊張しましたが、なかなか面白かったです。

    僕の出来としては、まあ、初めてだし、何ともお恥ずかしいかぎり。かみまくったり、恥ずかしくてニヤニヤしてしまったり……。笑

    端的に重要なことを話す&かまずにきちんと話す、ということがいかに難しいかを痛感した1日でした。でも、スタッフの方も、対話相手のKyleeもとても親切で、なんとか乗り切れました。

    プレゼンテーション・パターンでいうところの「最善努力」はできたと思うので、よいことにしちゃいます。次の目標は、「キャスト魂」ですかね。


    今日の撮影スタジオでの写真を2枚ほど。

    Presentation Tipsのコーナーで一緒に出演する Kylee と。とってもキュートでsmartな感じの子。話す言葉(英語)は、流石、聴いていて心地がいい。

    KyleeAndIba.jpg

    Kylee、この番組でファンがますます増えるんじゃないかな。みんなで応援しよう。早速来週、初の全国ツアーがあるということ(詳しくはこちら)。


    スタジオの風景。照明もカメラもあちこちから。この写真を撮っているのは、ディレクターが見てる側。僕はこちらの方が落ち着くんだよねぇ。

    AtStudio.jpg


    TEDのトークはもちろん、Joiの話も Kyleeの話もとても素敵な感じなので、お楽しみに!
    プレゼンテーション・パターン | - | -

    これから1年の抱負

    これから1年間の38才の抱負。

    今年のテーマは「かく」(書く&描く)だと思う。

    とにかく、かく。書く。描く。

    ことばのなかで冒険し、生み出し、積み上げ、構築する。

    ひとつひとつのラインにこだわり、描いていく。

    そういうことを毎日毎日続けていきたい。

    来年の今日には、新しいパターン・ランゲージも大きなものが2つくらい
    できあがっているだろうし、本も数冊書いているはずだ。

    あとはどれだけ深く潜り、本質に迫れるかどうかだ。

    楽しみたい。
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    2011年を振り返る:成果発表・活動等一覧

    2011年を振り返ることにしたい。

    今年はとにかく駆け抜けた一年だった。息をつく暇もないとは、まさにこのこと。


    3月11日、山形で学会参加中に大震災が起き、そのあたりからどうも調子が崩れ、その余韻も冷めぬまま始まった新年度。

    今年の井庭研は新しいメンバーがほとんどで、新規立ち上げのようなかたちで始まり、授業も土日をつぶして行われた。

    そのまま、夏のプロジェクトや学会、そして秋学期が始まり、学会、対談・鼎談、ORF(Open Research Forum)などなどなど。実にめまぐるしい一年であった。


    今年の僕のテーマは「生成的であること」だったので、とにかく何もかもが生成的であるようにデザインし実践してきた。

    授業も、僕が知っていることを教えるのではなく、その場その場で生成的に立ち現れるように工夫した。対談・鼎談をたくさん行ったのもそのためだ。

    生成的なモードだったからからこそ、持久力勝負の一年だったともいえる。


    研究面では、確実に前へ前への進んできたという実感がある。

    まず、長らく抱え込んでいた本を出版できたこと。これは素直にうれしい。

    そして、ラーニング・パターン(学習パターン)の英語版が完成し、海外でワークショップを開催できたこと。

    さらに、プレゼンテーション・パターンを制作し、完成できたこと。これは、多くの方に興味を持っていただき、話題にもなった。


    そんなこんなで、2011年は「短距離走を次々とこなす」ような(強引でしんどいが)実にプロダクティブな一年だった。

    来年はこの勢いを活かしながらも、もう少し腰を据えて、じっくりと研究・執筆に取り組んでいきたい。

    喩えるなら、音楽のような流れと響きと強さを生み出していきたいと思っている。



    最後に、一緒に議論し、創造し、活動してきたみなさんに感謝の気持ちを。

    今年も、どうもありがとうございました。

    また来年も、どうぞよろしくお願いします! m(_ _)m


    書籍

  • 井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平,『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』, 慶應義塾大学出版会, 2011年11月【Blog出版社HPAmazon


    学会誌 解説論文

  • 井庭 崇, 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011 【Blog


    オリジナル冊子

  • Takashi Iba with Kazeto Shimonishi, Junya Hirose, Atsushi Masumori, "The Chaos Book: New Explorations for Order Hidden in Chaos," May, 2011【冊子

  • Learning Patterns Project, "Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning ver.0.81," Sep., 2011(英語版)【Blog

  • プレゼンテーション・パターン プロジェクト, "プレゼンテーション・パターン:創造的プレゼンテーションのためのパターン・ランゲージ ver.0.50", Nov., 2011 【冊子


    国際学会ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Mami Sakamoto, Ko Matsuzuka, Yosuke Yanao, "Experience Mining and Dialogues with a Pattern Language for Creative Learning," workshop, International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Summary / Slides / Video 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7】※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Mami Sakamoto, "Experience Mining and Dialogues with a Pattern Language for Creative Learning," , 2nd Asian Conference on Pattern Languages of Programs (Asian PLoP2011), Oct., 2011 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ


    国際学会発表

  • Takashi Iba & Kazeto Shimonishi, "The Origin of Diversity: Thinking with Chaotic Walk", Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, Jun., 2011, pp.447-461. 【Paper / Slides

  • Takashi Iba, "Hidden Order in Chaos: The Network-Analysis Approach To Dynamical Systems", Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, Jun., 2011, pp.769-783 【Papar

  • Takashi Iba, Ko Matsuzuka, Daiki Muramatsu, "Editorial Collaboration Networks of Wikipedia Articles in Various Languages," International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Slides / Video

  • Takashi Iba, "Pattern Language 3.0 Methodological Advances in Sharing Design Knowledge," International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Summary / Slides / Video

  • Mami Sakamoto, Takashi Iba, "Collaborative Mining and Writing of Design Knowledge," International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Summary / Video 03:30- 】

  • Takashi Iba & Learning Patterns Project, "The Learning Patterns Book," Artifacts, International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Blog

  • Yuta Okazaki, Atsuhiro Takaoka, Yu Okabe, Mami Sakamoto, and Takashi Iba, "Learning Patterns Card Game," Artifacts, International Conference on Collaborative Innovation Networks 2011 (COINs2011), Sep., 2011 【Blog

  • Takashi Iba, Chikara Ichikawa, Mami Sakamoto, & Tomohito Yamazaki, "Pedagogical Patterns for Creative Learning, 18th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP11), OCt., 2011 【Draft

  • Takashi Iba & Mami Sakamoto, "Learning Patterns III: A Pattern Language for Creative Learning", 18th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP11), OCt., 2011 【Draft


    国内学会発表等

  • 北山 雄樹 & 井庭 崇, 「書籍販売における定常的パターンの形成原理」, 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Notes 2011-MPS-82(20), 2011年3月

  • 四元 菜つみ & 井庭 崇, 「Wikipedia におけるコラボレーションネットワークの成長」, 情報処理学会 第7 回ネットワーク生態学シンポジウム, 2011年3月

  • 清水たくみ, 「web上の集合知コミュニティ設計に向けたパターン・ランゲージの提案」, 第15回進化経済学会本大会, 2011年3月

  • Noriko Chujo & Takashi Iba, "A Pattern Language for Child Rearing(育児のパターン・ランゲージ)」, 2nd Asian Conference on Pattern Languages of Programs (Asian PLoP2011), Oct., 2011 【Draft

  • Takumi Shimizu & Takashi Iba, 「集合知パターン試論: 戦略策定におけるweb上の集合知活用に向けて」, 2nd Asian Conference on Pattern Languages of Programs (Asian PLoP2011), Oct., 2011


    講演&ワークショップ

  • 井庭 崇, 「創造的なコラボレーションの技法」, 第2回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング(with 今井 むつみ, 市川 力, 2011年3月5日, 慶應義塾大学SFC)※現役の小学校教員向けのワークショップ

  • 井庭 崇, 「自律的な学びを支援する『学習パターン』の取り組み:慶應義塾大学SFCでの事例」, 文部科学省(2011年4月1日)

  • 井庭崇, 「自律的な学びのデザインと誘発:学びのパターン・ランゲージ 」, QCon Tokyo 2011(2011年4月12日)※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「創造的なコラボレーションの技法 Part 2:“面白さ”の探究」, 第3回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング(with 今井 むつみ, 市川 力, 2011年5月7日)

  • 市川 力, 井庭 崇, 「ワークショップふりかえり」, 第5回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング(with 今井 むつみ, 市川 力, 2011年5月23日)

  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージ 3.0:経験を掘り起こし・語るためのメディアの制作と導入」, 第3回UXD (User Experience Design) initiative, (2011年8月26日)【Slides】※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「Learning 3.0:The Age of Creative Learning」, 静岡大学情報学部(2011年9月16日)【Slides

  • 井庭 崇, 「経験を語るメディアとしてのパターン・ランゲージ」, 日本マーケティングサイエンス学会研究部会(2011年10月12日)【Slides】※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「 "コミュニケーションの連鎖" を誘発する新しい “言語” をつくる」, K社 社内向け講演(2011年11月10日)※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「学びの対話ワークショップ」, 静岡大学情報学部「学習マネジメント」(2011年11月21日)※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭崇+井庭崇研究会, 展示発表「Presentation Patterns(創造的プレゼンテーションとはなにか?) / Learning Patterns(創造的な学びとはなにか?) / How to Make a Pattern Language(問題発見・問題解決を実践する知はどのようにつくられているのか?) / Understanding Creative Society(「コミュニケーションの連鎖」で捉える創造的コラボレーション)」, SFC Open Research Forum 2011 (2011年11月22・23日) 【Blog

  • 井庭 崇 with 下向依梨, 坂本麻美, 「学びの対話ワークショップ:クリエイティブ・ラーニングと人材育成」(井庭 崇, 熊坂 賢次, DNP 岩波 純生さん, DNP 亀田 和宏さん), SFC Open Research Forum 2011 (2011年11月23日) 【Slides】※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「"恋のパターン・ランゲージ" に期待すること」, デザイン思考ワークショップ:恋のパターンランゲージ (2011年11月25日) 【HP

  • 井庭 崇, 「学びの対話ワークショップ」, 第6回 ITS (Inquirers Team of Shonan) ミーティング with 今井 むつみ, 市川 力 (2011年12月10日)※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭崇, 「新しい時代における『 創造的な学び』:グローバル社会で活躍するための戦略と実践」, スルガ銀行 d-labo講演&ワークショップ, 2011年12月22日 ※ラーニング・パターン & プレゼンテーション・パターンを用いた対話ワークショップ


    大学授業内ワークショップ等

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ@「社会システム理論」(慶應義塾大学SFC 2011年度春学期)事前説明(2011年5月9日)【Video & Slides 01:02:22-】 / ワークショップ(2011年5月16日)【Video & Slides】※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ@「総合政策学の創造」(慶應義塾大学SFC 2011年度春学期):事前説明(2011年5月24日)【Video & Slides 01:06:00-】 / ワークショップ(2011年5月31日)【Video & Slides】/ 振り返り(2011年7月12日)【Video & Slides 00:53:00-】 ※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, KJ法@「概念構築」(慶應義塾大学SFC 2011年度春学期, 2011年6月21日)

  • 井庭 崇, 学びの対話ワークショップ@「環境情報学の創造」(慶應義塾大学SFC 2011年度春学期):事前説明(2011年7月7日)【Video & Slides 01:14:40-】 / ワークショップ(2011年7月10日)【Video & Slides】※ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 清水 唯一朗, 小川 克彦, 新保 史生, 「社会デザイン・ワークショップ ― 2040年の世界を構想する」, 未来構想キャンプ2011(2011年2011年8月2日)

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns @「EXPLORING ENVIRONMENT AND INFORMATION STUDIES(環境情報学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期):事前説明(2011年9月22日)【Video & Slides 01:11:15-】 / ワークショップ(2011年9月29日)【Video & Slides】※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • Takashi Iba with Eri Shimomukai, Mami Sakamoto, Experience Mining and Dialogues with Learning Patterns@「EXPLORING POLICY MANAGEMENT(総合政策学の創造)」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期):事前説明(2011年10月4日)【Video & Slides 00:45:00-】 / ワークショップ(2011年10月18日)【Video & Slides】 ※Learning Patterns(英語版)を用いた対話ワークショップ

  • 井庭 崇, 「Understanding Creative Processes」@「イノベーション&リーダーシップ」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期, 2011年10月28日) 【Slides

  • 井庭 崇, プレゼンテーションについての対話ワークショップ@「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期):事前説明(2011年12月5日)【Video & Slides 00:35:00-】 / ワークショップ(2011年12月19日)【Video & Slides】 ※プレゼンテーション・パターンを用いた対話ワークショップ


    対談・鼎談

  • 難波 和彦さん × 井庭 崇 対談 「コミュニケーション・ランゲージ」(2011年2月14日, 東京大学)

  • 熊坂 賢次さん × 諏訪 正樹さん × 井庭 崇 鼎談 「概念構築の方法論」(2011年5月10日, 慶應義塾大学 政策メディア研究科)

  • 加藤 寛先生 × 井庭 崇 対談「総合政策学の「総合」と「政策」について語る」(2011年5月13日, 嘉悦大学)

  • 市川 力さん × 今村 久美さん × 井庭 崇 鼎談 「“自分”から始まる学びの場のデザイン」(2011年5月21日, 慶應義塾大学SFC)→ 鼎談映像 《前半》《後半》

  • 江渡 浩一郎さん × 中西 泰人さん × 井庭 崇 鼎談 「パターン・ランゲージの思想と展開」(2011年5月23日, 慶應義塾大学SFC)

  • 武田 隆さん × 井庭 崇 対談 「ネットコミュニティによる新しいマーケティング」(2011年5月24日, 慶應義塾大学SFC)

  • 相磯 秀夫先生 × 井庭 崇 対談 「テクノロジー・人間・社会の関係性とそのデザイン」(2011年6月18日, 慶應義塾大学SFC)

  • 中原 淳さん × 井庭 崇 対談 「学びと創造の場づくり」(2011年7月9日, 慶應義塾大学SFC)→ 対談映像 《前半》《後半》

  • 合原 一幸先生 × 木本 圭子さん × 井庭崇 鼎談 「カオスの生成力」(2011年11月5日, 慶應義塾大学SFC)→ 鼎談映像 《前半》《後半》

  • 井上 英之さん × 中室 牧子さん × 井庭 崇 鼎談 「社会を変える仕組みをつくる」(2011年11月12日, 慶應義塾大学SFC)→ 鼎談映像 《前半》《後半》

  • 山田 ズーニーさん × 井庭崇 対談 「内からのことばを生み出す」(2011年11月28日, 慶應義塾大学SFC)→ 対談映像

  • 長谷川 敦士 さん × 井庭崇 対談 「ユーザーエクスペリエンスデザイン」(2011年12月12日, 慶應義塾大学SFC)→ 対談映像

  • 中埜 博さん × 井庭 崇 対談 「建築とコミュニケーションのパターン・ランゲージ」(2011年12月5日, 慶應義塾大学SFC)

  • 田中 浩也さん × 井庭 崇 対談 「デジタル・ファブリケーション、パターン・ランゲージ、複雑系」(2011年12月13日&20日, 慶應義塾大学SFC)→ 対談映像 《前半》《後半》


    メディア紹介

  • GIGAZINE(2011年11月24日) "創造的プレゼンの秘訣を言語化した「プレゼンテーション・パターン」"

  • 読売新聞 12月15日(木)朝刊(全国版)22面「学びのコツ集めた冊子 好評」【Blog


    担当授業

  • 「社会システム理論」(慶應義塾大学SFC 2011年度春学期)【Video

  • 「シミュレーションデザイン」(井庭 崇 & 古川園 智樹, 慶應義塾大学SFC 2011年度春学期)

  • 「概念構築(CB)」(井庭 崇, 熊坂 賢次, 諏訪 正樹 ほか, 慶應義塾大学大学院 政策メデイア研究科 2011年度春学期)

  • 「パターンランゲージ」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期)【Video

  • 「複雑系の数理」(慶應義塾大学SFC 2011年度秋学期)【Video

  • 「イノベーション&リーダーシップ」(竹中 平蔵 & 井庭 崇, 慶應義塾大学G-SEC/SFC 2011年度秋学期)
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    告知「デジタル・ファブリケーション、パターン・ランゲージ、複雑系」(田中浩也×井庭崇 対談)

    今週末12月13日(火)および20日(火)の2限に、慶應義塾大学環境情報学部准教授の田中浩也さんを呼びし、「デジタル・ファブリケーション、パターン・ランゲージ、複雑系」についての対談を行ないます。

    新しいタイプの機械を用いて誰でもものづくりができる市民制作工房/世界的ネットワークの「FabLab」を日本で展開している田中浩也さんも、アクション/コミュニケーションのデザインをパターン・ランゲージとして記述している井庭崇も、実はそのルーツには、「複雑系」の研究・思想があります。

    それぞれどのような経緯で、現在の研究に至ったのでしょうか。また、海外で生まれたパーソナル・ファブリケーションやパターン・ランゲージの考え方は、日本の技術や美意識とどのように関係・融合しながら新しい展開を生もうとしているのでしょうか。二回に分けて、静かに熱く語り合います。

    興味がある方は、ぜひお越しください。この鼎談は、授業「複雑系の数理」の一環で行なわれますが、履修者以外の聴講も歓迎します。


    「デジタル・ファブリケーション、パターン・ランゲージ、複雑系」
    (田中 浩也 さん × 井庭 崇 鼎談)
    2011年12月13日(火)& 20日(火)2限(11:10〜12:40)
    慶應義塾大学SFC ε11教室にて


    ※この対談は、後に、SFC-GCの該当授業ページにて映像が公開される予定です。

    poster4tanaka420.jpg
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    ORF2011 井庭研ブースで配布する論文集

    PapersCollectionCover210.jpg
    2011年11月22日(火)・23日(水・祝) に六本木ミッドタウンで開催される ORF2011 の井庭研の展示ブース(B12 および B13)では、以下の論文が収録された『井庭研究会 学会発表論文集 2011』を配布します。


    展示B12
    インターリアリティプロジェクト

    展示B13
    井庭崇研究会


    『Iba Lab. Papers Collection ̶ 井庭研究会 学会発表論文集 2011』

    【パターン・ランゲージ】
    • 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
    • "How to Write Tacit Knowledge as a Pattern Language: Media Design for Spontaneous and Collaborative Communities" (Takashi Iba, Mami Sakamoto, & Toko Miyake, 2nd Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs2010), 2010)
    • "Collaborative Mining and Writing of Design Knowledge" (Mami Sakamoto & Takashi Iba, 3rd Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs2011), 2011)
    • 「『コラボレーションによる学び』の場づくり:実践知の言語化による活動と学びの支援」(井庭 崇, 人工知能学会誌 24(1), 70-77, 2009)
    • "Learning Patterns III: A Pattern Language for Creative Learning" (Takashi Iba & Mami Sakamoto, 18th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP11), 2011)
    • "Pedagogical Patterns for Creative Learning" (Takashi Iba, Chikara Ichikawa, Mami Sakamoto, & Tomohito Yamazaki, 18th Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP11), 2011)
    • 「A Pattern Language for Child Rearing:育児のパターン・ランゲージ」(中條 紀子 & 井庭 崇, 2nd Asian Conference on Pattern Languages of Programs (Asian PLoP2011), 2011)

    【創造システム理論】
    • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン:パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 10+1 web site, INAX Publishing, 2009 年9 月号)
    • "An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625)
    • "Autopoietic Systems Diagram for Describing Creative Processes" (Takashi Iba, 2nd Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs2010), 2010)

    【複雑系/カオス/ネットワーク】
    • "The Origin of Diversity: Thinking with Chaotic Walk" (Takashi Iba & Kazeto Shimonishi, Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, 2011, pp.447-461.)
    • "Hidden Order in Chaos: The Network-Analysis Approach To Dynamical Systems"
      (Takashi Iba & Kazeto Shimonishi, Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII: Proceedings of the Eighth International Conference on Complex Systems, Sayama, H., Minai, A. A., Braha, D. and Bar-Yam, Y. eds., NECSI Knowledge Press, 2011, pp.769-783)
    • "Analyzing the Creative Editing Behavior of Wikipedia Editors Through Dynamic Social Network Analysis" (Takashi Iba, Keiichi Nemoto, Bernd Peters, & Peter A. Gloor, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6441-6456)
    • 「Wikipedia におけるコラボレーションネットワークの成長」(四元 菜つみ & 井庭 崇, 情報処理学会 第7 回ネットワーク生態学シンポジウム, 2011)
    • 「書籍販売における定常的パターンの形成原理」(北山 雄樹 & 井庭 崇, 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Notes 2011-MPS-82(20), 2011)

    【エッセイ】
    • 「モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築」(井庭 崇, 人工知能学会誌 25(5), 2010, pp.710-714
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    「創造の知」の言語化 − なぜ僕はパターン・ランゲージをつくるのか?

    僕は、個人・組織・社会の創造性(クリエイティビティ)に興味がある。創造的なプロセスと言ってもいい。そこで、創造性や創造的プロセスについてあれこれ考えたところ、創造という事態は、円環的なシステムとしてしか描けない、という結論に至る。こうして、オートポイエーシスのシステム概念を用いた 創造システム理論(Creative Systems Theory)を提唱することになる。心理学でも組織論でもない、創造性についてのまったく新しい捉え方である。

    その理論の核心は、創造とは《発見》の生成・連鎖である、という点だ。生成した途端に消滅してしまう出来事としての《発見》。しかも、物理的世界とは異なり、《発見》はコンティンジェント(偶有的)な存在であり、別様でもあり得た可能性が絶えず伴っている。決定論的な因果関係で決められるのではなく、コンティンジェントな選択として、《発見》は生起するということだ。因果法則的でもなく、しかしでたらめでもないような事態 −−− このような事態を、我々はどのように “理論” 化することができるのだろうか?

    この問いに対するひとつの答えとして、僕は、パターン・ランゲージによる記述に挑戦している。パターン・ランゲージには、ある状況においてどのような問題が生じるのか(と認識されているのか)と、それをどう解決するのか(とよいと考えられているのか)が記述される。これは、熟達者がそのドメインにおいて、どのように世界を見て、どのように思考・行動しているのか、ということを記述することに他ならない。

    僕のみるところ、コンティンジェントな《発見》の生成には、それを下支えする「型」のようなものがある。しかも、型はひとつではなく、数多く存在する。ただし、それらがどの順番で生起するのかについては、かなり自由度が高く、それは生成の状況に委ねられている。それゆえ、法則としてきっちり示すことはできなくても、ゆるやかにつながり、ダイナミックに結合できるパターンとしてなら、記述することができるかもしれない。その可能性に賭けているのである。

    そして、パターン・ランゲージで記述するメリットとしては、それが言語であることから、それを思考やコミュニケーションの手段として用いることで、他者と共有することができる点である。つくった “理論”(と呼びうるかは微妙だが)が、そのまま利用可能だということである。


    もちろん、パターン・ランゲージの形式で、すべての《発見》の型が記述できるとは考えてはいない。というのは、すべての《発見》が、問題発見・問題解決型でなされるわけではないからだ。思考の癖やレトリック、思考スタイルの影響をうけながらの“自由”な想像によって《発見》に至ることもある。そうなると、問題発見・問題解決型のパターン・ランゲージ以外のランゲージも考えられそうである。

    こうして僕は最近、パターン・ランゲージも含むより上位の概念として、「創造言語」(Creation Language)というレイヤーを考えるようになった。パターン・ランゲージは、《発見》の連鎖を促す創造言語の一種だが、創造言語には、パターン・ランゲージ以外の言語もあるというイメージだ(現在はまだ、その言語に適切な名前を見出せていない)。

    CreationLanguage.jpg


    いずれにしても、いろいろなドメイン(の熟達者の心/身体、そして道具/制度/文化)に埋もれている「創造の知」(knowledge of creation)を、次々と言語化していく −−− これが、僕が中長期的に取り組む活動・テーマになりそうだ。

    社会システム理論を提唱したニクラス・ルーマンが、経済、政治、法、学術、教育、宗教、家族、愛など、様々な社会領域について一つの理論で記述していったように、僕も、芸術、科学、工学、経営、政策、教育、建築、自然など、様々な創造領域の創造の知を言語化していくことになるだろう。学習パターン政策言語探究型学習のためのパターンの作成というのは、その一環であるといえる。

    また、FAB Lab のニール・ガーシェンフェルドが、「How to Make (Almost) Anything」という授業を展開しているように、僕も、いわば「How to Share the Knowledge of Creation in (Almost) Any Domains」というような授業を展開することになるだろう(僕の場合は特殊な機械は必要ない、いたってローテクなアプローチではあるが)。このような展開を見据えて、「パターンランゲージ」の授業を現在、開講・担当している。

    今回は、今僕がみている方向性について、ざっくりと書いてみた。このような方向性に興味がある方、一緒に取り組みたいという方は、連絡をいただければと思う。具体的な活動は未定だが、ネットワークづくりは徐々に始めていきたいと思う。
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